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猫又公司


小説・TPRG系サークル『猫又公司』のウェブサイトです。

小説:人災派遣のフレイムアップ

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ぴあすねっとNAVI様

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人災派遣TRPGリプレイ『その声を守るため』 03

●第三ラウンド 調査班

GM:今晩もよろしくお願いしますです。
一同:よろしくです~。
天美:当面の目標は葵さんとのコンタクト、ストーカーの正体をきっちり確定することですね。
GM:では早速第三ラウンドのファストフェイズ。アクションをご希望のお方は?
秀史:ひなたさんの気力もマックス、調査も順調なので、今回は高速移動を控えたいのですが。
天美:高速移動で長距離はPPが重いですからねえ。
カヤカ:PPのやりくりは世知辛いなあ……。
チシャ猫:全部1回でクリアしないと手番が足りないとも思えませんし、余裕はあるのでは。
カヤカ:予定観る限り、混雑度もしばらくは大人しそうですしね。
秀史:では、高速移動は無しで。

map2-3_.png



GM:ちなみにひなたは警戒を強めているものの、「私、それでも降りたくありません。人と争うのはいやですけど、嫌がらせに屈して降りてしまうのはもっと嫌です」とコメントしている。
天美:気力はノーダメですからね(笑)。
GM:「すみません、みなさんには負担をかけてしまいますが……」
秀史:「大丈夫だ。そもそも陰湿な嫌がらせなどかけてくる時点で、所詮負け犬の所業だ」
天美:「私達はこれが仕事です。気に病むことなんてありませんよ」
チシャ猫:「にゃにゃーん、ここまで依頼で仕事してて、ここで諦めますって言われた方が逆にキレるんだにゃ。……カヤカが」
カヤカ:「オレェ!?」
天美:「まあ、みんなやる気充分みたいです。それに私も、頑張ってる人を卑劣な手段で追い落とそうなんて輩は、個人的に大嫌いですので」
GM:「ありがとうございます。頑張ります!」
カヤカ:「……でも、ほんっとーに危なくなったらギブアップしてもいいんスからね」
GM:「はい!でもそれは、みなさんも同じです。危なくなったらムリしないでくださいね」
天美:いい子だなあ……。
秀史:「大丈夫。死ななきゃ安い。――むしろ成功しないと生活費的に死ぬ」
カヤカ:世知辛いなあーーっ!!

●チシャ猫のターン

チシャ猫:ではハッカーで調査。★2を沈めます。
カヤカ:そろそろ抜けそうだな。
チシャ猫:異能は乗せずに(ころころ)32。
天美:お見事!
カヤカ:安定して30付近出るんだもんなあ(笑)。
チシャ猫:固定値は正義。「ここまでボロが出てて判らなかったら逆に無能なんだにゃー」

 チシャ猫は、秀史とともに集めた情報、護衛班が遭遇した男の姿などを元に、ノイズを切り捨て情報を確実に絞り込んでゆく。
 人相風体、背格好、年齢、想定される生活圏。
 そして諸要素を重ね合わせていった結果、ついにそのすべての条件に一致する一個人を特定することに成功した。

★2済 『ストーカーについて』

 君たちはついにストーカーの正体を突き止めた。
 都内在住の特に異能も持たない一般人、「伊藤ノブオ」だ。
 ★7『ストーカーの確保』を開示


★7『ストーカーの確保』
 都内在中の彼の身柄を確保せよ。

挑戦条件:
 エリア「ストーカーの住所」を訪問する。


カヤカ:「……ここまで丸裸に出来るってのも怖ェもんだ」
秀史:「インターネットの方が異能力よりよほど脅威だな」
天美:「ふむふむ。伊藤ノブオ、……ですか」
チシャ猫:「自分で調べといてなんだけど、なんかぽっと出の一般ピープルなんだにゃ」
秀史:「こいつが会場にいたパーカーの男ということか?」
天美:「あの日記をつけてたのも彼でしょうか?」
GM:どちらもイエス!だ。
チシャ猫:「とりあえずプライベートな情報まで潜ってみるんだにゃ。まぁ真っ黒だからいいでしょ」
カヤカ:「今回は何にも文句言わねえよ」

 チシャ猫が洗い出したストーカーの正体はこのようなものだった。
 伊藤ノブオ、二十五歳。
 地方から上京してきて、大学、就職と進んだ一般人。
 異能力者の可能性はなし。
 成績は中の上~中の中。目立った特技、実績はなし。
 高校時代までは趣味と呼べるものもなかったが、大学時代からはアニメに傾倒していったようだ。
 アニメに傾倒し、やがてアニメ声優に傾倒し、やがて高千穂ひなた個人のファンになっていったようだ。


カヤカ:高校時代は田舎で娯楽がなくて、一人暮らしを初めて、ころっと深夜アニメに(笑)。
チシャ猫:最近はインターネッツで見られるので田舎でも助かりますねぇ。
GM:有料配信サービスも充実してきて結構なことでございます。
チシャ猫:「正体はわかったけど、今ひとつ事件の全体像が見えないんだにゃ―。異能者でもなし、経済的にも裕福とは言えないし」
秀史:「だが、『害為す邪妖』はあきらかにこいつを護衛していた」
天美:「利用、或いは後援している者がいる可能性は高いですね。葵さんの警告とも繋がりませんし……」
秀史:「やはりあの女社長か?」
チシャ猫:「ま、どーするかは任せるんだにゃ」
カヤカ:「取り押さえると警戒されたりするかな?」
秀史:「いや、取り押さえておかないと、体よくスケープゴートにされるのがオチだろう」
チシャ猫:「警戒も何も、あっちもプロだし、僕らが護衛してるのも調べまわってるのもとっくに承知にゃよ」
GM:『……イヤア ソウイッテクレルト テレルナ!!』
天美:えー、誰ぇ?(笑)
GM:『ヤア!フーン。チシャネコ ネエ。ボクノ オトモダチ ダネ!』
チシャ猫:「カヤカー、聞いて聞いて?今オレオレ詐欺かかってきてるにゃー」
秀史:「最近は『母さん助けて詐欺』って言うんだぞ」
カヤカ:「え、名前変わってたのかアレ。ほら切っちまえよ」
GM:『ア、チョットチョット キラナイデ! オチャメナヨウセイノ イタズラダヨ!』
チシャ猫:「で、ご用件はにゃんにゃんだにゃー?『グレムリン』」
GM:『ンモウ。マアイイヤ。エーット。”リリパット” ト オナジコト イイニキタダケナンダケドネ。――ココラヘンデ テヲヒクキハ ナイカイ? ボクハ キミタチト コトヲカマエルキハ ナイヨ』
チシャ猫:「5億で寝返れって言うならお安い御用なんだにゃ?5000兆円の時代に5億でオッケーとかボクは神のような猫なんだにゃー」
秀史:「5億あったら俺派遣社員辞めるよ」
カヤカ:(こくこく)
天美:「あのー。みなさーん?」
GM:『ウーン ワルイトリヒキデモナイト オモウンダケドナア チョットカノジョガ リタイヤスルノヲ ミノガセバイイ ニガイセイシュンノ オモイデ ッテヤツサ』
チシャ猫:「――本気で言ってるなら軽蔑なんだにゃ?手を引くわけなんてないじゃないか、ボクや君のような人種が」
秀史:うわぁ(笑)。
チシャ猫:「面白いことに自分から首を突っ込んで、腕を他人に見せつけて出し抜いて笑うためにネットを彷徨う。それがボクたちなんだにゃー」
カヤカ:猫は猫でブレないなあ。
GM:『ハハハ!ソリャソウダネ!イヤイヤ マイッタ ハナシガ カミアイスギルノモ コマリモノダ!ヤボナトイカケ ダッタネ。キミハ タトエ ゴオクエン モラッテモ オリルタイプ ジャアナイ。――では失礼するよ『チシャ猫』。次は現場でお会いしよう』
チシャ猫:「ボクは現場にでないけどにゃー」
GM:割り込み通話は切れました。いやあカタカナ台詞は疲れる(笑)。
チシャ猫:わかります(笑)。
GM:チューニングの悪いソフトーク音声で脳内再生していただければと(苦笑)。
秀史:ああ、なるほど(笑)
カヤカ:「ったく、信用ならねーのか信頼していーのかわっかんねー」(ぬいぐるみぼふぼふ)。
チシャ猫:「ああいった輩はハッカー対決で叩きのめすのも悪くはにゃいんだけど、グーで殴り飛ばされるの見るともっと笑えるから誰か頼むんだにゃ」
カヤカ:「グーで殴るのがオレしかいない件について」
チシャ猫:「『電脳世界では負けないのに!!』とか鼻血出しながら言わせ欲しいんだにゃ。そしたらネットにうpしてウフフフフ」
カヤカ:「邪悪さって洗濯で落ちる?コインランドリー空いてるよな、まだ」(ぬいぐるみを持ちあげて)
チシャ猫:「心がきれいな人は可哀想だからぬいぐるみを洗濯機には入れないんだにゃ。専用洗剤で優しく手洗い頼むんだにゃ」
カヤカ:「漂白剤に漬けとこうぜ」
秀史:「カビ〇ラー浴びせればいいんじゃないか」
チシャ猫:「にゃにゃーん。君ら猫をなんだと思ってるんだにゃ」
GM:でも物干し竿にぶら下がってるチシャさんはちょっと見てみたいかも(笑)。


●秀史のターン

GM:続いてシタナガさん!
秀史:と言っても移動するだけ。PP2点払って葵さんのいる市民会館に『長距離移動』。館神山を遠目に見ながらDトラッカーを走らせよう。
カヤカ:深夜の首都高は空いてるってお話。
秀史:実はこのバイクも125ccだから首都高は無理(笑)。
GM:では夜の空いてる国道をぶいーんとカッ飛ばして隣の県までやってきました。結構立派な庁舎のホールで、今日明日と、冬木葵が参加する朗読会が開催されている。君が市庁舎についたあたりで、今回の出番はここまでです。
秀史:はーい。


●第四ラウンド 護衛班

カヤカ:さて、出番だ。
天美:「ストーカーの身元がわかったとはいえ、実動部隊は個別に動いていますからね。私達は警護を続けましょう」
カヤカ:「身柄も確保できてないし、出来たとしても止まるかどうか怪しいもんだ」
GM:君たちはひなたと一緒に、秋葉原から新宿へ。某大手コメント付き動画配信サイトの本社があるビルにやってきた。
秀史:笑顔があふれる動画だな(笑)。
GM:ちなみにサービス名はスマイル動画という(笑)。
カヤカ:ユーパイプにスマイル動画(笑)。
GM:ついでにこの世界の大手ネット通販サイトはFORESTといいます(どうでもいい)。
天美:どこかのシナリオで登場しているかもしれませんね!(笑)
GM:スタジオ入りしたひなたは、音響機器に囲まれた小部屋、いわゆるラジオの収録ブースに入っていく。
天美:今回もイベント待ちしつつ、事前の現場調査は怠らず、仕事できる感を出しておきます。フレーバーで(笑)。
GM:通常のラジオのブースとは異なり、撮影用のカメラが取り付けられている。いわゆるライブ配信だね。
カヤカ:「ネットラジオ、っていうか生放送?収録じゃないってことは、誤魔化しが効かないってことだよな」
天美:「事前にしかけるタイプのトラップはなさそうね」
GM:このラジオ番組は『高千穂ひなたのおひさまナイト』。彼女が初めて持った彼女自身の番組だ。
天美:おひさまなのにナイト。
カヤカ:昼なのか夜なのか(笑)。


 カヤカと天美が見守る中、番組はつつがなく進行していく。
 「はい!それでは今夜も始まりました、高千穂ひなたのおひさまナイト。暗い夜も、ひなたのパワーで明るく照らしちゃいます!」
 「それではさっそく、今日のお便り――」


秀史:「ペンネーム『アシスタントが怖い大学生アルバイト』さんから!」
GM:「最近アシスタントが仕事できるようになってきて、職場内で自分の扱いがどんどん軽くなっているような気がしています。どうしたらよいでしょうか?」
天美:「頑張っていれば、きっと見てくれてる人はいますよ!」みたいなポジティブなアンサーなんだろう(笑)。
GM:ラジオの様子はカメラで中継され、ライブ映像としてネット上で流れている。視聴者がそれにコメントを付け、ひなたもそれをライブで確認できる、という状態だね。
カヤカ:画面外からコメントが流れるのを見て、おー、とか感心していよう。
GM:――さて、ここで護衛班の皆様にちょっとしたお知らせがあります。
カヤカ:おや。
天美:いいお知らせではないんでしょうねえ。
GM:ただいま新宿のビルの15階のスタジオで収録しているのですが、窓ごしに、隣のビルの屋上からなにやらチラチラとし不自然な明かりが見える。
天美:もー、生放送中なのにぃ。
カヤカ:狙撃じゃねえよなあ!?
秀史:マズルフラッシュ、はクロスボウだからないと思うが。
チシャ猫:んー、なんか誘いくさいにゃー。
天美:見つからないのがモットーだってこと忘れてませんか、彼ら?
GM:一応、すげぇ風が強いけど、非常階段から外に出ることはできる。お二方、どうします?
カヤカ:オレには外に出てもどうこう出来る手段はないから、ここに残るしかない。
天美:窓の外に出て防ぐか、部屋で待機するか、ということですね。
秀史:窓が割れると大騒ぎになるから、外で防いでほしいところだが。
カヤカ:光が見える位置からひなたさんまで射線が通るのはそこだけ?
GM:はい。光源、ベランダの窓、ひなた、が直線上に揃っています。
カヤカ:くっそー、挑発くせえ。
天美:「私が出るわ。カヤカ君は、中で万一に備えてちょうだい」ステ的にはカヤカ君ですが、ここは先輩の威厳ということで。
カヤカ:「大丈夫かよ天美サン」
天美:「私の『盾』の方が対応はしやすいですからね」
カヤカ:「……ウッス。んじゃ、中に居ます」
チシャ猫:「中はカヤカに任せるんだにゃ」
カヤカ:「ん。こっちまで来ねえことを祈る」

 ロックを外し、屋外に取り付けられた非常階段に出た天美。

GM:君が外に出ると、ビルの外壁にぽつんと赤い点が浮いていて、チラチラと動いている。
天美:……レーザーポインターですか。
GM:君の登場に合わせるように、赤いポイントはするすると移動し、やがてガラス向こうのひなたの頭部でぴたりと止まった。
秀史:目に当たって失明したらどうするんだ。
カヤカ:カメラに映らない範囲で移動し、射線に割って入ります。
天美:懐の小瓶を取り出し、妖精を呼び出して準備します。『柳沢天美が命ず、不可視の盾をこれへ!』

 迎撃に備える一同。しかし……。

GM:「はーい、以上、今週のふつおたコーナーでした。って、え……」ひなたは小さく息を呑む。
カヤカ:しーっ。と目で合図して、『大丈夫』のジェスチャーをします。
GM:いや、彼女は君のアシストにも、レーザーポインタで狙われていることすらも気づいていない。もっと直近でショッキングな事態が起こっている。
カヤカ:お、おう!?
チシャ猫:こっちは囮だったかにゃ!?
GM:生放送で流れているコメントが、急に悪意あるものに変化し、大量に流れ始めた。いずれも文字にするのは憚られるような、彼女を誹謗中傷する下品な悪罵だね。
チシャ猫:チシャ猫も対抗するにゃ!
天美:猫さん!
カヤカ:頼む。これはオレじゃ対応できねえから……。
チシャ猫:うんこのAAを流すにゃ!(爆笑)
カヤカ:おおおおい!?
秀史:対抗するんじゃねー!(笑)
チシャ猫:画面いっぱいを一瞬使う上になごむですにゃん?
カヤカ:だとしてももっと別のAAありませんでした!?(笑)
チシャ猫:まぁ手番が終わってるんで何も出来ないのですよね(苦笑)。
天美:フレーバーで仕事してることにしておいてください(苦笑)。
チシャ猫:「管理者権限もらってアカウントブロックはしてるけど、これ多すぎにゃよ?」
GM:そして天美に届くオープン回線。「ギギッ。あんたはハズレだ、お嬢ちゃん。――ま、ハズレと思ってても動かなきゃいかんところがつらいよなぁ?」
カヤカ:「インカム割り込みの多い日だぜ、オイ」
秀史:そうなんだよな。囮かもしれないとは思っていたが、どの道対処しなきゃいけないから黙っていた。
天美:「あら、ご心配なく。頼れる相方が後を守っていますから」
GM:ぶっちゃけ無視していたらクロスボウで窓ガラスが割られていました。ということで★護衛3にチャレンジだ!

★護衛3 『ネットスラングの嵐、隣のビルからの狙撃』

『護衛』に参加しているメンバーのみ挑戦可能。
『ネットスラング』、『狙撃』両方同時に対処が必要。

『ネットスラング』

達成値:5
目標値:
 アウトサイダー:5 こちらもネットスラングで軽快に切り返し
 ネゴシエイター:5 スラングを無視し通常進行
 ハッカー:5 ネットスラングを遮断
 他:7
 1ターン内に達成値を上回らないと失敗となる
 
『狙撃』

 ビルからの狙撃に対応せよ。
 指定攻撃に対する『ガード』もしくは『回避』


カヤカ:ふ、ふふふふ!?使える職能が『その他』しかねえ!!
チシャ猫:となってるにゃあ。
カヤカ:これで35!……しゃーない、やるか……!
秀史:ここはアドヴァイスとLPでごり押せ!
カヤカ:足りなかったら副動作で『高速処理』してもっかいだ!
天美:私は狙撃に対応します。手番の扱いはどのように?
GM:手番を消費しての通常の防御判定扱いとなります。 ただし、2発飛んできます!
天美:では、私から判定したいです。カヤカくんが成功して私が失敗するととてもかっこ悪いので(笑)。
GM:了解。それでは対面のビルから、夜風を割いてクロスボウが飛んでくる。種別は当然ながら『投射』。一発目は(ころころ)28。
天美:うーん、とりあえず回避……(ころころ)あれっ、クリティカルして24!
秀史:すげー!
天美:LPを使って(ころころ)1、もいっこ(ころころ)4。合計29で回避!
GM:うへぇ、まさか避けられるとは。君は華麗に飛来するボウガンを回避。
天美:不可視の盾が矢の軌道を曲げてあらぬ方向へ。
GM:外れた矢は非常階段に当たり、甲高い音を立てる。……そして第一の矢の影を這うように放たれていた第二矢!(ころころ)今度はこちらがクリティカルで35!
天美:引き続き回避(ころころ)……あれぇ、4(爆笑)。
秀史:ひどい(笑)。
天美:ま、まあ、駄馬に良馬を当てたということで。完全失敗、追加ダメージ3Dです。
GM:まずは通常ダメージ(ころころ)28。
カヤカ:よし、ダイス数からしたら低いっ!
天美:今度はフレーバーじゃなく『斥力障壁』! EP2、SP3消費で(ころころ)27、自分の物理GPを加えて完全防御!
GM:続いて、毒の1Dと追加ダメージの3Dが(ころころ)10。
天美:これは普通に入ります。残りHP31点。
秀史:向こうもアサシネート持ちか……。とことん構成被っているな。
天美:そして露出判定(ころころ)。『露見』でさらにEP1点蓄積です。
GM:『ギギッ、警告を無視した代償は高くついたな?』
天美:「あら、想定よりお買い得でびっくりしました」
GM:そして、君の追跡を待たず、『リリパット』は姿を消す。
天美:「こっちは食い止めたわ! カヤカ君、猫さん、お願い!」

 『リリパット』の狙撃を見事防ぎきった天美。
 だがその代償として、残されたカヤカはほぼ独力で事態を解決しなければならない。

カヤカ:うっし!……つっても使えるのは『その他』だけなんだよな。
秀史:「荒らしコメがすごいことになっているな」、とスマホで見ながら。
チシャ猫:『アドヴァイス』飛ばすにゃー。『偽情報』で抑えてPP1点消費。
GM:ちなみにこれはチシャさんが護衛に回ったときメインイベントになる予定でした(笑)。
チシャ猫:絶対護衛には回らなかったと思う(笑)。
カヤカ:EP3点とPP3点でダイス追加。判定はまたも『マニピュレーター』!
秀史:ということは手動でコメを打ち込んで対抗か?
カヤカ:アナログ手段ーーーッ!!!
チシャ猫:(爆笑)
カヤカ:もっと接続サーバー切り替えるとか……。いや、そんな器用なことはできない子でした。
天美:カヤカの ものすごい ブラインドタッチ
GM:カタカタカタッターーン!
天美:急にカヤカの目と目の間がくっついているような気がしてきました(笑)。
GM:荒らしコメントですが、具体的には、実態のない仮想アカウントが多数ログインし、無作為に中傷コメントを生成して吐き出していると思ってください。
チシャ猫:ではこちらは、それらのアカウントを裏で片っ端から垢バンしてるし回線すら止めてるけど防ぎきれない。「準備されてる分後手後手なんだにゃー」
カヤカ:『マニピュレーター』で振ります。(ころころ)……26!あと9、よし、LPで行ける!
天美:9をLPでいけるって言っちゃう新人怖い。
GM:……いちおう全部護衛しきれなくてもええんですが。
カヤカ:それは嫌な予感がしますので。
チシャ猫:『グレムリン』にドヤ顔されたくないので。
カヤカ:2LP投入(ころころ)……7!
チシャ猫:惜しい!
カヤカ:……も、もう1点……。あれだけプロ顔しといて失敗とか無いわ! 更にLP振り足し!(ころころ)合計36点で突破!
一同:お見事!
カヤカ:消費リソースPP3点、EP3点、LP3点!痛い……!
秀史:「なんと……ハッカーの用意したプログラムにキーボード入力で対抗している……!」
GM:お見事!それでは、君は音声通話でチシャ猫さんやCCCスタッフのバックアップから指示を受けつつ、ロックされて手が出せないサーバーを回避。ライブ配信しているPC側から猛然と手動でスクリプトコードを打ち込んでゆく!
カヤカ:「音ゲーやってるよりは楽だ!!」
秀史:「サーバ切替まであと40秒!」
GM:ロックをこじ開けるスクリプトを叩きこむが、間に合わない……と思ったところで。
カヤカ:「やっばい指攣る指攣る!!」
天美:「頑張って! プロなんでしょ!」
チシャ猫:「音ゲーは時間が決まってるからにゃー」
GM:根性の高速連打でギリギリ打ち込みきった!!
カヤカ:「っしゃおらァ!!」
天美:カタタッターーンッ!
GM:スクリプトがロックをこじ開け、防壁が起動。偽アカウントの群れは動画から蹴り出される。あとは、ネット上で待ち構えていた猫さんの餌食だ。
天美:おやつのじかんですよー。
秀史:「リリース入ります!3、2、1、リリース完了!画面問題ありません!ラグ無く動いてます!」
カヤカ:「……ノーミスフルコンボ……!」

 実際の時間にすれば数分程度。
 画面を埋め尽くした中傷コメントは、ピタリと止まった。
 「……えー、なんかいたずらコメントがでてきたみたいです。でもスタッフさんが止めてくれたみたいです。こわいですねー。……ええ。はい。それでは次のコーナーいってみましょう、『今日のひなたピックアップ』。このコーナーは……」 

カヤカ:「腕と指がいってぇ……。やっぱりオレが外行けばよかった」
天美:「何言ってるの。よくやってくれたわ。私が中だったら、こうはうまくいかなかったもの」
GM:では、BANしたはずのアカウントから、最後に一言だけコメント。『チェッ マアイイヤ マダキカイハアル』
天美:「懲りない連中ね。同じ妖精でも、私の子達に比べて可愛げのないこと」
チシャ猫:『にゃはははは、まさかこの猫様じゃなくてバックアップありとはいえ音ゲーマーにタイピングで負けるとか超かっこ悪いんだにゃ!?』ここぞとばかりにコメントを送りつけてやるんだにゃー。
秀史:「失敗したイタズラほど惨めなものもないな」
GM:『グレムリン』には間違いなく届いただろう。だが、回答はなく沈黙があるのみだ。
チシャ猫:「ま、実際は痛み分けだしにゃー」

 ……その後、ラジオの収録はつつがなく終わった。
 生放送終了後、録画もネットにアップロードされるのだが、悪意あるコメントの群れは「よくある無作為なイタズラ」として視聴者に受け取られ大して気に留められることもなく、ひなたの風評にも影響をおよぼすことはなかった。


カヤカ:活躍するたびにカヤカの面白場面が増えていくような気がしています(笑)。
秀史:多芸すぎて武術家だということを忘れそうだ(笑)。
チシャ猫:むしろ武術家としての活躍が……。
カヤカ:しーっ!しーっ!
天美:「偶然だけど、適材適所だったわねー」
カヤカ:「オレもうやんねえから。こういうのやんねえから!」
秀史:「この調子で頑張れ」
カヤカ:「オレ!!フォワードなんだけど!!!」
GM:ってところで、第三Rは終了です!!
天美:あ、ここで副動作を消費して『治療』しておきます。(ころころ)全快です!
秀史:よしよし。
カヤカ:これで問題なし!
チシャ猫:カヤカの財布と、天美の露出以外はにゃー(笑)。

●第四ラウンド 

●休憩組

GM:続いて第四ラウンドですが、ちょっと趣向が変わります。
天美:CCC本社で就寝って書いてありますね。
カヤカ:本社なら危険なさそうだな。
GM:時刻は深夜。ひなたさんはCCCのゲストルームで就寝。従いまして、護衛イベントでは何も起こりません。
秀史:「流石にCCCにカチコミする輩はいないようだな」
カヤカ:「CCCにカチコミ出来るのなんて、それこそあの企業か……シタナガさんくらい?」
GM:CCCにカチコミすると、ルルブに乗ってる超人ばかりをボスラッシュで相手どる羽目になります(笑)。
秀史:「俺はCCCにカチコミしたんじゃない」
天美:「結果的にカチコミだっただけですね」
GM:ということで、みなさんは、睡眠(治療)でHPやSPを回復してもいいし、夜を徹して調査を継続しても良い。ただし治療以外のアクションをする場合は、睡眠時間を削るため、10SPを消費してください。
天美:それは厳しいですね。
チシャ猫:にゃははー、プログラマーに睡眠時間は必要ないのだぁぁぁ(死んだ目)。
秀史:草木も眠るがSEは眠らない丑三つ時。
チシャ猫:最終的に太陽光で溶けるようになります……。

相談の結果、カヤカ、天美がCCCの本社、秀史が移動先の市民会館の近くのホテルで宿泊。
SPに余裕のあるチシャ猫が★5『警告者について』を調べることとなった。


map2-4_.png



●調査組 チシャ猫のターン

チシャ猫:『ダイブイン』使用で(ころころ)30。十分超えてるにゃー。
カヤカ:安定のハッカー。
秀史:えーと、『市民会館に誰かが行くこと』は私がいるからOK。チシャ猫の調査がOKになればイベントクリアになるわけだが。
チシャ猫:この場合、どういう演出になるのでしょうか。
GM:ふむ。休憩を選択しているシタナガさんがシナリオをすすめるのも違和感がありますので、こうしましょう。シタナガさんは葵さんと接触してPCなりタブレットを見せた、という感じで、チシャ猫さんが葵さんと会話、説得するというロール。
カヤカ:声優さんに深夜突撃は正直こう、ヤバイものを感じますが(汗)。
チシャ猫:まぁツイッターでDM送るとか、個人携帯を割り出してSMSを飛ばすとか方法はありますが。
GM:チシャ猫さんの情報に基づき、シタナガさんが葵さんの携帯にショートメールを送ると、「いいわ、私からも話しておきたいことがあるから」との返信がありました。
秀史:では、「盗聴の危険があるから直接出向く。深夜恐縮、窓の解錠頂き度」と返信。葵さんの宿泊場所に向かう。
GM:葵さんは市庁舎の一室に部屋をもらっている。明日の朗読会二日目に向けて、今日の反省と準備をすすめているようだね。
カヤカ:詳しい事情、聴かせてもらえるといいな。
GM:君が市庁舎に近づくと、彼女の部屋、四階の窓の鍵がかかっていないことがわかる。常人にはアクセス出来ないけど、当然ながら君はたやすくベランダに降り立つことができる。
秀史:「Wasshoi!」
一同:ニンジャ……!
GM:ベランダに降り立った君に、窓越しの声がかかる。「いらっしゃい、と言うべきかしらね」
秀史:「ドーモ、初めまして。カヤカの同僚のシタナガです」
GM:「カヤカ……。あの蹴りの子ね。楽しい子だわ」
秀史:「私はただのメッセンジャーです。詳しくはこちらのぬいぐるみよりお聞きください」
チシャ猫:「にゃにゃーん、チシャだにゃ」ぬいぐるみがポテポテ歩いて出てくる。
GM:「……こんばんは。チシャ、さんと呼べばよいのかしら」
チシャ猫:「チシャでOKだにゃー、葵さん」
GM:「私のことも葵、でいいわ。メッセージをくれたのは、あなたね、チシャ」
チシャ猫:「ですにゃー、葵。こっちが聞きたいことも判ってるのでにゃ?」
GM:「そうね、例えばひなたさんに出した手紙、のことかしら」
チシャ猫:「時間も時間だし。今ひなたちゃんの周りで起こってることも含めて、単刀直入に知ってる事教えて欲しいんだにゃ?とーぜん情報の出処をばらしたりとかはないにゃよ」
天美:猫さんがいつになく紳士……。
チシャ猫:ここで情報はセンテンススプリングにスキャンダラスにリークして、ウハウハするんだにゃー! とか言ったらただのアホなんだにゃ。
カヤカ:まあ、うん(苦笑)。
天美:紳士だ……。
GM:「彼女に迫っている悪意について。――あれは、陰謀や裏はない。たぶん単なるストーカー被害なの」
天美:むむ?黒幕はなし?
GM:「とはいえ、それを放置しておくとひどい結末になる。――私の時のように」
秀史:「……もしや、貴女もかつて被害に?」
GM:「以前、私にも同様のストーカーがつきまとったことがあったわ。でも私はそんなの気にしなかった。面と向かって話もできないやつに何ができるって思っていたのも確かよ」
チシャ猫:「そのへんも疑問なんだにゃ、ストーカーは特定したんにゃけど、プロを雇うタイプにも、そのお金があるようにも見えないんだにゃ」
秀史:「それ以上のことが起こってしまった、ということか……?」
GM:「そのうち、ストーカーのやり口が急に悪辣になった。ちょうど、今のひなたさんに対するものと同じように。それでも私はつっぱねてたんだけど、重要なイベントの当日に……」シタナガさんに言う。「ごめんなさい、少しの間だけ、後ろを向いていてもらえますか?」
秀史:「……わかりました」と答えて後ろを向こう。これで突き落とされたとしても文句は言わん(笑)。
GM:では彼女はチシャに対して、上着をめくり肌を晒す。――肩、胸、二の腕のあたりに広範囲のやけどの跡がある。
天美:うっ……。
GM:「楽屋でいきなり、薬をかけられてね」
チシャ猫:「……。……なるほど、ね」
GM:彼女は上着を元に戻す。「顔への直撃は避けたんだけど、ちょっと、ドレスを着る仕事は難しくなっちゃったのよ」
チシャ猫:「今朝、冷蔵庫に仕込まれていた薬品はそこまでの劇薬ではなかったけど、葵も最初はそんな感じだったの?」
GM:「そうね。だんだんと手口が過激に、悪辣に。大きい舞台でコケさせる。そういう悪意だったと思うわ」
カヤカ:……んん?葵センパイ、ずっとゼウスに居たんだよな?移籍のゴタゴタとかもなし?
秀史:そのようだ。社長が犯人説は的外れだったようだな。
カヤカ:となると却ってわからねぇ、葵さんの件と今回の件、利害関係が結びつかない。
チシャ猫:「ふにゃー、まったく同じ筋ってことにゃねぇ。でも、ボクも世間も貴女のその怪我の話は知らないにゃよね、隠しきったってことにゃのかにゃ?」
GM:「ええ。当日はダメだったから急病扱いにしたけど、次の日は包帯巻いて、ステージに出たわ。ざまぁなかったわね」
チシャ猫:「格好いいわ。ちょっと嫉妬しちゃうわね」
GM:「ふふ、ありがとう。でも結局、ステージ終了と同時に事務所ストップでアイドル活動はそこで終わり。まあ、声の仕事に専念するのは本望だけど。ファンの人達には悪いことをしてしまったわ」
チシャ猫:「それで、嫌がらせは終了かにゃ?」
GM:「終了よ。犯人が逮捕されて、ね」
カヤカ:え、もう逮捕されてたのか。
GM:「大切なことを言うわ。私を脅迫していたストーカーの事件自体はもう解決し、正体もわかっているの。以前はごく普通な、私の熱心なファンだった男。熱心を通り越して、私に憎悪すら抱くようになったみたいだけど」
秀史:「……そんな普通の男が、楽屋に忍び込んで薬品を?」目を鋭く。
GM:「そいつは言っていたわ。『俺の怒りは、代理人に引き取ってもらった』って」
カヤカ:「……引き取ってもらったぁ?」
秀史:「無料でか?奇特すぎるだろう。色々な仕事をさせる業界だが、だからこそタダで引き受けるなぞあるはずがない」
天美:「!悪意の代行……それって……」
秀史:「知ってるのか、天美さん」
天美:「まさか……『リベンジ騎士団』……!」
秀史:「なんだそれは?」プレイヤーは知ってるけど(笑)。
天美:「厳密には派遣会社ですらない、復讐と悪意の代行それ自体を目的とした連中です……!」
カヤカ:「なんだそりゃ、胸糞悪ィ……」
天美:まあ、これで外してたら大恥なんですけど(苦笑)。
一同:おい!(笑)
GM:「私が、『他にもそういう仕事をする人たち』がいる。それも、傷つける側じゃなく、守る側の人もいる、って知ったのはそのしばらく後。……だから、まあ、ひなたさんとマネージャーさんが警察以外にも相談するように、色々と小細工をさせてもらったってわけ」
チシャ猫:「なるほどにゃね。言いにくいことを聞いてしまってごめんだにゃ、でも有用な情報だったにゃ」
GM:「ええ、あなた達が今夜ここにたどり着いてくれたことで、私の判断は間違っていなかったと確信したわ」
チシャ猫:「絶対ひなたちゃんは守ってみせるにゃよ」
GM:「いずれ私のライバルになる子を、よろしくね」
チシャ猫:「任せるにゃ!主にカヤカが頑張るにゃ!」
カヤカ:「そこでオレに投げんのかよ!!」
天美:私も居るのに(笑)。
チシャ猫:女性を矢面に立たせるのはちょっとにゃー。
天美:猫さんやっぱり意外と紳士。
チシャ猫:あとはカヤカが悲鳴を上げながら頑張ってるのを見るのが単純に大好きというのもあるにゃ。
カヤカ:おいコラ。
天美&秀史:わかる。
カヤカ:世の中理不尽ッ!!
GM:最後にシタナガさんに。「ごめんなさいね、寒いところに立たせたままで。コーヒーくらいなら淹れるわ」
秀史:「大丈夫だ。これでも鍛えている。あなたと接触したことを知られたくない。これで失礼する」
GM:「そうね、じゃあ最後に、一つだけお願い。ああいう連中に一番効果的なのは、嫌がらせを無視して結果をつきつけてやることよ。有り体に言えば、そう。――あいつらをギャフンと言わせてやって」
秀史:「もちろんそのつもりだ」
天美:「それこそ専門ね!」
カヤカ:「とーぜん!」
チシャ猫:「任せるんだにゃー。こっちも一度やりこめられているにゃしね、フフフフ」
GM:「ありがとう。……さ。明日に向けて本を読み込まなきゃ。お客さんに寝不足の声は聞かせられないわ」
チシャ猫:「失礼しました、なんだにゃー」
秀史:「では失礼する」ベランダから身を翻す。
GM:「おやすみなさい」……ということで、このラウンドは終了でーす。
天美:……意外な真犯人でしたね。
秀史:派遣業界の仁義と利益を前提に考えてたけど、とんだ思い違いだったなー、精進せねば。
天美:相手も仁義を守る前提で動いていると、こういうこともあるから油断はできませんね~。
GM:★5『警告者』が解決となります。そして★8『煽動者』がオープンとなる。これが最後の調査項目となります!

★5済 『警告者について』

 冬木葵は過去に同様のストーカー被害を受け、アイドル路線を退くこととなった。
 後輩のひなたが自分と同じ目に合わないよう、警告を送っていたのだ。

★8 『煽動者について』

 ストーカーの悪意を増幅させ、
 異能力者『害為す邪妖』をもってひなたに危害を加えようとするものは誰だ。
 その正体と手口、目的をつきとめろ!

挑戦条件:
 どこからでも

達成値:6

目標値:
 すべて:7

秀史:『煽動者』。こいつが黒幕と考えてよいのだろうな。
カヤカ:そろそろ大詰めだぜ。
GM:ということで、次回がラストになります。溜め込んだ怒りを存分に晴らしてくれたまえ―!
一同:了解!!

カテゴリー:リプレイ3-2話 | タグ:
|コメント(-) |トラックバック(-) | 2017年09月14日 (木)00時25分

人災派遣TRPGリプレイ『その声を守るため』 02

●第ニラウンド 調査班

GM:こんばんは~。今夜もよろしくお願いします。
一同:こんばんは~。
天美:前回、第一ラウンドが終わったところでしたっけ?
GM:へい。手番終了、カヤカくんの華麗なキックが決まったところで一段落です。
カヤカ:あ、あれはどうしようもなかったかなーって。
GM:いい画が取れました!(笑)。
チシャ猫:とりあえずカヤカ君が一度目立つのはリプレイのお約束みたいなものでは?
カヤカ:わぁい、次回も頑張り……いやいやいやいや!


GM:さて第二ラウンド。まずはファストフェイズ、高速移動他やりたいことがある方は宣告どうぞ!
カヤカ:護衛班は動きなしです。
天美:今日は混雑度6。つらい。
秀史:私はゼウスプロまで『高速移動』。
チシャ猫:お願いします。そこにいられると支援を飛ばすだけでもキツイ(苦笑)。
秀史:PPを2点消費して『高速移動』。やー、乗り物あるとないとでPP消費が全然違うな。
カヤカ:「……バイクいいな」
天美:「物欲しそうな顔しないの」
GM:了解。では高速道路を疾走するカットが入り、特撮ならここぞとばかりにスポンサーのロゴがカメラに映ります(笑)。
天美:むしろエンディングのシーンですよねそれ。
秀史:「俺たちは紗綾さんのことを忘れない」
一同:亡いなっとるぅぅぅ!!(笑)


map02_02day.png


●チシャのターン

GM:ではメインフェイズ。前回同様、護衛班は後回しにして、猫さんのターンです!
チシャ猫:★2『ストーカー』、★3『ゼウスプロ』、★4『実行犯』のどれからいくかにゃー。ぶっちゃけどれでも抜ける自信はあるけど。
天美:★2は現実的な数字ではないので、他を調査して難易度を下げるべきだと思いますね。
チシャ猫:となると★3かにゃ。
天美:★4は『イントルーダー』ですし、シタナガさんにお任せした方が良さそうですね。
チシャ猫:では★3『ゼウスプロ』の調査。『ダイブイン』使用で(ころころ)31。低めですにゃ。
カヤカ:31で低いとは(苦笑)。
チシャ猫:4足りないのでLPで振りたしー(ころころ)うん、回って10。PP1、LP1消費です。
秀史:出目いいなぁ。
天美:さすが猫さんとしか言いようがないです。
GM:一番ふざけていちばん確実に仕事する風車の弥七ポジ。
カヤカ:え、その場合オレ八兵衛!?(笑)。
天美:西遊記なら悟空ポジですよ(笑)。
GM:では一発成功。……君は芸能界のゴシップスレや、各事務所の経済情報など、無数の情報を集め、整理し統合していく。
秀史:芸能ゴシップ……どれだけの情報量なのやら。
チシャ猫:「にゃんにゃー、3chのdat落ちスレまで調べたんだにゃー、流石に手間かかったんだにゃ」
GM:推論だが、おおよそこのような情報が把握できた。

★3済
ゼウス・プロとひなたの確執

 ひなたはデビュー前の新人時代、
 事務所社長の息子である釘山という男にデビューを引き換えに言い寄られていた。
 これを断ったところデビューを取り消され、冷や飯を食わされる羽目になった。
 サンプロに移籍後も、釘山がなんやかやと裏で手を回して嫌がらせをしていたようだ。


秀史:本物のストーカーということか。
カヤカ:「業界の闇、つうか汚点か」
チシャ猫:「まぁ、すっごいくだらないことで人生を左右される分怖いんだにゃー。チシャと違って顔で売る商売だから逃げられにゃいしにゃー、こわいこわい」
天美:「女性の敵ですね。許せません!」
チシャ猫:「っていうわけで、シタナガ君GO!」
秀史:了解。事情聴取に伺うとしよう。
GM:チシャ猫さんの調査が終わった頃、君はちょうどゼウスプロに到着した。ちなみにでっかいビルだよ。
秀史:「ふむ、射角はとれるか」
天美:こらー!(笑)
カヤカ:撃つ気だ!あの人撃つ気だ!?
チシャ猫:「流石に芸能事務所にカチコミはまずいんじゃないかにゃー?」
秀史:「社長室の壁一面が窓とはな。狙撃してくれと言ってるようなものだ」
GM:事前調査が完了しているので『ひなたのことで話がある』と伝えれば取り次いでもらえるとします。
チシャ猫:慌ててチシャがアポとるにゃ!(笑)
カヤカ:猫も慌てるかあ(笑)。
天美:シタナガさんは常識ないけど良識あるから、安心と不安が半分半分ですね……。

 チシャの取次によって、すんなりと応接室に通された秀史。しばらく待たされたあと、ドアがノックされる。

GM:「どうも、社長の釘山と申します」……女性だね。名刺には『釘山 恵子』とある。
秀史:「ドーモ、CCCから参りましたシタナガと申します。事前にお伝えしたとおり、高千穂ひなたさんよりストーカー調査を承った者です」
天美:社長は女性ですか?
GM:はい。まだ三十代くらいのようだね。
カヤカ:おや、お若い。バカ息子もまだ十代とか?
GM:「そのことですね。ではあなた。入ってきなさい」
天美:あなた?
チシャ猫:母親じゃなくて、奥さん?
GM:すると、なんかボンボンという言葉をZblushで立体化したようなダメなアラサー男が入ってくる。「あ、あの、釘山です」
天美:ズコー!(死語)
チシャ猫:あからさまにテンション下がったにゃー……。
GM:「あなた、こちら高千穂ひなたさんの件でいらしたそうよ。何か言うことは?」「あ、ええと、それはですね」
カヤカ:……尻に敷かれてる……。
GM:「いやその、高千穂さんとはその、結婚前の清い交際と言うか、なんというか」(しどろもどろ)
秀史:異世界転生ものに出てくるダメ貴族みたいなやつだ(笑)。
GM:「はっきり喋りなさい!」「は、はいぃ」
チシャ猫:「にゃにゃーん、こんなに面白そうな場面なのににゃんでチシャ干渉できないのにゃァァァァァァ!!」(爆笑)

 その後も要領を得ない弁明が続くが、まとめるとおおよそ以下のような内容であった。
 この馬鹿息子はたびたび事務所の若手女子にちょっかいかけては問題を起こしていたのだが、見かねた先代が遣り手の女性を嫁に迎え入れて社長職を譲り、その際に過去の女性問題もすべて精算。更生して今に至った、とのことである。


天美:わー、絵に描いたようなダメ男ですね!
秀史:会社が傾むく前に手を打ったということか(苦笑)。
チシャ猫:重しが乗ってるだけで、更生してるとは到底思えないにゃー。
GM:「高千穂さんについては大変に申し訳ないことをしました」と奥さん。
秀史:「……つまり、今回の件には無関係だと?」
GM:「この兵六玉、もとい夫がご迷惑をかけた皆様には、可能な限りの補填をさせていただいております。けれど、ひなたさんは既にサンプロさんからデビューし、十分な実績を出されていたので、お声がけをしておりませんでした。いずれ改めて、お詫びに伺わせて頂くつもりです」
チシャ猫:「にゃにゃーん、にゃるほど、最近ひなたちゃんが表に出てこれてるのは、ちょっかいをやめたからにゃんだにゃー」
秀史:「お話は分かりました。今回のストーカーと無関係であれば、私から特に言うことはありません」
GM:「はい。まず私どもがすべき事は、余計な干渉をしないこと。そうすれば彼女はいずれ世に出る才能であると考えています」
天美:社長がしっかりしてるし、ゼウスプロはしばらくは安泰みたいですね。
カヤカ:「……猫、釘山が以前やってた嫌がらせも、今回みたいなプロに依頼したやつだったのか?」
チシャ猫:「それはチシャも今知ったぐらいだからわかんないにゃー。でも想像だけど、オーディションを受からないようにしたりとか、事務所の力に物を言わせたふつーの嫌がらせだったと思うにゃよ」
カヤカ:「そうか。あんな悪質な事をやらかすとはちょっと思えないよなあ」
GM:「ご理解いただけて幸いです。私個人としては、冬木に引き続きひなたさんまで失ったのは非常に辛いのですが、彼女が今力を発揮できているのならそれに越したことはありません」
カヤカ:……あ、れ?
天美:冬木、って、さっき収録にいた葵さんですよね?
カヤカ:葵センパイ、ゼウス所属じゃなかったっけ!?
GM:「あ、うちの冬木をご存知なのですね?」
秀史:「ええ、ひなたさんの護衛で一緒のスタジオにいるところをお見掛けしました」
GM:「彼女も優秀な声優で、今でも我が社で働いています。しかし、本来の彼女は、今のひなたさんのような、歌って踊れる声優というポジションだったのです」
秀史:「ほう、それはそれは」……声質も似ている以上、どうしても比べられてしまったとか?
GM:「しかし私がここに来る前なのですが、歌はすっぱり諦め、声の演技一本にしぼっていくとのことでした」
カヤカ:そんな事情が。失った、っていうからびっくりした。
GM:「彼女も言っていました。若手がどんどん出てくるから、いつまでも顔出しの仕事はできませんね」と。
天美:厳しい……。
GM:「しかしもったいないことをしたと思っています。正直私はこの兵六玉が何かやらかしたのではと思っていたのですが」「や、やだなあ、冬木さんはボクの好みのタイプじゃないよぅ」
天美:でも、逆に声の仕事を長く続けていきたいという意志の表れのようにも思えますね。
GM:ということで、今度こそ★3、完了です。
秀史:今回の件に無関係、という念書をゼウスプロの名前で書いてもらって退出する。

天美:★3の達成により、★2にボーナスが入り、達成値5になりました。
GM:はーい、達成値5になったので進展があります。ひなたについて最初に調べたのはチシャ猫さんだったね。
チシャ猫:私ですね。
GM:君は調査が一段落したところで、ひなたに送られた悪意あるメッセージをあらためてチェックし直す。すると、ひとつの予測が浮かび上がった。
チシャ猫:ふむふむ?

★2『ストーカーについて』 途中経過(15→10)

  ひなたへのストーカー行為を分析すると「悪意」と「警告」に分かれている。
  「警告」はむしろ、ひなたの身を案じている……?
  『警告者』を開示。


チシャ猫:「ふふーん、コレとコレ、内容が違うんだにゃ?」
カヤカ:おおー。
天美:警告者の存在ですか。いよいよ大事になってきましたね。
チシャ猫:「誰かの暴走を知ってるけど、止められない人がいるんにゃね」
カヤカ:「一枚岩じゃない、ってことか?上手く警告者と接触出来たなら、ストーカーの正体にも迫れるかもしれない」
天美:「警告を表だって行ってないのは、味方であることを知られたくない、ともとれますね」
チシャ猫:「お金はもらってるけど内容に困っていて茶番に済ませたいプロって可能性も?」
天美:「可能性は幾らでもありますからね。情報を潰して絞り込んでいきましょう」
チシャ猫:「まぁ焦ってもいいことにならないしにゃ。要は何が来ても守り切ればいいんだしにゃ」
天美:「期待してますよ、カヤカ君」
カヤカ:「簡単に言いやがる。まあいいさ、オレのやれることは変わんないしな」
秀史:「頑張ってくれ。援護はする」
GM:★5『警告者』が開示されました。

★5 『警告者』
 ひなたに警告を送りつけることができたのは、
 業界内部の人間としか思えない。
 複数の条件を満たすのは「冬木葵」だけだ。

挑戦条件:
 どこからでも挑戦可能。
 エリア:「市民会館」に居るPCは判定に+2D
 
 PCの誰かが判定クリア時点で「市民会館」に居る、
 もしくはクリア後に「市民会館」に移動することで達成となる。

達成値:5

目標値:
 ネゴシエーター:4 正面切って話し合い
 ミスティック:4 表情や仕草から本心を探る
 他:6


天美:やっぱり先輩ですかー。
チシャ猫:うん、知ってた!(笑)
カヤカ:先輩、県外のイベントって言ってたから長距離の予感が。
GM:その通り。エリア『市民会館』がオープンになる。どこからアクセスしても「長距離」だ!
秀史:うわ高速移動したくねぇー。
カヤカ:PP頑張れー!
GM:ちなみに、ボランティアの朗読劇に参加しているようだね。
天美:いいひとだ……!
チシャ猫:判定自体は成功させるの余裕なんですけど、またハッカーイジメが(泣)。


●秀史のターン

天美:えーと、次は猫さんでしたっけ?
チシャ猫:いや、チシャの調査をもとにシタナガさんが問い詰めたので、次はシタナガさんです。
天美:シタナガさんが活躍してたからシタナガさんの手番だったように錯覚してました(汗)。
チシャ猫:ふふふ、ハッカーイジメ、辛いです……。
カヤカ:『市民会館』に向かうべきですかね?
天美:ここは次のために移動しておくのもありかと。
秀史:うーん。でも移動はファストフェイズでもなんとかなるし、今回は★4を調査。次ターンに『高速移動』しよう。
カヤカ:高速&長距離の移動は大変だなあ。
秀史:いやマジ自動二輪持っててよかった。
チシャ猫:んじゃ『アドヴァイス』、ついでに『偽情報』。
GM:なんだかんだでいいコンビの気がします。
秀史:『空蝉』で『イントルーダー』を増強して(ころころ)21!
天美:グッジョブ!
GM:お見事!一発クリアです。……君はカヤカくんと天美さんから水の情報をもらい、毒を分析した。
秀史:なるほど、私も毒使いますからね(笑)。
GM:蛇の道は蛇。なじみの薬師などに連絡をとりつけて、君はついに相手の正体を割り出した!
カヤカ:ニンジャスゴイ。
天美:やっと尻尾が見えました!
GM:はい、★4オープン!

★4済 実行犯

 これは明らかに『派遣業界』関係者の仕業、それも複数によるものだ。
 侵入に長けたもの、電脳に長けたものがいることから、推測されるのは三人一組の異能力者チーム『害為す邪妖』(アンシリーコート)。
 姿を見せないまま戦うことに特化したチームで、特定の会社に所属せず、カネさえあれば誰にでも雇われる連中だ。

二つ名はそれぞれ、
 『レッドコーム』
 『グレムリン』
 『リリパット』
である。

→★2:『ストーカーの正体』の達成値が+2、目標値が-2される。



秀史:「この毒……『害為す邪妖』か。また厄介な」
天美:「仕事を選ばないノンポリのフリーランスは嫌ですね」
チシャ猫:「まぁ仕事を選ばないフリーランスのほうが儲かるから仕方ないにゃ?」
天美:「目先の欲に負けて仕事を選ばないから、ますます汚い・危ない・反社会的な仕事ばかり受けることになるんですよ」
チシャ猫:「でも表のCCCの仕事でも赤字あるからにゃー、チシャにはにゃんとも言えにゃいんだにゃ」
カヤカ:「姿を見せない、ってことは、直接戦闘能力は低い。見つけたらとっちめられるってな」
天美:「見つけたら、ね。見つける前にやられないようにしないと」
秀史:「尻尾は掴めたが未だ姿は見せず、か。とりあえず共有する」
GM:君は調査結果をCCC経由で他のメンバーに報告する。そして次のアクションに備えるべく、バイクで走行を開始するのだが……。
カヤカ:なんかイヤーな予感(笑)。
GM:突然ですがシタナガさんはここで、攻撃もしくは回避/防御で目標値15の判定をどうぞ!
秀史:妨害か、予測の内だ!
GM:君のバイクのタイヤを狙って、何かが高速で飛来する!手番の消費はなしとします。異能は載せてもいいけど、露出やPPは計算よろしく!
秀史:15なら通常ガードでいけるか。(ころころ)20、成功!
GM:――バイクで走行中の君は、風切り音を感じた瞬間に腕を跳ね上げ、飛来したものを叩き落とす。ダメージはゼロ。地面に落ちたそれは――クロスボウの矢だ!
天美:「……『リリパット』!」
秀史:素早くクロスボウの位置を割り出してスリケンを投げ返します。期待はしないが。
GM:君はスリケンを投げ返す。だが、ビルの屋上からの長距離狙撃と思われ、すでに敵の姿はない。
天美:狙撃手対決、再び!
GM:そして、君が耳につけているCCCの小型インカムに、オープン回線での呼びかけコールがあるけど。……出ます?
秀史:出よう。
チシャ猫:とりあえず裏で逆探知と録音はしておきましょう。
GM:『……ギギッ。なんだよなんだよ。あのしょぼい投擲は』
秀史:「そういう台詞はせめて車上から狙撃を成功させてから言う事だな」
GM:『ふん、言ってろ。まったく……ルーキーが『森の賢者』をヤったっつうからわざわざリスク晒して出迎えてやったのに、とんだ期待はずれだなあ?』
カヤカ:げ、噂広まってるのか。
GM:『ま、オレたちの情報にたどり着いたところまでは良くやったと褒めてやるよ。だがまあ、……陳腐だが警告だ」
天美:わざわざターゲットに話しかけてくるなんて。余程自己顕示欲が強いのか、それとも絶対に見つからない自信があるのか。
チシャ猫:ただの自信過剰に1票なんだにゃー。
GM:「これ以上深入りするなら、お前達は俺の矢に貫かれる羽目になる。……哀れなカモみたいにな、ギギッ」
秀史:「こちらも警告だ。もうお前は俺の手の内にある。これ以上続けるなら、俺の手裏剣がどこまでも追っていくと思え」
GM:「ふふん、俺は他の連中と違って義理堅い方なんでな。そういう口上にはきちんと付き合ってやるよ、『剣擲者』。――『害為す邪妖(アンシリーコート)』の『リリパット』だ。俺達とやり合おうってんなら、ビギナーズラックでない狙撃を見せてみろ」
秀史:「承った。業界の仁義に則り名乗り返そう、『リリパット』。――『剣擲者』二 秀史。お前の脳天に手裏剣を飾ってやるよ」
天美:シタナガさんカッコイイ!
GM:……とまあ、由緒正しいエールの交換をすませたところで、通信は切れました。
天美:うーん、サンプルシナリオでは滅多に狙撃手出さないので、毎回出てきて面白いなあ。
GM:あ、ちなみにチシャ猫さんの追跡は不発でした。ごくシンプルな近距離無線だったため、かえって『相手がビルの上から移動しながら走ってた』くらいしかわからなかったということで。
チシャ猫:原理が単純だと逆にやりにくいのにゃー。

●第ニラウンド 護衛班

●カヤカのターン

GM:続いて護衛組の皆様お待たせしました。君たちはアニメの聖地、……今はけっこう微妙ですが、秋葉原の地にやってまいりました。
カヤカ:混雑度6、登場露出、2点頂きます……ッ!!ダメ?やっぱりジャージはダメですか!
天美:ADのフリしてればそんなに不自然ではないかもですけどね。

 人々がごったがえす都内の混雑の中、一行は某アニメショップ本店一階のイベントスペースに通される。
 今日のイベントは、今が旬の人気声優達による公録のトークショー。
 ひなたの仕事は、集まってくれた観客をトークで沸かせつつ、明日の『おおかみケン太 劇場イベント』の告知をすることだ。


秀史:ネットで生中継とかされてるんだな(笑)。
GM:まさに。ばっちりカメラ周って配信されてます!
カヤカ:「全世界放送かよッ!?って、これなら向こうもロクに動けないかな」
天美:「相手には狙撃手がいるのよ。スタジオに忍び込んで水をすり替えられる奴もね」
チシャ猫:「銃弾でも止めるには止められるんにゃけどにゃ、目立つにゃー。ついでにEPもきついにゃー」
カヤカ:「大騒ぎにされたら負け、って条件、厳しいぜ……」
秀史:「なに、狙撃手はこっちにもいる」
天美:「相手の目的がわからないのも不安材料ね。それが解れば、もう少し護衛方法も絞り込むこめるのだけど」
カヤカ:「圧倒的に敵地だな、こりゃ」
天美:スペースに異常がないか、事前に調査しておいてもいいですか?

 ひなたのサポートスタッフとして楽屋に通された天美とカヤカは、時間の限りステージや楽屋のチェックをするが、不審なものは見つからなかった。
 一安心と言いたいところだが、イベント直前の準備で人の出入りが激しく、危険物や不審者への目配りは到底完璧とは言えない。
 楽屋には有名声優やアニメの監督、MCの得意な若手芸人が集まり、開始直前の最終確認が行われている。


カヤカ:支給されたスタッフ用のジャンパーに袖を通しておきます。
GM:打ち合わせの合間を縫って、ひなたがやってくる。君たちと離れて舞台に立つので、さすがにちょっと不安げだね。「天美さん、カヤカさん!あの、……大丈夫でしょうか」
カヤカ:「大丈夫ッス。任せてください!」依頼人を不安にさせるわけにはいかないから、笑顔笑顔!
天美:「偉いわ、カヤカ君。昨日言ったこと、ちゃんと身になってるわね!」後でカヤカ君の頭なでなでしてあげよう。
カヤカ:ぐぬぬ、お姉さんぶられている……。
天美:正直楽しい(笑)。
秀史:こうやってお姉さんぶるところも業界抜けられない理由ではないかと(笑)。
天美:ガーン!……「おほん、カヤカ君の言う通りです。ひなたさんも、お客さんの安全も絶対に私達が守り抜きますから、ひなたさんは安心して仕事に専念してください!」
秀史:「大丈夫だ。依頼人はどっしり構えて自分の仕事をすればいい」
チシャ猫:『にゃにゃーん、大丈夫大丈夫☆最悪の場合も命の保証はするんだにゃ?』
GM:「はい。……はい!がんばります!」 というと、ひなたは舞台に向かっていった。
チシャ猫:(客狙われたら、地獄なんだけどだにゃ……)
天美:カヤカ君の職能がトラフィッカーとマニピュレーターだから、感知系は私ががんばらないとなー。
カヤカ:一応サーチャーも4D振れるけれど、固定値がないと不安だ。
GM:「はーい、ではスタッフの皆さんはー、持ち場についてくださーい」
カヤカ:「……気合い、入れてくぜ」

 一同の心配をよそに、イベントは滞りなく進行していった。
 舞台上では司会役の芸人が軽妙なトークで若手の声優達に一人ひとり焦点を当て、うまくイジって各自のキャラを十分に印象づけた上で、それぞれが今担当しているイベントや番組の宣伝に持っていっている。
 舞台から少し距離を置いたところに柵が設置され、最前列には各声優のファンとおぼしき人々が詰めかけつめかけ歓声をはりあげている。

 
カヤカ:「流石の人気……。スッゲー熱気」
天美:「このまま何事も起こらなければいいのだけど」
一同:フラグ(笑)。
天美:フラグ言わないで!(笑)

 「ねえエリカちゃん聞いたよ―、今度のアニメ、主題歌も歌っちゃうそうじゃない!」
 「えー、実はそうなんですよー」
 「じゃあここで一曲行ってみよーう。それでは『今夜はファンブル大回転』!」
 「うおーエリカちゃーん!!」……。


秀史:なんて嫌な曲名だ(笑)。
カヤカ:ちょっとPL的には聞きたくないなあ(笑)。
天美:「恋はクリティカルヒット」とかにまかりませんか(苦笑)。
GM:イベントは進み……ひなたにスポットが当たる。

「ひなたちゃん、見てるよーおおかみケン太。こないだ顔出しで登場した時はおれコーヒー吹いちゃったよー」(笑)
「ええー。そんなにショックだったんですか?」
「そりゃショックさあ!ハートにビッときたねぇ!みんな聞いてくれよ。おおかみケン太は普段は子供向けの愉快な教育番組なんだけどさ!劇場版はちょっと違うんだよな!」
「はい!劇場版はシリアスに、なんとケン太が森を侵略しにやってきた宇宙人と戦っちゃいます!!」
「ひなたちゃんが演ずる森の妖精さんを守って戦うんだぜ!え、どんな話になるか想像もつかない?そいつぁ劇場で確かめてくれないとな」


GM:さて天美さん。冷静に客席を観察している君は、一人不審な人間に気がつく。
天美:……カヤカ君に目で合図。
GM:客席の前列にいながら、騒ぎも喜びもせず舞台をじっと見つめている男。無関心ではない。むしろ強い関心を持っていると伺える。……そして夏の会場にも関わらず、頭を覆うフードつきパーカー。
天美:スーパー不審者じゃないですかあ!!
カヤカ:飛び出せるように覚悟だけはしておきます。

「んで、森の妖精役で出ているひなたちゃんは、ここで歌っちゃうんだよな!」
「は、はい。えっと新曲です!」


GM:すると突如、裏方……楽屋から怒声があがる。「おいスピーカーの信号届いてねーぞ!」「は?さっきまで何も問題もなかっただろうが!!」「おい電源不安定だぞ、どうなってる!!」「ケーブル断線したのかもしれません!」「バカヤロ、すぐ予備に交換しろ!もう始まるぞ!!」
秀史:……電脳アタックか。
天美:もしくは機械にトラップをしかけられていたか、ね。
カヤカ:マニピュレーターならオレが!
チシャ猫:「こんなこともあろーかとー!って言いたいけど言えないにゃー!」

「へえ、じゃあここまで振っといて聞かないわけにはいかないなあ。ここで一曲!高千穂ひなた、曲名は――」

GM:長らく一人芝居にお付き合い頂きありがとうございました。ここで★護衛2が開示されます。


★護衛2 『ステージの音響トラブルを阻止せよ!』

達成値:3

目標値:
 マニピュレーター:5 素早くコードを接続しなおす
 ハッカー:5 ノイズの原因を突き止める
 他:7
※「護衛」に参加しているメンバーのみ挑戦可能(累積可)
 1ターン内に達成値を上回らないと失敗となる


カヤカ:ついにマニピュレーター来た!
天美:直らなかったら、ここはアカペラで歌ってもらいましょう。歌唱力アピールになるかもしれない(笑)。
カヤカ:なんというプラス思考。
天美:でも直せるのがベスト! 「カヤカ君、いける!?」
カヤカ:「任せろ、機械いじりなら多少心得があるから!」期待値で十分狙えるぜ。
秀史:フラグ……。
天美:フラグ言わないの!(笑)。
カヤカ:PPを消費してバックアップを貰います。CCC本社にインコムで機材の型番を連絡、対処法を調べてもらいつつコード接続!(ころころ)よっし、21!
天美:「お手柄よ、カヤカ君!」
GM:――楽屋に飛び込んだ君は、パニック寸前の音響スタッフさんたちの怒声の中から冷静に指示聞き分け、着実にアシストしていく。複雑に絡み合ったコードを適切に組み換え、スタッフの人が持っていた予備パーツに交換し――
カヤカ:「……ここと、ここを繋げば終わり!」

「曲名は、『森の妖精の祈り歌!』」 ――BGMがごく普通に流れ出す。

カヤカ:会場でBGMが鳴ったのを確認して、少し息を吐く。「よかったー……」
天美:戻ってきたカヤカ君に、「お手柄よ、カヤカ君」(いーこいーこ)
カヤカ:「……撫でるのやめないッスか」
天美:「あらら。ごめんね、無意識に」
カヤカ:子ども扱いされているような!ような!!
秀史:「まあいいじゃないか。実際子供なんだし」
カヤカ:「確かに最年少だけど!……あれ、猫っていくつだよ」
チシャ猫:「レディに年齢を聞くのは失礼なんだにゃ?」
GM:ステージにひなたの歌声が響き、観客たちが歓声を挙げる。今は売り出し中の若手アイドルとしてビルの一室に収まっているけど、きっと1年も立たないうちにこの十倍は会場の容量が必要になるだろう。……そんなことを君達は思わせられた。
天美:その間も、不審人物から目は逸らしませんよー。
GM:フードの男の口元にはっきりと失望が浮かぶ。「くそ、しくじりやがって」と唇が動いたようにも見えた。
秀史:ここで仕掛けてくるか?
天美:この場ではやらないでしょう。
GM:そして列から後ろに下がると、踵を返して会場を離れようとする。
天美:フレーバーでいいので、小瓶から妖精を呼び出して後をつけさせますよ。「あいつを追って。……お願いね」
GM:――残念、君の妖精は男に近づいた瞬間、いずこからともなく現れたもう一人の男に叩き落された。
天美:「あぅ……ッ! 一般人には不可視の妖精に気づくなんて……!」
GM:こちらの男は赤い帽子を目深にかぶっており、目元は見えない。だが、男は天美くんと、そしてカヤカを見据えて、薄く笑う。
秀史:赤い帽子。『レッドコーム』、と考えるべきだろうな。
GM:赤い帽子に手をやったかと思うと、男はまるで最初からいなかったかのように、人混みに紛れて消えた。……追いかける?
カヤカ:流石に混雑度6でやり合いたくはないなあ!
天美:深追いはやめておきましょう。「ごめんなさい。してやられたわ。……思ったよりもやるみたい」
カヤカ:「だいじょうぶかよ天美サン?!……くっそ、見えなくなっちまった」
GM:では、君らが赤い帽子の男に気を取られている間に、フードの男も会場をあとにしたようだね。(ちぇー、みんな冷静だな)

 ちなみにこのシーン、もしもPC達が追いかけてきた場合、ストーカーを確保し一気に事件解決に向けて捜査が進む代償として、敵が特殊スキルを利用して混雑度6の状態から一方的に攻撃してくるという博打イベントが発生する予定だった。

秀史:「護衛なんだし追わないのが正解だ。あまり逸るな」
チシャ猫:「ま、最初からこっちが不利なのはわかっているしにゃー。騒ぎを止められただけで十分だにゃ」
カヤカ:「……ハーイ。次はこっちから見つけて叩いてやりたいよな」
GM:落ち着いたところで音響スタッフさんがカヤカくんに声をかける。「ありがとうな、坊主。あのままだったらスピーカーの電圧が不安定になって、ひなたちゃんの歌がノイズまみれの歪みまくりになっちゃうところたったよ」
カヤカ:「いえいえ。こちらこそ工具を貸していただいてありがとうございました」
GM:「しかしどうやって故障したんだろーなー」「うーんこれ、電磁波浴びせられて回路が飛んだんじゃないっすかね?」「まさかあ。雷でも落ちれば別だけど、めっちゃ晴れてるじゃねーか」等々。
カヤカ:エレキネシスかあ。
チシャ猫:ハッカー/エレキネシスと考えたほうが良さそう。

 イベントが無事終了し、ひなたが楽屋に戻ってくる。

GM:「お疲れ様でした!!……あの、特に問題はありませんでしたか?」
チシャ猫:『特に問題なかった、でいいんじゃないかにゃ~』
天美:「ええ、特に何もありませんでしたよ。とても素敵なステージでした!」
カヤカ:「ずっとこうならいいんスけどねー」
GM:「ありがとうございます!私、なんとかやれる気がしてきました!!」判定成功なので、気力MAXのままです。
天美:「ええ、私達も全力でお手伝いしますから、ライブ、絶対成功させましょうね!」
GM:「はい!みなさんが助けてくださるのですから、必ず成功させてみせます!!」
カヤカ:「それじゃあ、明日まで頑張りましょう!」
天美:やっぱり、プロの仕事を荒らすような人は許せません。私のやる気もMAXです!
カヤカ:確実にとっちめたいけど、相手の依頼人の姿はまた闇に潜っちまったなあ。


●天美のターン

GM:★護衛2が解決したので進展があります。具体的には★2『ストーカーについて』が進行し、新情報が明らかになる。
カヤカ:おお、やったー!だいぶ★2も詰まって来たな。


★ストーカーについて (15→6)
 →ストーカーのものと思われる匿名のネット上の日記を発見した。
  『悪意の日記』を開示


★6 悪意の日記
ストーカーのものと思われる日記を特定した。
分析し、犯人の正体を割り出せ。

挑戦条件:
 どこからでも挑戦可能。

達成値:4

目標値:
 すべて:5




カヤカ:日記ぃ……?ああ、でもSNSで犯行予告をするヤツもいる、かあ。
GM:日記自体はSNSのよくある個人ページだ。アドレスさえ分かってしまえばどこからでも調べられる。
チシャ猫:もう★2もクリアできる範囲だにゃ。
GM:さて、実は天美さん手番消費してないのです。
天美:ですね(笑)。
GM:何もアクションできないのも退屈だと思いますので、移動はできないけど、調査判定には挑戦できるとしましょう。
天美:ありがとうございます。場所を問わず挑戦できるのは★2『ストーカー』、★4『警告者』、★6『悪意の日記』ですね。
チシャ猫:★5は次のラウンドでシタナガさんがダイレクトアタックできるので、今回は★6ですかねー。
天美:ですね。3PP消費してスカラーで判定。(ころころ)25、とっても成功(笑)。
チシャ猫:バッチリですにゃあ。
天美:先輩の威厳を保てました。
GM:一応非公開のパスワードがかかっているのだけど、君はCCCの力を借りてアクセス。くだんの日記をざっと読んでいく。
天美:"悪意の"ってついてるのがねえ……。

 数年前から遡って日記を読む。
 最初の頃はごくごく普通の、アニメ好きの若者の日記だった。
 その週のアニメの感想や考察などが時折書かれている。
 やがて、だんだんアニメ声優、とくにひなたについての記事が多くなっていく。


GM:「イベントでひなたちゃんを見られました!サイコー!\(>▽<)/」「ドラマCD特典付き全部買いました!!」
カヤカ:ああ、一般的な沼コースだ(笑)。
秀史:沼だなぁ(笑)。
GM:「今度は関西でイベントだ!仕事有給取って会いに行くぜ!ひなたちゃんオレを見てくれよな!」「……イベントで目があったはずなのに逸らされてしまった。忙しかったのかな」
天美:ひええ(笑)
カヤカ:勘違いがー!
GM:「こんなにCDを買っているのに、なんで他の奴らと同じ扱いでなきゃいけないんだ」
秀史:実にストーカー思考だ。
GM:そして数ヶ月前に、投稿がある。「あの女はおれの愛を裏切った。罰せられなければならない」「恥をかかせてやる。二度と舞台に立てないようにしてやる。それがあの女がオレにできる、唯一の償いだ」……以後、投稿は途絶えている。
天美:「一方的に好きを双方向だと勘違いする輩には困りますね」
チシャ猫:「うんうん、チシャにもストーカーいるからこういった謂れのない誹謗中傷からの理不尽な攻撃される辛さ、わかるにゃー」
秀史:「……ツッコんだほうがいいのか?猫」
カヤカ:「因果応報」
天美:「先のイベントでフードをかぶっていた男といい、ひなたさんに悪意を持つストーカーが実在することはわかりました。ですが……。うーん。これでもまだ決定打とは言えませんね」
秀史:「一番の問題は、悪意はともあれ、所詮はこじらせた一般人に過ぎないストーカーが、『害為す妖精』を雇えるとも思えないということだ」
天美:「それに、ストーカーが主犯だとすれば、葵さんが警告を発する事との関係が解りません」
秀史:プレイヤーとしては、主犯はあの女社長ではないかと思っています。
天美:念書を書いてましたけど。
秀史:書いたのは旦那の方ですし。動機としては、『ひなたさんを降板させて葵さんを後釜に据える』でどうかと。
天美:ふむふむ、イベントをぶち壊すわけにはいかないから、観客に危害を加えるような行動はできない、と。
秀史:葵さんにとってはありがた迷惑。とは言っても表立って反抗できないから警告にとどめた。ストーカーは最後にすべての責任をかぶらされるためのスケープゴート。……でどうでしょう。
カヤカ:嫌がらせを送ってきたのはストーカーで、これに乗じた実行犯がいる?
秀史:もしくは、誰かがストーカーに入れ知恵したか。
チシャ猫:これで実は日記の主は『レッドコーム』で、単純に壊れたファンだったってオチだったら凄いにゃー(爆笑)。
カヤカ:完全に私情じゃねーか!(笑)
チシャ猫:『グレムリン』と『リリパッド』はオフ会で知り合った狂信的なファンクラブ会員。
天美&秀史:ひっどい(笑)
チシャ猫:「ま、結局尻尾を掴まないと何もできないってことだにゃ」
天美:「ですね。……いずれにせよ、葵さんと接触すればほぼ絞り込める気がします。シタナガさん、葵さんのこと、よろしくお願いしますね」
秀史:「任せろ。それより『害為す邪妖』に気をつけろ」
カヤカ:「それこそこっちに任せておけって」
天美:「猫さん、シタナガさんのサポートお願いします。こちらからは支援ができないので……」
チシャ猫:「OKにゃよー。でも本人は多分嬉しそうに仕合うんじゃないかと思うにゃよ?」
カヤカ:「戦闘民族っぽいし」
GM:そんなこんなでようやく一日目が終わろうとしている、果たして君達は明日の昼までに真相にたどり着き、そしてひなたを守りきることができるのか。以下次号!
秀史:「……言っておくが、俺は戦闘民族じゃない」
一同:「えぇ~ほんとにござるかぁ~?」
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|コメント(-) |トラックバック(-) | 2017年09月10日 (日)22時24分

人災派遣TRPGリプレイ『その声を守るため』 01

 2017年某日。
 某オンラインセッションのスペースに、またもGMと4人のプレイヤーが集まった。
 弊サークルが発行するオリジナルTRPG、『人災派遣RPG』の続きを遊ぶためである。


GM:本日もよろしくお願いします~。
一同:よろしくお願いしまーす。
GM:おかげさまで、前回の『幽かなる竜胆』、かなり反響がありまして、続編をプレイさせていただけることとなりました。
一同:おお~。
GM:と言いつつ、前回参加してくれた紗綾さんのプレイヤーが、職場が繁忙期のため今回は参加できず、GMプラス4人での任務となります。
カヤカ:了解です。
GM:ということで、早速プレイ開始と参りましょうか。
柳沢?:あ、事前に報告済みですけど、今回、私は柳沢のおぢさんじゃなくて、別のキャラに変更することにしました。
秀史:別キャラにしたんですか?
柳沢?:はい。柳沢おじさんの娘、という位置づけです。今回、紅一点の紗綾さんのお休みによるムサさの回避と、今回の任務内容から依頼人と同年代の女性が居たほうがよかろうという理由で変えました。
GM:では、新キャラさんの自己紹介はちょっと本編で尺取りますよ。
柳沢?:了解です。


任務概要

<発信元>:CCC営業1課 藤村 櫂
<依頼主>:(株)サンプロミュージック営業部 片山大助
<分類>:護衛、捜索、排除 総合評価……[B]
<報酬>:一人あたり 5PP(護衛成功)+5PP(犯人確保)
<経費>:3D
<日時>:20XX年7月7日(土)7:00~8日(日)21:00

<任務内容>
「人気声優『高千穂ひなた』をストーカーから護衛し、イベントを成功させよ」

 芸能事務所『サンプロミュージック』に所属する声優『高千穂ひなた』さんの護衛と、彼女を悩ますストーカーの発見、確保を依頼します。

 高千穂ひなたさんは人気急上昇中の新人声優であり、アニメ好きの方ならばお名前を聞いたことがあるかも知れません。
 しかしここ最近、彼女に対し悪質なストーカー行為が多発しています。大量のファンレター、メール、SNS上でのつきまとい。ここ数日は急速に行為が悪化、エスカレートし、匿名掲示板への罵詈雑言や、「ステージを降りろ」「殺してやる」「罪を償え」などの脅迫状も送られてきているようです。
 身の危険を感じたひたさんは警察に相談もしましたが、「実害がない限りは動けない」と態よくあしらわれてしまい困っていたところ、マネージャーである片山氏の伝手を辿って弊社への依頼となりました。
 翌日には彼女が顔出しで出演する『おおかみケン太と森のなかまたち 劇場版公開記念ライブイベント』があり、今後の飛躍の足がかりとなるこのイベントを失敗するわけにはいきません。
 皆様には彼女を護衛しつつ、ストーカーの正体を突き止め、排除していただきます。健闘をお祈りしております。   藤村拝

<藤村の配置提案>
 
 今回はチームを『ひなたさんの護衛』、『ストーカーの調査、確保』の二つに分ける方がよいと考えます。

 『ひなたさんの護衛』はすべて都内(同一エリア)扱いとなり移動が発生しません。移動能力は必要としない分、異常を察知できる能力、暴力沙汰を取り押さえられる能力が重要となるでしょう。
 また、ひなたさんの周囲は常に『露出が高い』状態となりますので、皆様には一層の異能力の管理が要求されることになるでしょう。

 『ストーカーの調査、確保』では、ストーカーを追って各所を移動することが予想されます。移動能力、調査能力、そしてストーカー確保時の荒事に対処する能力が必要と思われます。ご参考まで。



 ――春に幻の蝶を見つけた後、君たちはしばらくは普通の生活を送っていた。
 しかし、日々の暮らしでカネは出ていくばかり。
 困窮する君達のもとに、またも営業の藤村から依頼のメールが届く。
 君達は葛藤の結果、またも生活のため怪しいバイトをこなすべく、都内の芸能事務所『サンプロミュージック』のあるビルの前にやってきたのであった。


チシャ猫:困窮しているどころか、チシャは生活レベルを1上げていたという。
カヤカ:優雅になってるー!?
チシャ猫:ふふふ。パソコン装備しようと思ったら凄いコスト高いんだにゃ!収支はプラマイゼロなんだにゃ―!
柳沢?:きっと、ハッカー用の特注機なんですよ(汗)。
GM:ちなみにスタート位置については、移動コスト無しで『サンプロミュージック』『CCC本社』好きなエリアを選べますよ。
カヤカ:サンプロミュージックかなあ。今回はグロムちゃんが修理中なので移動費が結構辛い。
柳沢?:護衛役の予定なので、サンプロです。
秀史:サンプロからの方が各エリアに移動しやすそうなので、同上。
チシャ猫:本社スタートで。現地にはぬいぐるみを向かわせます。
一同:ですよねー(笑)。
GM:では早朝。君たちはまずサンプロの入居しているビル近くの喫茶店で待ち合わせることにした。
カヤカ:果たして今日はジャージで良かったのだろうか……。
秀史:普通にニンジャ装束で(笑)。
GM:(ツッコまないぞ!)「みなさん、今日は早くからご苦労様です」――と、毎度おなじみ営業の藤村君が、君たちにコーヒーや軽食をおごってくれる。
柳沢?:私はみなさんより早めに来て、セーラー服姿で藤村さんの隣にちょこんと座っていましょう。
秀史:「おはようございます。紅茶とたまごサンドを」
カヤカ:「おはざーす。……BLTサンドと、ミルク取って欲しいんスけど」
チシャ猫:「チシャはこのコピ・アルクってコーヒーにするんだにゃ」
GM:(猫にコピアルクとはひどい趣味だ)「えー、先日のリンドウアゲハの探索では皆様、素晴らしい働きをありがとうございました。その実績を以て、今回の任務も皆様を指名して依頼させて頂いたのです」
秀史:「皆様、って言っても柳沢のおっさんが見当たらないようだが」
チシャ猫:「解雇かにゃ?」
カヤカ:「そういえば、刀剣女子もいない」
GM:「刀真さんは前回の負傷は癒えたものの、今度こそサイボーグを一刀両断すべく再修行とのことで、参加見送りとなりました」
チシャ猫:「アレ以上修行して強くなってどうするのかにゃー」
秀史:「機械なんて刃筋が立たなくて当たり前なんだがな。可哀想に」
GM:「そして柳沢さんですが……。これについては天美さんから直接自己紹介がてら説明して頂く方うがよいでしょうか」
カヤカ:「たかみ?」
柳沢?:すっと立ってぺこりとご挨拶。「はじめまして。『柳沢 天美(やぎさわ たかみ)』と申します。今回は、任務の内容を加味して私の方が適役と判断し、代理で参加することになりました。皆さんについては父から伺っています」
カヤカ:「娘サン?あのオジサンの?」
柳沢?→天美:「……不肖の父ですが、まぁ、そうです」
チシャ猫:(ぽてぽてぽて)「チシャだにゃー、宜しくにゃー」(握手)
天美:「よろしくお願いします、猫さん」(にっこり)
チシャ猫:「動じてくれなくてつまらない限りなんだにゃ」
秀史:「あのおっさんにこんな可憐な娘さんがいたとはな」
チシャ猫:「酷いんだにゃー、本当の事でも言っていい事と悪い事があるにゃよ?」
秀史:「まったくその通りだな、猫」
チシャ猫:「ああ、しまった!チシャは嘘がつけない性格なのにゃ!」
カヤカ:「誠実そうに言っても本性バレてんぞー」
チシャ猫:「この誠実の権化を前にしてその台詞。カヤカの目は節穴なのかにゃ?」
カヤカ:「ボタンの目には言われたくねーよ」
天美:「ルーキー揃いと聞いていましたが、みなさん頼りになりそうなので安心しました。私も父から魔術の手ほどきを受けていて、それなりの働きは出来ると自負しています。今日はよろしくお願いしますね」
秀史:「ドーモ、天美=サン。よろしくお願いします」(オジギ)
カヤカ:「……ま、よろしくお願いしゃっす」
GM:「天美さんはこの業界の経験が長く、歳は若くとも皆さんの中では一番のベテランとなります。年齢に囚われず、業界のルールや任務の進め方で不明な点がありましたら、彼女に判断を仰ぐのが賢明でしょう」
カヤカ:「うっす。受けたからにはキッチリやらせてもらいますよ。飯も頂きましたし」
天美:「正直この業界、二回目以降も続けようと思われる方は少ないのですよね」
秀史:「いや、仕事をしたいわけではなくてな。今月も手元不如意で」
カヤカ:「シタナガサンはまた何かやらかしたワケ?」
秀史:「六本木のビルから東京タワーに向けて狙撃の練習していたら通報された」
カヤカ:「……それ、屋上でやらなきゃいけないワケ?」
秀史:「あの距離から攻撃を成功させたエージェントが居たという噂を聞いて、実験してみたくなった」
カヤカ:「それは物理的な手裏剣攻撃じゃないんじゃねーかな!流石に!!」
GM:「皆さんも、修行の成果など変化がありましたら、事前に申告されておくと良いでしょう」……ということで、前回からの成長申告行ってみましょう!
一同:あい~。

 人災派遣シリーズでは任務によって必要となる能力が大きく変わる。
 また、パーティーメンバーが変わると大きく能力が偏る可能性があるため、今回は経験値の合計とキャラの方向性が変わらない範囲でリビルド(作り直し)を認めることとした。任務に備えて装備を整えてきたとか、資料を予習してきたとか、日頃使っていない能力を実戦に向けて集中トレーニングしてきた、などをイメージして頂きたい。


●レベルアップ:チシャ猫の場合

GM:「ではチシャ猫さんからお願いします」
チシャ猫:「お茶商法はちょっと摘発が早かったんで、水商売に乗り換えて動いたら大当たり。生活がリッチになったんだにゃー」
カヤカ:「水にありがとうって言い続けているとおいしくなるってやつか?」
天美:「まあ効果はゼロではないとは言い切れませんけどね」シャーマニック的な意味で。
カヤカ:「え、マジなんだ」(チシャをつかもうとした手を止めて)
チシャ猫:「マジマジ大マジ。ついでにこの霊験あらたかな数珠にありがとうと1回言うと100回言った効果を得られるんだにゃ!忙しい現代社会にマッチング!今ならニャンと初回3,800円月々3,000円の10回払いなんだにゃ?!!」
カヤカ:「半ば以上詐欺じゃねーか!」(今度こそガッシと掴んで上下に振る)
チシャ猫:ということで、生活レベルを上げてパソコンを装備、ハッカー技能を上昇させました。生活レベルに合わせて装備も向上、防弾ジャケットとかなにげに防御力高いです。
GM:妨害系の能力も習得されたんですね。
チシャ猫:はいー。具体的には『セキュリティシステム』と『ノイズ』が生えました。「ちょっと下手打って敵を作ったのでセキュリティ系の技術を習得。合わせて相手の行動を妨害するシステムも作ったんだにゃー」

●レベルアップ:秀史の場合

GM:「ありがとうございます。では、シタナガさんよろしいでしょうか」
秀史:え~、以前の任務で継戦能力の弱さが露呈したので、精神修養しました。……具体的にはSPを大幅に伸ばして、なんと60点!
カヤカ:60点!?
GM:そのSP60って間違いじゃなかったのー!!!
チシャ猫:うはぁ、チシャ抜かれてる(笑)。
秀史:「ザゼンによってメディテーションしワをもってゼンとなす!これぞニンドー!」
チシャ猫:「思い込みだけでどこまでも強くなれそうな気がするんだにゃ、この人」
天美:……いけない、おぢさん視点じゃなくなったら割とみんな濃い(笑)。
カヤカ:「えーと、ニンジャって凄い?」(うろんな目)
秀史:ぶっちゃけそれ以外の命中値やダメージは変わってないんですけどね。
天美:全力攻撃すると、クイックアクションで1R29点消費ですかー。一気にリソース使い切って大火力の方針は変わらずですね。
秀史:「それから、今回は移動が多いようなので、実家からバイク、Dトラッカー125を引っ張り出してきたぞ」
カヤカ:「外に止まってたのシタナガサンの!?」(ガタガタッ)
秀史:「ニンジャはバイク以外の乗り物には外にへばりつかなければいけないというルールがあるのでな」
天美:(どうしよう、父さんの説明より全然濃い……)
秀史:「今回は裏方になりそうだがよろしく頼む」(オジギ)
カヤカ:「……みんなあんまり人目を気にしてないんだな……」
天美:「カヤカさんも早く真っ当な仕事に就きたくなりました?」(溜め息)
チシャ猫:「チシャなんて家の外でないから全然目立たないんだにゃ?」
秀史:「お前が一番目立ってるんだよ、猫」
チシャ猫:「今の時代ぬいぐるみが喋るぐらい普通普通!」

●レベルアップ:カヤカの場合

GM:「ありがとうございます。ではトリは、カヤカさんお願いします」
カヤカ:「あ、うっす。今回は護衛の任務と聞いたんで、オレはちょっと実家から持ってきた教本で作法を復習してきたッス」……サーヴァントの『高速処理』を持って来て、代わりに『天衣無縫』とか一部のスキルがなくなりました。
天美:HP、前から70点もありましたっけ? 思ったより硬いですねー。
カヤカ:スキル組み直したらサーヴァントスキルで『心』が増えたので。「一番の変化は、実家の教本を読んで、昔習っただけだった随身の作法を訓練してきたことっスね!」……具体的には『従者の心得』を取得し、『献身』によるカバーがメインになりました。
GM:能力構成がかなり変わりましたねー。
カヤカ:これからは『献身』+『硬気功』でカバーしつつ、新しく取った『鬼神力』で底上げした拳を叩きつけていきます。万能型として手広くやりますよー!
GM:了解です。シナリオの演出的には、自分の力をどう役立ててよいか試行錯誤している、ってな感じに持っていきたいです。
カヤカ:はーい!

●自己紹介:天美の場合

GM:それでは、最後に天美さんの能力申告を。えーと、真性JKでしたっけ、偽装JKでしたっけ?(笑)
秀史:そんなJKを性癖みたいに(笑)。
GM:「この業界、女子高生の皮をかぶった年齢不詳がたくさんいますので……」
一同:「ああ……」
天美:「公立高校に通ってる表向きは普通の女子高校生ですよ。あの父のせいで、子供の頃から遊び半分で色々仕事を任されていまして。正直、早く足を洗って普通に就職したいんですけどね」
チシャ猫:「なんかしっかりして人当たりがよいんだにゃ。天美さん本当におじさんの娘なのかにゃ?実は血繋がって無くないかにゃ?」
天美:「(はぁ)あんなのでも父は父ですから」
カヤカ:「ぜ、前回結構頼りになったと思うんだけどなー!?」
天美:柳沢「つらいなあ」
GM:(おっさん正体が出てきてるがな)
チシャ猫:「今からでも遅くにゃいから別れたお母さんの方に行くといいにゃ」
天美:能力構成ですが、父のデータをベースとして、『ビジネスマン』→『シャーマニック』に変更。HP、SPは下がりましたけど、その分『ドクター』が高いので治療はおまかせです。
秀史:ヒーラー大事!
天美:反面、調査関係は父ほど高くないので、やや戦闘向けの能力構成ですね。一応『霊話』も持っているので、多少手広く調査できる場合もあります。許可を得て前回のミッションの経験値も使用しているので、火力と障壁も多少上がっています。
カヤカ:障壁は本当に頼れるから有難い。
天美:えー、とりあえず女の子成分補充ということで登場しました。割と常識人という設定をしているものの、まだ自分でもキ文字色ャラがまだまだ掴めてません。絡みながら本性が出ていくと思うのでよろしくお願いします。
秀史&カヤカ&チシャ猫:よろしくお願いしまーす!
チシャ猫:チシャも常識人という設定なのですが、うまく扱う事が出来ず……うう。
カヤカ:常識ドコー!?

●派遣社員達、依頼人と出会うのこと。

GM:「ありがとうございます。そろそろ依頼人との待ち合わせの時間ですね。準備はよろしいですか?」
カヤカ:「だいじょーぶッス」珈琲をごきゅっと飲み干して口元をぬぐう。
秀史:「こちらも紅茶を飲み切る。……よし、では行くか」
天美:だめです。
カヤカ:なんかまずかったでしたっけ?
天美:近況判定をしていないじゃないですか!
一同:おおう!
秀史:忘れてたー忘れてたままでいたかったー♪
天美:と て も だ い じ
GM:おおっと(笑)。ではここでお願いします。
カヤカ:えーと、お待ち下さい。
チシャ猫:お?
カヤカ:はーい!今回から、サプリVOL1の改定版にマクロを更新しました!ダイスを振ると自動的に判定してくれます!
GM:カヤカさんには頭が上がらない……!


カヤカ:(ころころ) 『爽快』:ここのところ気分が晴れやかで気力充実している。セッション中、最大SP+10。よし!SPが51点スタート。「ゲーセンって楽しいんだなー!」
GM:「おお、修行の成果ですねカヤカさん」
カヤカ:「修行しましたよ、ガンシューティングとか音ゲーとか!」ちなみにお金が無くなったのはゲーセン通ってたせい。
天美:現代っ子だー!しかも中学時代あんまり娯楽がなかった感のある現代っ子だー!
カヤカ:「田舎にあるのは……山とかだけだった……!」
秀史:「闇が深そうな話だ」

天美:これは便利。では私も(ころころ)。『疑惑』:なんだか家族や近所の人に変な目で見られている気がする。セッション中、初期EP+4。
カヤカ:変な目で見られている……。
GM:「やだー、柳沢の旦那さんまた朝帰りよー」
カヤカ:「娘さんと二人暮らしなのに」
秀史:「あの娘さんもあんな顔してしょっちゅう服がボロボロになって帰ってくるのよねー」
天美:「だから……! だからこんな生活嫌なのよう!」

チシャ猫:(ころころ)『好調』:今日のあなたはとても調子がいい。セッション中、最大HP+15。……いらぬ。HPなどいらぬ……!!(笑)
GM:「チシャさんはちょっと運動して体力を減らしたほうがいいかもですね」

秀史:(ころころ)『多忙』:最近のあなたは多忙を窮めている。セッション中、裏収入*0.5(端数切捨て)。むう、もともと裏収入は大したことがないからさほど痛手ではないな。
チシャ猫:コッチそれ当たっていたら収入-5で発狂ものでした(笑)。

GM:「みなさん、前回から色々あったようですね」
カヤカ:「な、なんかオレだけ得してていいのかなあ」
チシャ猫:「にゃはは、混沌としてるんだにゃー。こんなメンバーで大丈夫なのかにゃ?オタクも苦労が耐えないんだにゃ、藤村?」
秀史:「おまいう猫」
チシャ猫:「あら、私は至って常識人よ?」
GM:「いえうん、まあ、きっとだいじょうぶでしょう。うん。並行世界の私はもっと無茶苦茶なビルドの社員を相手にしているとも聞きますし」
一同:メタいメタい!
GM:いいタイミングなので、合わせてイニシアも振ってしまってください。前回同様、面倒なのでバトル発生までは基本この順番が正になります。
一同:はーい。

ダイスの結果、天美17、チシャ8、カヤカ8、秀史7となった。

カヤカ:うーん、低い。
GM:今回は護衛チームの人は受けに回るので、遅くてもだいじょうぶかもです。
秀史:俺が最遅かー。
天美:まあまあ。調査チームの結果を受けてアクションできるというのも利点ですよ。


●ブリーフィング

『サンプロミュージック』に到着した一同。
「CCCのみなさんですね、お待ちしておりました」と、四十歳くらいのスーツ姿の男性が出迎える。


カヤカ:軽く頭を下げます。
チシャ猫:「(ぽふぽふぽふ)チシャなんだにゃー、宜しくだにゃ」(握手求め)
GM:「……は、はじめまして。サンプロミュージックでマネージャーを務めている片山と申します」
チシャ猫:いの一番に礼儀正しく握手を求める猫、やはり常識人は違う。
カヤカ:常識人はぬいぐるみと握手することを考えないと思う。
天美:上司を差し置いて握手しにいくのはマナー違反な気も……。
秀史:「ドーモ」シンプルにオジギ。
GM:「そしてこちらが、」と片山さんが振ると。

「あの、皆様、依頼を引き受けてくださって、ありがとうございますっ!」と勢い良くお辞儀する女性が一人。
「サンプロミュージックの高千穂ひなたと申します。よろしくお願いいたしますっ!」
二十歳前後と思われる、真面目だが快活そうな女性だ。


天美:「こちらこそよろしくお願いします。ご活躍、テレビでいつも拝聴させていただいています」
GM:「あ、ありがとうございますっ!」
秀史:「さすが声優さんだな。元気な声だ」
カヤカ:「この人が声優さんかあ。よろしくお願いします」
天美:えーと、設定によると結構売れてる子なんですよね?
GM:はい。アニメに詳しいPCなら「本物の高千穂ひなただ!」と盛り上がっていただけるのですが(苦笑)。誰もそっち方面に詳しくなかった。
カヤカ:あとで、そう言えば聞いたことある声だなあって思う程度。
チシャ猫:「わーほんものなんだにゃー!すごーい。サインしてもらっていいですかにゃ!」
天美:「猫さん、めっ! お仕事ですよ!」
チシャ猫:(チッ、このぬいぐるみに書いてもらってあとでネットオークションで売る計画がっ)
GM:「あ、はい。ちょっとまってくださいね、今ペンを……うはあ!(どんがらがっしゃーん)」
カヤカ:「あっ!?だ、大丈夫ですか!?」
GM:「すみません、すみません」
チシャ猫:「所謂、ドジっ子属性ってやつなんだにゃ」
天美:「しーっ! 猫さん、しーっ!」
GM:ちなみに来てる服もあんまり垢抜けてない。たぶん街ですれ違っても気づかないんじゃないかって感じだ。
カヤカ:片づけを手伝います。

一同はそのまま、事務所の一角にある小さな応接室に通される。

GM:「……ええと、皆様、お仕事の話よろしいでしょうか?」と片山さんと藤村さん。
秀史:「失礼、お騒がせした。この連中は放っておいて始めさせていただこう」(笑)
天美:愛想よくしておきます(にこにこ)。
チシャ猫:馴れ馴れしくしておきます(にこにこ)。
秀史:椅子には座らず壁を背にして立っていよう。
GM:片山さんは重い表情で切り出す。「実は藤村さん……」「もしかして、今朝もですか?」「はい」
カヤカ:礼儀正しそうにしつつ、「今朝、ですか?」
GM:「これを」というと、封筒を一つ。
天美:カミソリレター!?
GM:少し違う。中に入っているのは、A4プリント用紙だね。

 どこにでもあるプリント用紙に、無個性に印刷された文字が一行。いわく。

 『明日のライブイベントで、高千穂ひなたには災いが起こるだろう』


天美:「――気分の良い内容じゃないですね」
チシャ猫:「ご丁寧な予告なんだにゃー。典型的なかまってちゃんだにゃー」
秀史:「ギリギリ脅迫に当たらない言い回しか。気に入らないな」
カヤカ:「……災い?」うわぁいかにもだ、とは思いつつ顔には出さずポーカーフェイス。
GM:「依頼しましたとおり、近頃ひなたの周囲ではこのような脅迫行為や誹謗中傷が相次いでおります」
カヤカ:「有名税っても、なあ。あんまりだ」
GM:「これまでははこんなものが……」マネージャーは紙を取り出す。同じようなプリント用紙に、『傲慢な女に災いあれ』『魔女に天罰を』などなどと書かれている。
秀史:「『傲慢』に『魔女』か。ひなたさんのイメージには合わないが」
カヤカ:「よくもまあ、これだけの語彙を脅迫につぎ込めるもんだ」
チシャ猫:「あー、これは辛いにゃよね。チシャも経験あるけど落ち込むんだにゃー。かねかえせ!とか 詐欺師、死ね! とか心無い誹謗中傷」
カヤカ:「猫は自業自得って言葉を辞書で調べような」
チシャ猫:「ふむん、でもまぁあれにゃね。具体的な内容じゃなくて抽象的な脅迫が多いから、ある程度距離がある相手にゃんだろうね」
カヤカ:「度が過ぎていて、距離のある相手。真っ暗闇だ、手掛かりにはならないなあ、うーん」
天美:「ストーカーに心あたりは?」
GM:「いえ。正直あまり心当たりが……。こういう仕事ですから全くないというわけでもないのですが、ここまで恨まれるほどのことは」
天美:「過去に問題を起こしていたり、過剰に入れあげているファンがいたりすれば手がかりになるのですが」
秀史:「売り出し始めたばかりの声優にしては不自然だとは感じるな」
GM:「一応、藤村さんに言われて心当たりになりそうなことはまとめておきました」……ゲーム的には、調査判定に挑戦すればアクセスできます。
天美:「了解です」
チシャ猫:「まぁ、SNSとか匿名掲示板とか書き込んだ相手の特定がんばってみるにゃねー」
GM:「警察には結局いいようにあしらわれてしまいました。こうなってはお願いできるのはCCCさんしかいないのです」
秀史:「ちなみに『排除』はどの程度のことまで指す?必要なら某国ダムの建設現場10年コース行きの船を手配しておくが」
カヤカ:「どっからそんなコネを……」
天美:「まあ、物的証拠があれば名誉棄損やストーカー禁止法違反で警察に突き出せるでしょう」
GM:「はい、ストーカー行為の犯人が突き止められれば、こちらも事務所ですから、それなりに打つ手があります。皆様にお願いしたいのは、ストーカーの正体を突き止めること。そして、明日行われる『おおかみケン太と森の仲間達』の顔出しイベントまで、妨害行為を排除していただくことです」
チシャ猫:「でも普通に警察に突き出したら逆恨みしそうだから、もう二度とバカなことを考えないぐらいにボコボコにしとかないとにゃねー。ガンバレカヤカ!」
カヤカ:「オレかよ!」
天美:「よろしくね、カヤカさん」
カヤカ:「シタナガサンだっているじゃん!」
チシャ猫:「シタナガ君じゃ洒落にならないでしょ(真顔)」
カヤカ:「ごほん。明日のイベントまでってことは、脅迫状の内容からですよね。もしストーカーを取り逃がしたら、以後も行為が続く可能性はあると思いますけど、それは?」
GM:「はい、このイベントは、声優高千穂ひなたにとっての重要な飛躍のポイントとなります。それを見越してか、脅迫文については「このイベントで不幸が起こる」という内容に集約されているようなのです」
秀史:「ここをクリアできれば向こうも諦める可能性が高い、か?」
天美:「諦める、は多分ないですね。この手の類いは成功するまで何度でもやります」
カヤカ:(天美サン、ケッコー過激な感じか?)
GM:「残念ながら、我々も皆さんにずっと守ってもらう資金はありません。ゆえに、ストーカーの正体探しも依頼にお願いしております。それから、これはカンなのですが……。ここ最近、急速に脅迫の回数と度合いが悪化しているのです。まるでこのイベントに合わせるように」
カヤカ:「このイベントに合わせて、犯人が大きく動くかもしれない」
天美:「過激な行動に出るタイプの犯人は、自己顕示欲が強いものですからね」
秀史:「リスクはあるが、正体を特定できるチャンスでもある、ということだな」
チシャ猫:「ふふふ、仕事の成否は別にどっちでもいいにゃけど、こういったアホの子を釣り上げるのは楽しいからにゃー」
GM:「あ、あの、よろしくお願いします……」とひなた。
天美:「(にっこり)心配しないで、高千穂さん。私達はこう見えてプロフェッショナルです。CCCに依頼していただいた以上、あなたの安全も、安心も、必ずお守りします」
チシャ猫:「にゃるほど、こうやって結局仕事全力でやっちゃうタイプにゃんだなー、天美ちゃん」
天美:たぶん単にプロ意識が強いんだと思います。父の反面教師で。
一同:ああー。
チシャ猫:今言おうと思った。
カヤカ:移動費ケチって酒飲んでたよな。
天美:「あの父と四六時中顔を突き合わせていたら、誰だってああはなりたくないと思いますよ」
秀史:「よく母親についていかなかったものだ」
天美:母親についていかなかったというか、割とがっつり魔術習っちゃってたので捨てられちゃったんじゃないかと。「あんた達みたいな異能者とはもうやっていけない!」みたいな感じで……。
カヤカ:せっちがれえーーー!!!!
天美:「明日のイベントについて、詳細をお聞きしてもいいですか?」
GM:「はい、それでは、今日明日のひなたのスケジュールを」 ということで、こちらをごらんくださいまし。


1.土曜日朝:サンプロ事務所で説明(練馬)/混雑度2
2.土曜日午前:スタジオでアニメを二本収録(荻窪)/混雑度5
3.土曜日午後:トークイベント(秋葉原)/混雑度6
4.土曜日夜:ネットラジオ収録(新宿)/混雑度2
5.土曜日深夜:CCC本社で就寝(新宿)/混雑度0
6.日曜日午前:スタジオでアニメを二本収録(荻窪)/混雑度5
7.日曜日午後~夜:劇場版公開ライブイベント(お台場 巨大映画館)/混雑度6



秀史:(チェック中)全部で7ターンか。その間守りきり、その間に犯人を探す、と。
GM:「最終日のライブイベントですが、これはお台場のシネコンで、『劇場版おおかみケン太』の試写会が行われるのです。試写会終了後、着ぐるみのキャラクターたちと、顔出しのひなたとが登壇し、ステージでお芝居とトークショーを行い、映画の宣伝をするという内容です」
カヤカ:着ぐるみ……嫌な予感が(笑)。
秀史:ここは猫の出番か(笑)。
チシャ猫:壇上にいても何も役に立たないんだにゃ。
天美:壇上にいればその割とカタいチョッキを活かして『かばう』ができますよ!
チシャ猫:絶対にNO!てか、混雑度6で出たら登場だけでEP+4なんだにゃ!
GM:今回のテーマは「人前でいかに戦うか」ですので、存分に悩んでください(笑)。
カヤカ:「声優って顔出しなんかもするんですね。イベント中に何かされたら手に負えないな」
チシャ猫:「正直、イベント中に壇上に上がられただけでもこっちの負けにゃよ」
GM:「はい。イベントはぶち壊し、悪いのは犯人であっても、結局は『ひなたのせい』ということになってしまいます」
秀史:「ま、子供に泣かれる内容になったら負けだな」
カヤカ:「つまり、実際にはイベントが始まる前に犯人を捕まえなければならない。いつものことだけど、無茶振りな任務だ」
天美:「大丈夫。藤村さんは無理だと思う仕事を回す人じゃないから。カヤカ君も自信もってね」


GM:「では皆様、班分けをしたいと思います。具体的には『護衛班』と『調査班』ですね。まあ途中で入れ替わっても構いませんが、分けておいたほうが色々作戦も立てやすいでしょう」と藤村くん。
カヤカ:「わかりました。じゃあオレは護衛の実働、っと」……カバーリングの見せ所だ!
天美:「私もやはり護衛班ですね。直接の危害を『障壁』でブロックできますし」
秀史:「俺は調査班で。護衛対象の傍にいても盾にはなれんし、いざとなったらスリケンが届く距離にいれば問題ない」
チシャ猫:「当然調査班。チシャが人前出るわけないんだにゃー。クーラーの聞いたお部屋で高級な事務椅子に座りながら優雅にお仕事ですにゃよ」
GM:了解。護衛:カヤカさん、天美さん、調査:シタナガさん、チシャさんですね。

天美:「よく見たらカヤカ君年下じゃないですか! わーい! お姉さんぶるぞー!」
カヤカ:「アッハイ、17歳デス」
天美:「18歳!(えへん)」
GM:やはり偽装JK……。
天美:なんで偽装なんですか(笑)高3で7月に18歳は普通ですよ。
GM:藤村「では、私は本社に戻ります。ここから任務開始となりますが、よろしいでしょうか?」
天美:「わかりました。バックアップよろしくお願いします」


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●第一ラウンド 調査班

●チシャ猫のターン

GM:ここから第一ラウンド、ファストフェイズでございます。『高速移動』などなど、やりたいことがある方は宣言を。
秀史:現状では特に移動しなきゃならないポイントもないので、『ひなたの護衛』のまま動きません。
GM:了解です。エリア移動はありませんが、ひなたさんはスケジュール通りに仕事を開始します。電車に乗って、荻窪のスタジオへ。ここより『混雑度 5』となります。
天美:普段着に着替えて近くで見張りつつ、一緒に移動。登場露出は0なので、異能使わない限りは問題なし。
秀史:同じく。スパイスーツが早速役に立ったな。
カヤカ:ジャージのまま、部活動にでも行く学生みたいにしてましょう。登場場露出1頂きます!ああ、ジャージは浮くのか……!
チシャ猫:(ひそひそ)(ねえあの人、ジャージとかダサくない?)(都内でジャージとかマジありえなくない?)
カヤカ:動きやすくていいじゃん!!最近のジャージかっこいいんだよ!?
GM:と言ったやり取りを交え、ひなたの収録がはじまりました。……すみません、イニシア的には天美さんですが、進行のわかりやすさから、まずは調査組からアクションお願いします。
天美:はい、待ちまーす。
チシャ猫:では私からかな。
GM:はい。現在チャレンジできるのは、この2つです。

★1『ひなたについて』

高千穂ひなたの来歴について調べる。

達成値:4

目標値:
 ビジネス:5  公式の情報を集めて整理
 アウトサイダー:5  アングラ情報や噂話を収集
 他:7


★2『ストーカーについて』
 ストーカーの正体について調べる。

達成値:15
 ※達成値を積み上げていくごとに
  新情報が開示され、状況が変化する

目標値:
 アウトサイダー:12 アングラ情報や噂話を収集
 サーチャー:12 遺留物や写真から推理
 トラフィッカー:12 犯人の足取りをたどる
 ハッカー:12 電脳上での痕跡を探す

 他:15



チシャ猫:★1と★2、どっちがいい?
カヤカ:★1なら普通に全部開けられそうだな。
天美:★1を先に明らかにしておいてほしいかもです。★2は他の人も挑戦しやすそうですし、狙われる原因を先に特定できれば、★2の目標値が下がるかもしれない。
GM:もちろん達成値15×12とかマトモにやって突破できる数字じゃないですしね。
チシャ猫:はいはーい。では★1をハッカーで。(ころころ)35。
天美:はわわ……!それは一発オープンですね。
カヤカ:さ、さすが猫……。
チシャ猫:ほいほいっとにゃー。おやつのドーナツもぐもぐしながら集めた情報を皆に配信にゃよー。
GM:はい、では君にかかれば、一個人の来歴を洗い出すのは造作もなかった。……彼女の情報はこちらだ。


★1:高千穂ひなたについて

 本名:宮崎 春子、九州出身。
 高い演技力と歌唱力で近頃ブレイクした人気声優。
 アニメ、ゲームの出演多数。
 
 最初は大手事務所ゼウス・プロモートに所属していたがなかなか芽が出ずにいたところを片山に見いだされ、サンプロに移籍した。
 弱小事務所からの遅咲きデビュー、『仁義にもとる引き抜き』としてゼウスプロからの有形無形の妨害もあり苦労したが、現在は彼女自身の演技力で役を勝ち取っている。
 
 今まではコアな声優ファンのみが知る程度だったが、半年前に教育番組『おおかみケン太と森のなかまたち』で、歌が得意な『森の妖精』役として顔出し出演をすることでブレイク、一気にアイドル的な人気を得つつある。



天美:「これがチシャ猫さんの実力ですか。……父から聞いていましたが、凄いものですね」
チシャ猫:インコムから流れる軽快な音楽、そしてタイトルコール『おしゃまなチシャ猫のあの人の過去、洗いざらい調べちゃうゾ♪のコーナーァァァ』
カヤカ:「……いや何してんだよ」
チシャ猫:「今回の生贄ちゃんは声優のひなたちゃん、皆も秘密知りたくてもんもんとしてたんじゃないかにゃー。というわけでもっと追加情報欲しいお友達は今からいう口座に5万円振り込んでくれれば追加で防犯カメラに映っていたマル秘映像を渡しちゃうぞ☆」
カヤカ:「スルースルー」
チシャ猫:「皆ノリわるいにゃねー」
秀史:「猫は置いといて、ゼウスプロとやらが実に怪しいな」
天美:「なんかあからさまですね」
秀史:「引き抜きが嫌なら正しく活躍させればいいものを」
カヤカ:「遅咲きデビューなんだな。あんまり年上って感じの人じゃなかったけど」

GM:調査の結果を受けて、エリア『ゼウス・プロ』が開示されました。都内飯田橋の方にあって、どちらも通常移動で行ける距離です。混雑度は2だね。
カヤカ:ふむふむ。
GM:そして、調査項目★3『ゼウス・プロについて』が新たに発生しました。

★3『ゼウス・プロについて』

ゼウス・プロとひなたの確執について調べる。
挑戦条件:
 どこからでも挑戦可能。
 エリア:「ゼウス・プロ」に居るPCは判定に+1D
 
 PCの誰かが判定クリア時点で『ゼウス・プロ』に居る、
 もしくはクリア後に『ゼウス・プロ』に移動することで達成となる。


チシャ猫:(確認)ハッカー対策が施されているー!?
秀史:判定に成功するだけじゃなく、誰かが現地に移動する必要があるのか。
GM:こういうのは電話で問い詰めてもシラを切られるのがオチですからねえ。
カヤカ:証拠を押さえて直接問い詰めろ、ってことかあ。


●秀史のターン

GM:では、シタナガさんのターン!
秀史:★2をサーチャーで調べよう。できれば達成値2を狙いたい。
チシャ猫:アドヴァイスいる時は教えてくださいな。
秀史:あ、じゃあ頂けますか?
チシャ猫:OK、+1Dだにゃー。ついでに『偽情報』でPP2消費抑制。でもEP1点溜まる……混雑度が重いにゃー。
秀史:ではサーチャーで(ころころ)18!
GM:あと6あれば24で、達成値2ですが……。
秀史:LP使って振り足し!
天美:18→24は結構ハードル高くないですかね?
カヤカ:いけ、る?うーん……。
天美:でも2までいけると展開が開ける可能性はありますし、つぎ込む価値はあるかもです。
秀史:とりあえずLP1点使って、(ころころ)4。もう1点振り足し!(ころころ)8!
天美:2まで達成!

★2『ストーカーについて』 途中経過 (15→13)

  ストーカーの犯行の手口は明らかにプロによるものだ。
  『実行犯』を開示。


GM:……君は彼女に届けられた脅迫状、悪質な嫌がらせ、ネット上の誹謗中傷などをつぶさに分析していく。
秀史:本来諜報とはこういう地味な作業なのだな。
カヤカ:正しく忍者の仕事だよな。
GM:ヘドが出そうな悪意にうんざりしつつも、不審な点を見出した。――脅迫状や嫌がらせの状況に、いくつか不自然な点がある。
チシャ猫:ふむふむ。
GM:すくなくとも、単純に郵便で送りつけたり、素人が現場に忍び込んで仕掛けられるものではない。これらは、明らかに専門知識を持ったプロの犯行によるものだ。
カヤカ:「……同業者か。うへぇ、見つけるの、骨が折れるだろうな」
天美:「ゼウスの陰が疑われた時点で予想できたことですけどね」
秀史:「見つけるのも骨だが、向こうも仕事であれば、手を引かせるのも容易ではなかろう」
天美:「ひなたさんに大きな過失がない以上、個人の悪意による可能性は低いと思います」
GM:そして調査項目★4『実行犯』が開示されます。


★4 『実行犯について』

 スタッフや警備、君たちの目をかいくぐって悪意をしかけるのは、明らかに素人の犯行ではない。
 君たち同様、プロが動いている?

挑戦条件:
 どこからでも挑戦可能。

達成値:5

目標値:
 ハッカー、マニピュレーター、 イントルーダー:5
 ドクター、スカラー:5  手口から追跡
 他:7


チシャ猫:「きな臭い話になってきたにゃー」
天美:「実行犯がいるならプロファイリングができます。ウチは情報量も業界最大。やりようは幾らでもあるんですから。フフフ……!」
チシャ猫:「まぁ業者相手ならその辺はドライにイケる分楽にゃけどね?」
カヤカ:「つっても、オレなんかは直接ぶっ飛ばすしか出来ないんだよ。見つけりゃどうにでも出来るけど」
天美:「カヤカ君、『××しかできない』というのは過小評価よ。さっきも言ったけど、やりようは幾らでもある。今はただそれを知らないか、慣れてないだけ。例えば、あなたの得意なバイクの知識が役に立つこともあるかもしれない」
カヤカ:「――やりよう、やりようかあ」
GM:ということで、シタナガさんのターンでした!

●第一ラウンド 護衛班

●カヤカ&天美のターン


GM:護衛チームのみなさんお待たせしました。
カヤカ:うっす。
GM:マネージャーさんは他の新人の面倒を見るため、泣く泣くお別れ。君たち三人だけで現場に向かう。
天美:了解です。
GM:「えっと、よろしくお願いします、居垣さん、柳沢さん」
カヤカ:「よろしくお願いします。頼りなく見えるかもしれませんが、一応プロってことになってますから」
GM:「でも、その……皆さん、危なくないのですか?学生さんなのでは」
天美:「そうですねえ、普通の学生になりたいです」
カヤカ:「あんまり歳、関係ないですからね。この業界」
GM:「……はい、よろしくお願いいたします」まだまだ君たちに対しては半信半疑といった体だね。
カヤカ:ま、仕方ない仕方ない。
GM:さて、スタジオに到着した。スタジオと言っても、ちょっと古いビルの半地下って感じだね。
カヤカ:アニメ収録か。オレたちはどこまで入れてもらえるんだろう?
天美:まあ、音響さんとかのいる隣室に待機するのが一般的かな。
GM:スタジオの防音扉が開くと、今まで頼りなさげだったひなたの姿勢がしゃんとする。「みなさん!おはようございます!」
天美:この子もプロだなあ。好感度アップ。
GM:「やーひなたちゃん今日も元気だねえ」「君はいつも朝早いねえ」などと、音響スタッフさんや共演の声優さんたち。
カヤカ:おー、現場の雰囲気はいい感じなんですね。
GM:「じゃあ早速台本の読み合わせしようか。チェックは済んでる?」「はい、今すぐいけます!」などなど、一気にプロっぽい段取りのよさ。
天美:我々は見学者用のスペースにでも待機しておきたいのですが。
GM:「おお、君達が片山さんの言ってた子たちか」と音響監督さん。
天美:「あ、どうも。片山さんに依頼いただいた柳沢と居垣です。今日はどうぞよろしくお願いします」
カヤカ:「ええ、お邪魔します」とお辞儀。
GM:「うちらの業界も未成年で働く子は多いが、君たちも大変だね。スタジオがガラス越しに見える控室があるから、そこで待機していてくれ」
チシャ猫:「天美ちゃんもこのままガンバレば声優業界ワンチャンあるんじゃないかにゃー」
天美:「へ!? むむむむ、無理ですよ! 演技とか無理無理!プロの仕事をそんなに甘くみちゃいけませんよ!」
カヤカ:「いや、何してんの猫と天美サン……」
GM:ちなみに、本気モード出したひなたや周りの声優さんたちは、君らと声量が段違いだったりする。
秀史:「さすが声帯鍛えてる方は違うな」
GM:今日のスケジュールは女児向けアニメ「花のプリンセスあねもねちゃん」の花の妖精役と、深夜アニメ「ブラッドナイト」のクールな敵の女軍人役とのことだ。
カヤカ:ギャップスゲー!!
天美:うんうん、プロの仕事はいい……。
GM:そんな中、収録前の台本読み合わせで、ひなたにダメ出しが入る。「ひなたさん、その声では子供の泣き声を表現できていないわ。怒りもあれば不満もある。ただ幼い泣き声を出せばいいというものではないの」「は、はい、葵さん!」
カヤカ:葵さん?
GM:「あっちゃー、葵ちゃん今日もひなたちゃんにアタリきついねえ」と苦笑気味の音響監督。
チシャ猫:「イビリ?新人イビリ?」(わくわく)
天美:でも言ってることは割と真っ当な気もするなあ。
カヤカ:「今日も、ってことはいつもなんですか?」
GM:はい。ちょっと調べればわかりますが、「冬木葵」というゼウスプロ所属の先輩声優ですね。
カヤカ:如何にもだあ(笑)。
GM:「まあ、今日は穏やかな方かな?」 ちなみにカヤカくんと天美さんは聞いていると気がつくんだけど、この二人、なんとなく声質が似ている。
秀史:あっ(察し)。
チシャ猫:王道だにゃー。
天美:個人的には、愛の鞭という可能性を捨てたくないなあ(笑)。
GM:「……さ!読み合わせは終わったかな!じゃあ本番行ってみよう!!」

 カヤカと天美が見守る中、収録はつつがなく進む。
 スタジオの中に入れる人物も限られていることから、とりあえず荒事はなかろうと判断。
 プロの声優の芝居を堪能する一行であった。
 事務所の自信なさげなドジっ子とは別人のように、ブースの中のひなたは声にも演技にもパワーが溢れていた。


GM:まあ、情景はアニメ雑誌とかの収録レポあたりを参考にして想像してください(笑)。
カヤカ:「道場に通じるものがあるって感じる。こっちの方が洗練されてる印象だけど」
天美:「凄い熱気ですね。ひなたさんも凄い迫力で、人気が出るのも解ります」
秀史:「どんな分野であれ、鍛えている人達は眩しいな」
天美:「演技のことは素人ですけど、本気でやっている人の熱意は解るものね」
GM:「あの子は名前の通り、太陽みたいな子だからねえ」と音響監督さん。
カヤカ:「太陽みたいな、かあ。そう言う人、居る所には居るんですね」
GM:「演技がうまいだけじゃない。ああいうパワーが作品には必要なのさ」……ということで、ここでお二人には判定を!
カヤカ:事件の予感!!
GM:ガンバッテミヨー!

★護衛1 『仕掛けられたアクシデント』
達成値:3

目標値:
 ドクター:5
 ミスティック:5
 他:7
※「護衛」に参加しているメンバーのみ挑戦可能
 1ターン内に達成値を上回らないと失敗となる


GM:二人で判定に挑戦し、達成値の合計が上回ればオッケーです。
秀史:ドクターかミスティックが必要な判定って、毒薬とかじゃないですかねコレ!?
カヤカ:ドクターならお任せしたいっ。
天美:イニシア順でも私からですね。『ウィッチメディスン』を使用してドクター判定。(ころころ)28!
カヤカ:回ってる回ってる!
天美:「ふう、先輩の沽券を守ることができました」(にっこり)
GM:あ、混雑度5なんで注意してくださいね!?
天美:覚悟の上です!近況が重かったので、早くも露出1段階に達しそう!
カヤカ:EPとの戦いが厳しいなあ、今回!
GM:判定に成功したので、トラブルが起こるタイミングで格好いいロールしてください(笑)。

 アニメの収録は無事に終わり、防音扉が開き、声優たちが控室に引き上げてくる。

カヤカ:「ここまでは何もなかったな」
天美:「そうね。でも油断は禁物よ」
GM:控室には冷蔵庫があって、水とかスポーツドリンクを自由に飲めるようになっておりまして。
カヤカ:あっ。
天美:――あわわわ。
GM:新人のひなたは、率先して先輩方に飲み物を配る。んで、奥の方にある最後の一本を手に取り、喉の渇きを――。
天美:判定成功してますから気づきますよね?同じドリンクの本当に微妙な色の違いに気が付き、その手を掴みます。
GM:ああ、ごめんなさい、今キミは彼女の近くにはいないようだね!
天美:えええ!
GM:さて、彼女の手からペットボトルを奪い取れるか、未行動の人、命中判定12で行ってみましょーう!(笑)
天美:「カヤカ君、あの水! 飲ませてはダメ!!」
カヤカ:「えっ、お、おう!」12なら余裕、(ころころ)13、……こっわッ!?
一同:あぶないな!?
カヤカ:期待値仕事して!!
秀史:期待値に期待してはいかん(笑)。
チシャ猫:あー、天美さんさっきダイス目が良かったですよねー(笑)。
天美:そういう猫さんこそー(笑)。
チシャ猫&天美:あははははー。
カヤカ:ええい!咄嗟にペットボトルを脚で蹴り上げます。これが一番リーチが長いし。で、弾き上げたペットボトルが落ちてきたところをキャッチ。
秀史:蹴るんかい!(笑)
GM:「あの、えっと、居垣、さん?」 急なアクションに、ひなたも周りの声優さんも割りとドン引きだ(笑)。
チシャ猫:「カヤカ、ごまかすんだにゃ!」
カヤカ:「天美さん、天美サーン!?ヘルプヘルプ!」(笑)
秀史:ここは「おおっと、儂が滑ったー?」と腹話術を(笑)。
チシャ猫:「それはちょっと無茶があるんだにゃ?」
GM:ただごとではない様子にざわつくスタジオ。「え、どうしたの」「ひなたさん、いじめられてるの?」
カヤカ:え、え、どう誤魔化せばいいんですかねこれ!おろおろしちゃいますよ。……えっと、判定的には成功ですよね?
GM:ういす。そこはご安心くだされ。
天美:ここは正直に言っちゃった方が安心かもかなぁ。
GM:「ねえ、もしかして高千穂さん、最近変な噂聞くけど……」
秀史:誤魔化してもかえって良くなさそうだ。
GM:では、ひなたが覚悟を決める。「実はみなさん、その……」
カヤカ:む、そこは我々から言ったほうがいいかもですね。
GM:――「収録は終わったのでしょう。特に問題ないはずでは?」と横から声がかかる。
天美:おや、どちらさまでしょう?
カヤカ:あ、先輩さんかな?
GM:イエス。さっき一緒に収録していた先輩声優の葵さんだ。「監督、私これから次のイベントに行かなければいけないのだけど?」
秀史:うわ、やっぱり厳しい感じの人だ。
GM:「ひなたさん、貴方がどんなトラブルに巻き込まれているか知らないけれど、仕事の進行に迷惑をかけるのはやめなさい」「は、はい、葵さん……」
カヤカ:好きで迷惑掛けてるわけではないんだけどな。厳しい。
GM:「それから、そこの貴方」とカヤカ君。
カヤカ:「は、はい!」
GM:「スタジオ内で埃を立てるのは厳禁よ。次からはもっと気をつけてね?」
カヤカ:「……キヲツケマス」
GM:言うだけ言うと、彼女は隣の県でイベントがあるとのことで去って言った。
カヤカ:「……いい人?」
秀史:ひなたさんの状況をわかっていて、かばった?
チシャ猫:「まぁ良い人そうに見えても裏ではどうか分からにゃいからにゃー、例えば犯人さんにゃらこれ以上詮索されたにゃいだろうしにゃー、ニャシシ」

 一時不穏な空気が漂ったものの、葵がさっさと退出してしまったことで毒気が抜かれ、有耶無耶のまま事態は収束。解散となった。

カヤカ:「……結局コレ、どういう類の中身だったんすかね」
GM:皆が解散したので、今なら液体の正体を確かめられますよ。
天美:とりあえず、簡単に水の分析はしてみますが……。
秀史:シンプルに考えるなら下剤か嘔吐剤だが。
GM:君が備え付けの流しにちょっと水を垂らしてみると、強烈な刺激臭が鼻を突く。
天美:あからさまにダメなやつじゃないですかっ!
GM:ペットボトルは溶かさず、かつ空気に触れると急速に酸化するステキな薬品ですね。
秀史:飲めば喉が爛れる、というわけか。
カヤカ:明らかにマトモな代物じゃねーんですけど!?
チシャ猫:「ん、それ開けた時点で気がつくんじゃないかにゃ?」
カヤカ:「あ、確かに。これ、開けたらすぐにわかるよな。ひなたさん、手に取ったとき気づかなかった?」
GM:「言われてみれば、ちょっと変な臭いが……」と顔の青いひなた。「収録の現場って空調の音を入れられないから、かなり暑いんです。収録終わったあと、冷蔵庫のドリンクを一気飲みするのが、その、楽しみで……」
チシャ猫:「なるほどにゃー。後で言おうかなーと黙ってたんにゃけど、これって本来、かなり無差別テロにゃ?」
秀史:「確かに。仮にひなたさんが飲まなかったら、誰か別の人が被害に遭っていたな」
天美:「ひなたさんが率先して水を配ることを想定してはいるんでしょうけど、不確実にすぎますね」
チシャ猫:「でも、これだったら別の人が開けたら臭いですぐわかる。飲むまではいかないから、他の人が手に取った場合も保険がかけれるんだにゃ?」
天美:「本人が口をつければ良し。ハズレても、狙われていると脅すだけで効果がある。そう考えているのかも」
秀史:「なるほど、他の声優には実害はないが、ひなたさんにとってはどう転んでもダメージになるわけか」
カヤカ:「高千穂サンのクセを把握したうえでのやり口みたいですね。スタジオにもどうやって入ったんだか」
GM:君がよく見ると、ペットボトルのキャップに小さな穴が開けられている。ここから針か何かで薬品を混ぜたのだろう。
カヤカ:「は、手馴れてやがんな。……素人じゃないって確証、出て来たか」
天美:「もちろん、こんな薬、市販で手に入るものではありません。明らかにプロの犯行です」
GM:「プロ、ですか。そんな人が、私を狙っているのでしょうか?」
天美:「でも、安心してください。プロの仕事の方が防ぐのは簡単なんです。現に、私達は今、未然に防ぐことができました、よね?」
GM:「は、はいっ」
天美:「プロのやり方は理詰めで、だからこそ予測がつきます。素人の暴走の方が怖いくらいです」
GM:「はい。あの、居垣、……カヤカさんも、先程はありがとうございました」
カヤカ:「あ、い、いえ!仕事ッスから」
GM:「……私、手紙を送られても、どこか本気だとは思ってなくて。ぜんぜんペットボトルの異常も気が付きませんでした」
天美:「ちょっと目立っちゃったけど、私の指示も悪かったし、緊急だったから、今回は仕方ないわ。依頼人の身の安全は守れたんだから、お手柄よ」
カヤカ:「安心していいっすよ。遅れは取るつもりはねえっす。こっちもプロですから、一応」(拳を手のひらに打ち付ける)
GM:「じゃ、じゃあこれからもよろしくお願いしますっ!」
天美:カヤカ君にいいとこ持ってかれた(笑)。
秀史:「これからも頑張って守れよ。カヤカ」
カヤカ:「次はもっと上手くやる。……次がないのが一番なんだけど、な」
天美:「それは、望み薄ね。むしろ確実に、手口はエスカレートしていくでしょうね」
チシャ猫:『気をつけないと次はカヤカがネットニュースのトップを飾りかねないんだにゃ?』
カヤカ:「そこまで派手にはならねえ、よ。……多分な」


GM:はい、これにて『護衛1』が解決となりました。これにより、★4『実行犯』の調査条件が緩和されましたのでご確認ください。
チシャ猫:(確認)ふむふむ、25なら一発でいけるにゃー。
天美:猫さん以外でも一発クリアの目が出てきたのは大きいですね。
GM:ここでゲームとしては1ラウンド終了です。今後はこの調子で、調査と並行して、護衛イベントをこなしていきます。そして……ここでゲージ、『ひなたの気力』がオープンになります。
カヤカ:な、なんか別のリミット出て来たー!?
GM:今後の護衛ミッションに失敗するたびに、『ひなたの気力』におおよそ2~3D程度のダメージを受けます。そしてゼロになると彼女は、「これ以上皆様に迷惑をかけるわけには……」と出場辞退してしまい、任務失敗となります。
天美:護衛組は責任重大ですねー。
秀史:一発ゲームオーバーのぶん、正直、LPを使ってでも確実に成功させて欲しいくらいですね。
カヤカ:任せてください。LPには余裕ありますからー!
GM:もちろん、今回はミッション成功なので、ダメージはゼロです。
チシャ猫:例えば、行動を消費して応援することで回復させたりとか出来ないんですか?
GM:ふふふ……。心のケアをするロールとか頑張ると良いことがあるかも!!
チシャ猫:ではカヤカ君が腹踊りで勇気づける、と。
カヤカ:ちょっとまてェ!?
GM:うへへ、そんなこんなで次回は露出6!衆人環視の秋葉原トークイベントにご招待です!
秀史:うはあ!
カヤカ:露出6……。
チシャ猫:外から支援飛ばすだけでもEPが上がるという地獄だにゃー……。
天美:次回が前半のヤマになりそうですね。
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|コメント(-) |トラックバック(-) | 2017年09月10日 (日)15時52分

登録社員名簿:097 『忘八』未番 主税

「売るものがなくなったら俺の所に来い。オマエをカネに換えてやる」

【名前】未番 主税(みつがい ちから)
【通り名】『忘八』
【所属】フリー(はなまるFCS)
【年齢】45
【容姿】幽鬼じみた痩身の男
【正業】無職(水商売店長)
【経歴】
 新宿区某所に存在する某風俗店の店長。
 詳細については知っていても口に出さないのが双方のため。
 借金で身を持ち崩した者、親の身代わりで売られた者、行き場のない者、金銭感覚が破綻した者など、行き詰った女たちの人生を買い取りカネのために働かせる外道の類。
 虚無感漂う凶貌と、ヤクザと渡り合う狡猾さ、そして己の意に従わない者の腕一本くらいは容易に斬り落とす苛烈な剣技をもって、思惑渦巻く新宿裏社会でも一目置かれる存在となっている。
「女は商材、消耗品」と公言して憚らぬ男だが、それ故に商材の品質の管理ーー揉め事の仲裁、女性たちのメンタルケアには細心の注意を払っている。もしも彼がいなくなれば、女性たちの待遇は現在よりはるかに悪化するだろう。
 彼の店で従事する女性がトラブルに巻き込まれたことではなまるFCSと縁を持ち、「貸し借り」に基づき時折手を貸すこととなった。

【スキル】
『常伝流(推測)』
 常陸の地の剣聖より縁ある寺社が授かり磨きをかけたとされる古流剣術。
 もっとも彼自身は決して己の流派を名乗ることはないため、あくまでも推測にすぎない。
 基となった流派のそれに比して、それぞれの位に固執しない融通無碍の所作が特徴であり、つまりは変幻自在の構えから必殺の一刀が飛んでくることとなる。
 本来ならば位の高い神職以外は目にすることも許されない流派であり、彼がどうやって身につけたかは謎となっている。
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|コメント(-) |トラックバック(-) | 2017年08月27日 (日)01時17分

登録社員名簿:096 『グレムリン』

「サア、タノシイイタズラノジカンダ」

【名前】不明
【通り名】『グレムリン』
【所属】フリー
【年齢】不明
【容姿】不明
【正業】クラッカー
【経歴】
 フリーで業務を請け負うクラッカー。
 通常のクラッキング能力についても一流だが、「電流を操る」能力を併せ持っており、
ソフトウェアで突破できないものはハードを破壊してしまえば良い、
ハードウェアを無効化できないものはソフトをいじってしまえば良い、という硬軟とりまぜた攻め口を得意とする。
 彼が絡んだ任務では不自然な電子機器の故障が頻発するため、「グレムリン」の名が冠せられた。

 個人でも様々な仕事を請け負っているが、異能力者ユニットの一員としても活動しており、
その際は情報撹乱、戦闘時における支援、電撃による直接攻撃など、多岐にわたって活躍する。

【スキル】
『クラッキング』
 通常の、だが高度なITスキル。情報を暴き、機密を奪う。
 彼の能力は「壊す」ことに特化しており、セキュリティを眠らせたりなど、スマートな解法はあまり得意ではない。

『短絡』
 電流を操り、電子機器を誤作動、ショートさせる能力。これにより電子機器を物理的に沈黙させることが可能。
また、電流を収束することで、電撃として叩きつけることも可能。

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|コメント(-) |トラックバック(-) | 2017年06月17日 (土)02時00分

登録社員名簿:096 『漬物屋』村上 東悟

「毎度の事だが、お前の無茶には驚かされるよ」

【名前】村上 東悟
【通り名】『漬物屋』(ピクルスメイカー)
【所属】CCC専務取締役
【年齢】58
【容姿】定年間近の冴えない初老の男
【正業】CCC副社長・専務取締役
【経歴】
 CCCの副社長。
 冴えない風貌 とは裏腹に、かつて大手商社で剛腕ビジネスマンとして名を轟かせ、経営サイドに転じてからは都銀、ファンド、エンジェル(ベンチャー支援)などを歴任した歴戦の経営者であり、CCC設立の立役者の一人。
 現在も卓越した管理能力と人心掌握術で個性の強いメ ンバーをガッチリ掌握している。
 社長である真旗が理想主義に傾きがちになるのを、極めてロジカルな戦略眼と現場主義で冷静に補佐する、『理想の右腕』。
 その異能力も対照的であり、特殊の極みである真旗に対し、極めて普遍的で凶悪な力を持つ。

【スキル】
『小さな者達の主』
 ウィルスや菌、バクテリアに干渉する異能。
 平和な方向に力を使えば世界一美味いぬか漬けを作り出し、反対方向 に使えば歩くバイオ兵器と化す。
 東悟は自己の力を最大限生かせるよう能力の研鑽と微生物学の研究を日々続けており、今では抗生物質や猛毒の精製、伝染病の品種改良まで可能としている。
 その気になれば三日で日本を死滅させられる男。
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|コメント(-) |トラックバック(-) | 2017年03月20日 (月)23時13分

派遣会社概要:019 『マグロ漁船 りくおう丸』

【船名】
 りくおう丸

【船長】
 『てっぱち』碇ヶ関 鉄八郎(いかりがせき てつはちろう)

【概要】
 歴戦のマグロ漁船、『りくおう丸』。
 遠洋での長期にわたるマグロ漁は過酷な労働である。
 一昔前は「借金のカタにマグロ漁船」などという言葉もあったが、実際のところ、街で育った一般の日本人のほとんどは使い物にならず、より安価な賃金で働く外国籍の船員の台頭、法の整備もあり、現在では「借金のカタに船員募集」という行為それ自体が珍しくなっている。
 そんな中、今なおワケありの人間を黙って受け入れてくれるのが、『りくおう丸』と、その船長、碇ヶ関鉄八郎である。
 「借金がかさんで首が回らなくなった」「いろいろやらかして、しばらくどこの国にも居場所がない」などという異能力者にも、きちんと仕事さえ出来ればあれこれ詮索せず雇ってくれる。

【所在】
 漁に出ているときは世界各地の海の何処かにいる。
 漁に出ていないオフの間は、鉄八郎が根城としている三浦半島の某港町に係留されている。
 鉄八郎本人は、マグロで一山当てて築いた豪邸と、パチンコ屋と飲み屋を往復する日々を送っている。
 オフの彼はアル中一歩手前の気難しい老人であり、海の上での剛胆な振る舞いを想像することは難しい。

【業務】
 数ヶ月~一年越しの遠洋へのマグロ漁。
 深淵を回遊するマグロとの死闘は過酷を極める。
 南太平洋の海底から出現したキハダティンダロスマグロや、西大西洋の漁船を悉く海の藻屑となさしめたインドバイアクヘーマグロ、南極海でのクロクトゥルフマグロに挑んだ逸話は、歴戦の異能力者達をして「そのことについては語りたくない……」と言わしめるほどである。
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|コメント(-) |トラックバック(-) | 2017年03月05日 (日)23時16分

登録社員名簿:095 『獣王』ヴィジャーヤ

「どうせクソみたいな称号だが、カネになるならもらっといてやるよ」


【名前】ヴィジャーヤ
【通り名】『獣王』(元『凶眼虎』)
【所属】フリー(現在は個人専属)
【年齢】28
【容姿】暴威が人型を取ったようなアジア系の男
【正業】傭兵→用心棒
【経歴】
 エージェントの中でも戦闘能力に優れる獣人、その頂点に立つ者にのみ許される『獣王』の銘を持つ最強格の戦士。

 他の二つ名と異なり、『獣王』の銘は、先代『獣王』を打ち倒した者が次代の『獣王』を継承する、文字通り実力のある者にしか名乗ることが許されない銘。
 もっとも、身体能力がものを言う獣人の世界では『どうせすぐにもっと若い奴に負けて持ってかれるさ』とのことで、数年~十年程度で推移する、ボクシングのチャンピオンのイメージに近いとのこと。
 とはいえ、現時点の彼の強さには一点の疑いもない。

 東南アジアの森林に住まう某少数民族出身の獣人。
 姓を持つことを許されない被差別階層を抜けだすために戦争に身を投じ、少年兵から傭兵、独立したエージェントへと長じるにつれ、その戦闘力を開花させていった。
 東欧での任務に従事した際、戦場の影で暗躍していたエージェント達と遭遇。
 『獣王』の称号を持つ狼の獣人と昼夜にわたる壮絶な死闘を繰り広げ、これを打ち倒し、『獣王』の銘を継承することとなった。
 当人は銘には興味がなかったが、『獣王』のブランドにより割の良い任務がまわってくるようになると気を良くし、次の挑戦者が現れるまでとりあえずは『王座』に就いている。

 現在はアジアに勢力を拡大する貿易商『イザブ・グループ』に、高額報酬の専属用心棒として勤めている。
 美食と女、縄張りさえ確保されていれば、惰眠と享楽にふける獣そのもの。こちらから喧嘩を売らない限り危害はない。
 しかしひとたび戦闘となれば、その強大な戦闘能力を文字通り骨の髄まで思い知らされることとなるだろう。
 マラッカ海峡で商船警備に当たっていたCCCの海上部隊『ディッパーブレイク』の精鋭が襲撃され、商船は守り切ったものの部隊が全壊に追い込まれた事件は記憶に新しい。

【スキル】
『獣王』
 獣人としての彼の異能に特殊なものはない。
 獣の膂力で暴れまわり、爪と牙で敵を砕く。
 ただその力、速度が桁はずれているだけのことである。
 五感や霊的な感覚も研ぎ澄まされており、襲撃者、あるいは門番と化した彼から逃れることは不可能に近い。

『王の雄叫び』
 頂点に君臨する者の放つ重圧。
 彼の咆哮を耳にした者は恐慌状態をきたし、抵抗に成功しても精神集中に重いペナルティを受ける。
 トップエージェントの戦いで『集中を欠く』事は敗北に直結するため、シンプルでありながら極めて有用な能力。
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|コメント(-) |トラックバック(-) | 2017年02月22日 (水)20時39分

登録社員名簿:094 『真血水銀』

「マスター、どこにいるのですか……」

【名前】蓮台寺 文香(れんだいじ ふみか)/プロトタイプ・レーシュ
【通り名】『真血水銀』(メルクリウス・レーシュ)
【所属】聖フィロフィティア
【年齢】19(享年)
【容姿】儚げな令嬢
【正業】聖フィロフィティア見習い
【経歴】
 かつて名門と謳われた蓮台寺家の末裔が放蕩を尽くした挙げ句、錬金術による永遠の生命の追求に傾倒。
 一人娘の文香を実験台として儀式を試みたが失敗し、彼女の生命は失われた。
 騙されて儀式に荷担した高名な錬金術師は、彼女を救うため自らの最高傑作である疑似生命『意思ある水銀』を彼女の血液に融合させた。
 文香の肉体は完全に再生されたが、失われた魂は元に戻ることはなく、彼女は生前の蓮台寺文香と、疑似生命の記憶が混濁した人ではない何かとなりはててしまった。

 帰る家も目的も記憶も失った彼女は、現在、聖フィロフィティアに保護されて、その特質を生かし退魔の任を負っている。
 彼女がどうすべきか、どこに行くべきかは、彼女自身も含めまだ誰にもわからない。

 なお、彼女に水銀を与えた錬金術師は、己を騙した依頼人を殺害。
 彼はその経緯を誰にも話すことがなかっため、やがて仁義破りのお尋ね者として業界の闇に姿を消すこととなった。

【スキル】
『真血水銀』
 彼女の血液に注入され融合した意思ある水銀、『真血水銀(メルクリウス・レーシュ)』による攻撃。
 血液を鞭のように振るったり、あるいは刃のように斬りつけたり、盾のように展開したり、変幻自在の攻防を可能とする。
 対異能力者戦闘のために創造主たる錬金術師に無数の戦闘パターンを入力されており、かつては単騎でA級エージェント複数と渡り合えるほどだった。
 しかし現在、文香の生命を維持するために少しずつそのメモリーは失われ、弱体化が進んでいる。

『構造再生』
 身体に溶け込んだ『真血水銀』による再生。
 『真血水銀』が記憶している情報を基に生前の文香の肉体の構成を再現するため、手足や心臓、脳ですら吹き飛ばされても再生が可能。

『忘却』
 『構造再生』のデメリット。
 『生前の彼女の肉体』を再現するため、彼女が現在の姿になってからニューロンに刻まれた傷、すなわち記憶も、時間の経過とともに元の状態に戻ってしまう。
 脳の初期化によって再現されるのは『死ぬ瞬間』のすさまじい恐怖の記憶であり、彼女は未だに生前の蓮台寺文香としての記憶を思い出すことが出来ないでいる。
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|コメント(-) |トラックバック(-) | 2017年02月03日 (金)00時28分

登録社員名簿:093 『森の賢者』

「環境に敬意を払わぬ者は、自然の中で勝者となることはできない」

【名前】ライアン・ミラー
【通り名】『森の賢者』(オールドオウル)
【所属】シグマ・コーポレーション
【年齢】29
【容姿】絞り込まれた体躯の白人男性
【正業】シグマ正社員
【経歴】
 もともとは雄大なロッキー山脈を狩場として代々猟師を務めた家系の出身。
 生計のため下山し軍人を志ざし、山野における類まれな狙撃の腕と、日本でいうところのマタギめいた神がかり的な感覚で瞬く間に頭角を現し、二十代半ばで特殊部隊群にてベレー帽をかぶる栄誉を手に入れた。
 しかし諸事情あり退役、現在はシグマ所属となっている。上記の通り極めて優秀な兵士だが、さらに優秀な部隊指揮官としての素質も併せ持つ貴重な人材のため、前線に出ることはあまりなく、普段は山岳戦の教官としてシグマ新兵の教導につとめている。

【スキル】
『狙撃』
 ライフルによる長距離狙撃。シンプルにして強力な攻撃。

『部隊指揮』
 地形を把握し、的確に部隊を配置、展開し獲物を追い込む狩人の技。
 山岳に潜伏しているゲリラ達を狩り出し捕らえ、現地では夜叉とも恐れられた。

『罠設置』
 自らの周囲にトラップを設置する能力。設置に1ターンを要することで下記3効果のいずれかを得られる。複数ターン消費により重複可能。
 ダメージトラップ:エリアに侵入しようとするものにダメージを与える
 インターラプター:自エリアを「封鎖エリア」とし、侵入移動要とする
 カモフラージュ:己の姿を隠した状態のまま「狙撃」を実行できる
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|コメント(-) |トラックバック(-) | 2017年01月25日 (水)01時54分