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登録社員名簿:031 『天舟』

【名前】『天舟』(あまふね)
【通り名】―
【所属】イズモ
【年齢】刀となってからは八百余年
【容姿】ぼろぼろの拵え、だが刀身は異様なまでに美しい日本刀
【正業】なし(日本刀)

【経歴】

 八百年以上の昔。
 播磨の国に、一粒の星が墜ちた。
 その星……隕石の妖しい輝きに魅せられた播磨の刀工達は、その隕鉄を鍛え鋼となし一振りの刀を生み出した――これが『天舟』である。
 
 口伝によれば、この刀は岩すら切り裂く切れ味を持ちながら、決して刃こぼれしなかったという。
 当初こそ時の帝に献上され宝刀として祀られたが、後に叛乱によって捕らえられた帝がこの刀で斬首されたことから、次第に妖刀と忌み疎まれ、ついには最前線で戦う下級武士の手に握られることとなった。
 それからこの刀は剣士達の間を彷徨いつつ、常に激しい戦いのさなかに在ったとされ、各地に逸話や奇談を残している。
 昭和、戦後になってからはさすがに使われる機会もなく、没落した旧家の土蔵に放り込まれ忘れ去られていたが、ふとした事でテレビのお宝鑑定番組に出展されたところ、スタッフを勤めていたイズモのメンバーの目に留まり、買い取られることとなった。
 イズモでの解析と研究の結果、なんとこの刀は『生きている』事が判明した。
 刀身に含有される微量の珪素が、生命反応を示したのである。
 宇宙からやって来た、微小の珪素生命の群体が宿る鉄の刀身……それが不思議な力を持つ『妖刀』の正体である。
 生きているとはいっても、喋るわけでも動くわけでもないので、常人にとってはただの刀と変わりはない。
 唯一、『木霊』を用いる桂城志乃が手にしたときのみ、この刀は意志を持つ個として覚醒するのである。
 微妙な境界ではあるが、現在では一応、イズモのエージェントとして登録されており、戦闘力に劣るイズモの緊急時の切り札として、志乃とセットで運用されている。

【スキル】
『利刃形成』

 最高の切れ味を持ち、かつそれを永遠に保ち続ける妖刀の能力。

 通常、刃は鋭ければ鋭いほど切れ味は増すが、脆く刃こぼれしやすくなってしまう。
 しかし、『天舟』の刀身に宿る珪素生命は、この刃を髪の毛や爪のように永続的に形成し続ける性質を持っており、多少のキズや刃こぼれはわずか数日で復元してしまう。
 しかも、形成される刃は一流の研ぎ師でも現代の精密加工でも生成不可能な、分子レベルでの『完璧な鋭角』のため、一流の使い手が刃を”立て”れば鋼や岩石でさえも容易く真っ二つにする事が可能である。
 とは言っても、刃を形成する素材は必要なので、時々はメンテナンスとして、刀身に鉄粉と木炭を振りかけてやらないと、だんだん刀身が細ってしまう。
 刀身に付着した血液の鉄分から刃を生成することも可能だが、その際は刀身がどす黒い赤に染まり、禍々しい妖刀そのものとなる。

『使い手の記憶』

 かつての使用者や敵の剣技を再現する妖刀の記録。
 刀身に宿る珪素生命の一部は、半導体のような記憶回路を形成している。
 つまり『天舟』は、刀となってから(あるいはそれより以前から)現在までの情報をすべて蓄えているのである。
 鎌倉時代より、戦国、江戸、幕末、日露戦争、太平洋戦争等々で数多の剣豪の手に握られ、また幾人もの剣客を斬り伏せてきた『天舟』は、刀身に無数の剣技を刻みつけている。
 志乃が『木霊』で刀を覚醒させ、『刀に自分を操らせる』時、彼女はいにしえの剣豪達の技を一時的に己のものとすることが出来る。
カテゴリー:設定資料_キャラ名鑑 | タグ:
|コメント(-) |トラックバック(-) | 2003年09月02日 (火)15時13分
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