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猫又公司


小説・TPRG系サークル『猫又公司』のウェブサイトです。

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人災派遣TRPGリプレイ『かがやけ!ゆるキャラの星』 04

●第3ラウンド


GM:またまたよろしくお願いします~。
一同:お願いします~。
GM:なお、紗綾さんは本日、用がありちょっと参加が遅れます。その間は必要に応じGMがダイスを振ったりポジションを決めたりして構わないとのことですので、よろしく。
一同:はーい。
GM:前回までのおさらい。君たちはトンチキ……もとい、ゆるふわな競技を二回戦まで勝ち残った!
天美:逆でしょッ!?……いけない、回を追うたびツッコミ担当になっていく(苦笑)。
秀史:ゆるふわとトンチキは両立するから。
カヤカ:頭がゆるふわなヤツが考えた競技じゃねえかとは思う。
GM:競技と並行して、謎のピーナッツ怪人や、裏で行われている賭けについて調査をすすめるうちに、ホテルのネットワーク管理者を名乗る男と出会った、というところです。
カヤカ:猫の代わりに頭下げねえといけないんだっけ。うちのがすんません、とか。
GM:気になるところだが、彼から詳しい話が聞けるのは判定に成功したあとだ!!!
カヤカ:くっ!!前回もう少しダイスが回っていれば!
秀史:まぁ要件は概ね予想できるが。
GM:さあ次のラウンド、イニシアを振ってくださいまし!


 今回の行動順は紗綾、カヤカ、秀史、天美、チシャ猫 となった。


天美:とはいえ、競技に参加するかしないかで実際の行動順は変わるんですけどね。
GM:ではご期待に答えて。君たちがホテルに戻ってしばらくすると、三回戦の内容が発表される。
カヤカ:期待というか、絶対ろくでもないという予想はある。


  ●ゆるキャラ二人羽織
    概要:二人羽織の態勢となり、対戦相手の妨害を防ぎつつ、
        片方が他方に激辛担々麺を食べさせる

    判定:
      食べさせる役 と 食べる役 に分かれる
      ①敵の妨害(近接攻撃判定)を食べさせる役が防御する
          「成功」以上 → ノーペナルティ
          「失敗」以下 → ②の難易度 +10
        ②へ

      ②食べさせる役 がラーメンを食べさせる
         難易度:マニピュ 15(+10)
         成功→③へ
         失敗:「食べる役」にダメージ10点(HP or SP)し
         ①へ戻る

      ③食べる役 がラーメンを食べる
        まずダメージ10点(HP or SP)を受ける
        特殊効果表(別表)を振る
        成功!→①に戻る
 
    3回成功すれば完食! 



カヤカ:二人羽織り……。
GM:『三回戦!ゆるキャラ二人羽織タッグマッチ!ゆるキャラさんたちが二人羽織でご飯をたべるぞ!ちゃんと食べられるかな?おうえんしよう!』などと表示されるのであった。
秀史:要は着ぐるみを来て二人羽織で担々麺を食べさせるということだな。
カヤカ:食べさせる側は敵の妨害をブロックして、食べる側はダメージに耐え抜く、と。
天美:これまたひどい試合だなぁ。
秀史:カヤカのためにあるかのような種目だ(棒)。
天美:能力的にもマニピュレータ大活躍って感じですしね。
カヤカ:あっ、でもこれなら今までの競技より安全じゃないか?
チシャ猫:まず食べるのに10点ダメージを貰うラーメンを安全、と?
カヤカ:……多分激辛とかそういうのだろ、おう。きっとそうだ。
チシャ猫:現実でも激辛麺を食べて胃腸に穴が開く人はいますからねえ。
秀史:『特別協賛:ナロック』
天美:着ぐるみ状態で食べるわけだから、実際には食べずに内部のビニール袋に移すとかは難しくなさそうですけど。……というかこの『特殊効果表』って嫌な予感しかしないんですけど!?
GM:そうおっしゃると思って、『謎の担々麺 効果表』も用意しました。


 ●謎の担々麺 効果表 1Dを振る
   1:汗が止まらない! ファスナーを緩めなければ… 露出+1
   2:お腹が痛い… さらにダメージ10点(HP or SP)
   3:なにか異様な活力がみなぎってくる! 20点回復!(HP or SP)
   4:汗が止まらない!!! ファスナーを全開だ!露出+2
   5:吸い込んでむせてしまった!次回のマニピュ判定-5
   6:強力な刺激が脳の新たなスイッチを押す 最大HPorSP +1


天美:うーん、予想通りにヒドい。
カヤカ:露出+1でうっかり笑ってしまった……!
GM:えーと、GMとしては昔のダンジョンズ&ドラゴンズの泉トラップのようなえげつないランダムトラップをやりたかった。などと供述しており。
天美:ああ、泉を飲むと回復したり毒になったり老けたり若返るアレね。
GM:ということで、『食べる人』『食べさせる人』を選んでくださいまし。
チシャ猫:カヤカが食べるほうが面白そうなんだよにゃー。
カヤカ:面白さで決めるのやめろよ!?……といいつつ中の人もそれはそれで面白くなるよなあって思う(笑)。
GM:あと、セコンドが支援することもできるので忘れずに。
天美:オホン、勝つのが目標ですから、面白さより確実性でいきましょう。

 しばらくフォーメーションで議論する一同。
 特定層のニーズに対応するため、カヤカが秀史に汗だくで担々麺を食べさせる、などの案も出たが、結局、
  ・マニピュレータに優れるカヤカが食べさせ役(せんべいまる)
  ・リソース消耗の激しい紗綾が動かずにすむ食べる役(ねぎざむらい)
  ・セコンドの天美がカヤカのサポートと紗綾の治療
  ・秀史が『ビジネスパートナー』調査
  ・チシャ猫が『アプリの運営』調査
 となった。


秀史:実はちょっと担々麺を食べる側も興味はあった(笑)。
チシャ猫:狙撃型だからシリーズ通してもあまり大ダメージ受けてないんですよね。
カヤカ:初大ダメージが担々麺ってのもいかがなものかと(苦笑)。
GM:君たちが作戦会議をしていると、二人羽織の対戦表が発表される。
秀史:次はどんなトンチキゆるキャラが相手なんだ……。
紗綾:遅くなりました。すみません。
天美:おお、いらっしゃいませー。
GM:どなたか紗綾さんに完結にして要を得た状況説明を。
チシャ猫:カヤカ×シタナガ。
カヤカ:うぉい!
秀史:要を得て無いと思いますよ?
天美:三回戦は二人羽織で激辛タンタンメンを食べるよ!
紗綾:わかりました!担々麺食べ放題というわけですね!(笑)
GM:そんな中、君たちの対戦相手が発表される。


   ●エネミーネーム「長久手の悪魔&東海の邪鬼」
    akuma_jaki2.png
    (※画像はイメージです。イメージです)



GM:テレビからは観客のどよめきが伝わってくる。
カヤカ:いやもう見ただけでヤバいですこれ、色んな意味で!(笑)
GM:「長久手の悪魔……!」「東海の邪鬼……!」「やれやれ、あいつらと当たるとはついてねえな、ねぎざむらい達も」「ああ、今年の最有力候補の一人だぜ……!」
天美:あの二人も都落ちですか……。
チシャ猫:実際、今のモ○ゾー&キッ○ロ像も、完全に崩壊して別生命体ですしね。
GM:「ああ。昔は可愛い名前を持っていたらしいが、今は権利の関係で無名の修羅となり、このグランプリで己を倒すものを求めて日々戦い抜いているって噂だぜ……!」
カヤカ:権利の関係……。


map5-3.png


●ファストフェイズ

GM:ファストフェイズ、何かありますか?
一同:なーし。
GM:おっと、滞在場所に応じて各自APチェックもお願いします。
秀史:そうだった。バーに滞在てAP3点、7点超えたので罰則……(ころころ)露見でさらにAP+1。
カヤカ:調査組は地味に露出たまりますねぇ。


●秀史のターン


秀史:では、カヤカの後を継いで、『ビジネスパートナーについて調査』。
GM:はいさ。判定お願いします。
秀史:カヤカからファンブルしろと思念が送られてくるが(ころころ)13、楽勝。
カヤカ:送ってない送ってない(笑)。成功するに越したことはねえし。
秀史:演出としては、前回カヤカに動いてもらいつつ、自分でも調査を進めていたという感じで。
GM:了解。まず、アンダーグラウンドに通じた君は『怪しいパートナー』の正体を突き止めることができた。
秀史:ほほう。
GM:ズバリ、小見川氏に接触していたのは『10セント』なるエージェント。ハッカーなのだが、どちらかというと詐欺や知的犯罪に長けており、違法賭博で荒稼ぎしているフリーランスの厄介者だ。
天美:ふむふむ。
GM:依頼を受けて仕事をすることもあるが、自分の意志で金稼ぎのために活動することもあるらしい。
カヤカ:違法賭博ねえ。ゆるキャラグランプリでは聞きたくない名前だなぁ。
秀史:……ここらへんでカヤカと十亀氏に合流したことにします(笑)。「となると、十亀氏の要件も賭けについての調査か」
GM:「やあ、こちらから声をかけようと思ったのですが、もうそこまで調べていましたか」と十亀さん。
秀史:「ただの推測だ。運営側と我々の利害が一致するものはそれくらいだからな」
GM:「いやいや、こちらのジャージの方に声をかけようと思ったのですが、もう三回戦に出場しなければならないと伺いましたので」(笑)
天美:すっかりジャージの人に(笑)。
カヤカ:ジャージの人で悪かったな!?っと、集合時間だ!ニサン悪いけど頼んだ!
GM:「ええ。実は皆さんに相談させていただきたいことがありまして……」
秀史:「このタイミングで我々に声をかけたことで、大体予想はつく」
天美:二さん強キャラムーブですよねえ(笑)。
チシャ猫:全てはお見通しだ系。
GM:以下、十亀さんの相談をまとめます。まず十亀さんは、ホテルから委託されてセキュリティと番組配信のインフラを一手に管理している、優秀なCUBE社のエンジニアです。そして外部との通信を握っている彼は、当然、賭けアプリが蔓延っていることも最初から承知していた。
天美:『知っていた』……。賭けはダメだけど、黙認していたってことですかね?
GM:そういうことになりますね。何しろ賭けというものは、映像が受信できるなら世界中どこでも発生しうる。それこそ、個人がプロ野球の試合結果に小銭や昼飯を賭けるようなものまでね。そういった原始的な賭博までは禁止するべきではないし、そもそも出来ない、と考えていたからこそ黙認していたのだった。
天美:むむむ。
GM:問題は、回を重ねるにつれてどんどん賭博の参加人数と、動く金が大きくなってきたことだった。多くの違法賭博においては、こういう場合一つの深刻な問題が発生する。
秀史:賭博組織がゲームそのものに介入すること、だな。
GM:そのとおり。『賭け金が巨額になりすぎると、ゲームそのものに干渉して結果を操作しようとする者が必ず現れる』というやつだね。
カヤカ:そりゃ確かに迷惑だな。
GM:「我々はスポーツの世界でも時々あるような不祥事……審判の買収や選手を抱き込んだ八百長などが発生することを一番恐れていました。そして、とうとう厄介者が動き出しました。それが『10セント』なのです」
チシャ猫:「にゃにゃーん、この内容の大会やってるのに、至極まっとうなこと言ってるのが逆にこわいんだにゃーん」
秀史:「逆だろ。まっとうにやるから一番儲かるんだよ」
GM:「おっしゃるとおりです。結局、違法賭博で動く金など、全世界の会員が毎月支払う会費と、放映権で流れ込む金額からすれば些末なものですから」
チシャ猫:「競技内容は到底まっとうとは言えないんだにゃーん」
カヤカ:一番儲かるのは胴元か。
紗綾:胴元以外は基本儲からんもんだからのう、まあ一番儲かるのは胴元を潰して巻き上げることじゃが。
天美:でもまあ、読めてきましたね。十亀さんは、番狂わせを起こしているチームを疑っていて、我々がCCC経由の参加であると裏がとれたから接触してきたって感じじゃないでしょうか。
GM:「おそらく、アプリを配信しているのは『10セント』本人であると考えています。皆さんにはその確証を掴んでほしい。そして、彼が今回の大会で使おうとしているイカサマを確定してほしいのです」
秀史:「こちらと利害は一致するな」
カヤカ:「おれたちが勝ち残るためにも、番狂わせは早々に蹴落としたいところ」
チシャ猫:「ねぇねぇシタナガ。セキュリティ緩めてもらったらチシャが調べてみるにゃけど、お願いできるかにゃー?」
GM:「ええ。協力の証として、アクセス権を提供します。これで、外部ネットワークとは問題なく連携できます」
チシャ猫:「うひ、会話把握されてる。厄介なほど優秀だにゃ」
天美:「うーん、二重依頼になっちゃったりしないかしら?藤村さんに話を通さないと」
秀史:「あと、一応俺たちの依頼人の了承も取らせてもらうぞ」
チシャ猫:「え、裏で受けたほうが儲かるにゃん?(笑)」
天美:「めっ! 筋を通さないと裏でも仕事できなくなっちゃいますよ!」
紗綾:藤村さんに今連絡つながります?
GM:はい、繋がります。藤村くんいわく、「これは受けるべきと考えます。十亀さんとは過去に共同で仕事をしたこともあり、信頼できる人物と考えています」
カヤカ:お、柔軟な対応。
GM:「貴方達の情報に基づきこちらでも調査を開始しますが、『10セント』なるエージェントの配下が、何やら日本に持ち込んだことが確認されています。彼らの動向について調べておくことは、優勝への大きな助けとになると思われます」
秀史:「何やら、か。あんなでかい剣がよく空港を通れたな」
チシャ猫:「多分海からの輸送だと思うにゃーん」
カヤカ:「割とメジャーだよな、海輸。港湾警備の仕事は結構聞くぜこの業界」
GM:これにてシタナガさんのターン終了。この調査完了により、『アプリ運営者』の目標値が下がりましたのでチェックお願いします!


天美:それからこの仕事、麻生さんが絡んでるんですよね? って釘刺しといて(笑)。
GM:「え、いや、そのようなことは……ないですよ?」
天美:嘘がつけませんね……藤村さん(ほろり)。


●チシャ猫のターン


GM:それでは、チシャ猫さんのターンです!
チシャ猫:「さーって、さーって、さーって!我が泡銭を吸い取ってくれた恨み、ここではらさでおくべきか」(カタカタカタカタカタ)
カヤカ:SA・KA・U・RA・MI!
天美:JI・GO・JI・TO・KU!
チシャ猫:みんな酷い(笑)。
紗綾:毒をもって毒を制す(笑)。
チシャ猫:「お前の悪事はここで終わりだ『10セント』!!」
天美:目標45、だいぶ現実的な数字になりましたね(感覚がおかしい)。
チシャ猫:覚醒『ダイブイン』5D6+24(ころころ)44!カヤカった!
GM:ひいいい。
チシャ猫:しょうがないのでLP消費、確実に成功。
GM:(難易度緩和をふまえて、2ターンぎりぎりと見込んだ設定でした)
カヤカ:カヤカったとかいうワードを流行らせようとするのやめろぉ!
チシャ猫:(満面の笑み)


 制約がなくなったチシャ猫にしてみれば、違法アプリの配信者をつきとめるのはさほど難しいことではない。幾つかのダミーも一気にぶち抜いて、運営者を特定することに成功した。


GM:では早速結果を。まず、運営者の正体は『10セント』当人に間違いない!そして、彼は、C.U.B.E systemsも派遣会社に所属するエージェントだ。
チシャ猫:「正規エージェントにゃのかー」
カヤカ:「……んん?」
天美:「つまり、十亀さんと同じ会社に勤めているってことですね?」
GM:はい、勤めていました。
天美:……いました?
紗綾:内部で派閥争い?
天美:……そう言えば聞いたことがあります。CUBE社は創設以来、まっとうなネットワーク系のお仕事を生業とするホワイト部門と、ネットなんてハックしてクラックするもの、というアングラ部門の対立が絶えないと。
カヤカ:そういやそんな話がルルブ載ってたなぁ。
GM:はい、そのとおり。彼はCUBEのアングラ部門で長いことやってきたあと、ついに退職を決意したという次第です。
秀史:なるほど。
チシャ猫:チシャが在籍してたら、どっちも儲かるならどっちもやろーにゃーん、って中立にいそう。


 判明した情報を総括すると、このような内容だった。
  ・エージェント「10セント」の目的は『退職金稼ぎ』である。
  ・まず、違法アプリをばらまき、胴元として金を集め、広告収入で儲ける。
  ・そして、身元がバレてCUBEのホワイト部門に制裁を食らう前に
   賭けに自ら参入、イカサマで元金を倍々に増やして一発逃亡、を狙っている。
  ・よって、賭けの開催はこれで最後。
  ・10セントの目的は、オッズの低いダークホースにこの大会を優勝させ、
   賭け金をごっそり総取りするつもりである。



カヤカ:……せ、せちがらい!
チシャ猫:アプリの広告収入とか小遣い稼ぎが過ぎませんかねぇ。
秀史:しょーもな。
チシャ猫:言っちゃった!
紗綾:無敵パワーを発揮している一番たちが悪いパターンですね。
天美:後は実績をもとにアングラ界隈に実力を誇示しよう、ってところですかねえ。
カヤカ:ダークホース、ねぇ。
紗綾:何かつながったかもです。
GM:猫さんはもうわかってしまうのですが、超万馬券の『怪傑Pナッツ』には、複数のアカウントをつかって不自然に大金が賭けられている。
カヤカ:わっかりやっすぅ!!!
チシャ猫:「先越されたにゃん!!チシャも知っていればねぎざむらいに賭けたのに!」
天美:こらー!?……うーん、動く金が金だから、動機はともかく放置できないですねえ。
GM:そして、最後。10セントが今までの任務報酬として得た財産で、切り札として日本に持ち込んだものがあります。
天美:……例の剣、ですね。
GM:魔剣『ネグラ』。中東の地で発掘された剣で、持ち主の体を乗っ取り超人的な力を発揮させる魔力を持つとされます」
秀史:「爺さんと同類のやつか」
紗綾:『あんななまくらと一緒にするでない』
カヤカ:「叩き折ったらなんとかならんかね」ぐっぱーぐっぱー
GM:嘘か真か、悪霊(ジン)を坩堝に溶かして灰にして、それと鉄を交えて鍛え上げた刀身で出来ており、斬りつけた相手の精気を奪うと噂されます。
紗綾:『誰が悪霊じゃ誰が!』
チシャ猫:「自覚なかったのかにゃーん」
カヤカ:「人斬りの悪霊じゃなかったのか……?」
天美:ずっと疑問だったんだけど、おじいちゃんの声って我々も聞こえてるの?(笑)
GM:「素性がわかってしまえば、ある程度対策は立てられます。魔除けの護符をCCCで手配しますので、みなさんはまず目先の競技を勝ち抜いてください!」と藤村くん。……ゲーム的には、調査項目をクリアしたことにより怪傑Pナッツ、というか魔剣との戦いの際にボーナスを得られます。
カヤカ:やることは横やりぶっこんで勝ちを掻っ攫う!変わんないな!
GM:以上チシャさんのターンでした!!
チシャ猫:出番終了。あとは開放されたシステムを使ってアプリをハック、ポイントを盗んで無言で賭けを続行(カタカタカタカタ)。
紗綾:あかんやつだこれ(笑)。
秀史:「あー、十亀さん、もう特定したんでアクセス権お返ししますね」
GM:「わかりました」ではチシャさんがハックに勤しんでいると。
チシャ猫:「にゃにゃん?」
GM:いつの間にか電脳世界の四方を長大な壁に囲まれていることに気づく(笑)。
天美:亀さんマークの防壁が。
秀史:上空に巨大な黄金立方体が……(違う)
紗綾:シャドウランを彷彿とさせる演出だ。
GM:これぞ電脳エージェント『眠り亀』のスキル。自ら攻撃することはないが、決して何者も通すことのない鉄壁、『盤古の長城』である……。君は四方を迫りくる絶壁に囲まれ、脱出できぬまま身動きが取れなくなっていくのであった。
紗綾:ヤバイ級のハッカー!
GM:ということでチシャさんのハッキングが成功したかは別の物語となります(笑)。
チシャ猫:「ぐぐぐぐぐ、自宅のPCさえあればぁぁぁぁぁ!」(笑)
天美:猫さんは大分好き勝手しているように見えますけど、この世界はそれ以上のハッカーがたくさんいるって設定ですからねえ。
チシャ猫:基本素人相手で異能相手は避けてますからね。あと悪いことをしているように見えてそんなにしていないし、身バレも怖いですし。
天美:ハッカーに限らず、どっちを向いても上には上がいる……。



●第三競技(紗綾&カヤカ&天美)


GM:では競技のお時間です。参加組準備お願いしやす。
カヤカ:おーう。地獄に蹴り込まれてくるか……。
紗綾:食べれば良いんですよね!
天美:セコンドは任せてくださいね。


 会場入りする一同。またも会場は様相を変えている。
 今までのような奇異なギミックが無い代わりに、柔道の試合のように、会場が幾つかのエリアに区切られていた。



GM:「みんなー☆ ゆるキャラはだい好きかーい!?」(わざとらしく耳に手を当てて会場に向ける司会者)
秀史:「うおおおおー!」
紗綾:「どうしたんだーい?こえがちいさいぞー?」(笑)
秀史:「ゆるキャラ(が苦しむ姿)大好きー!」
GM:「殺せ!殺せ!殺せ――!!」
カヤカ:「えっ」
GM:「ねぎざむらいをひねりつぶせー!金を返せー!」
カヤカ:「えっ」(競技場までくるの初めて)
GM:配信時はすべてリアルタイムできれいな言葉に変換されているからねえ。
チシャ猫:(自室で)「わー、こっちだとマイルドー☆」
天美:「がんばってね、カヤ……じゃなくてせんべいまるくん。こういうアレだから……」
カヤカ:「あー、あー、やってやんよ!とりあえずあの司会の顔ぶんなぐっていい!?」
チシャ猫:「まーた始末書書きたいなら止めないにゃーん」
GM:「さあ、勝ち残ったゆるキャラも残りわずか!彼らの愛らしい姿をみなさん目にしっかりと焼き付けてくださいね!三回戦!ゆるキャラ二人羽織タッグマッチ!のスタートです!」


 一行が席につくと、会場の奥から何やら怪しげなものが運ばれてくる。


GM:「ゆるキャラの皆さんに食べてもらうのはこちら!MBSフードチェーン謹製、この覇褸吻弖(ぱるぷんて)担々麺です!」
天美:「今MBSって……」
カヤカ:「すげえ嫌な企業の名前が聞こえたなあ!」
GM:すると、『メガ盛りで赤色をベースにした七色に光りうごめく麺のような名状しがたい何か』が饗されるのでありました。
秀史:何やってんのMBSぅぅぅ!!!(笑)
紗綾:さばとさばと。
天美:中華街の事業はだいたいMBS絡みと考えておいたほうがいいですね。
GM:「今回はタッグVSタッグです!ゆるキャラさん達も時にはケンカもしちゃうぞっ!」
秀史:時には……?
天美:むしろ今までケンカしてない時があったかな……?
カヤカ:な、仲間内ではしてなかったはずだから!
GM:「第1試合ぃ~、『ねぎざむらい』&『せんべいまる』ぅ~、バーサス、『長久手の悪魔』&『東海の邪鬼』ィ~」!!!(大歓声)
カヤカ:「ゆるキャラの名前じゃねえっ!」
紗綾:「名前を失って闇落ちしたわけですね……」
GM:「邪鬼ー!!そいつをひねりつぶせ―!!」「キャー、モ○ゾー頑張っ……アバッ!」
カヤカ:ああ、誰かが権利関係の餌食(物理)に!(笑)
秀史:言霊縛りとは……高位の術者か(笑)。
GM:『我は虚ろなる魔……』『我は名無しの鬼………』『『左様、我らに名は要らぬ。只すべてのゆるキャラを殲滅する修羅也……』』
紗綾:「本当に闇落ちしている!?」
カヤカ:「ゆるキャラの台詞じゃねーんだけど!」
GM:悪魔と邪鬼は、粛々と肩車をして羽織をまとい、二人羽織の体勢になる。
チシャ猫:「でもやるのは二人羽織なのにゃ」
カヤカ:「コレただの二人羽織り早食い勝負だよな?」
天美:「今までだって……ってそうか、カヤカ君は映像通してしか見てなかったのね」
カヤカ:一応会場まで来たの初めてのはず(苦笑)。
紗綾:科学の力はすごいですぅ……。
GM:『涅槃への旅立ちの時だ』『案ずるな、落ちれば三途、抜ければ浄土。恐るるものは何もない……』……っということで、お二人は二人羽織体制になってください。
カヤカ:「ええいやるぞ紗……ねぎざむらい!なんか負けたら怖いし!」
紗綾:「がんばりましょう!」
チシャ猫:ねぇねぇ冷静に考えて、どうやってゆるキャラで二人羽織するの?腕延びないと無理じゃない?
GM:ヒント:マニピュレーター技能。
チシャ猫:伸ばすんだ……
紗綾:んじゃ、もそもそっと前になりますぅ。
カヤカ:後ろからくっつきます。うーん着ぐるみ。とても着ぐるみ。
GM:パイルダーオン!
秀史:「女の子に抱きつけて嬉しいだろ?」
カヤカ:「いや着ぐるみなんだけど」
紗綾:「担々麺なんて久しぶりですぅ、たのしみー」
GM:では、ねぎざむらいさんの口には太いホースが突っ込まれる。
秀史:おい!(笑)
カヤカ:ほーす。
天美:紗綾さんが不憫……!!
GM:ゆるキャラの口に麺と汁を流し込むと、ホースを経由して中の人の口にダイレクトに注ぎ込まれるという段取りですね。
秀史:肺活量で考えて、吸うのは無理だから機械で押し込まれるんだな……。
紗綾:色々ひどい(笑)。
GM:まあタピオカミルクティーみたいなもんです(爆笑)。
チシャ猫:物騒なタピオカミルクティーもあったものだにゃ。
秀史:ラーメンをストローで吸う光景は初めてだ……。」
カヤカ:こう、風情台無しって感じすごいな。
GM:「準備はよろしいですか?よろしいですね?……では!『ねぎざむらい』&『せんべいまる』VS『長久手の悪魔』&『東海の邪鬼』……開始めいッ!!」(カーン!)
秀史:「お お お お お お お お お」
チシャ猫:ド ド ド ド ド ド ド ド ド
カヤカ:やだ……。歓声が野太い……。


GM:では判定してまいりましょう。
天美:整理すると、食べさせ役が大変で、食べる側はひどいめに遭うだけっていうクエストですねこれ?
カヤカ:ひどい絵面だということだけしかわからない(笑)。
GM:まずは敵の攻撃!食べさせ役(カヤカくん)が防御するか、セコンド天美さんのダメージで潰すかを選択してください。
天美:ここはカヤカ君に任せて大丈夫でしょう。
カヤカ:近接なら十分、反応で行けるはずっ!
GM:『問おう。汝、その麺に箸をつける資格はありや……?』
紗綾:何でいちいちシブいの?(笑)
GM:『東海の邪鬼』のモサモサした体から、名状しがたき何かが槍のように伸びて君たちを貫く!(ころころ)17!
秀史:あれ体毛じゃなくて触手だったのかよ!(爆笑)
天美:この10年の間に何があったの、モ○ゾー(笑)。
チシャ猫:現在の姿を画像検索してみると結構衝撃なんだにゃ。
カヤカ:んじゃ反応で防御!
天美:でもちゃんと『心眼』使おうね(心配になってる)。
カヤカ:はーい(笑)。覚醒『心眼』で……(ころころ)24!成功!
天美:おみごと!
カヤカ:っし上々、奇怪に伸縮する冒涜的な槍のような何かを箸で叩き落す!
秀史:久々のカヤカ強キャラムーブ!
カヤカ:一般ゆるキャラに負けてられねーし!?……一般?(笑)
天美:着ぐるみの裾から蔓がっ! 蔓がっ!?
GM:『見事哉』『善哉』『『斯様なればこそ我等がが殲滅するに値する……!』』
天美:もう自然に帰ろう!?コ○モ星丸とかさい○ーマンが待っているわ!
GM:続いて、担々麺を正しくホースに流し込めるかの判定だ!
カヤカ:ホースに。
GM:マニピュレータ、13で判定どうぞ!
カヤカ:これエアーコンプレッサーの操作とかそういう……いや、考えるのはやめよう!これなら余裕……(ころころ)14!成功。
秀史:カヤカなのに珍しいな。
天美:ギリギリですけど(汗)。
カヤカ:(目逸らし)もう素でダイス振るの怖い!!
GM:では、麺と青梗菜と七色の肉と赤いスープがホースにどっぷどっぷ投入される。
秀史:激辛担々麵をキメるのです。
紗綾:いっただきまーす!(ぎゅおおおおおお)
GM:ごぽごぽごぽと音を立ててホースに吸い込まれる担々麺!!そして中の人の口に圧入だ!!
カヤカ:ホースで流し込まれる激辛って非人道的では?
チシャ猫:いまさらぁぁぁ!(笑)
GM:まずは無条件ダメージ10点。HPとSP、どちらで受けても良い。
紗綾:なんかこの担々麺痛いですー。HPを減らしました。
秀史:辛いとか苦いじゃなくて、痛い……?
天美:……ちょっと安心した。紗綾さんの普通なところが見れて。
GM:続いて1Dを振って、特殊効果を判定せよ!
紗綾:はーい。(ころころ)3!
GM:『なにか異様な活力がみなぎってくる』!HP20点回復!(一同爆笑)
天美:回復してんじゃないいいいぃぃぃ!(爆笑)
GM:(笑いすぎて手が止まっている)
天美:ちょっと、ちょっとまって!?前回のカヤカ君といい、なんでフォローしたそばから畳みかけてくるの!?
紗綾:あれ、けっこうおいしいです!(笑)
カヤカ:つまりどんどん流し込んでいいってことだな!?(爆笑)
秀史:「ダメージを与えて超回復させる。身体を強くする常套手段だな。流石MBSだ」
紗綾:これおいしいです!今度おとーさんにも作ってあげますー(笑)。
GM:観客「ゲヒャヒャヒャヒャ、おれは毎回ゆるキャラどもがあの担々麺を食って無表情のまま七転八倒するのを見るのが、三度の飯より楽しみなんだぜぇ~っ…………あれ?」(笑)
天美:紗綾さんの悪食ぶりを甘く見ていた……っ!!
紗綾:大おじいちゃんを振り回して元気をアピール!HPも全快ですぅ!(笑)
GM:「おおーっと、ねぎざむらい、激辛担々麺をどんどん飲み干してゆく!早速三分の一をクリアだ!!」「すげえええ!」「おい中に入ってるの本当に人間なんだろうな?」
カヤカ:「なんだ。結構ちゃんとした料理じゃないか。ったくビビらせやがって」
チシャ猫:「カヤカ横見るんだにゃーん」
カヤカ:「よっしゃどんどん行こうぜ!……ん?」
チシャ猫:「別チームだと、食べる役が流し込み役をぶん殴ってるにゃよ。あと悶絶して手足バタバタさせてるのもいるにゃーん」
秀史:「喉が灼けて喋れないのが大勢いるな」
GM:そのまま反転してトイレにダッシュするものもいるね。
カヤカ:「いや、この態勢だと首回せなくてな……」
天美:「知らぬが仏ってこのことですね……」
チシャ猫:「まぁ、気がついてないならいいにゃん」
天美:「ねえ、ちょっと、紗綾ちゃん!? 送り出しておいて今更言うのもアレなんだけど、普段どんな食事してるのっ!?」
紗綾:「え?普通のご飯食べてますよ?」
天美:「……普通の……基準が……ッ」(涙)
秀史:ファリス王女を髣髴とさせる味覚だ。
GM:一方、東海の邪鬼も一切動じることなく担々麺を食している。『これぞ煉獄……』『左様、我らの棲処に相応しい……』
チシャ猫:ねぇねぇ、Pナッツが剣に操られてるとしても、コレ食べるのかにゃあ?
秀史:剣の悪霊に味覚はないだろうし、依代に食わせるのではないか?
天美:でも二人一組が条件なんですよねえ。Pナッツが食べさせる役で妨害を排除するにしても、食べる役が一般人では耐えられないかも……。


GM:ってことで、第二ラウンドだ!!
カヤカ:「どんどん行こうぜ!ねぎざむらいがオイシイって言ってるからヨシ!」
GM:まずは妨害!『ゆるキャラ道の修羅を目指す者よ』『汝、己が魂で名を刻むか?』…『長久手の悪魔』の体が膨れ上がると、鱗の生えた涜神的な尻尾が躍り出る!(笑)
カヤカ:ねぇこれ中の人いるの?(笑)
チシャ猫:正確に言うと人なの?っていう。
秀史:きっと尻尾の生えた人なんだろう(投げやり)。
天美:着ぐるみのギミックと思いましょう。
カヤカ:「最近の着ぐるみってすごいんだな!」
GM:ここから本気を出す!尻尾が妖しくうねる。フラクタルめいた軌道は予測が困難だ!(ころころ)31!
カヤカ:んん゛ッ!?高いな!
天美:防御するか、攻撃で潰すか。もしくは妨害は甘んじて受けて、マニピュの判定でなんとかするという手もありますね。
チシャ猫:いずれにせよ、いいね!が増えるから、ダイスは振るべきですね。
天美:セコンドからダメージ出すと、難しいうえにいいね!が減るんですよね。
チシャ猫:残念ながら『アドヴァイス』は使えないにゃね。
カヤカ:とりあえず振ってから考えるよ。『心眼』使って(ころころ)28!
秀史:やるやん。
天美:なんか行けそう!
カヤカ:……LP使うぞー!(ころころ)ぴったり33!
天美:「大丈夫、避けきれなくても技術でカバーでき……あら?」(笑)
GM:物理法則を無視したような奇っ怪な軌道を描いて迫りくる尻尾を、君の『心眼』は適切に見切り、叩き落とした!!
秀史:(拍手)
チシャ猫:ねぇこれ本当にカヤカ?中の人いつもの人?(笑)
カヤカ:疑うの酷くない!?
秀史:こんなの俺の知ってるカヤカじゃない!(一同笑)
チシャ猫:「にゃっはっはーやっぱカヤカは着ぐるみ着てると輝くんだにゃー。ずっと着ぐるみ着て仕事したほうが良くない?」
天美:「そういえばオオカミケン太役してるときも大活躍だった……わね?」
カヤカ:「絶対やだ」
天美:そしていいね!が304になりました!
GM:おっと、ではここでサブイベント。「おおおおおおお!」「やるじゃねえか、あの犬!!」歓声どよめくなか、客席から男が立ち上がる!「オー!あのDOGトテモクールね!ぜひウチのスタジオで映画化サセテクダサーイ!!」
カヤカ:なんか来たーッ!?
GM:ということで、『スピンオフ』。君たちを主役にしたショートムービーが、後日ネット配信でマニア向けに好評を博するのであった。追加報酬+2!
カヤカ:そのままマニピュ行くぞーっ!(ころころ)16、成功!!
GM:君は残りのネギ、ゴマ、汁をどんどんとホースに流し込んでいく!!加圧された混合物が紗綾さんの胃袋にダイレクト・イン!!
紗綾:いっただきまーす!
GM:まずはダメージ10点。
紗綾:HPで受けます。追加効果~(ころころ)4!
GM:『汗が止まらない!ファスナーを全開だ!』露出+2。
天美:さすがにそううまくはいかないか(笑)
カヤカ:マトモな反応だ(笑)。
紗綾:おいしいけど暑いですぅー!
チシャ猫:まずいとか、食べられないとかは一言も言ってない(笑)。
カヤカ:ここまで辛いとも言ってない(笑)。
GM:胃腸が活発になったからか、猛烈な発汗を催す。カヤカくんか天美さん、チャックを下ろしてあげてください。
天美:はーい。何もしないのもアレだから、セコンド席で休憩してる間にいっぱい風を送り込んであげよう。
GM:チャックを下ろすと、間欠泉めいた蒸気が噴出するのであった。ぶしゅうううう!
カヤカ:ロボットアニメで見たことあるやつだ!
天美:換気換気!氷をどばー!
チシャ猫:「あの担々麺みたいな何かを食べたらどうなるか、正直考えたくもないにゃ」
紗綾:む、7点になってしまったので露出判定……(ころころ)『知らんぷり』。あなたの行為に気を止める人はほとんどいなかった。知らぬ存ぜぬで通してしまえ!ペナルティなし。
一同:なんという強ダイス……!
紗綾:排気の湯気に隠れて何も見えなかったんですね。
GM:そうそう、皆さんいいね!報酬で、露出判定を一回無効化できる権利を持っていることもお忘れなく。
カヤカ:最後の最後で使う感じでー。
天美:どうせ後半大量にリソース消費しそうですしね。
GM:「おおっと!ねぎざむらいの快進撃が止まらない!!食べる!食べる!その腹の中はクラインの壺かー!?」
天美:戻ってる戻ってる!
紗綾:クラインの壺じゃぐるぐる回ってしまいますう。


GM:そして運命の第三ラウンド!
カヤカ:相手の攻撃手段が楽しみになってきたわけなんだが。
GM:『そうか』『そうだな』『得たり』『然り』
カヤカ:なんかカッコいいこと言い始めたんだけど?
秀史:何故に夢枕獏文体。
天美:なんだか私もう疲れちゃった……色んな意味で……。
GM:『此処に』『我ら』『永き旅路の終尾を見る』
紗綾:何やら向こうは悟っているようです。
GM:『阿』『吽』『我ら』『否』『『我、総身の力以て汝を討ち果たす……!』』
紗綾:台詞だけ聞くととても激辛ラーメン対決をしているとは思えない。
カヤカ:ゆるキャラってところも既にどっか行ってるんだよなあ……。
チシャ猫:正直ルールってなに?
GM:黄緑の『長久手の悪魔』と緑の『東海の邪鬼』が融合し、玉虫を思わせる怪しい輝きを纏う極彩色のなにかに変じる。
天美:!?一体化したんだけど……。
カヤカ:融合。
秀史:悪魔と邪鬼が合体したから悪鬼かな……。
GM:その全身から、無数の目を持った触手が飛び出す!MYAAAAAAAAAAAAAAAA!!
天美:ぐろい(笑)。
GM:カヤカに妨害だ!(ころころ)あ、しょぼい16。
チシャ猫:融合うまく言ってないみたいね(笑)。
GM:ダイスは増えてるのですが。やはり固定値が正義だったか。
カヤカ:『心眼』使って反応で防御!4D6+11で(ころころ)……!
一同:(沈黙)
カヤカ:……うん?
天美:この子は……!この子は……!!!
チシャ猫:1Dで4回連続クリティカルして29出てる(一同爆笑)。
秀史:この主人公力よ。
チシャ猫:カヤカ死ぬかも。この回で(笑)。
GM:どうなってるのこれ。
カヤカ:お、おれが聞きたいよ!?(大爆笑)合計47で完全にクリア!
天美:もうずっとお腹かかえっぱなしだよっ!?
カヤカ:自己最高記録に並んだかも(爆笑)。
紗綾:『蝋燭の炎は消える一瞬前にこそ激しく燃え盛るというしのぅ。カヤカよ、思い残すことはないか?』
カヤカ:「勝手に殺すなッ!?」
GM:見ているだけで魂が汚れるような冒涜的な嵐めいた攻撃を、君はことごとく箸で叩き落とす!捌く!いなす!居垣カヤカの技量は今、ここに極点を得た……!!
カヤカ:「融合して狙いが雑になってんなあっ!さっきのデカいの一点突破より、よっぽどおれと相性がいい!」べしべしっ!
GM:『『有り得ぬ』』『『我が混沌が弾かれるのではなく』』『『見切られるなど』』
カヤカ:続いてマニピュいきまーす。なんだこれ。なんだこれ……。(ころころ)13。
チシャ猫:あっぶね。
カヤカ:なんでこっちはギリギリやねん!(笑)
秀史:オチをつけるな(笑)。
天美:おかえり(笑)。
GM:超人的な動きの反動であわやバランスを崩しそうになりながらも、君は丼の中身をすべてホースに流し込んだ!!!
紗綾:では私の番ですね!またまた頂きまーす。
GM:HPを10点減らして、最後の判定どうぞ!
紗綾:(ころころ)3!(一同爆笑)
GM:『なにか異様な活力がみなぎってくる!20点回復!』(一同爆笑)
チシャ猫:やっぱり回復ぅぅ(爆笑)。
天美:回復してるううううう!
カヤカ:激辛担々麺とはいったい……?
秀史:マジか……。
紗綾:HP全快になりましたっ!(笑)
カヤカ:おれのSPとLP以外損害がなかった(笑)。
GM:では、君はごっごっごっごっ、と飲み干し………完☆飲!
秀史:おおおおー。
カヤカ:まくったわー完璧にまくったわー。
GM:高らかに掲げられた丼の底に浮き上がった『完食してくれてありがとう(はぁと)』の文言が、巨大スクリーンに映し出される!!
紗綾:ごちそーさまでしたっ!
GM:「うわあーっ」「あの担々麺を食い切りやがった!!」「まじかーッ!」「おい、見てるやつが失神しちまったぞ!」「担架回せ、担架ーッ!!」
天美:「なんか……心配したり警戒したりしてる自分が馬鹿なんじゃないかって気持ちになってきた……」
チシャ猫:「天美さんは頭を痛めるお母さん役にゃよ」
カヤカ:多分普通にやったなら最後のメッセージが最高にイラっとくるんだろうけど……今回はなあ(笑)。
紗綾:「こちらこそおいしいものをありがとう。また食べたいですぅ」
GM:欲と銭にまみれた観客たちも、この一瞬だけは、ただ純粋に感動に打たれて君に拍手を送るのであった……。(パチパチパチパチ)
天美:「なんで観てただけの私の方が胃が痛くなってるの?」
チシャ猫:「頭じゃなくて胃だったにゃん」
GM:『見事』『見事也』『『ゆるキャラとしての』』『使命』『任免』」『『ここに果たされり』』
秀史:そういえばこれ、ゆるキャラグランプリでしたね。
GM:『征け』『征くがいい』『『我らの意志を継ぎし新たなるゆるキャラよ……!』』
紗綾:だから何でいちいちカッコいいんですか。
カヤカ:え、じゃあ二人(?)とこぶし(?)を突き合わせて出ていこう。
GM:君と拳を突き合わすと、『長久手の悪魔』と、『東海の邪鬼:は、さらさらと砂のようにこぼれ、会場の中に崩れ、消えていった……。
チシャ猫:消えとるぅぅぅ!
紗綾:えーと、どっから突っ込めば良いのでしょうか。
カヤカ:何だったんだろうなあ(笑)。
天美:もう私疲れちゃった……次のR控室で寝てていい?(笑)
GM:あ、天美さん、副動作でペナルティなしで治療とかしてもいいっすよ。
天美:嬉しいけどいいね!が減るならパス(笑)。
GM:ペナルティなしでいいよ。
天美:じゃあお言葉に甘えて自分に1回だけ『応急処置』。『ウィッチメディスン』]と傷薬で(ころころ)31点回復、人並みになりました。本当にいいんです?
GM:……天美さんがカメラを気にする必要はなかった。なぜなら今、君たちの激闘とはまた別のベクトルで、衆目を惹きつけてやまないゆるキャラがいるからだ……!
カヤカ:まさか、そいつは!
GM:『おおっと、怪傑Pナッツ、突如持っていた剣で、パートナーの胸を貫いた!』
カヤカ:……なんて?
紗綾:あらら?
秀史:きゃー人殺しー!
GM:『そしてパートナーに肩車で乗っかり、二人羽織で……パートナーに担々麺を流し込む、流し込む、流し込む!!……怪傑Pナッツ、勝ち抜きです!!』
天美:えー!!?
カヤカ:なる、ほど……?
GM:「ちょ、あれヤベエんじゃねえのか?」「いや、生きてるようだぞ……?」
天美:相方の口にビニール袋とか取り付けておいて、体内に入らないようにしている?
紗綾:え?おいしかったですよ?担々麺。
GM:怪傑Pナッツがさっと手を挙げると、胸を刺された相棒らしきゆるキャラがずるりと立ち上がり、異常に痙攣しながら、ふらふらと歩いて会場を後にし……場外に出た途端にばたりと倒れる。
秀史:パートナーを操って生贄にしやがった!
天美:これはひどい。剣の力で無理矢理動かして立たせてたってことですよね?
GM:……カメラの衆目を十分に集めたところで怪傑Pナッツはすらりと剣を抜き放つ。
紗綾:むっ、大おじいちゃんの準備しておきます!
GM:彼は担々麺の丼を宙に投げると居合で一閃!破片は凄まじい勢いで、ねぎざむらいに飛来する!!
天美:「紗綾ちゃん、危ないっ……!」
カヤカ:とっさに庇う態勢に入るけど、着ぐるみなので出遅れます。
紗綾:『ひゃははは、すべて撃ち落としてくれるわい!』破片をすべて斬り捨てます!
天美:破片の破片が観客やスタッフに向かわないように『盾』を飛ばしましょう。
GM:……と、さーやさんの足元に、ひとつの破片が転がる。
紗綾:なんでしょう?
GM:『完食してくれてありがとう(はぁと)』の、ちょうどハートマーク部分で真っ二つに割られた破片だ。
紗綾:これは、告白?
GM:彼は刀の切っ先で、君の胸元をちょいちょいと指し示す。
紗綾:『次は君のハートを斬っちゃうぞ!(はぁと)』
GM:いえす(はぁと)。
紗綾:『紗綾よ、奴からのラブコールじゃ、懇切丁寧に切り刻んでやれい!』……妖刀のお眼鏡に適ったという事なのでしょうが、一体今回の何が彼の琴線に触れたのでしょう?(笑)
カヤカ:なんなんだろうなー(棒)。
チシャ猫:最初からおじいちゃんを敵視してたにゃ。
GM:『これにて、三回戦終了となります!!次回はいよいよ決勝戦!優勝は誰の手に渡るのか。も・ち・ろ・ん、チャンネルはそのまま!」
カヤカ:どうやって決着つけるのかまったく想像つかねえ!
GM:『FORESTV!』テロップが出て、次回に続くっ!



GM:今回消耗させるはずが、まさか回復されるとは(苦笑)。
チシャ猫:紗綾さんの鉄の胃袋と、カヤカのダイス爆発がすごかったにゃー。
天美:ダイスの神は恐ろしい……。
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