猫又公司


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TRPGリプレイ 『人材派遣のCCC』

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当サークルで連載中の『人災派遣のフレイムアップ』の世界を舞台とするテーブルトークRPGのリプレイです。
サイキッカー、魔術師、武道の達人、夜の生物、サイボーグといった『異能力者』が、『世界に多くはないが珍しくない現代』というものが、『人材派遣会社』シリーズの設定です。 この世界では、強力な能力(と個性)をもつ彼らを、派遣社員として組織する『人材派遣会社』が複数存在します。

本リプレイ(TRPGを実際にプレイした様子を、読み物に編集したもの)では、人材派遣会社『クロスクロノスコーポレーション(通称CCC)』に在籍する四人の特殊能力を持った派遣社員を主人公とし、現代社会の間に暗躍する『同業者』との闘いを描きます。

■1話『シールド・シティ』

■2話『アマチュア・フォース』

■3話『ヘルサマー・キャンペーン』

■4話『クレジターズ・クレジット』

■5話『ノイジィ・ポーターズ』

■最終話『モノクローム・ホリディズ』

■外伝『クリーンナップ・クリアランス』
カテゴリー:★リプレイ | タグ:
|コメント(-) |トラックバック(-) | 1901年12月14日 (土)05時45分

人災派遣TRPGリプレイ『幽かなる竜胆』 01

2016年某日。
某オンラインセッションのスペースにGMと5人のプレイヤーとGMが集まった。
弊サークルが発行するオリジナルTRPG、「人災派遣RPG」を遊ぶためである。


GM:本日はよろしくお願いします~。
一同:よろしくお願いしまーす。
GM:今回はオンセということもあり、キャラクターも事前に作成いただいておりますので、早速スタートと参りましょう!
一同:うぃーす。


★派遣社員達、集うのこと。

 ――六月のある日。
 人材派遣会社CCCに登録する『派遣社員』達の端末に、募集のメールが届いた。
 それを見た者達のうち幾人かが、己のスケジュールや懐具合と相談した結果、この仕事を受けることに決めた。
 そして当日、三日の早朝。
 CCC本社に、五名(?)の『派遣社員』が顔を揃える事となったのである。


GM:「みなさん、本日はお忙しいところお集まり頂き、ありがとうございます」と、君達をここに集めた張本人、CCC営業一課の藤村君が言います。
柳沢:「やあやあ、藤やん。元気でやってるかい?」
GM:「ええ、柳沢さん、元気でやっておりますよ」
カヤカ:凄く眠そうに、紙コップのコーヒーに顔を顰めながら「おはざーッス」と。
秀史:「おはようございます。みんな眠そうだな」
GM:「今回は柳沢さん以外は全員が、異能の持ち主ながらもこの業界経験が初めて、もしくは浅い方です。柳沢さんにはまとめ役をお願いしたいと」
柳沢:「はいはい、おじさん今日も頑張るよ~」と手をヒラヒラさせつつ、カップ酒のフタをぷしゅっと。
紗綾:「お仕事中にお酒はダメだと思いますぅ」
柳沢:「見逃してくれよ~ これだけがアフター5の楽しみなんだよ~」
秀史:「今は早朝ですが」
柳沢:「え、アフター5って朝5時のことじゃないの?」
チシャ猫:GM、私はどのように存在していることにしましょうか。
GM:あ、物理肉体はどこにある設定にします?
チシャ猫:本体はこの場におらず、お家に引きこもっております。
GM:はいさ。では、「ああ、今日のミッションは五名と言いましたが、あとの1名はこちらの方でして」というと、藤村君は猫の大きなぬいぐるみを取り出す。
チシャ猫:「にゃー」
カヤカ:「ぬいぐるみ?」
GM:「中にタブレットPCが入っておりましてね。インプットもアウトプットも出来るすぐれものなのですよ」
チシャ猫:「細かい事は気にしないでいいにゃー」(手をひらひら)
カヤカ:「へぇ、すげーッスね。シキガミとかじゃないのか」
紗綾:「ねこさんだ。かわいいですぅ~」
秀史:「ポケットに不思議な道具でも入っていそうだ」
チシャ猫:「この姿で可愛いというのはセンスを疑うにゃー」
GM:おお、立ち絵が(笑)。

 画面に表示されるチシャ猫さんのキャライラスト。
 オンラインセッションの進化に戸惑うロートルGMであった。


カヤカ:「ネコジャラシとか振ったらどうなんのかなコレ」
チシャ猫:ネットの向こうで情報を受信してるだけなので普通に無反応。
カヤカ:「ちぇっ、猫らしい反応を期待してんだけどなあ」
チシャ猫:「ちなみに音声はリアルタイム合成なんだにゃー」

★自己PRのこと。

GM:「では皆さん、全員初対面のようですので、まずは各々簡単な自己紹介をお願いいたします」
柳沢:あ、ごめん。ちょっと家人の出迎えで離席しなきゃいけなくなった。すぐ戻ります。
GM:「はじめにリーダーの柳沢さん、はトイレですか(笑)。しょうがないですねえ」
チシャ猫:「酒呑んでトイレとか自由なおじさまだにゃー」(笑)。
GM:「それではまず、カヤカさんからお願いしても良いでしょうか」……お名前、年齢、取得異能、志望理由、戦闘や調査で得意分野は何か、などをおっしゃって頂ければと思います。

★居垣 佳夜迦について。

カヤカ:わかりました。えーそれでは。「りょーかいッス。えーっと、居垣佳夜迦(いがき かやか)、今年で17ッス。去年東京に出て来たんスけど、色々やってたらサイフ軽くしちまいまして、お仕事貰いに来ました!」
GM:「カヤカさん、というお名前で最初女性かと思ったのですが、男性の方なのですよね」
カヤカ:「よく言われるんスよ。で、実家の方で作法なんかや軽い武道習ってました。テレパスなんかも持ってるんスけど、正直あんまり良い思い出はないッス。よろしくお願いしやッス!」
GM:「よろしくお願いいたします」
柳沢:すみません、戻りました。
紗綾:遅い(笑)。
柳沢:「ははは、生理現象は誰にも止められないよ~」
紗綾:開き直った(笑)。
カヤカ:ということで高校生男子のルーキーです。異能は『武術』『テレパス』『サーヴァント』、タイプはフォワード(前衛)。
紗綾:『テレパス』は後衛向きですから、ちょっと意外な構成ですねえ。
かヤカ:戦闘では『露払い』で順番を調整しつつ拳で殴り、『浸透剄』で防御無視の追加ダメージを与えます。敵の攻撃はテレパスによる『読心』で回避しながら時々『天衣無縫』でクリティカルを狙うという構成にしてみました。
柳沢:システムの特殊部分を積極的に組み込んでもらってありがとう(笑)。
カヤカ:職能はマニピュレーター(精密作業)とトラフィッカー(運転)を伸ばしてあります。色々便利に使えますので、新人っぽく穴埋めとして走り回るつもりです。よろしくお願いします!
一同:よろしくお願いいたします~!

★柳沢 天治について。

柳沢:「カヤカ君はうちの娘と同い年か~。おじさん年の差感じちゃうな~」
GM:「それでは、今度こそトイレから戻ってきた柳沢さんお願いします」
柳沢:「はいはい、おじさんは柳沢 天治(やぎさわ てんじ)。割と長く業界にいるおじさんだよ~。昔はいっぱしの魔術士目指して頑張ってたこともあるような気がしないでもないけど、もう歳だから、ね」
GM:「柳沢さん、今お幾つでしたっけ」
柳沢:「今年で49だね。ま、血気盛んな若者たちの邪魔にならないようにおとなしくしてるよ~」
カヤカ:「本当に大丈夫かなあ」
GM:「CCC所属の方々のうちでもかなりのベテランのはずなんですけどねえ」
チシャ猫:「このおじさんが腕利きとかCCCって組織に不安を抱くんだにゃー」
柳沢:「ははは、おじさんもそう思うよ」
GM:「まあ、うちの上の方の人、みんな地味な背広着た人が多いですからねえ」
柳沢:って感じで普段あんまりやる気のない感じのおじさんです。ポジションはボランチ(戦闘兼支援)で異能は『魔術』『魔術』『ビジネスマン』。ゲーム的にもオーソドックスな魔術師と思ってください。『魔力の矢』で防御しにくい攻撃を飛ばして、『斥力障壁』で味方へのダメージを軽減。
紗綾:職能はどんな構成ですのん?
柳沢:ビジネス、スカラー(学術)、ネゴシエーター(交渉)。「こう見えてもインテリ」って感じで知的に調査しちゃいます。
紗綾:経歴が『梟雄』ですか。とぼけた調子だけどピンチになるほどマジになる、って性格でしょうかね。
柳沢:「ま、おじさんはみんなが怪我しないように殿(しんがり)と責任だけとってあげるから、みんなはのびのび頑張ってね~」
GM:「柳沢さんは業界の慣習や、判定システムや戦闘ルールにも詳しいので、みなさんのまとめ役をお願いいたします」
一同:メタい!(笑)
柳沢:「はいはい、承りましたよ~。おじさんの中の人、システム作った人だからなんでも答えちゃうよ~」(笑)
紗綾:メタ過ぎる。
GM:「みなさんも判定やルールがわからなかったらどんどん柳沢さんに質問しましょう」
紗綾:GMも質問する気満々だ(笑)。
カヤカ:「うーッス、システムとかはわっかんねーッスけど、藤村さんが頼れっていうなら頼らせてもらうッスよ」……よろしくお願いします(笑)。

★二 秀史について。

GM:「コホン、それでは今日、厳しいスケジュールの中を駆けつけてくれた二 秀史(したなが ひでふみ)さん、よろしくお願いいたします」
秀史:「ドーモ、初めましてCCCの皆さん。シタナガ・ヒデフミです」素早く手を合わせオジギ。
カヤカ:アイエエエエ!?
チシャ猫:「珍しい名字だにゃー」
GM:「ドーモ、シタナガ・ヒデフミさん。我々はCCCです」(笑)
カヤカ:「へぇ、『二』でシタナガって読むんだ」
秀史:「20歳の大学生。カラテで平安時代を支配した半神的存在、ではないです。実家の岐阜で木瀬流剣擲術(こぜりゅう・けんてきじゅつ)という手裏剣術を嗜んでおりました」
紗綾:「手裏剣術?聞いたことない流派ですが~」
GM:「ええっと、ここらへんは入り組んでおりまして。と、とにかくシタナガさんは素晴らしい手裏剣の使い手なのです」
秀史:「上京して新宿の高層ビルの屋上から新宿御苑に向かって手裏剣の練習をしていたところ、的にしていたのが我々の今いるCCC本社ビルで」
柳沢:「いやあ、そんな無茶できるのは若い頃だけだね~」
チシャ猫:「完全に不審人物なんだにゃー」
カヤカ:何故か目をキラキラさせている(笑)。
秀史:「ルルブに載ってるCCCのどなたかに捕まった次第」
チシャ猫&カヤカ:メタいメタい(笑)。
GM:「いやあ、あのときは我々も大変でしたよ。某M社のカチコミかと思い狙撃犯や呪詛犯が総出で始末、もとい、確保に走ることになりました」
秀史:「その節はお騒がせしました」
GM:「いえいえ。うちの麻生課長が『長射キャラはいいぞ』『飛行キャラもいいぞ』『レアだ』と申しておりましたので、無事採用となりました」
紗綾:人材コレクター麻生さん(笑)。
カヤカ:「れ、レアなんスか!?」
チシャ猫:「多分面白そうだったら誰でも良いんだと思うんだ、にゃー」
秀史:「そのお詫びと、自分と同門の人を探すために派遣社員をやっています」
柳沢:(藤村にぼそぼそ)「なあ、木瀬流って江戸時代頃に流行ったインチキ武術の類じゃなかったっけ?」
GM:(ぼそぼそ)「(いえ、確かに江戸時代以降の講談の中で設定された架空のインチキ武術なのですが、彼はそれを信じ込んで、習得してしまったのです)」
柳沢:「虚仮の一念ってやつだねえ。若いっていいなあ(しみじみ)」
秀史:ということで、偽の手裏剣術を独学で本当にマスターしちゃった忍者です。ゲーム的にはフォワードのルーキー。異能は『武術』『軍人』『諜報』。スリケン(手裏剣)相当のダガーを装備し、『長射』で隣のエリアまで投擲攻撃が可能です。
柳沢:このゲーム、エリアの区切り方はシナリオ次第だから、場合によっては新宿のビルの上から渋谷のハチ公に手裏剣が届いちゃったりするからねえ。
秀史:目指せICBS(大陸間弾道スリケン)。
カヤカ:なんというパワーワード(笑)。
チシャ猫:マップ区切りがアメリカと中国でヘクス設定されてればそれもルール上可能なんだにゃー。
GM:(そういうシナリオもあったりするんですよねえ)
柳沢:これをレア能力と言わずして何と言おう。
カヤカ:「やっぱスゲーひとなんッスね!」
秀史:『アサシネート』で毒による追加ダメージ、『クイックアクション』による連射でダメージを底上げしていきます。調査時にはサーチャー(捜査)とネゴシエーターを主に使用します。
GM:「シタナガさんは今日のぎりぎりまで別の任務に従事されていて、昼(二回目)からの合流になるところでしたが、間一髪間に合ったのです。本日はよろしくお願いいたします」
秀史:「よろしくお願いします」

 秀史さんのプレイヤーはこのとき体調を崩された状態ながら、無理を押して参加いただいておりました。ありがとうございます。

★刀真 紗綾について。

GM:「では、四人目、刀真沙綾さんの自己紹介をお願いします。申し訳ありません、実は私も、履歴書(キャラクターシート)が届くのがぎりぎりだったので、あまり沙綾さんの事を把握していないのです」(笑)
紗綾:申し訳ありません(汗)。
カヤカ:メタばっかりだあ(笑)。
紗綾:えー、コホン。それでは改めて。「刀真 紗綾(とうま さあや)ですぅ。実家が貧乏剣道場なんですが、なんでも由緒だけは正しくて千年以上続いている?とかで、私が跡取りしないといけないんですぅ」
秀史:「カヤカ、俺と続いて三人目の武術系か」
紗綾:「でも、わたし、ドジでそういうの苦手でっ。なので、お父さんに修行だーっと言われてCCCでバイトしてます~。あ、それでそれで、こっちの刀は大おじいちゃんです。すごいんですよー。しゃべるんですよー」
GM:「えーちょっと沙綾さん、何を言っているのかわからないのですが」(笑)
紗綾:『ひょひょひょ、そういうわけだからひとつうちの雲孫をよろしく頼むぞ。しっかし、女っ気のないメンツじゃのー。もっとこーぼん、きゅっ、ぼん!なおなごはおらんのかの~』
秀史:「……刀が喋っている」
紗綾:「わーわー!大おじいちゃん!いやらしいことはダメですぅ!」
カヤカ:「妖刀の類っすかあ、本家に偶に持ち込まれたッスけど、ここまでマトモなの初めて見た」
柳沢:「刀が喋ったくらいじゃおじさんもう驚かないよ。この業界長いからね」
チシャ猫:「道場とか武術とか忍者とか、怖い人がおおいんだ、にゃー」
秀史:「さっきからぬいぐるみも喋っているのだが」
カヤカ:「除霊なら伝手あるッスよ?」
チシャ猫:「細かいことなんだにゃー」
柳沢:「ぬいぐるみが喋ったくらいじゃおじ、以下略」
紗綾:と言うわけで、『武術』『武術』『悪魔憑き』の女子高生です。ドジっ娘女子高生と、『取り憑いている』刀のエロジジイの一人コンビ。刀は古くから道場にあるもので、自称道場の開祖さまという設定です。完全戦闘特化で、防御すら捨てています。刀に操られてはわわわー!と敵に突っ込んでいくカミカゼ・ガール。もちろんフォワードです。
柳沢:今日のメンバー中ぶっちぎりのガチ仕様ですね(笑)。
秀史:「ノーガード攻撃特化か……」
カヤカ:「今回の任務ってそんなにつえー人達が必要なモノ、なんスか、藤村さん」
GM:「ええ。確定情報ではないのですが、それも後ほど」
紗綾:調査系もからっきしですが、困った時に1回だけ大おじいちゃんが助言をくれる『知恵袋』があるので、まあどうにかなるでしょう(笑)。
GM:PC5人とおじいちゃんで賑やかなチームですね、ってか捌ききれるのだろうか(苦笑)。
紗綾:「色々とドジしてご迷惑をおかけするかもしれませんが、よろしくお願いしますっ(ぺこり)」

★チシャ猫について。

GM:「沙綾さんありがとうございました。直接攻撃、特殊攻撃、長距離攻撃、調査兼支援、とかなりバランスのいいパーティーかと思います」
チシャ猫:「サラリと無視された気がするんだにゃー。あー、傷ついたにゃー、傷ついたにゃー」
カヤカ:「だって猫じゃん。猫じゃんおまえ」
チシャ猫:「下の句みたいに言うんじゃないにゃー」
柳沢:「でも猫じゃん 猫じゃんおまえ でも猫じゃん」
秀史:「ポエット」
GM:「これは失礼しました。皆様、実は今回の任務の参加者は、四人ではなく五人なのですよ」
カヤカ:うりうり、と弄って遊ぼうとして、んぇ?みたいな声で振り向きます。
GM:「支援をより充実すべく、今回はバックアップの専門家にも協力を頂いております。お待たせしました、どうぞ」
チシャ猫:「ボクの番かにゃ」
GM:「ええ。その、貴方と呼ぶべきか、貴女と呼ぶべきか」
チシャ猫:「んでは。ガイアが産んだ奇跡のぬいぐるみ生命体、チシャ猫のチシャだにゃ!(ばーん)」
柳沢:……。
カヤカ:……。
紗綾:……。
秀史:「いやそれはないだろう」
チシャ猫:「嘘だにゃー」
カヤカ:「さっき中にタブレット入ってるって言ってたじゃねぇか!」(ばんっ)
チシャ猫:「本体の年齢は12歳美少女、これはホントだにゃー」
カヤカ:「信じられるかッ!?」
紗綾:「猫さんで12歳ってすごい年寄りじゃなかったでしたっけ?」
秀史:「では、好きなガン○ムは」
GM:ガンダ○世代判定ですか(笑)。えー藤村君だと「私はSEEDですね」
紗綾:「えーと、宇宙人の出てくるガ○ダムは見ました」
柳沢:「おじさんはやっぱ初代かな。どちらかというとヤ○ト世代なんだけどさ~」
カヤカ:「……あんま実家でテレビ見させてもらえなかったんスよね」
秀史:「俺はV」
チシャ猫:「好きな○ンダムはリッ○ディアスとしとくにゃー、知識ひけらかしたいだけだにゃー」
紗綾:「なんか現場が混乱してきたですぅ」(笑)
柳沢:「何がホントで何がウソかなどどうでもいいじゃないか。大事なのは仕事で何が出来るかだよ」
チシャ猫:「得意なのは情報の盗み見とかなんだにゃー」……キャラは手の内を明かさないのでプレイヤーが説明しますと、『電脳』『電脳』『超科学』のサポーター(支援職)。基本的にはハッカー特化で、遠隔操作で判定できる『ミネルバの梟』と、他の調査技能をハッカーで代用できる『マリオネット』で、引きこもりながら捜査に協力していくタイプです。
紗綾:基本的に現場には移動しないタイプですね。
チシャ猫:てこでも動きません、動けません(笑)。調査能力の代償として戦闘能力は皆無。『絶対防御壁』と、ダイスを増やす『アドヴァイス』が使えますが、基本護身用です。
柳沢:『アドヴァイス』は他の人にも使えて、使用制限も1回/1Rなので、皆さん遠慮なくばりばり頼りましょう。
チシャ猫:ちなみに脅威の収支プラスキャラ!おっかねもちー!!
カヤカ:引きこもりに限って収支がプラスになる!
紗綾:ハッキングで荒稼ぎしていると思われます(笑)。
チシャ猫:『偽情報』でPPを節約できるので、電子マネーやカードの偽造とかは普通にやってるんでしょうね。
秀史:このゲームでコスト節約できるのは羨ましいです。
紗綾:「ちょっとカードの残高を一桁増やして頂いてぇ」(笑)
カヤカ:「CCC的にはいいんスかこれ!?」
柳沢:「ハッカーは技術職だからねえ。ウチらみたいな現場と違って、スキルを買われて協力してもらってる感じなのサ」
チシャ猫:「ま、細かい事は気にすんにゃ。今日はこの面子のマスコットキャラとして頑張るのにゃ~」



GM:「はい、みなさま自己紹介ありがとうございました。本日はこの五人で任務にあたって頂きたいと思います」
チシャ猫:「自分で言うのも何だけど、ろくなメンツがいないんだにゃ」(笑)
柳沢:「堅苦しい話はもういいだろ?では、出会いを祝して乾杯!」
カヤカ:「よろしくおなしゃーっス」
秀史:「よろしくお願いします」(オジギ)
紗綾:「よろしくおねがいします~」『ひょひょひょ、荒事はまかせんかい』
チシャ猫:「よろしくだにゃー」
GM:「よろしくお願いいたします」
柳沢:ごくごくぷはー!
一同:任務開始前から呑むな(笑)。

★ブリーフィングのこと。

GM:「では皆様、自己紹介もすんだところで仕事に入って良いでしょうか」
カヤカ:「そうそう、どんな任務なんスか?」とぬいぐるみ弄るのやめて藤村さんに向き直る。
GM:「それは依頼人から。……では教授、どうぞ」藤村君がそう言うと、会議室の扉が開き、三人の人が入ってくる。いかにも学者、という感じの初老の男性と、学生風の男女だ。
チシャ猫:「教授様だにゃー」
カヤカ:センセ、って感じの人が入ってきたんですぐ背筋を伸ばそう。学生の習性だ。
GM:「えー皆様、本日はお集まり頂きありがとうございます。東都大学教授の真山と申します」と初老の男性。
カヤカ:「(うわっ、なに話していいかわっかんねー!)」
GM:続いて、「真山研究室の鈴木ッス」「山田です」と男女が言う。
カヤカ:「(ってかジャージでここに居ていいのかな!そういえばビジネスの場だったここ!)」
チシャ猫:「ぬいぐるみもいるから心配するなだにゃー」
カヤカ:「(そういやそうだった)……よろしく、お願いします」
秀史:「なぜか急に出席日数を思い出してしまった」(笑)
紗綾:『そんな事より、女性はぼんっ、きゅっ、ぼんかのう?』「はわわわ、大おじいちゃん、そんな失礼なことをっ!あ、あの、よろしくお願いしますっ!」
柳沢:「いやあ、そんな姿になってもお盛んでうらやましいねえ」
チシャ猫:「その刀、何かでぐるぐる巻きにしといた方が身のためなんだにゃー」
紗綾:『ふん、わしをそこいらの布ごときで、』「大おじいちゃん!」ばたばたと。
GM:男は鈴木君、女は山田さん。いずれも外見はぱっとしない感じだね。飲み会に繰り出すよりは、研究室で好きなことに打ち込んでいた方が楽しいって感じだ。
秀史:「なんたる真面目な大学生か」
チシャ猫:そして、ポテポテと歩いて握手を求めに行くぬいぐるみ。
GM:「ああ、……ええと、その……よろし、く?」(握手)
チシャ猫:もふもふ。
GM:……。
チシャ猫:……。
柳沢:「おほん。では改めて。どうもはじめまして、柳沢と申します。ご著書の『東京里山の昆虫分布』は拝読させていただきましたよ」
GM:「おお、あの本を手にとって頂いた方がいらっしゃるとは。里山にご興味がおありで?」
柳沢:「ははは、お恥ずかしいが乱読派で」
GM:「それでは話が早い。今回皆様にお願いしたいのは、東京近郊の館神山に四百年ぶりに現れたという伝説の蝶、リンドウアゲハの捜索なのです」……ということで皆様、事前配布した『任務概要』にお目通し願います。



任務概要


<発信元>:CCC営業1課 藤村 櫂
<依頼主>:東都大学教授 真山 哲朗
<分類>:捜索、確保 総合評価……[B]
<報酬>:一人あたり 基本5PP 成功10PP
<経費>:3D
<日時>:20XX年6月3日(日) 7:00~24:00


<任務内容>
「東京都西部、館神山で目撃された幻の蝶、”リンドウアゲハ”を確保せよ」

 数日前、動画投稿サイト”YouPipe”に投稿されたドローン動画の片隅に、幻の蝶とされるリンドウアゲハが写り込んでいることが確認されました。
 リンドウアゲハは独特の模様が特徴的な、江戸時代の文献にのみ登場する幻の蝶で、実在したとしたら学術的価値は計り知れません。
 皆様には、東都大学の真山教授と研究生達のフィールドワークに同行し、蝶を見つけ出し確保する任務を依頼します。
 森や山岳での調査活動が主となるため、調査、および霊感が重要と推定されます。
 
 なお、同じくこの動画の存在を聞きつけた、アメリカの「ハロルド文化財団」がすでに蝶の確保に動き出したとの情報があります。学術機関でありながら、手段を選ばない事で有名な人たちです。荒事にも十分留意ください。
 
 皆様の健闘をお祈りしております。   藤村拝



一同:ふむ。
GM:皆さんは、藤村君と真山教授から、この『任務概要』の内容について一通りのレクチャーを受けました。
秀史:「要は、山に行って『幻の蝶』とやらを見つけて来いと言うことだな」
チシャ猫:「こんな武闘派集めて蝶探しかにゃ?」
秀史:「荒事がある、という事じゃないか」
柳沢:「『あの』ハロルド財団が関わっているとなれば、楽しくチョウチョ探しで終わるとは思えないねぇ」
カヤカ:「四百年ぶり……。本当なんですか、これ」
チシャ猫:まずは問題のドローン動画をネットで拾っておこう。「ふむふむ、この動画がそうなんだにゃ?」
GM:「ええ。この動画なんですがね。YouPipeには『新しいおもちゃを試してみた!』なんて動画がよく投稿されているでしょう」
チシャ猫:「電波で動くおもちゃはクラック、もとい、ハックしやすくて助かるんだにゃー」
カヤカ:何か言いたいけど頑張って口を閉じておきます(笑)。
GM:「その中で『ドローンにカメラを乗せて飛ばしてみた』という動画があるのですが……、ここです」そう言って教授は動画を止める。ドローンに取り付けられたカメラによって、上空から山並みが撮影されているのだが、その画像の中に一瞬だけ、蝶が写り込んでいる。
チシャ猫:「よく見つけたんだにゃー」
GM:黒いアゲハチョウ。だがアゲハとは異なり、その羽には、玄妙な緑色の草模様、『竜胆(りんどう)』を思わせる模様が刻まれていたのであった。
柳沢:「ほうほう。確かに、平賀源内の『本草図説』の記述と特徴が一致しているように見えますな」
GM:「はい、江戸時代の文献に、名称と挿絵のみが記載されている幻の蝶、リンドウアゲハ。その絵と、羽の紋様が一致しています」
カヤカ:「おじさん読んだことあるんスか、その、ほんそーなんとかってやつ」
柳沢:「乱読派なんでね」(にっこり)
チシャ猫:「乱読すぎなんだにゃー」
カヤカ:便利だなあ!でもキャラとしては胡散臭い物を見る目をしておく(笑)。
紗綾:『江戸か。懐かしいのう。あの頃は悪即斬がしやすくて良かったというのに。近頃はまったく(ぶつぶつ)』
秀史:「江戸時代の生き証人、か」
GM:「絶滅が危惧されるとか以前に、そもそも存在すら信じられていなかった幻の蝶です。これを見つけることが出来れば、大変な発見となるでしょう」
カヤカ:「でもこれ、YouPipeの動画なんですよね。信憑性はあるのですか?」
GM:「そうですね。『新種の蝶を発見した!』などという内容の動画なら信憑性を疑います。しかしこれは、ただドローンを飛ばして遊んでいる動画に偶然映り込んでいただけ。我々が気づかなければ誰にも注目されなかったはずです。ここらへんは信憑性がある、と私は思います」
カヤカ:「ありがとうございます」ぺこり、と
チシャ猫:「動画を解析して見る限りCGとか合成じゃないっぽいんだにゃー」
柳沢:「ふうむ、かなり解像度も粗いですからねえ。コカゲアゲハかクロゲモンキチョウの亜種という可能性もある(でまかせ)。実物を見てみないことには始まりませんな」
GM:「この動画に映っている山は館神山。文献に所在が記されているのも館神山です。探してみる価値はあると思い、我々は予算を切り崩して今回の調査を企画しました。あとは普通に調査をすればと思っていたのですが……。まさかハロルド財団もこの情報を聞きつけていたとは」
柳沢:「まこと厄介ですなあ」
紗綾:「えっと、ハロルド財団、ってなんですか?」
カヤカ:紗綾に同意してこくこく、と。
秀史:「知らん名前だな」
柳沢:それはおじさんが説明、した体でGMが教えてくれます(笑)。
紗綾:おーい(笑)。
GM:ではおじさんから説明を受けたと言うことで解説しよう。

 ――ハロルド財団。それはごくまっとうな学術調査団体である。
 欧米の大学に出資、連携し、世のため人のため学問の進展を図っている。図っているのであるが――とにかく名誉にこだわるという悪癖があるのだ。名誉欲の権化で、『××を世界で一番最初に発見した!』という記録を学術史に刻みつけることを至上の目的とし、そのためにはカネと権力に物を言わせた強引な資本主義的な手法を用いることで悪名高い。

GM:「つまり『幻の蝶を世界で初めて見つけた!』という実績をゲットするためなら、かなり強引な手段を使ってくる可能性がある、ということです」
チシャ猫:「目的と結果が逆転してる奴らだにゃー」
GM:「彼らは調査団体を館神山に送り込む準備を進めているようです。いや、おそらくすでに現地入りしているでしょう」
秀史:「困った奴らだ」
紗綾:『名誉欲とはいつの時代も迷惑なモノよのう。人間、うまい食い物とうまい酒、それと良い女がいれば十分じゃというのに』「大おじいちゃん、それセクハラです!」
カヤカ:「なるほど。それで自分たちが呼び出されたのですね」
GM:「はい。彼らは今回の調査のため、業務提携しているシグマ・コーポレーションという派遣会社に協力を要請したようです」
カヤカ&秀史:シグマだー!!
GM:「荒っぽいやり方に定評のあるシグマです。業界の仁義がありますから、彼らも真山教授に直接危害を加えるとは思いませんが、様々な妨害が考えられます。皆様には調査隊に同行していただき、調査への協力と妨害の排除を行って頂きたいのです」
秀史:「奴ら山を火の海にでもするつもりか」
チシャ猫:「いやいや、火の海にしたら蝶完全に絶滅するからにゃー」
GM:「もちろんそんなことはしないでしょう。彼らは悪党ではありませんから。しかし仮に『山を火の海にすれば蝶を早く捕まえることが出来る』と判断したならば、ためらわず火を放つ。彼らはそういう会社です。良くも悪くも」
カヤカ:「慎重なエージェントが来てくれるといいんスけど」
紗綾:「うう、荒事は苦手ですぅ」
秀史:「任されよう」

GM:「では、こちらの地図をご覧ください」と教授。



map.png

★調査項目1:北エリアで調査隊と共にフィールドワーク
★調査項目2:南エリアの調査隊と共にフィールドワーク
★調査項目3:山頂エリアの調査隊と共にフィールドワーク
   ※いずれも真山教授が同行していれば+1D
★調査項目4:動画投稿者の素性を調べる





GM:「調査ですが、館神山は北、山頂、南とエリアがわかれていますので、うちの学生達を中心に2~3チームで手分けして行いたいと考えています。皆様にもそれぞれ同行して頂くのが良い形かと」
柳沢:「ふぅむ、護衛と調査のハイブリッド的なアレってわけだね」
GM:「調査隊のリーダーは、私と、この山田、鈴木隊がつとめます」
カヤカ:「りょーかい、ッス!」

★質疑応答など。

GM:「他に質問はなにかありますでしょうか?」
柳沢:「んーと、ちょっと確認してもいいかな?」
GM:「どうぞ」
柳沢:「これ確保が成功報酬なのかい? つまり、確保が成功条件?」
GM:「ええ。確保が条件、と依頼にも書かせて頂いております」
柳沢:「見つかるかわからない蝶を確保するのが条件だと、ちょっと厳しいなあ」
チシャ猫:「居ませんでした、って報告はしやすいかもしれないけどにゃー」
GM:「もしも今日一日調査し尽くしたうえで、真山教授が『蝶はいない』と判断した場合は、任務については成功とさせて頂きます」
チシャ猫:「見つけた場合捕獲も必要なのかにゃ?写真、動画などで撮影できれば良いのかにゃ?」
GM:「実物、それも生きている蝶の捕獲をお願いします。私は、これを機にリンドウアゲハの保護、繁殖を行いたいと考えています。ぜひ生きたまま確保したいのです」
チシャ猫:「難易度が上がった感があるんだにゃ~」
紗綾:「繁殖、っておっしゃいますけど、そうなると2匹以上捕まえないといけないとか?」
GM:「もちろん雄雌見つけられればベストですが、そこまでは考えておりません。生体を一匹確保できれば、生体や住処も探ることは可能となるでしょうから、それは後々の活動と言うことになります」
秀史:「どうにも、雲をつかむ様な話になってきた気がする」
チシャ猫:「まぁだから、見つからなかった場合も報酬があるんだにゃ」
GM:「調査は今日一日、フィールドワークの範囲も館神山と限定しております。ここまで調査して、まったく手がかり無しであれば『いなかった』として報酬は満額お支払いします」
カヤカ:「時間制限まであるんじゃ、もうやってみるしかないッス」
チシャ猫:「逆に考えるにゃ。皆適当にハイキングして帰ってきたら報酬がもらえると考えるにゃ」
カヤカ:「とりあえず、虫取り本気でやってこいってことか。って、これ見つからなかった方が楽?あ、いや、なんでもないッス」
紗綾:「でも、そうやって気軽に構えて、私たちが見つけられなくてハロルド財団が見つけたりしちゃったら大変なことになりません?」
柳沢:「今ここで焦ったってしょうがない。今日は手抜きせずセンセイにつきあって山で虫取り。もしも捕まえられたらボーナス、くらいに考えておこう。一日ハイキングして5PPなら、日当としては妥当だしね」
チシャ猫:「ボクはハイキングする必要すらないんだにゃー。冷暖房と飲み物完備のアジトでリラ~ックスしながら報酬がもらえるのにゃ。いい仕事だにゃ~」
柳沢:「猫君は優雅でいいねえ。おじさんももっと楽して稼ぐ方法勉強しておけばよかったよ~」
カヤカ:「よし、やることはわかったッス。今日一日夜まで虫取り!」
柳沢:「あと、ハロルド財団がどの程度の情報を持ってて、どういう根拠で本腰を入れてるか確認しておきたい」
GM:「これは推測ですが、彼らも我々と同じ程度の情報と思われます」実際、他の動画サイトをあさってみても、蝶が写っていると思われるのはこれだけですね。
チシャ猫:「ざっとネット上探してみても、この動画以外なんも網にかからないんだにゃー。ま、偽情報多いと精査が面倒なんでそのへんは助かるんだけどにゃー」
GM:「動画に幻の蝶が写っていた。調べてみる価値はある。即断即決、人員を送り込んでまずは調査だ、というところでしょう」
柳沢:「調査コストを払ってでも、試してみるメリットはあると考えたわけだ」
カヤカ:「金があるところは良いッスねぇ」
紗綾:『金は天下の回り物じゃ。使ってなんぼよ』
カヤカ:「わざわざ海の向こうからか。明治だかの外国人研究者みたいッスね」
GM:「『21世紀』、『東京都近郊で』、『文献だけに存在していた』、『幻の蝶が』、『自分たちの手によって発見される』。彼らはそういうストーリーが大好きなのです」
紗綾:プロジェクトXのファンに違いない(笑)。
柳沢:「採算度外視でロマンに走る連中だったねえ、そういや」
GM:「あまりおおっぴらにはいえないのですが、欧米の生物学者にとって、海を渡って辺境の森に分け入って新種を発見する、というのはロマンなのだそうです」
柳沢:「依頼を受けたからにはやれるだけのことはやりますよ。おじさんたちこう見えてプロですから」
チシャ猫:「四百年前の幻の蝶。虫ピンで止めれば裏ルート売買で多分一千万円は軽いんだにゃー」
カヤカ:「いっせ、……え!?」
GM:「金銭的価値ははかりしれないでしょうね」
チシャ猫:「そのまま森を燃やしたりして最後の一匹にしてしまえば……、コレ以上は言えないんだにゃー」
紗綾:「猫さん、悪いこと考えちゃだめなんですっ!」『まあ、何匹かおれば、一匹ぐらいくすねてもわからんじゃろう』
カヤカ:「虫取りで一千万。浪漫付き……」
チシャ猫:「増えたら価値が下がるんだにゃ、チャンスは今にゃ」
カヤカ:「猫ぉ~~ッ!そういうこと言うなッ!」
柳沢:「やめときなさい。異能力者が犯罪者になると、フツーの人より残りの人生つらいよ?」
GM:「余談ですが、こんな逸話があります。ヒマラヤの高地で、19世紀に標本だけが残された蝶がいました。近年になってその蝶は発見され、学会でも大騒ぎとなったのですが、その蝶を見つける栄誉は、こうたたえられていたそうです。『聖杯』と」
カヤカ:「聖杯っておとぎ話のアレっすよね。ホントに栄誉なんだ……」
GM:「ええ。名誉としても、金銭としても、蝶を手に入れたいという者は多いでしょう」
柳沢:「昆虫標本の類は、コレクターの間じゃそれこそ天井知らずの値段がつくし、新種の名前とか学名に自分の名前入れちゃう人も多いしね」
チシャ猫:「教授は名誉に目がくらんでるわけじゃないよにゃ?」
GM:「私はあまり……そういう事は考えていませんでした。この山にもしも四百年前にリンドウアゲハが舞っていて、それが再び再現されるというのなら、その力添えをしたいと思っています」
チシャ猫:「それならば本当に研究・調査に熱を入れている真山教授に肩入れしたいところね。地元でもあるし」
カヤカ「え」
チシャ猫:「にゃー」
カヤカ:「……猫、猫。お前ケッコー迂闊だぞ」
チシャ猫:「にゃぁん」
秀史:「ところで、蝶を捕まえるといっても、手でつかむわけにも行かないと思うのだが。そこらへんは調査隊に一任と言うことかな」
GM:「よくぞ聞いてくださいました。これを用意しました」と藤村君。
カヤカ:「これ、って……」
GM:「虫取り網、虫かご、麦わら帽子です」(笑)
一同:………。
カヤカ:「めっちゃ懐かしい、ッスけど」
チシャ猫:「この現代に、正気かにゃー?」
カヤカ:「その麦わら帽子はどうなんだろう!?」
GM:「大丈夫です、ちゃんと人数分あります」
チシャ猫:「そういう意味じゃないと思うにゃー」
柳沢:「ははは、藤やんも麻生さんに似てきたねえ」
GM:「ええ、新人研修の際に上司から教わりまして。やる以上は全力で、と」
カヤカ:「藤村さん、変なとこおちゃめッスね……」
GM:「ちなみにこの虫かごですが、色々と工夫を凝らしておりまして、一度蝶を捕らえれば、あとは多少手荒く扱っても蝶に危害はありません」
カヤカ:技術の無駄遣いもいいところッ!
秀史:いや、それはつまり、「蝶を確保したあと」があると言うことでは?
GM:さてどうでしょう(苦笑)。ということで、皆様も蝶を見つけたらこの網で判定してくださいまし。
秀史:では沙綾さんの刀にはアタッチメント式の虫取り網を(笑)。
紗綾:『わしに何を付けるんじゃ!』「夏休みっぽいですぅ」
チシャ猫:「チシャも虫取りやりたいんだにゃー」
カヤカ:「出来る体じゃねーだろ」
チシャ猫:「ドローンに虫取り網をつけて捕獲するんだにゃー」……『ミネルヴァの梟』で遠隔判定する用ですね。4PP吹き飛びますけど(苦笑)。
柳沢:「いいよー、ほら、猫君用のアミもちゃんと藤村君が用意してくれてるからね。可愛さ20%増しだぞ」
チシャ猫:完全にマスコットが意味ない見た目だけの虫あみを装備する。
紗綾:「じゃあ、私と一緒に取りましょ~」とぬいぐるみをだっこ。
カヤカ:微妙にぬいぐるみを取られたのが寂しい(笑)。

★班分けのこと。

GM:「さて、皆様まずは班分けをお願いいたします」……マップと調査内容、自分の能力を見比べながら、リクエストをお願いします。
カヤカ:体力があるので山!
秀史:なんと単純な!(笑)
柳沢:南、北、山頂で調査内容に差がないなら、おじさんは真山教授と知的な会話に花を咲かせたりしたいかな。護衛も出来るしね。
チシャ猫:私はどこでも出現できるので、班には入らず本部でバックアップを。まずは調査項目の『投稿者の素性を調べる』をあたってみます。
GM:「そう、真贋の判断と言うことで、ドローン動画の追跡もお願いしたいのです。万が一、あの動画がいたずらだったと判明した場合は、そこで調査終了です。その場合も満額お支払いいたします」
カヤカ:その辺は猫さんにお任せですねー。
GM:ちなみに特に指定がなければ、真山教授は山頂、鈴木君は北、山田さんは南と調査するつもりです。三隊にわかれたら守り切れない!というのであれば、隊を減らしてもOKです。
紗綾:この南の奥にある『イノシシ沼』、気になりますねえ。
柳沢:『侵入移動』でないと入れないあたり、いかにもって感じだ。
カヤカ:えーと、『侵入移動』は得意ではないので北を希望します!鈴木さん隊に同行。
柳沢:了解。カヤカ君は北と。女性同士の方がやりやすいだろうから、紗綾ちゃんは山田さんに同行かな。
紗綾:はーい。では山田さんチームで南に。調査とか出来ないし(笑)。大おじいちゃんのセクハラが気になりますが。
秀史:そうなると私は山田隊かな。調査が出来る人間が必要でしょうし。
カヤカ:ああっ、単独で行動できる構成が仇に(笑)。
GM:了解です。猫さんは残留して調査、柳沢さんは真山隊に同行して山頂。カヤカ君は鈴木隊で北、秀史さんと紗綾さんは山田隊で南ですね。
一同:は~い。

 こうして行動方針が決まった一同であるが、ここからが頭の悩ませどころである。
 『人災派遣RPG』では、エリア移動の際、距離や地形に応じてコスト、PPを消費しなければならない。また、それを軽減できる『乗り物』を各自が所有しているため、誰がどう移動するのが最適かというボードゲーム的な判断が必要となる。
 また、エリア間の移動方法も、先程話題にのぼった『侵入移動』のほか、『通常移動』『長距離移動』と3種あり、特殊な移動方法ほどPPやスキルが必要な仕組み。『侵入移動』ができるキャラクターはかなり限られるので、現時点で『イノシシ沼』に向かうのはかなり難しいのだ)


GM:移動の際、自分の車や二輪を使いたい人は申告してくださいね~。
カヤカ:圧倒的原付!凄く高校生らしい原付!(笑)
柳沢:うれしそうだ(笑)。
カヤカ:お金を貯めて買ったホンダのグロム。燃費もばっちりの実用車です!
紗綾:私は学生らしく自転車ですね。
秀史:私は何も持っていないのだけど、これは山まで歩いて行けばいいのでしょうか?(笑)
GM:あ、調査隊の人たちは自前の車でまず山頂まで移動。そこから山の各地に散っていきます。乗り物を持たない人は、調査隊の車に同乗することとなります。
秀史:了解です。山頂までは車、あとは徒歩と言うことで。
柳沢:って、調査隊の車に同乗していれば、移動時のPP消費は避けられるって事でいいのかい?
GM:ういす。車に同乗を選択するなら、山頂まではコストゼロとします。
柳沢:そのままずっと乗っていたいんだけどなあ(笑)。
GM:「そうそう、館神山は山頂まではロープウェイや車道が開通しており通行が容易ですが、山の北と南は獣道や登山道となっており、乗り物の使用は出来なくなっています。注意してくださいね」
カヤカ:うーん!?そうするとカヤカも車に同乗した方が。でも何かあったとき、北から南へ駆けつけられるようにしたいし……(ぶつぶつ)。
柳沢:……車を持っているんだけど、今回は置いていこう。調査隊の車があるのなら出すメリットがない。GM、乗り物を外すかわりに、その分他の装備に振り当ててもいいかな?
GM:あ、それはOKです。移動にNPCが車を出すという情報は、本来ゲーム開始前に説明すべきだった案件だと思います、すみません。
柳沢:サンクス、了解です。
紗綾:私も自転車を放棄して、車に同乗することにします。新宿から足柄インターあたりまでチャリで爆走も楽しそうですけど(笑)。
秀史:足が攣りそう(笑)。
カヤカ:原付、悩む……。高速移動使って移動に1R、調査はその後から……ううん……あとから別の場所で見つかったら…って思うとやっぱり乗り物欲しい……。
柳沢:調査のラウンド制限ってあるの?
GM:今回は明確なラウンド制限はありません。ただ、競合相手が居るということをお忘れなく、ふふふ。
紗綾:現着は早いに越したことはなさそうですね。
カヤカ:やっぱり乗っていきます!スピードが重要になりそうな気もしますし。
GM:そういえばチシャ猫さん、乗り物もお持ちでしたよね。
チシャ猫:実はバイクもってるけど、本部襲われた時に逃げる用です(苦笑)。移動しない私のほうがいい物持ってるっていう。
カヤカ:学生は調達が1/1スタートなの辛いッスよねぇ(笑)。


 協議の結果、チシャ猫は本部に残留、カヤカは自分の原付で調査隊の車に同行。他の三人が調査隊の車に同乗することとなった。


GM:さて、行動が決まったところで。皆様、「近況表」をふってくださいまし。
一同:ああ……。来てしまった(笑)。
カヤカ:旧版の近況表ッスか?
柳沢:旧版? サプリにバランスを調整した新版もあるけど。
GM:うーん、今回は旧版の方で。
カヤカ:それならしばらくお待ちを!
柳沢:何か仕込みがある模様(笑)。
カヤカ:ふふふ!オンセ用にマクロを組んだのですよ。コマンド入力で一発で振れるようにしました。
チシャ猫:ほうほう。……(ころころ)6、 『充実』。忙しくも充実した毎日を送っている。ゲーム中最大LP+1。
カヤカ:猫さんがやってくれましたが、こんな感じでー。
GM:うひょう!これは超便利だ!!ありがとうございます!
紗綾:素晴らしい。(ころころ)16、『 修練』。修行に励んだ分、稼がなければ!表、裏ともに収入が半減。AP+0.5 or BP+1 or JP+1。ぎゃー!収入が表裏両方0になった!(笑)
柳沢:けどそのぶん経験値UPだから(苦笑)。では私。(ころころ)13、 殺伐。最近裏の仕事ばかりで、表の生活はいまひとつ充実していない。表収入×0、裏収入×2。
秀史:サツバツ!
チシャ猫:殺伐いいなあ。表の収入なんていらんのですよ(チシャ猫の生計は裏の収入がメイン)(笑)。
カヤカ:(ころころ)8、 多忙。表の仕事が忙しく、裏の仕事が手につかなかった。表収入×2、裏収入×0。
秀史:(ころころ)7、醜聞。前の仕事で目立ち過ぎてしまった。今回は少し控えなければ。EPを2点蓄積。まずまずですね。
GM:今回の任務に合流するために無茶をせざるを得なかったのでしょう。
秀史:タイムイズマネー!(笑)
カヤカ:結構ばらけましたねえ。
GM:みなさんそこまで悲惨な結果にはならなかったようで何よりです。では、準備が整ったところで本日はここまで。次回からアクション開始と言うことでよろしくお願いしま~す。
一同:お疲れ様でした~!


●キャスト
 居垣 佳夜迦:ILL様(人災派遣RPGで積極的に卓を立てて頂き、各所に布教頂いております。多謝!)
 二 秀史:けん様(最初期の頃から人災派遣シリーズを応援頂いております。一緒に卓を囲めて嬉しいです!)
 チシャ猫:霜之助様(歴戦のオンセプレイヤー。今回オンセほぼ素人のGMに様々なご支援頂きました!)
 刀真 沙綾:なてぃーゆ(サークルメンバー。人災派遣TRPG キャラ作成マクロ制作等)
 柳沢 天治:潮屋(サークルメンバー。人災派遣TRPGの制作者)
 GM: 紫電改(サークルの管理人。人災派遣会社シリーズの原作者。小説とか書いてる)

 
カテゴリー:リプレイ3-1話 | タグ:
|コメント(-) |トラックバック(-) | 2017年01月17日 (火)00時12分

人災派遣TRPGリプレイ『幽かなる竜胆』 02

★2日目 (第1R)

GM:こんばんは~。
一同:こんばんは~。
GM:今年の風邪はめっちゃきついですね……。インフルかと思いました。
秀史:大丈夫なんですかそれ?
GM:金土日をもってかれました。
秀史:Oh……。
GM:何はともあれ復帰いたしましたので、早速再開と参りましょうか。
柳沢:とりあえず、車を手放してその分装備を色々変更しました。
紗綾:ロケット装備して、ちょっと家族持ちぽくなりましたね(笑)。
柳沢:『梟雄』設定のガツガツした娘なので生暖かく見守っていきます(苦笑)。
GM:ルールブックにも明記されていますが、『敵に通信妨害されている』などの条件が明確に設定されてない限り、皆さんリアルタイムで情報は共有されてますので、他の人の活躍してるシーンにもどんどんつっこんでください。
チシャ猫:猫が繋いでおきましょうかね。
柳沢:無駄なLINEとか送ってあげましょう。
カヤカ:スタンプ連打してくるやつだ(笑)。
紗綾:いかにも若い子に合わせてスタンプ選びました的なヤツ。
カヤカ:田舎育ちなのでそう言うのに疎くて硬い文章を返します(笑)。
チシャ猫:「皆コレを耳につけておいてくにゃー。コレがあればリアルタイムで複数人同時通話が可能なんだにゃー」と、誰かが喋るたびにブーンブーンと振動する猫耳を。
カヤカ:「普通のインカム用意できなかったのか!?」
チシャ猫:「ではこの普通の、耳から入れると細い針が出て脳内のシナプスに電気信号で干渉し、思考だけで通話ができる普通のインカムをどうぞなんだにゃー」
秀史:アバッアバババーッ!
柳沢:おじさん、歳が歳だから地味なヤツにしとくよ(にっこり)。
カヤカ:猫耳おじさんも中の人的にはそれはそれで、ですが(笑)。
GM:まあ「現代科学でリアルに再現可能な超高級量産機」あたりがCCCのロマン装備なので、『耳の後ろに引っかける、ほとんど前からは目立たない骨伝導ブルートゥースインカム』あたりが支給される感じです。
カヤカ:うおお、逆に「手が届きそう」なあたりがいい……!
GM:さて、幻の蝶を見つけるために山へ向かうことになった皆さんですが、ここからはラウンド制となりますので、まずはイニシアティブを振ってくださいまし。
一同:了解~。

 『人災派遣RPG』では、移動や調査やNPCとの交渉も戦闘と同じ『ラウンド』制で、一人ずつ順番に行動していく。これにより、「他のPCが戦闘で時間を稼いでいる間にハッカーがパスワードを解除する」、「遠くのエリアで発生した戦闘に参加するため手番を消費して急行する」、といった事態が起こりうるのだ。

柳沢:(ころころ)11、低い!
秀史:(ころころ) クリティカル、13。
カヤカ:(ころころ)7。出目が低いっ!?
チシャ猫:(ころころ)回りました、18。
紗綾:(ころころ)13。結構早いほうですかね。
GM:では、当面はチシャ猫さん、秀史さん、紗綾さん、カヤカさん、おじさんの順番で行動をしていきます。
紗綾:これはずっと固定なんでしょうか?
GM:いえ、戦闘が開始したときはラウンドごとに振り直して手番を決め直します。本当は調査パートでも毎ラウンド決め直すのですが、煩雑なのでオンセではしばらくの順番で。
カヤカ:了解です。

★第1R:準備フェイズ

map01day.png



GM:ではまず、メインフェイズ前の準備ターン。皆さん何かやりたいことありますか?
柳沢:あ、GM、準備フェイズのうちに『高速移動』で道の駅まで調査隊と一緒に移動できないかな。
カヤカ:ちょ、調査隊に『高速移動』のコストを払わせるっ!?
チシャ猫:「考え方があくどいんだにゃ」
柳沢:「到着までのPPは向こう持ちと言ってたしね」
秀史:「なんたる阿漕な」(笑)
チシャ猫:「そこは年の功っていい直してあげるんだにゃー」

 『移動』は、本来自分の手番(メインフェイズ)を消費しなければならないが、『高速移動』を選択すれば準備フェイズのうちに移動し、自分のメインフェイズ手番に調査や戦闘をすぐに行うことが出来る。非常に便利だが、通常の移動より多くのコスト(PP)を消費しなければならない。

GM:「……了解しました。予算は正直厳しいところですが、ハロルド財団が先行して動いているのであれば、なんとか都合をつけます」
カヤカ:くっ、学者は貧乏じゃないのかッ!(笑)一人だけマイ原チャリだから自腹なんですよね!
秀史:「ありがたく載せて頂く」
紗綾:「お世話になりまーす」
カヤカ:うーん。ここは一緒に『高速移動』します!2PP消費。まさか道の駅でシグマとばったりなんてことはあるまいし、うん。
GM:(ですねー)では、シグマが動くとの情報を得た君たちは警戒し、早朝まだ日も昇りきらぬうち、高速道路を飛ばして現地に向かったのでありました。

★第1R:フェイズ チシャ猫

GM:では、イニシアで一番高いチシャ猫さん、アクションをどうぞ。
チシャ猫:調査項目の『投稿者の素性を調べる』でいいのかな?
柳沢:ハッカーが推奨職能だからお任せします。
カヤカ:GM、調査職能によって内容が変わるようですがコレ、何かゲーム的に違いがあったり?
GM:いいえ、ロールプレイする際の目安です(笑)。
カヤカ:了解です!『騙して悪いが』されるのかとっ(疑心暗鬼)。
GM:僕は依頼人のフリをしてPCを嵌めるような外道なミッションはやったことないです!!!!
柳沢&カヤカ&秀史:え?
紗綾:は?
GM:(前科持ちはつらいところである)おほん、それではチシャ猫さん判定お願いします。
チシャ猫:では特に技能は使わず。ハッカー判定、『投稿者の素性をつきとめる』。基本の4D+12!(ころり)2個クリティカルで37。
カヤカ:うひゃー!
秀史:6がいっぱいだぁ。
カヤカ:目標値が8ですから、達成値にして4個分?スゲェ!
紗綾:特化型の本領発揮ですね!
柳沢:「おー、仕事の早い猫さんだね~」
チシャ猫:「まぁ専門分野で遅れを取るわけにゃーいかないのにゃ」
GM:君の手にかかれば、YouPipeに作られた一般アカウントの特定など朝飯前。たやすく投稿者の素性を割り出すことに成功する。
チシャ猫:「フヒヒ、朝飯前なんだにゃー。さーてどんな子かにゃ?可愛い男の子か女の子がいいんだにゃー」

★調査項目4『投稿者の素性を調べる』 結果
 
 投稿者は地元に住む中学生の兄弟だ。
 「道の駅たてがみ」近くに住んでいることがわかった。

GM:投稿者はごく普通の中学生の兄弟だね。館神山のふもと、ちょうど「道の駅たてがみ」の近所に住んでおり、土日に兄弟で動画を撮影して遊んでいるらしい。
チシャ猫:「中学生!(くわっ)第一段階はよし」
カヤカ:「なんの第一段階だよ」
チシャ猫:「それを聞くのはヤボってものよ?ボウヤ」
カヤカ:「ヘイヘイ。って、中学生でドローンなんて持ってんのかよ」
GM:どうもお父さんがハイテクおもちゃマニアで、それに影響されて動画撮影をはじめたらしい。父親の機材を借りて撮影しつつ、自分で色々パワーアップさせているらしい。動画リストを見ると、「お小遣いでカメラを買いました」「レンズをもっといいのに変えたいです」なんて投稿者コメントがついている。
柳沢:「ドローンとかすごく高そうなイメージだけどねえ」
チシャ猫:「安い簡易型なら9千円ぐらいなんだにゃ。普通にいいの買おうと思ったら10万円コースだけどにゃー」
秀史:「9千円ならお手頃だな。動く的として買ってみるか」
柳沢:「的にするにはちょっと高い気がするね」
カヤカ:「中学生じゃ9千円でもたけーよ。小遣い月に3千円だったぜ俺……」
紗綾:「私はお小遣いありません……」
カヤカ:刀真さんにこう、無言で気遣うような視線を送っておきます(笑)。
紗綾:「うう、びんぼーがわるいんですぅ」(刀をぶんぶん)
柳沢:「(ばきっ)はははー、痛いじゃないかさーやくん」
秀史:「ちょっ、車内で刀振り回すんじゃない!」
柳沢:「シタナガ君は屋上で狙撃の修行していた割には意外と常識人なんだねえ?」
カヤカ:心の底からいま自分の脚で良かったって思ってる!(笑)
チシャ猫:「……その煩い刀売っぱらったらどうかにゃ?」
GM:そんなわけで、調査項目『投稿者から手がかりを聞き出せ』が追加になりましたとさ。ちなみに、気になる点があればGMに質問も可能。
チシャ猫:「投稿者はそのへんに住んでるみたいなんだにゃ?」と皆に報告。
カヤカ:(調査項目を確認)成程。直に顔を合わせて話すとプラス補正が入るんだ。
柳沢:ふむ、しかし思ったより達成値が高いね?
チシャ猫:「行ってみるのもいいかもにゃあ」……あ、そうだ、可能なら近所の防犯カメラとかをクラックして中学生兄弟の写真を入手しておきたいです。趣味のため。
カヤカ:趣味。
秀史:趣味か。
柳沢:趣味とな。
紗綾:趣味ですか。
GM:では入手できる。コ○コ○コミックに出てきそうな中学生兄弟だ。肘とか膝に傷があって、山で虫取り、川で魚釣り、庭でベイ○レードって感じ。
チシャ猫:「……!」
カヤカ:よっし、話が合いそうだ!
柳沢:兄貴が理論派で弟は行動派に違いない(笑)。
カヤカ:眉毛が太いんですね(笑)。
チシャ猫:「交渉の時は猫のぬいぐるみ持って画像を送ってくれるのが条件だにゃ!?頼んだんだにゃ!」
柳沢:これ若い子置いてけぼりなんじゃないかねえ(苦笑)。
カヤカ:いやいや、最近の新しいベイブ○ードめっちゃ楽しいんですよ!
紗綾:兄はすっくと大地に立って~弟マシンで宙に舞う~。
柳沢:ますます古くなったじゃないか!(笑)

★第1R:遭遇

GM:さて、他の四人は調査隊とともに『高速移動』を行い、朝も早くに『道の駅たてがみ』に到着した。駐車場でいったん休憩するが、まだ店もあまり開いていない。
カヤカ:くっ、自腹で走ってきました。グロムで高速に乗って!
GM:いや、125ccではギリギリだめです(笑)。
カヤカ:では下道をエージェント的に爆走しました、ハイ(笑)。
GM:そして君たちは気づく。駐車場には大きなトラックと数台のワゴン。そしてその周りにたむろする、日本人には見えない屈強なあんちゃん達に。
カヤカ:……鉢合わせだー!
秀史:そりゃ駐車場なんて一つしかないだろうし鉢合わせるよなあ。
カヤカ:別移動だったし、ちょっと物陰に隠れて様子を伺います。眠気覚ましに珈琲を買ってたってことで。いつでも仕掛けられるように。
秀史:アイサツをせずに攻撃を仕掛けるのはタイヘン・シツレイ。俺はその場で待機します。
GM:了解です。ちなみに、キャラ的に英語話せる人は?
秀史&紗綾:「……」(悲しげな瞳で己のスカラーの値を指さす)(笑)
チシャ猫:キャラ的に読み書きは出来るけど話せなさそう。「ぎぶみーちょこれーとなんだにゃー」
カヤカ:おじさん!(期待のまなざし)
柳沢:はいはい、実はおじさん欧州系の魔術師なので話せちゃいますよ~。スカラー高めだしね!
秀史:おじさん流石!
GM:では彼らの会話を聞き取れる。「こないだ飲み屋にいったらよー、そこのねーちゃんがアレでさー!」「ばっかじゃねーのおめー!」「そりゃジョーイの野郎がアスホールだぜ!」「ちげぇねえ!HAHAHA!」などなど。
柳沢:やだねぇ、米国英語は品がなくて。
紗綾:『進駐軍よりガラが悪いのう。斬っておくか』
秀史:「ご老体は進駐軍のジープに砂糖入れたことがあるのか?」
柳沢:あぶない悪戯はやめなさい(笑)。
紗綾:『おー、近所の悪ガキがやっていたの。わしゃそんな面倒なことをせずにエンジンをさくっと斬ってやったわ、かっかっかっ』「ああもう、大おじいちゃんは黙ってて!」と、物陰に隠れます。……ふと思ったのですが、私はどうやって大おじいちゃんを持っているのでしょう(笑)。
カヤカ:成績悪いので、「???」って顔をしていよう。
紗綾:「英語は分からないですが、何となく言っていることは分かる気がしますぅ」
GM:「オーウ、隊長はまだかー?」などと言いながら禁煙エリアでタバコを吹かし、コーヒーやレッドブルの空き缶が散らかった路上に吸い殻をぐしぐし。やたら声がでかかったり、手をバシバシ打ち鳴らしたりとかなり近所迷惑っぽい。
秀史:「マナー悪し」
紗綾:『やはり斬っておくかの?』
チシャ猫:「やっちゃうんだにゃ!」
カヤカ:露出が、……あ、早朝だから人居ないや(笑)。
秀史:「方針変更、こちらもアンブッシュの準備は完了だ」
柳沢:こらこら君たち(笑)。ここはコンタクトをとっておくべきかね。
チシャ猫:コンタクト。ああ、フルコンタクト的な意味ですね?
柳沢:こらこらこら(笑)。挨拶くらいはしておこう。「Good morning,guys――ハロルド財団の方とお見受けするが?」
GM:「あー?」「なんだこのオッサン?」
柳沢:社章とか見える?ハロルド財団とシグマ、どちらに所属しているかで会話の内容も変えたいものだが。
GM:一見すると登山客っぽい服装だが、雰囲気はそんな長閑ではない。君は彼らのシャツやブーツに、シグマの支給品がチラホラ混じっていることに気がつく。
柳沢:では……。「私はCCCのテンジ・ヤギサワ。ま、大体そちらと同じ内容で依頼を受けておりましてな。これからいろいろやりあうことになるでしょうが、まずはご挨拶までに」(にっこり)
GM:君の言葉を聞くと、今までゲラゲラ笑っていた男達はぴたりと騒ぐのをやめる。そして男達の中から、二メートル以上ある屈強な巨漢がぬうっと立ち上がる。
柳沢:身長二メートルもある大男~♪
紗綾:『斬るか?斬って良いか?』「あんまり物騒なことはしてはいけないと思いますぅ~」
GM:「HAHAHA、あー、アナタたち、私たちの商売敵、そういうことですか」
柳沢:「敵、という言い方は正確ではありませんなあ。せいぜい競合他社というところです」(にっこり)
チシャ猫:「通りすがりのぬいぐるみとぬいぐるみ愛好家のおじさんなんだにゃあ」
GM:「これから色々、なんてめんどくさいことする必要ないじゃないですか?今ここで、五分もかからずケリがつく。シンプルイズベスト。OK?」
カヤカ:わーシグマっぽい!
柳沢:ちょ、まずいなそれ。『梟雄』だからむっちゃ挑発に乗っちゃう(苦笑)。
秀史:「待て、依頼人を危険に晒すな……!」
カヤカ:自販機のところから缶珈琲放り出して駆けだす!
柳沢:(カヤカと秀史を手で制して)「やめておきましょ。こんなところで騒ぎを起こしたら、『本命』の捜索に支障が出るでしょ?」
チシャ猫:「そうそう、獲物を見つけないと意味なんだにゃ。骨折り損のくたびれ儲けは勿体無いんだにゃ~?」
GM:「HEY、猫がしゃべってるぜ?」『ジャパニーズマシーンキャット、ノブヨ・オーヤマ?」
チシャ猫:「ちゃらららっちゃらーん!たけとんぼ~~、ってやらすなにゃん!」
カヤカ:「インカム使ってくだらねえことしてんじゃねえよ!」(小声)
紗綾:残念、ジバニャ(略)。
柳沢:「そちらさんも見つからなかったら任務は失敗、報酬はゼロ。ゴキゲンにちらかした弾丸代も持ち出しだ。そんなお粗末なお仕事をやらかしたら、一時は気分が良くても後の評価がつらいよ?」
GM:……君の十分に説得力のある意見にも、大男は耳を傾ける様子はない。「ファースト。ユー達を排除する。セカンド、邪魔されずにモノを見つける。これが最短ルートだ」
柳沢:「うーん、お兄さん達、ちょっとしつけが必要かなあ?」……戦闘に入っちゃっていいならやるけど。
秀史:脳筋シグマっぽい流れではある。
チシャ猫:あ、ボクは戦えないから皆頑張るんだにゃ?
一同:おい!(笑)
GM:そんな一触即発の雰囲気の中、声がかかる。「――お前達、何をやっている」
紗綾:「あ、なんか偉そうな人が出てきたです?」
秀史:「……『隊長』とやらの登場か」
柳沢:よかった、話の分かる人来たっぽい(苦笑)。
GM:そこに居たのは二十代後半くらいの細マッチョな感じの白人だ。「た、隊長!」男どもは一斉に気をつけの姿勢。
カヤカ:……自販機の陰からテレパスっぽく感情の変化とかを伺っておこう。
GM:「おれが戻ってくるまでに万事支度を調えておけと言ったはずだが?」「サ、サー、準備万端、出発可能であります、サー!」
柳沢:口挟んじゃいけない雰囲気。
GM:「準備万端?ではこれはなんだ?」と言って、アスファルトの吸い殻を拾い上げる。
カヤカ:む、シグマらしいけど、シグマらしくない感じ?
GM:「環境に敬意を払わぬ者は、自然で勝者となることは出来ない」
柳沢:まあシグマもピンキリだからね。
GM:「30秒で片付けろ。そしてすぐに行動開始だ」「サー!イエッサー!」
秀史:うわぁ。しっかり野外活動のプロ雇ったな。
GM:わたわたと準備を始める隊員を尻目に、『隊長』は君の元にやってくる。「部下が失礼した、ミスター・ヤギサワ。シグマコーポレーションのライアン・ミラーです」
柳沢:「やあやあ、そちらが隊長さん? どもども、CCCのヤギサワです。なかなか躾の行き届いた部隊ですな?」
チシャ猫:「どもどもチシャですにゃ」
GM:「弁明のしようもない。まだまだ新兵だ、まともにするには時間がかかる」
チシャ猫:「パーフェクツに無視されたのにゃ?!」(笑)
柳沢:「なあに、若い者は2、3度痛い目を見ないとわからんもんですよ」
カヤカ:「うぐっ」
GM:「その通りだ。今日はよろしくお願いします。『枯れ柳』」右手を差し出す。……というところで、皆さん『隊長』の名を知っているか『解析』判定どうぞー。
柳沢:本領発揮、3D+10で(ころころ)。
カヤカ:解析の代わりに隊長さんの心を読めませんか?
GM:あっ、なんか異能を乗っけたい場合は手番を消費してください。
カヤカ:ぐっ。大人しく振っておこう(ころころ)ぎゃあ、6!強そうな人だ、とでも眺めておこう。
秀史:成功する目も低そうだし今回はパス。業界のルールはまだわからない。
チシャ猫:ネットの力が及ばないとさっぱりなんだにゃー。

 各自が挑戦した結果、柳沢が27を出して判定に成功した。

紗綾:私もさっぱりでした(笑)。「こちらの方はどなたでしょう?」
柳沢:おじさん面目保てた。では説明、した態でGMよろしく?
GM:(苦笑)はいはい。君は彼を知っている。シグマでチームリーダーを勤める職業軍人あがりのエージェント。その異名を『森の賢者』(オールドオウル)という。
カヤカ:うおおカッコいい二つ名。シグマはプロを投入してきてるのですね。
GM:狙撃とトラップの達人で、部隊指揮にも長けているとのことだ。
カヤカ:ひええっ!?手番使ってでも心読んでおけばよかった!?
柳沢:「こちらこそお手柔らかに」と握手を返そう。
秀史:「フクロウ(オウル)か。如何にもな名前だな」
柳沢:「噂に聞くシグマの『森の賢者』に名前を知ってもらえていたとは光栄だね。ま、この森にはコヨーテもグリズリーもいないし、たっぷり自然を満喫していくといいよ」
GM:『森の賢者』は君に一礼を返すと踵を返す。そして先ほどとは打って変わって整然と準備を整えた男どもを引き連れ、整然と山へと向かっていったのでありました。
柳沢:「いやーやだねーアメリカ人って殺気立っててさ~」とヘラヘラしつつみんなのところに帰ってたおじさんであった。
紗綾:『ふむ、さっきまでの雑魚とは違ってなかなか切りごたえのありそうな男じゃの。楽しみじゃわい』
秀史:「問答無用で枯葉剤を撒くような人間ではないあたりは救いか」
チシャ猫:「あの人、ボクを完全無視だったのにゃ!ヤな奴なんだにゃ!」
カヤカ:「結局なんだったんだ?」と連中が去ったのを確認してから合流します。
柳沢:「さっきのは同業同士の軽い探り合いってやつだよ、カヤカ君」
カヤカ:「……ぜんぜん心が揺れて無くて読めなかった。つえー人なんだろうな」

★第1R:フェイズ 秀史

GM:以上でイベントは終わりです。では手番に戻りまして秀史さんどうぞ。特に行動を宣言しなければ、当初の予定したエリアに向けて『通常移動』となります。
秀史:柳沢さん、『投稿者から手がかりを聞き出せ』を調べに行きます?
柳沢:うーん、おじさんは護衛も兼ねてるから、当初の予定通り教授と一緒に山頂エリアを目指すつもりだけど。
秀史:了解。ではちょっと皆さんと別れて、『投稿者から手がかりを聞き出せ』の調査に向かいます。手番的にもその方が融通ききそうですし。
チシャ猫:助かるんだにゃ。
カヤカ:お願いします!
GM:了解。では秀史さんが指定の住所にたどり着くと、そこは郊外に建てられた庭付きの一戸建てでした。
カヤカ:一部のエージェントが涙を流しそうな情報が!(笑)
秀史:「依頼人の家に行くと泣き出すエージェントがいるというのも、満更嘘ではなさそうだな」(笑)
柳沢:そこまで悲惨なのか(苦笑)。
GM:都会で窮屈なマンション暮らしするよりは、郊外で広い庭付きの家に住もうというスタンスが見て取れる。家庭菜園とかブランコとかがある庭の一画で、中学生の少年が二人、ニン○ンドー3DSに興じている。
チシャ猫:モン〇ン?
柳沢:「兄貴、罠張って罠」
秀史:今ならポ〇モンかな?
紗綾:そういえば私ほぼ同年代ですよね(笑)。
チシャ猫:「まぁまぁ好みのタイプなんだにゃ?、動画に残すにゃー動画にー」
柳沢:個人情報保護ーっ!(笑)
チシャ猫:「別に家の中とかプライベートを盗撮するわけじゃないからほっといてほしいのにゃ?」
カヤカ:(猫のことは後で藤村サンに報告するべきなのかどうか……)
GM:兄弟は君らのことに気づかず、ゲーム機をしまったと思えばカードをやりだしたり、ベイブ○ードやりだしたり。遊びを満喫しているようだ。
秀史:中学生だなぁ。……ここは正攻法で行こう。玄関から「すみません」と声をかけます。
GM:「にーちゃーん、お客さんだよー?」「なんだよー。あ、こんにちは。どなたですか?」
秀史:「ドーモ、私はこういう者です」と名刺スリケンを投擲(爆笑)。
柳沢:投げるなーっ!(笑)
秀史:東野さんに教わったのだぜ。
カヤカ:なにやってんですか企業戦士ーッ!(笑)
GM:NSRを発症し中学生は失禁……するとこのご時世非常にまずいな(笑)。
柳沢:変なことするとGMが「EP溜めてね?」ってニッコリ笑って言い出すよ?

 『人災派遣RPG』のもう一つの特徴は、武器や異能を使うと『EP=露出点』が溜まってしまうというシステム。EPが一定以上溜まると、『露出判定』を行わなければならなくなり、その結果次第で通報されたりネットで噂になったり、罰金を支払わねばならなくなったり、ほとぼりを冷ますために仕事を放棄して逃げださねばならなくなったりと、不利な影響を受けてしまうのである。異能力者と言って好き勝手行動していると痛い目を見てしまうのだ。

チシャ猫:そう言えば道の駅は混雑度5なんですよねー、人が多いね!
GM:君が投擲した名刺は兄弟の手にピタリと収まった。「すげー、会社の人たちだってよ、兄ちゃん」「あ、もしかして、おれ達の動画を見てきた人じゃん?」
秀史:中学生相手ですからちょっと崩して……「そうだよ。あの動画のことで、話を聞かせて欲しいんだ」
GM:「じゃあアレだそうよ、あの最新ドローン!」「馬鹿、余計なこと言うな!……あの動画って、どの動画のことでしょう?」
カヤカ:む?なんか微妙に含みのある言い回し。
GM:ってところで、ここから先は判定となります。
秀史:はーい。達成値4か。時間がかかると見たほうがよいかな。
GM:判定条件を確認してみてくださいね。他の人もインカムで常時情報は共有しているとしてください。
秀史:『ネゴシエーター』、『暗躍』、『エリアボーナス』で3D+6(ころころ)……むう、20。
柳沢:あと4あれば、判定値2に届くねぇ。LP使う?

 LP=幸運点は、消費することで判定ダイスを振り足しできたり、振り直しできたりと、様々な用途に使える便利なリソースだ。
 おおむねルーキー(新人)キャラほど多く、ベテランほど少なくなる。

秀史:そうですね。ここは振り足しします。LPを1点(ころころ)……3!
GM:うわ惜しい!
カヤカ:妖怪イチタリナイが(泣)。
秀史:はーいもう1点使いまーす(泣)。(ころころ)4!さっきこの目が出ていれば!
柳沢:まあみんなルーキーでたっぷりLPあるから心配ないよ!おじさんは『梟雄』のペナルティでLP1だけどね!
GM:了解、これで達成値2となりました。それから秀史さん、君は兄弟に聞き込みをしているのですが。
秀史:なんでしょう?
GM:聞き込みの最中、ガレージの奥にやたらぴかぴかの高性能っぽいドローンが鎮座していることに気がついた。
秀史:……おや?
カヤカ:こ、これこそ心を読みに行くべきだったのではッ!?


GM:では次の方、紗綾さんどうぞ。
紗綾:うーん、聞き込みの結果は気になりますが、私の調査能力はたかが知れているのでパス。調査隊の車に同乗して、そのまま山頂へ向かいます。どういう処置になりますかね?
GM:調査隊が車で『通常移動』し、それにみなさんが乗っかるって形ですね。
柳沢:調査隊に便乗して『移動』。その後に『調査』ができると考えていい?
GM:……今回のシナリオではそういうこととさせてください。
紗綾:それは助かります。では調査隊に同行して移動。
カヤカ:ちなみに自分の原付できてる俺は……。
柳沢:(にっこり)
チシャ猫:がんばるんだにゃ。
カヤカ:うわぁん!いいや先に北エリアにいくからー!
GM:北エリアは荒地だから原付を降りることになるんですよ……。
カヤカ:ゴフッ。
チシャ猫:がんばるんだにゃー。
GM:では紗綾さんはいったん手番お預けですー。

★第1R:フェイズ 柳沢

GM:では柳沢さんですが。紗綾さんと一緒に移動します?
柳沢:……いや、教授にはちょっと待ってもらって、シタナガ君の応援をしよう。山頂には次のラウンドの準備フェイズで移動します、
GM:了解です。秀史さんに続いて『投稿者から手がかりを聞き出せ』に挑戦ですね。
柳沢:さっき十分ロールしたので、まとめ役っぽく現地には行かず電話でシタナガ君にアドバイスを入れるって演出にしたい。「○○について聞いてくれるー?」って感じで。
秀史:了解です。では俺が中学生たちに手裏剣芸を見せて懐柔しているところにインカムで指示が来る(笑)。
カヤカ:あ、ちょっと待ってください。
GM:なんでしょう?
カヤカ:判定条件を読むと、『特に確認したいことがあればGMに質問してもよい』って書いてありますね。
GM:(気づいてもらえてうれしい)ういす。情報を共有しているカヤカさん達も質問してもらってもかまいませんですよ
カヤカ:ああ、では。さっきから気になっていたんですけど。兄弟の会話に出ていた『最新ドローン』って何でしょう?
紗綾:そこ、やっぱり気になりますよね。
カヤカ:ええ。この兄弟、撮影には結構安いドローンを使ってたはずですよね?……もしかして。もう情報を誰かに売ってたり、する?
紗綾:一足遅かった?
チシャ猫:情報を売って、そのお金で新型ドローンをゲット、かにゃー。
秀史:そのうえで口止めされた、ということか?
GM:……そういった話を秀史さんがインカム越しにやり取りしていると、兄弟の顔色が目に見えて悪くなる。
柳沢:む?
GM:「え、おれ達、あれは、ちゃんとお小遣い、ちがう、お年玉で買ったんだよ!」などと供述しており、難易度と達成度が下がります(笑)。
紗綾:などと供述しており、って。
カヤカ:完全に容疑者扱いだー!(笑)。
秀史:遊ぶ金欲しさにやりました(笑)。
カヤカ:まあ彼らにはどうでもいい動画だし、売らない理由はないですよね。
柳沢:後ろ暗いことでもないしね。難易度はどの程度下がった?
GM:達成値が1、難易度が3下がりました。
柳沢:あらら、それなら平目で行けちゃう感じだねえ。ビジネスで判定。「我々にもその情報教えてくれないかなー?って感じに聞いてくれるかい、シタナガ君」……3D+10(ころころ)で19。成功だね。
秀史:「なあ、その新しいドローン、どうやって手に入れたんだい?お金はどうしたのか、とか……、いったい君たちに何があったのか、とか。教えてくれないかな?」
GM:「うん。……わかったよ」ガレージにある新型ドローンについて尋ねられた兄弟は、観念したように話を始めた。「実はあの動画には、続きがあるんだ」
一同:なんですとー!?

★調査項目5:『投稿者から手がかりを聞き出せ』  結果

 彼らは館神山でドローンを飛ばして動画を撮影して遊んでいた。そしてその映像に蝶が映り込んでいたのを発見した。ここまでは事前の情報の通りだ。
 蝶が映ったのは山頂の上空だという。
 兄弟はいったんドローンから映像の記録されたカードを取り出した。パソコンを持っていない兄弟は、スマートフォンで動画を作成。容量の都合で動画にできたのは前半部分だけ。後半は時間をおいてから編集するつもりだったのだという。
 ところが前編を投稿してしばらくした頃。
 「ドローンに挿してたカードを売ってくれ」とネットで話しかけてきた人物が現れたのだという……。

GM:「すっげぇほしかった新型ドローンが買えるだけのお金を振り込んでくれるって言うから、郵便で送ったんだ」
秀史:「なるほど」
GM:「最初はうれしかったけど、なんか怖くなって。……おれたち、悪いことしちゃったのかなあ?」と不安顔。
秀史:「今回に限って言えば悪いことじゃないさ。ただ、大金を手に入れたなら親御さんにきちんと説明しないとだめだぞ。おいしい話にはだいたい、裏があるからな」
GM:「う、うん、わかったよ手裏剣の兄ちゃん!」
柳沢:(先の画像はまだ残っているか聞いて、のポーズ)
秀史:(笑)「それはそれとして、後編の映像ってあるかな?あったら見たいんだけど」
GM:兄達は首を横に振る。「カードを取り出して、スマホに挿して一回チェックしただけだったから、後編の映像はカードにしか残っていなかったんだ」
秀史:あらら。
チシャ猫:「データが物理的にないにゃらボクもお手上げなんだにゃ」
GM:「でも、おれ達確認のため、一回は通しで見たよ」「うん、蝶は、山頂から南へ行ったと思う」
秀史:「南、か」
柳沢:これは有力な手がかりかな。このご時世、ネットワークを介さないあたりが引っかかるねえ。
GM:ってことで、今後もこんな感じでちょっとした謎解き要素がまた出てくるやも知れませぬ。君たちは劇中のヒントから回答を推理して難易度を下げてもいいし、ダイス目で回答をもぎとってもいい。
カヤカ:了解でーす。
GM:プレイヤーとしての謎解きと、キャラとしての判定の折衷案ということで。
秀史:「話してくれてありがとう。お礼に面白いものを見せてあげよう」と言って300m先の木にスリケンを投擲。
GM:「すげー!にーちゃん、もしかしてホンモノか!ホンモノなのか!」
柳沢:すごいぞ!ニンジャは本当にいたんだ!(笑)
紗綾:さらっと300mとかとんでもないこと言ってません?
秀史:「さあ、ね。あの手裏剣は引き抜いた方にあげるよ」
GM:「チャクラ使ってくれよチャクラ?!」
秀史:こいつら、NA○UTOが始まってから生まれた世代のくせに(笑)。
GM:では兄弟達は先ほどの不安も忘れて、手裏剣争奪戦に夢中になっていく。というところで柳沢さんの手番は終了だ。
 
一同:……南かー。
カヤカ:シグマが情報を買い取ったって事なら、相当動きが早いな。急がないと。
チシャ猫:まぁ単純に考えると、怪しいのは南エリアですよね?
柳沢:あと、その奥にある封鎖されてるイノシシ沼とかね。
カヤカ:「山にはよく立ち入り禁止の場所ってあるよなー。うちの実家にもヤバイもんが封印されてる祠とかあったなし」
紗綾:いや、さすがにそれはあまり見かけませんよ(笑)。
GM:ちなみに兄弟はイノシシ沼への行き方は知らないそうだ。
柳沢:ちっ、先読みされた(苦笑)。秘密の通り道でもないかと思ったんだけど。ま、イノシシが居るところに中学生が迷い込んだらまずいか。
秀史:「イノシシの戦闘力は洒落にならんからな」
紗綾:『ほうほう、明日はイノシシ鍋かの~』
カヤカ:「田舎だと偶に近所からおすそ分けくるよなー」
秀史:「牡丹鍋だな。実家でもよく食ったよ」
カヤカ:って、北に行く予定の俺、もしかして意味なしっ!?
GM:ということで新たな調査項目『兄弟からドローンの情報を買い取ったのは誰だ?』が追加されました。
カヤカ:(内容確認)……どうみてもハッカーの領分ですね。
柳沢:「これは猫君にお任せしようか」
紗綾:「猫さん、がんばってくださいですぅ」
チシャ猫:「はいにゃ~」

★第1R:フェイズ カヤカ&紗綾

GM:では、1Rのラストはカヤカさんですね。
カヤカ:うーん、現在の情報だと無駄になる可能性が高いのですが、道の駅から直接北エリアに乗り込めますかッ!?
柳沢:南が本命だとしても、取りこぼしがあるといけないしね。
GM:移動は可能です。ぶっちゃけると、調査隊と一緒に移動であれば、紗綾さんと調査隊と一緒に山頂に行ったという事でまとめてシーンを処理します。単発で進むのであれば、通常処理ですね。
カヤカ:……団体行動って、大事ですよね。
柳沢:スタンドプレーが良いのか、団体行動がよいのか。
カヤカ:キャラ的に多少の単独行動も、と思ったけど、ここは調査隊と移動です、ハイ。
GM:柳沢さん、教授も行っちゃうけどかまわない?
柳沢:えー。調査隊は次のRの準備フェイズまで待って僕の足になってくれるとうれしいなあ(笑)。
秀史:それ私も乗りたいです(笑)。

 相談の結果、調査ボーナスのある教授隊と、山田隊が車で山頂に移動。
 カヤカが原付で同行となった。
 鈴木隊は道の駅に残り、次のラウンドに柳沢と秀史を乗せて後を追う予定だ。

GM:では、お待たせ紗綾さん、そしてカヤカさん。
紗綾:はーい。
カヤカ:はいな!
GM:君たちは調査隊に同行し、山頂までやってくる。山といってもそう標高は高くないので、舗装された車道一本でたどり着ける。そして山頂の館神神社に到着すると……『べ、べつにアンタのためにお祓いしてあげるわけじゃないんだからねっ!』なる台詞とともに巫女さんのイラストが描かれた看板が立っている。
カヤカ:!?
紗綾:『ふむ、最先端の流行の『つんでれ』というやつじゃな』
カヤカ:「じーさんがそれ知ってんのすげェ違和感」
紗綾:「つんでれ?大おじいちゃんはたまによく分からないこというですぅ」
柳沢:……キャッチーな神社だなあ。
紗綾:『ひょひょひょ、若いもんにはまだまだ負けんよ。しかし今風浮世絵の女子もなかなか味が合って良いが、生身の女子はおらんのかのう』
カヤカ:どこかの企業名が看板に書いてあったりとかしませんか(笑)。
GM:企業名は描いてないけど、巫女さんの衣装の面積がどうも少ない気がする。
カヤカ:「えー……」(苦笑)
チシャ猫:「時代の流れなんだにゃ?それがいいかはわからないんだけどにゃー」
カヤカ:「時代の流れでも違和感あるぜー……」と、一応退魔関係の名家関係者として苦言は呈しておきます、はい。
柳沢:なんともはや。
秀史:シグマの連中がいたら写真撮りまくってるんじゃないか(笑)。
GM:そんな君達の前に、二十代くらいの若いにーちゃんが社務所から走り出てくる。「やーやー。よく来てくださいました真山教授」ここの神主さんだね。
柳沢:お前かっ! お前の趣味かっ!?
GM:「あ、あの看板気に入ってもらえました?いやあ、ピ○シブで仲良くなった絵師さんに一発描いてもらったんです。気合い入ってるでしょ?ああちゃんと正当な報酬は支払いましたからね?」
秀史:この神主さんピク○ブの常連かよ!?(笑)
柳沢:おじさん、さすがにその神社行くの恥ずかしいかなっ!
カヤカ:大人のお話っぽいから脇に立って、姿勢を正して……おかなくてもいい気がしてきたぞー!
GM:神主さんはそんな君らの困惑にも頓着せず「ま、ま、とりあえず社務所へどうぞ」とお茶を出してくれる。団子もついてるね。
紗綾:「わーい、いただきますですぅ」
カヤカ:失礼にならない程度にいただきます。一応『サーヴァント』持ちとして。一応。
GM:ちなみにそのお茶ですが、クッッッッソ不味いです(笑)。
カヤカ:えー!? くっ、顔を顰めないようにして一口だけいただきます…っ!
柳沢:妙なディテールに凝るなぁ。コイツが黒幕に見えてきたぞ(笑)。
GM:「あー、やっぱだめですかねえ、今度ウチの神社の名物で売り出そうと思ったんですけど」
チシャ猫:「ボク、その場にいかなくてよかったんだにゃ」
柳沢:「同感」
紗綾:「十分おいしいですよ?出涸らしじゃないお茶なんて久しぶりですぅ」
チシャ猫:「貧乏人が悲しいセリフを吐いているんだにゃ」
カヤカ:「……えーと、こっちは置いといてください。なんの茶葉なんです?」
GM:「よくぞ聞いてくださいました。この山で生えてる草を煎じたものですね」
チシャ猫:「それ、毒とか大丈夫なのかにゃ……」
カヤカ:「それは、とても……冒険的ですね。山を愛しているというのは伝わってきます」
GM:「なんとか参拝客を増やそうと、昔の文献を参考にお茶を再現してみたのですが、売れ行きがさっぱりでして」
柳沢:……ほう、文献とな。
紗綾:そんな由緒ある神社だったんだ(笑)。蝶のことも書かれてたり?
GM:「ええ、私が最初に引用していた蝶の文献は、もともとここの神社から発掘された者なのですよ」と真山教授。
カヤカ:あ、そうですね。四百年ぶりに確認されたってことは、それ以前の記録が残ってるわけですもんね。
柳沢:なるほど。では前回私がでまかせで口にした文献は、それを元に江戸時代に編まれた著述があった、とこじつけておこう(笑)。
GM:「日頃お世話になってる真山教授の依頼とあらば、協力を惜しみませんよ。とりあえずここの社務所は自由にお使いください。無線LANとかもできる限り張りましたので、ハイ」
カヤカ:「お心遣い、ありがとうございます。お世話になります」と深々頭を下げましょう。
GM:「山の立ち入りにも許可を出しておきました。調査には支障ありません」
紗綾:「お茶とおだんご、ありがとうございましたぁ」(ぺこり)
柳沢:まずい茶葉と白湯なら白湯の方がいいなあ、おじさん(笑)。
チシャ猫:「あー、3倍希釈のカルピスうまー」(自室でくつろぎながら)
紗綾:「3倍!?そんな濃く飲んで良いんですか!?アレって20倍に薄めるものじゃないんですか!?」
チシャ猫:「今度砂糖を送ってあげるにゃ……」
柳沢:そこまで貧乏キャラだったっけ(苦笑)。
カヤカ:どんどん加速している(笑)。
紗綾:貧乏道場の跡取りですから。この業界に放り込まれたのも修行半分、生活費稼ぎが半分ですし。……まあ、なんか加速している感はあります(笑)。
秀史:世知辛い……。

GM:ってなあたりで、手番を使用してない紗綾さんは判定に挑戦出来ます。
カヤカ:文献を更に漁ったら何か出てきそうですか?
GM:いや、この山頂エリアの調査には、神主にも話を聞く、すなわち文献調査も含まれております。なので、ここで調査の判定を振れば、フィールドワークと文献調査をまとめて行ったことになります。
紗綾:了解です。ここは大おじいちゃんの力も借りてフィールドワークしましょう。
GM:「急ぐに超したことはない、我々も早速調査にとりかかります」と教授。
柳沢:紗彩はミスティックが3Dで振れるね。教授がいるので、補正で+1D。
紗綾:ではここで、ミッション1回の大おじいちゃんの『知恵袋』を使います。
柳沢:あ、『知恵袋』があるんだよね。だったらさらに+2Dだ。
カヤカ:結構喋ってるけど、役に立つことを喋る時は少ない?
紗綾:役立つ事をしゃべろうとすると『知恵袋』消費しないといけないので(笑)。
カヤカ:こう、おじいちゃんに疑いの目を(笑)。
柳沢:6D振ればまあ18は出そうだね。
紗綾:『ひょひょひょ、わしにまかせんかい!』(ころころ)
カヤカ:おお、回った。
紗綾:22!達成ですね。
GM:お見事!
秀史:『知恵袋』は伊達じゃなかったか。
GM:……真山教授の指揮のもと、学生達は山頂での調査を開始。その中で、おじいちゃんの助言を受けた紗綾君の神がかり的な勘が大きな助けとなり、調査は完了した。
紗綾:わくわく。
GM:……蝶は見つからなかった。ここにはいないようだ。
柳沢:がくー。
紗綾:しくしくしく。
カヤカ:まあ、神社周辺にいればすぐに見つかりますよね(苦笑)。
GM:ただし。
チシャ猫:ん?
GM:代わりにこんな文献を見つけたよ。

★調査項目3 『山頂エリアで調査隊と共にフィールドワーク』 結果

 蝶はみつからなかった。
 
 神社の文献によると、
 リンドウアゲハは江戸時代にしばしば目撃されたらしい。
 「それは竜胆の姿を取り 昏き常世より迷い出る魂
  みだりに触れる事なかれ それは災いを招く」

 ご飯をいただいて一食浮いた:同エリアにいるPCのPP+3

柳沢:ん、んー?
カヤカ:……ハイ?
紗綾:りゅうたん?
カヤカ:えーと、えーと。りゅ、リュウグウノツカイ!
柳沢:リンドウだね(笑)。
秀史:急にクトゥルフっぽくなってきたな?
チシャ猫:黒死蝶だにゃー。
カヤカ:「ウチで見た古文書と雰囲気は似てるけど。うーん?」
柳沢:「ふーむ、どうも霊能絡みの可能性も出てきたけど。その文献だけじゃあなんとも言えないねえ」
チシャ猫:「そもそも幻の蝶だからにゃー」
紗綾:「タン、食べてみたいですぅ」『だから何でお前はそう食い物に反応するんじゃ』
秀史:竜の胆はちょっとなあ。
柳沢:竜の胆とか食ったら不死身になる類だねえ。
紗綾:『昔、喰った奴がおったな。泡吹いて死んでしもうたが』
チシャ猫:「蝶食べても美味しくないと思うんだにゃ?」
柳沢:「中国とかでは蝶は人から抜け出た魂って言うからね。蝶を霊魂と結びつける説話は結構世界中にあるんだよ」
カヤカ:「胡蝶の夢、とかそういう?」
GM:「確かに、蝶が冥府の使いという伝承は、洋の東西を問わずよくありますからね……むむ。ということは」などと教授。
紗綾:「『昏き常世』とやらがどこにあるか、ですねぇ」
チシャ猫:「んー、『見つかってない蝶』『触れようとしたら死ぬ』ってことは、あんまり人が近寄れない場所とか、近寄ったらまずい場所に生息してるんじゃないかにゃ?ガスが出る場所とか」
カヤカ:「イノシシ沼。あそこじゃないか。そういや、実家の方もクマが方便で使われてたっけ」
GM:……そんな風に君達が頭を悩ましているところに、神主さんから差し入れが届きます。おにぎりとタクワン程度のものですが、このエリアにいるPCは+3PP。判定成功の報酬です。
カヤカ:やったー!!
紗綾:「わーい、頂きますですぅ」
柳沢:食費が浮いたということか(笑)。
カヤカ:お腹空いてます!もしゃもしゃ食べよう。……そして例のお茶を渋い顔で飲む(笑)
GM:「やあ、そのお茶いかがです?虫下しと便秘解消に効果があるんですよー!」
紗綾:それは下剤と言いませんか?(汗)
カヤカ:微妙な表情を浮かべておきます、ハイ。
秀史:お茶より漢方薬で売ればいいのに(笑)。
GM:食事を取りながら、真山教授はひとつつぶやきます。
カヤカ:ん。何でしょう?
GM:「ここに来る前から考えていたことなのですが。『四百年見つからなかった蝶が、今見つかった』--もしもこれが事実だと仮定すると、二つ、大きな疑問があるのです」
カヤカ:「ふたつ?」とオウム返し。中の人もわからない。
チシャ猫:「ふむふむだにゃ」
GM:「一つ、蝶は今までの四百年をどこで生き延びてきたのか」
秀史:「……二つ。なぜ今になって出てきたのか、だな」
GM:ご名答!「そのとおり。今になって、蝶が現れた理由は何か、です」
柳沢:「シタナガ君、鋭いね」
カヤカ:シタナガ=サン、スゲー!
チシャ猫:「一匹二匹では四百年も種族が維持できないからにゃー」
紗綾:そして、蝶の群れが隠れ忍ぶにはここは都会過ぎますよねぇ。
チシャ猫:「アマゾン奥地ならともかく日本で、しかも中学生が気軽に行ける範囲で生き延びていた、ってのは確かに疑問なんだにゃ」
GM:「おそらく、その謎を解くことができれば、リンドウアゲハを見つけ出すことが出来る。私はそう考えています」
カヤカ:「……日本に秘境なんて残ってないも同然、か」
GM:てなところで第1Rは終了です。本日はありがとうございました!
一同:ありがとうございました-!
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|コメント(-) |トラックバック(-) | 2017年01月19日 (木)22時36分

人災派遣TRPGリプレイ『幽かなる竜胆』 03

★3日目 (第2R)

一同:こんばんは~。
紗綾:風邪で死にそうです……。
秀史:大丈夫ですか?
GM:毎回誰かが風邪にやられてる感じですねえ。
カヤカ:ご無理はなさらず……。
GM:では再開と参りましょう。幻の蝶を求めて山に向かった君達は、そこでライバルとなるハロルド財団と、彼らに雇われたシグマのエージェントと遭遇。後を追って、まずは山頂、神社での調査を終えたのであった。
秀史:リンドウアゲハ自体が怪しいって話もありましたよねえ。
カヤカ:でもカメラには映ったんだよな?
柳沢:「人の眼には映らないものが、カメラに映るってことはよくあることさ。心霊写真とかね」
カヤカ:「でも、学者さん達も見間違えるくらいには蝶に見えたんだよなあ」
GM:というところで第2ラウンドの開始となります。まずは準備フェイズ、『高速移動』したい人はどうぞ。
一同:ういーす。


map02day.png


★第2R:準備フェイズ

 ライバルであるシグマのエージェントがすでに山に入っている事を受け、一同は今回もコストを払って『高速移動』を選択する。
 前のラウンドに道の駅で聞き込みを柳沢と秀史は、とどまっていた鈴木隊の車に同乗して『高速移動』。山頂エリアの調査はすでに完了しているため、山の南エリアに向かった。


柳沢:「よろしく頼むよ~。 この歳になると山登りはキツいんでね~」
秀史:「おっさん、もっと体鍛えなよ」
チシャ猫:「たまには歩いたほうが体にもいいんだにゃ?」
カヤカ:「完全インドア派がなんかいってるぞ」
GM:ここからは『荒れ地』となるので、途中から車を降りることになります。
柳沢:「やれやれどっこいしょ。あたた、腰が」

 紗綾は山頂から、当初の予定通り山田隊と一緒に南エリアに。こちらも車を乗り捨て、柳沢、秀史と合流する。

紗綾:南の奥にあるイノシシ沼が気になりますねえ。『封鎖』されていますが、入れるんでしょうか。
GM:たくさんPPを払えば移動自体は可能だ。
紗綾:なにか封鎖が解かれるトリガーがあるといいんですけど。

 カヤカもここで紗綾と別れ、当初の予定通り北エリアを目指す。
 すでに山頂エリアの調査を終えた真山教授隊が同行することとなった。

GM:こちらも荒れ地になりますので、移動後に降車ですね。
カヤカ:了解。グロムは登山道の入り口辺り、ちょっと奥まったところで隠しておきましょう。
GM:こうして、カヤカくんは取り残されてしまったのであった。
カヤカ:怖い!すっごい怖いけど!

GM:では皆さんが速やかに社務所を後にしたところで、「あれー、みなさんお茶のお代わりをもってきたんですけど」と、神主さんの声が響き渡るのであった。
カヤカ:それはもういいです!(笑)
GM:「便秘とか胃のもたれにも降下抜群なんですが~」
カヤカ:降下の字が違いますよねソレ!?(笑)

★第2R:フェイズ チシャ猫

チシャ猫:「にゃははは、ホント酷い味なんだにゃ? くわばらくわばら」
GM:ということで、引き続きトップバッターはチシャ猫さんだ。
チシャ猫:前回決めたとおり、『兄弟からドローンの情報を買い取ったのは誰だ?』をハッカーで調査!
紗綾:「がんばってくださいですぅ」
チシャ猫:PPを1消費し、『ダイブイン』を使用しダイスを底上げします。
柳沢:電脳特化頼りになり過ぎるなあ!
カヤカ:ハッカーには良く泣かされています(笑)。
 
 カヤカのプレイヤーはこの人災派遣RPGで何度もオンラインセッションを開催して頂いているベテランGMなのである。……大変お世話になっております。

チシャ猫:5D+12と言って判定……(ころころ)31。ダイス目が悪かったにゃあ。
カヤカ:まったく十分な気がしますが(笑)。でもたしかに、あと5あれば達成値2でクリアですねコレ。
チシャ猫:ここは振りたそう。
秀史:がんばれ~!
柳沢:LP7あるよこの人!
カヤカ:ルーキーの特権ですね……!
チシャ猫:(ころころ)+2。あふん、もう1点振り足し!(コロコロ)クリティカルして+7!
GM:この振り足しシステムほんとひどいよなあ(苦笑)。
カヤカ:二回目でクリティカルが出てるあたりお約束ですね(汗)。
柳沢:さて、判定成功。結果が気になるけど。
GM:ちなみに、チシャ猫さんはハッキングの時はノートPCを使う派でしょうか。あるいはデスクトップとかタブレットとか。
チシャ猫:タブレットです。PCは調達が足りなかった(笑)。
GM:……では、君がハッキングをしているとですね、画面に、なにやら、文字が。
チシャ猫:ん、ん~?

 いずこの街か、あるいはそもそも日本なのかも判然としないどこかの部屋。
 己のアジトで『チシャ猫』はタブレットに指先を走らせる。
 稀代のハッカーがその指を振るうたび、電脳世界に散らばった情報が紡ぎ上げられ、隠蔽のベールが剥がされてゆくのだ。
 だが、その指がぴたりと止まる。
 むき出しのコマンドプロンプトに踊る、予期せぬ文字列。

 >UNDER THE ROSE!
 >UNDER THE ROSE!UNDER THE ROSE!
 >UNDER THE ROSE!UNDER THE ROSE!UNDER THE ROSE!
 >UNDER THE ROSE!UNDER THE ROSE!UNDER THE ROSE!UNDER THE ROSE!UNDER THE ROSE!UNDER THE ROSE!UNDER THE ROSE!UNDER...

 ――未だチシャ猫の支配下にない情報群からの、警告文だ。

チシャ猫:「にゃにゃっ、生意気なんだにゃ」
柳沢:「おやおや。UNDER THE ROSE。『ナイショ』を意味する英語だねぇ」
秀史:やめてくれ、その文字は俺に効く(汗)。
柳沢:余談だけど、バースコミックス、船戸明里『UNDER THE ROSE』という漫画がオススメでね(笑)。
紗綾:それはメモしておきましょう(笑)。
GM:ハッカーとしての君はすぐに事態に気がつく。……君のハッキングに呼応して、何かのプログラムが起動。君のIPアドレス、つまりは身元を割り出そうと逆探知をしてきたのだ!
秀史:クラッキング対決!実際サイバーパンクめいている。
GM:では『ハッカー』判定、目標値20を二回行ってみよう。失敗するたびにSPとEP(露出値)に大ダメージを受けてしまう。
カヤカ:シグマかハロルドか。
秀史:連中に後方支援できるメンバーもいると言うことかな?
チシャ猫:20なら普通に判定します。1回目、(ころころ)21……危ない(苦笑)。2回目(ころころ)回って30。どちらも成功です。
秀史:ワザマエ!
カヤカ:流石猫だぜ!

 構築されたシステムに食らいついたワームが急速に膨張し、侵食を開始する。
 数秒と待たず構築した防壁は食い破られ、そのIPアドレスは悉く暴かれ、ヘマをやらかした愚かなクラッカーへの警告と嘲笑と共に、ネット上にぶちまけられるだろう。
 ――相手が『チシャ猫』でなければ。

 「ボクを逆探知とか超生意気なんだにゃー」

 タブレット上で指先を振るう。防壁は瞬時にしなやかな網へとその姿を変え、膨張するワームをはじき返すのではなく、絡め取る。
 増殖の勢いを殺してしまえばそれはただのいちプログラムにすぎない。『チシャ猫』は圧縮・捕獲された攻性プログラムの本体ファイルのアイコンをつまみあげると、冷笑と共に『ゴミ箱』にドロップした。

チシャ猫:「久しぶりにちょっと遊べるトラップだったにゃー」
柳沢:「やや、猫さん随分楽しそうじゃないか」
GM:探りを入れてきた者を迎撃するBOTプログラムだったようです。正直なところかなり危険なトラップだったのですが、チシャ猫さんは華麗に回避しデリートしました。
チシャ猫:「まーボクにかかればちょちょいのちょいなんだけどにゃー、にゃはっはー」判定成功したから調子に乗る乗る(笑)。
紗綾:「頼もしいですぅ」
カヤカ:「なんか猫が静かだと思ったら……」
秀史:「BOTにしてはかなり高性能だな。C.U.B.Eでも探りを入れてきたか?」
GM:そんなこんなで調査結果が出ましたよ、と。

★6 『兄弟からドローンの情報を買い取ったのは誰だ?』 結果
 兄弟からドローンの情報を手に入れた何者かは、香港からアクセスをしていたようだ。
 香港には金や犯罪も厭わぬ狂信的な蝶マニアがいて、いち早くリンドウアゲハの情報をかぎつけたらしい!

カヤカ:香港。……香港っ!?
チシャ猫:「にゃ、なーんかよくわかんないけど、香港からアクセスされてるみたいなんだにゃー」
紗綾:ほんこーん。
柳沢:「やれやれ、大人気だねえ。蝶一匹に物騒なことだよ」
カヤカ:「シグマとハロルド財団と、えーと……香港っつーと、中華系?」
チシャ猫:「そこまではよくわからないんだにゃ?」
秀史:「ここにきてまさかの第三勢力とはな。MNBでも海鋼馬でもなさそうなやり口だが」
GM:残念ながら、今、君が追えるのはここまでだ。香港のネットに潜って依頼主を突き止めることも不可能ではないだろうが、聞き込みなどアナログな手段が必要になり、一日以上かかってしまうと思われる。
チシャ猫:「結構変な匂いがしているから皆も気をつけるんだにゃ?横からズドンで漁夫の利とかやられるとムカつくんだにゃー」
紗綾:「本当に大人気のチョウチョさんですねぇ」
カヤカ:「あー、とにかく現地で蝶見つけるのが一番手っ取り早いみたいだな」
秀史:「道の駅で部隊に囲まれて強奪されなければ、だがな」
カヤカ:「一匹ってことはないんじゃねえかな。向こうがその気なら、最悪こっちから仕掛けて強奪って手もある」
柳沢:「さてさて。現時点ではそもそも人の手に負えるものかどうかも怪しいしね。香港の件は頭の片隅に置いといて、今はとにかく調査を続けようじゃないの」
チシャ猫:「真正面からの戦闘は心配してないんだにゃ。君ら荒事は優秀にゃんでしょ?」

★第2R:フェイズ カヤカ

GM:で、次、なのですが、皆様が良ければカヤカさんからでもよいでしょうか。
秀史:なにやら嫌な予感がしてきましたな。
柳沢:おやおや、面倒事かな~?
カヤカ:カヤカとしては大歓迎です。よっしゃ来い!
GM:ありがとうございます。カヤカ君と真山教授隊は山の北側に向かった。舗装道路が途絶え、君達は徒歩で獣道に入り込んでゆく。
カヤカ:山育ちとして一行を先導しながら、「ケッコーな山ですけど、教授さんは大丈夫ですか?」とか声をかけてみる。『サーヴァント』持ちとして!(笑)
GM:「いやあ、楽しいもんですよ」と教授。「やっぱり研究はフィールドワークに限りますね!」などと言いながらカクシャクとした様で山を登ってゆく。心なしか、街中に居るときよりも元気なくらいだ。
柳沢:トレッキングが日課っぽいしね、このセンセイ。
カヤカ:「タフですね。では、自分も負けません!」と一番最初は譲らない!(笑)
GM:「せ、先生~」「まってくださいよ~」などと学生達(笑)。

 一行は北エリアの奥深くに入り込んだ。他のエリアと比べ、北エリアはとくに水が豊富で、渓流や沢といった地形があちこちに見られる。

カヤカ:「……蝶の生息に、水場っていうのは必要な条件だったりするんですか?」
GM:「蝶にもよりますが、水辺を好む種は多いですね。リンドウアゲハが名前の通りアゲハチョウの一種であれば、水辺に寄りつく可能性は高いでしょう」
カヤカ:「それならこっちのエリアは期待できそうですね」
GM:「じゃあみなさん、ここらへんで予定通り調査を……」というところで。
カヤカ:……あれ?

 「ヒュー♪」
 下品な口笛を吹きならし、森の奥から体格の良い男達が姿を現す。
 知らぬ顔ではない。今朝ほど麓で見知った連中だ。
 挑発的な笑みを浮かべ、大げさな身振りで両手を広げてみせる。
 たとえ言葉がわからなかったとしても、幼児でも容易に理解できるであろう、「通せんぼ」のジェスチャーだった。

GM:「すまねえなあ坊や、ここは通行止めなんだ。カタギに手を出すつもりはねえが、しばらく通すなってのが『隊長』の命令でな」
柳沢:あらら、そっちに出てきちゃったか。
カヤカ:「……出やがったな、脳筋ヤローども」拳を手のひらに打ち付けて、威嚇。インカムを通じて皆に状況を中継します。
紗綾:『ちいぃ、戦はそっちじゃったか!』
GM:ということでイベント『シグマチームの妨害』が発生。彼らを排除するまではこのエリアで調査を行うことは出来ない。

★緊急判定:シグマチームの妨害
  北エリアにはシグマチームが立ちはだかっている。彼らを排除しない限り調査は出来ない。
  判定:『命中』でたたきのめす、もしくは「回避」で山の中に引きずり込む。

柳沢:「多勢に無勢だし、次の手番を待つかい?」
チシャ猫:「相手も蝶は見つけてない感じだけどにゃー」
GM:カヤカ君には、妨害している連中の向こうで、ハロルド財団のメンバーが調査を始めつつある光景が見える。
柳沢:(条件を確認)なるほど、ガチ戦闘じゃないのか。「ま、大した連中じゃなさそうだし、カヤカ君一人でも大丈夫でしょ」
秀史:出遅れてもつまらないし、判定で排除できるなら。
カヤカ:「みてーだな。……よし、ノそう」……『回避』で森の中に引きずり込む方が得意だけど、数が居るなら寝ててもらった方がよさそうだ。
GM:ちなみに、妨害メンバーは屈強な男達が十人程度。君らが出会った『隊長』や『大男』の姿はない。
カヤカ:「よっしゃ、全員アタマ揺らして悪夢みせたらぁ!名乗りもしてやんねーからなァ!?」『命中』判定で妨害を排除!
柳沢:あ、猫さんここは一応『アドヴァイス』で支援を、
カヤカ:4D+4(ころころ)…12!あっ、ひくいっ!?(笑)
チシャ猫:(間に合わなかった感)
カヤカ:ご、ごめんなさいーっ!?
柳沢:うーん、期待値が元々18だからねえ。
カヤカ:くっ、LPを使って振り直します!(ころころ)20!ぃよっし!
秀史:お見事!

「ハッハー!坊や、おれ達とやろうってのかい!?」
「CCCの連中なら加減は必要ねえなあ!!」
 屈強な大男達が散開し、一斉に間合いを詰めてくる。
 つかみかかってくるその太い左腕を――かわそうとして木の根に足を取られた。
 胸元を捕まれた。飛んでくる右の拳。
 莫迦、浮足立つな。
 ようやくにしてスイッチが入った。慣れない仕事に浮かれていたルーキーから、退魔の武闘家たるその本来の性能へと。
 動きは最小限。左の掌で飛んできた拳を捌き、右の拳で男のこめかみを軽く小突く。それで決着だった。物理的な衝撃ではない。
 カヤカの拳に込められた霊力が、男の精神を砕いたのだ。
 「ちいっ!やるじゃねえかこのガキ!」
 「慌てるな、包囲しているのはこちらだ!」
 囲まれても動じる必要はない。彼らの心はむき出しで、次にどう動くかが手に取るようにわかるのだから。
 心を読み、心を砕く武術。――それこそが『魂砕き』居垣佳夜迦の異能であった。
  
GM:君は大男達の攻撃をひらりひらりといなし、的確に急所を小突いて無力化していく。
カヤカ:テレパス武術ッ!っていうと凄い怪しいですね(笑)。
柳沢:本当に『先読み』したり後の先とったりしたりするわけだ。
GM:途中ちょっと危ないところもあったが、速やかに制圧は完了した。
カヤカ:「あーいむうぃなーッ!!」倒れ伏した男の上に立って拳を振り上げて!
一同:「…………」
チシャ猫:「……あんまり目立たないほうがいいと思うんだにゃ?」
カヤカ:「あ゛」
柳沢:「若いねえ」(にっこり)
カヤカ:「しまった、教授サン居たんだ……」
GM:「これがCCCさんですか……噂には聞いていましたが、いやはや……」
秀史:勝ち名乗りはギリギリアウトじゃないかなあ(笑)。
GM:「すげーな」「あれどうやってんだろう」「トリック?」「カンフーとか」ざわざわざわ。
カヤカ:「とりあえず、調査の妨害があっても大丈夫です!自分が何とかしますから!」(わたわた)
GM:「う、うん。そうだ、君たち。彼が頑張ってくれたんだ、調査をはじめよう!」「は、はーい!」
柳沢:ちなみに今の勝ち名乗り、EP溜まるの?(笑)
GM:ほしければ上げるけど。
カヤカ:いらないッス(笑)。

 シグマチームの妨害を速やかに排除したカヤカは、そのまま調査判定に挑戦する。

カヤカ:ではマニピュレータ(精密動作)で教授隊のお手伝いを。目標値24……び、微妙?
柳沢:うーん、平目じゃ無理だろうねえ(苦笑)。
チシャ猫:『アドヴァイス』ポポーイ。+1Dなんだにゃ。
カヤカ:さんきゅー猫!教授の支援も入れて、5D+6!(ころころ)23!かはっ。
秀史:ああ、ここにも妖怪イチタリナイが……。
カヤカ:EP3点をLP1点に換算して振り足し!(ころころ)当たり前ですが成功!……このEPはさっきの勝ち名乗りの分って事で(笑)。
チシャ猫:『アドヴァイス』のPP消費を『偽情報』で軽減。口座が一瞬減ってすぐ戻ったにゃー。
紗綾:それは偽情報というより改竄では(笑)
柳沢:便利なスキルだなあ(笑)。
チシャ猫:ごまかす数字には限度があるんだにゃー。
柳沢:いずれにしてもよくやってくれた。これで北エリアの調査は完了だね。
カヤカ:さて、見つかるか……?
GM:では君は『サーヴァント』の本領を発揮し、調査隊の手伝いとして山や沢を駆け巡った。……その結果。
カヤカ:霊山に潜らされたことも幾度か……おお?
GM:君は、沢の淵で、羽をみつけた。
紗綾:おお!
GM:すでに千切れた羽の一部。泥と水でぼろぼろになっているが、細工模様を思わせるその美しい模様は、確かに事前情報で聞いていたリンドウアゲハのものに間違いない!
柳沢&秀史:……ほほう。
カヤカ:ん、叫んだらシグマに見つかりそうなので、インカムで報告します。「こちらカヤカ。……えっと、なんか羽根、みつけたんだけど」
柳沢:千切れてるってのはねえ。
秀史:誰、もしくは何にやられたのだろう?
GM:「こ、これは!まさしくリンドウアゲハの!!」教授も興奮気味だ。
カヤカ:「ホンモノなんですね。でも、千切れてるのは……」
GM:すると調査を終えた学生達が次々とデータを持ってくる。「教授、これを」「ふーむ」「こちらにも「ふーむ、やはりか」
カヤカ:「やはり、って教授。何か予想が当たったん、でしょうか?」
GM:「うむ、詳しくはこちらのメモを見てくれたまえ」
一同:メタいメタい!(笑)

★1 調査隊と同行し北エリアの調査 結果
 朽ちた羽を見つけた!!!

 水辺でリンドウアゲハのものと思われる羽をみつけた。
 この山にリンドウアゲハが居たのは確からしい。
 どうやら水辺に惹かれて産卵のためにどこからかやってきたようだ。
 今でもいるのか?どこから来たのか?
 
 ここ最近の温暖化と例年の豪雨の影響で館神山の地下水位が増加。
 生態系にも大きな影響を与えているようだ……。

 湧水を見つけた:このエリアにいる全員がSPorHPを10回復

GM:「この蝶はおそらく、産卵場所を求めてここまで来たところで力尽き、森の虫たちに土に返されてしまったのだろう」
カヤカ:卵はあったんですか?
GM:残念ながらこのエリアで卵を見つけることは出来なかった。
カヤカ:「産卵、成程。それで水辺を好むのですねーーって、水位の増加?」
GM:「ここ最近の温暖化で、何年も雨量が多い年が続いてるんだ。おそらく山の地下水脈も水位が増しているのだろう」
チシャ猫:「統計を調べてみたけど、確かに雨量は上がってるみたいだにゃ」
カヤカ:「んんー?おじさーん。おじさーん、四百年前って、実際に災害起こったんだっけ?」
柳沢:「え? ちょっと待って、過去ログを読み返してみるよ」
紗綾:メタいメタい(笑)。
カヤカ:「この蝶が現れると災害が発生する、だから不吉な蝶と呼ばれるようになったとか!」
秀史:「つまり、この山は近いうちに氾濫を起こす可能性が高い?」
カヤカ:「猫!おっさん!裏付け取れる!?」
柳沢:ざっと読み返したけど、実際に災害が起きたかどうかの言及はなかったね。
GM:君の疑問に教授が答える。「いえ、氾濫の心配はとりあえずないと思います」
カヤカ:「って、……え?大丈夫なんです?」
GM:「館神山からは幾筋もの川が流れ、関東平野に流れ込んでいます。確かに雨量の増加はありますが、関東平野からしてみれば十分に吸収できる量かと」
カヤカ:「なる、ほど……?じゃあ、館神山の災害ではない、のですね」
柳沢:確かに、山の水位が上がったとしても、氾濫するのは下流域だしね。
カヤカ:四百年前に大きな災害が起きてたら言及されてもおかしくないですもんね。「ありがとうございます。……あちゃー、早とちりした~……」がっくし。
柳沢:「気を落としなさんな。、夢でも幻でもなく実体のある蝶だ、と解っただけでも大収穫だしね」
カヤカ:「とりあえず一歩前進!以上!」とインカムの通信を乱暴に切ります(笑)。……うわ~やらかした~(ごろんごろん)。
GM:ということで、カヤカ君のチームは蝶の羽の欠片を手に入れた。学術的には大きな一歩だが、成体を確保するというミッションはまだ完了していない。
柳沢:「どうにも、北に現れた蝶は迷い込んだ奴って感じがするね。生息地がもっと別なところにあるはずだ」
秀史:「となると、我々の居る南側の方が目はあると考えるべきか」
カヤカ:うーん、北側は空振り情報だったのかなあ。
GM:(さてどうだろう)
チシャ猫:「チシャも興味出てきたんだにゃ?幻の蝶、見てみたいにゃね」


★第2R:フェイズ 柳沢


GM:さて、南エリアの調査に向かった三人の方は、鈴木隊、山田隊とともに南エリアにやってきた。なかなかの大所帯だね。
柳沢:ほいほい。紗綾君たちとも無事合流したよ。
紗綾:「こっちにいっぱいいると良いですねぇ」
GM:そんな君たちは、南エリアに入ったあたりで二十人ほどの一団と遭遇する。
柳沢:うへえ、いっぱいいる(笑)。
カヤカ:「シグマの連中がまだ居るのか?」
チシャ猫:「質はともかく、動員数がすごいんだにゃ?」
秀史:「片っ端から捜索をかけてるってことか?金かけてるな」
柳沢:「……やれやれ、まったく観光客が多いねえ、この山は!」
GM:まさに、その通りです。「あらあら、学生さん達がたくさん。学校の授業かしら?」と声をかけてきたのは、山登りの格好をしたおばあさんだ。
柳沢:あっれー?本当に観光客だったのか(笑)。
紗綾:不審者は我々のほう、というオチでしたか(笑)。

 二十人ほどの団体の招待は、館神山にハイキングにやってきた隣県の老人会の一団だった。とめどない世間話をしながらのんびりと山頂を目指すご老人がたに道を譲りつつ、挨拶をかわす一同。

柳沢:やましい調査ではないし、ここは「学生のフィールドワークの引率ですよー」と回答しておこう。
GM:「そうかいそうかい、大学のお勉強かい、えらいねえ」
チシャ猫:「やましい能力で調査してるだけなんだにゃ」(笑)
GM:こちらの一行は服を着せた子犬を抱えていたり、記念撮影を撮りまくっていたり、休憩して座り込んでお茶を飲んでいたりとのんびりしたものだ。
カヤカ:こっちのエリアはほのぼのだなあ。
柳沢:世間話を交わしつつ、変な情報が紛れてないか耳をそばだてる。
GM:「おーそこのぼっちゃんと嬢ちゃん、みかん食べるかい?」
紗綾:「わーい、いただきますぅ」
秀史:「ありがたく頂戴します」
紗綾:「何か面白い写真撮れましたかぁ?」
GM:「おお見るかい見るかい」とやたら気合の入った一眼レフのデジカメを見せてくれる(笑)。
柳沢:それはチェックしておきたい。蝶の影とか、屈強な外国人の姿とか。
GM:じーちゃんばーちゃんの自撮りやら集合写真やらが映っている。……君は素早く目を走らせるが、怪しいものは特に見当たらなかった。
柳沢:収穫なしか。「いやあ、矍鑠(かくしゃく)としたものですなあ。私もみなさんみたいに元気に歳をとりたいもんです」適当に持ち上げておく(笑)。
GM:「アンタもなあ、もう少し勤めればアガリだから、もうちょっとがんばんなさいよ!」
柳沢:「なかなか引退させてくれないんですよねぇ」
GM:「あと嫁にはやさしくしてやんなよ!あそこのじいさんなあ、会社定年になったその日にかみさんが家を出て行ってなあ」
秀史:「大人の会話だな。定年後に嫁さんが出ていくのは勘弁だが」(笑)
柳沢:「むしろおじさん、定年前に出ていかれちゃったんだけどねえ」(笑)
カヤカ:「ちまちま世知辛さが滲みますね……」
秀史:「超能力者や魔法使いでも、離婚の危機からは逃れられないのだなあ」
紗綾:『大名だろうが華族だろうが、離婚するときはするものよ』
柳沢:「……うん、まあ、なんだ。辛い話はやめよう?」
一同:うむ。
GM:などと君らが会話しているうちに、ご老人達は再び歩き始める。
「さ、みなさん、そろそろ行きますよ」「は~い」
秀史:「オタッシャデー」
柳沢:「猫さん。一応、荒事になったときに彼らを巻き込まないよう、GPSかなんかで彼らの位置情報をトレースしておいてもらえるかい?」
チシャ猫:「にゃにゃーん、めんどーだけど仕方がないんだにゃ?」
秀史:「彼らは携帯やスマホ持っていないのでは?」
チシャ猫:「にっしっし、心配しなくても年寄りは首輪付きにゃよ~」
柳沢:「さすがは猫さんだね」
チシャ猫:「お年寄りの携帯は迷子防止のGPS標準装備にゃ」
カヤカ:「ああ、徘徊防止とかか……」

 老人会の一行を見送った一同は、南エリアの調査を開始する。

GM:山田女史が「では、調査を始めましょうか」と言えば、「ういーす。みんなスタンバイ」と鈴木君。ということで、調査の判定どうぞ。
柳沢:敵もいないし、ここは私が最初に判定をしよう。『スカラー』判定、PPも3点使って4D+6(ころころ)……回って21。
紗綾:これは一発クリアですね。
カヤカ:「おお、おじさん流石!」
柳沢:「やれやれ、事前に真山先生の本を読んどいて良かったよ」
GM:それでは、判定の結果なのですが。
柳沢:ふむふむ。
GM:君は採集されたデータを分析したが、――残念ながら、このエリアではリンドウアゲハのものと思われる痕跡は見つからなかった。
柳沢:「ということで、見つからなかった事がわかったよ」(笑)
カヤカ:「……あれ?そっちが本命だとばかり思ってたけどなあ」
秀史:「となると、イノシシ沼か?」
紗綾:北エリアから沼まで隠し水路があったりして(笑)。

 各エリアの調査を終えたが、決定的な手がかりがなく困惑する一同。しかし……。
 
GM:「いやーっ!!豆ちゃんがーっ!!!誰か!誰かー!!」
紗綾:「豆ちゃん?」
GM:声の方角は、君たちが元来た道の方だ。
柳沢:「あちゃあ、おじいちゃん達に何かあったかな?」
カヤカ:豆ちゃん。連れていた犬のことかな?
チシャ猫:「位置情報送るにゃ!」
紗綾:「はわわ、助けないと!」
柳沢:ところが私の手番はここで終了なんだね。
秀史:「はいはい、俺の出番だな」


★第2R:フェイズ 秀史


 悲鳴を聞きつけ山道を引き返した一同。
 そこには戸惑ったように立ちすくむ老人会の面々と、その中心で、豆柴を抱いて泣き叫ぶ血相を変えた老婦人がいた。

GM:子犬は口から泡を吹いて痙攣しており、かなりよろしくない状況とわかる。
秀史:「荒事かと思って来てみたが……獣医は専門外だぞ」
GM:「きゅ、急に豆ちゃんが泡を吹いて倒れたの!」
紗綾:「何か良くないモノを拾い食いしちゃったのでしょうか?」
カヤカ:「ええ?害獣駆除に毒餌なんて使わないよな?農薬?」
柳沢:「山の中では考えにくいねえ。キノコでも口にしたかな?」
紗綾:GM、ミスティックで判定できません?確か心霊治療の要素も含んでいたはずですが。
GM:それではここで判定を。みなさんチェックよろしく。

★調査項目ex:犬を救え!
  急に泡を吹いて倒れた犬を助け出せ。
  成功条件:ドクターで判定、もしくは「道の駅エリア」にある動物病院に犬を連れて行く。

カヤカ:ダメっぽい!科学的なアレっぽいですね!(笑)
柳沢:『ドクター』持ちが誰もいない(笑)!
チシャ猫:お客様の中にドクターの方いらっしゃいますか~?
秀史:そんな技能は取ってません(笑)。
紗綾:『犬は専門外じゃい』
GM:『ドクター』のスキルが取り損にならんよう作ってみました。
カヤカ:『ドクター』は中々伸びないんですよねぇ(苦笑)。
柳沢:3手番もあれば、なんとかクリア出来るかな。
秀史:いくら何でも3手番消費はまずい。ここは『道の駅エリアへの搬送』を行います。俺なら単独行動がデメリットにならないし。
柳沢:言われてみれば。ではここはシタナガ君にお任せしよう。
秀史:――それに、『道の駅エリア』からなら沼以外の全エリアに攻撃が届く。
カヤカ:大陸間弾道スリケン!
チシャ猫:カッコイイ!
GM:「お、お願いします、どうか……!」涙ながらの老婦人
秀史:「お任せを」犬を小脇に抱え、獣道を下ります。手番を消費しての『標準移動』扱いで良いですか?
GM:はいな。5PPでOKですよ。
柳沢:「苦労かけるねえ。よろしくー」
GM:坂道を駆け下りつつどんどんと加速。――危険なスピードに達しながらも、迷いなく木々の隙間を縫って走り抜けるその様は、まさしくニンジャのそれだ。
秀史:「緊急事態だ。チェシャ猫、CCCから車を回せ!」
チシャ猫:「猫遣いが荒いんだにゃ。近くのタクシーの方が早そうなんで回しといたんだにゃ」
柳沢:出来る猫さんだなあ。
秀史:「助かる!ついでに近くの動物病院に連絡も」
チシャ猫:「動物病院にゃねーOKにゃよー、住所そっちに送るにゃー」
GM:君が山道をつっきって国道に出ると、狙い澄ましたようにタクシーがやってくる。「あのー、なんか、ここでお客さんを拾うようにって、無線で指示があったんだけんども」
秀史:「急いでこの住所の動物クリニックに向かってくれ!」
カヤカ:優秀……っ!
チシャ猫:「しかし、他人様のお犬様のために頑張り過ぎじゃないかにゃー?」

 連携による電撃的な搬送で、秀史は『道の駅』エリアに移動。
 豆柴を動物病院に届けることに成功した。
 迎えに出てきた獣医は、豆柴の様子を見るなり手慣れた様子で処置を始める。

GM:「あーこりゃ何かよくないもの口にしちゃいましたねー」と薬剤を薄めた液を含ませる。しばらくすると、豆ちゃんはげぽっとお腹の中のものを吐き出した。
カヤカ:「よくないもの?」
GM:吐いたものを見ると……そこには、羽っぽいものが。
柳沢:「おっと、意外なところから手がかりが」
秀史:「蝶を食ったのか……。悪食にもほどがあるぞ豆ちゃん」
GM:ではそこで、インカムで情報を共有していた教授が説明する。「たまに、子犬や猫が蝶を食べてしまってこうなることがあるのです」
カヤカ:「ふむふむ」
GM:「蝶類の中には、幼虫の頃に毒草を食べて育つことで、成虫になっても体内に毒を持つものがいるんです。そうして毒をもった自分が食べられることで、敵に自分たちを食べないよう警告し、群れ全体を守るんですね」
秀史:「種族としての防衛策というやつか」
チシャ猫:「なるほどにゃんだにゃー」
GM:「こういう蝶は、たいていその毒草を好んで卵を産み付けるのです」
カヤカ:「毒草。……毒草かあ。段々生態もわかってきたなー」
柳沢:「水辺で産卵をし、毒草に卵を産み付ける。生息場所はだいたい絞れてきたんじゃないかな?」
GM:治療が一段落したところで、君の元に電話がかかってくる。「豆ちゃんは、豆ちゃんは大丈夫ですか!?」
秀史:「大丈夫ですよ。病院の住所をお伝えします」
GM:「ああ、ありがとうございました、本当にありがとうございました……!」心からのお礼の言葉に、ちょっと君のテンションはあがってLPが+1となる。
カヤカ:いいことをすると気分いいですしね。

★2 調査隊と共に南エリアを調査:結果

南エリアでは蝶は見つからなかったが、
たまたま助けた犬の胃の中から蝶の羽の欠片が発見された。
これはリンドウアゲハの羽だ!
どうやらリンドウアゲハが存在するのは間違いないらしい。
リンドウアゲハは毒を持っており、口にした犬が中毒を起こしたようだ。

飼い主から涙ながらの感謝。ちょっといい気分 LP+1


柳沢:LP追加いいなあ(笑)。
GM:てか、カヤカ君もSPとHP回復あったんですけどね(笑)。
カヤカ:消費してないから(苦笑)。
柳沢:シタナガ君は設定こそ突拍子も無かったが、実は我々の中で一番良識ある人かも知らん(笑)。
紗綾:みんなだんだんキャラが固まってきましたね。
カヤカ:あいむうぃなーしてしまったから良識を語れないっ!(笑)
柳沢:せやねえ(笑)。
チシャ猫:紗綾さんは良識ありそうなんだけど。
秀史:刀が……。
柳沢:刀がねえ……。
カヤカ:じーさんがな……。
紗綾:『このりょーしき人たるワシを捕まえて何という言いぐさじゃ』「大おじいちゃんは、良識ないと思いますですぅ」
チシャ猫:「ボクのほうがまだ良識があるんだにゃ?」
秀史:(笑)常識人が誰かは置いておいて、「先生、その羽と吐いたものはもらってもよろしいか?」
GM:「え?まあ、ばっちくなければ……。この症状だと、アルカロイド系だと思われます。人間の体内に入っても下痢や嘔吐をしますから、取り扱いには気をつけてくださいね」
秀史:「実家で爺さんに教わったな。野草やキノコは場所によって微妙に成分が変わるから、毒があるかないか判別するのはプロでも難しいと」
GM:「ま、逆に言えば、うまくすれば便秘解消とか胃もたれの薬になったりもするんですけどね」
秀史:……。
紗綾:……。
柳沢:……。
カヤカ:「……ちょっと待って、その薬効、聞いた覚えがあるぞ」(笑)
チシャ猫:「毒草茶だったんだにゃー」(笑)
柳沢:嫌だなあ、またあのダメ神主のとこいくのかあ。面識ないけど(笑)。
カヤカ:絶対悪ノリだと思っててすいませんっした!
チシャ猫:まさかの伏線でしたね(笑)。
GM:いやーヒントがわざとらしくならないよう、神主のキャラをわざとらしくしたのですが、悪ノリと取って頂けてよかったっす(笑)。
紗綾:いつもの悪ノリモブキャラとばかり思ってた(笑)。
カヤカ:「ええっと、状況よくわかんねぇけど、またあのマッズいお茶………だったか漢方だったか飲みに行くのか?」
秀史:「いや、神主さんにお茶の材料のある場所を聞く」
カヤカ:「そっか、その薬草っての探せばいいんだな?おっけ、わかった!」
GM:「神主さんとなら電話がつながりますよ」と教授。会話だけなら手番を消費せずに可能です。
秀史:俺の番はここまでですね。あとは神主と面識がある紗綾さんにお任せします。


★第2R:フェイズ 紗綾


柳沢:プレイヤーの風邪は大丈夫そうですか?
紗綾:中の人は意識飛びそうですが、がんばりますDeath。
チシャ猫:ご無理はなさらずー。
紗綾:お気遣いありがとうです。では携帯をお借りして神主さんに電話を。「先ほど頂いたお茶の原料ってどこで取ってこられたんですか?おいしかったんで是非お父さんにも飲ませてあげたいんですぅ」『それは止めた方が良いと思うぞい』
秀史:お父さんがかわいそう(笑)。
チシャ猫:「美味しかったんでとは大きな嘘が出たんだにゃ?」
紗綾:「え?おいしかったですよ?」
チシャ猫:「にゃ。……まぁボクは飲んでないからにゃんも言えないんだにゃ?」
柳沢:「おじさんも同じ」(笑)。
紗綾:『うちの子孫は代々毒には強い体質じゃからのー。戦場では生死を分けるもんじゃ』
GM:「えっ!!いやーそれはうれしい。うちの神社もこれで特産品として売り出せるってもんですよ!!やっぱり時代は健康だなあ。通販でもとりあえず体重が落ちる(※個人の感想です)とか肌がきれいになります(※個人の感想です)とかつけておけば倍の値段設定しても売れるからなあ!
チシャ猫:「なかなか俗い神主様なんだにゃ」
GM:「よし次は製剤してサプリとして売りだそう。霊験あらたか館神丸とか名付けて。うんさっそくページを作ろう」
チシャ猫:「ページはご依頼頂いたら悪い方に破格の値段で請け負うのにゃー、いいページつくるにゃよー」
GM:「それはありがたいですね、ぜひあとで相談を……」
チシャ猫:「悪い方に破格なんだけどにゃー」
柳沢:都合の良いところしか聞いてないタイプの人じゃないかなあ。
紗綾:「で、どんな草なんですか?」
GM:「あれはツリガネスズクサと言いまして。もともとイノシシ沼に自生する野草なんです。うちの神社の文献によると、毒を持っていますが少量だと薬になるとのことで、昔はそれを採ってきて丸薬にしてたんだそうです。これを使わない手はないと、うちの神社の特産品にすべく去年頑張って山奥まで行って採ってきました!いやあ大変でした」
柳沢:やっぱりイノシシ沼か。
カヤカ:エリア的に一番怪しかったですけど、直球でしたね。
紗綾:「ここからイノシシ沼に行く道はあるんですか?」
GM:「あ、うん。山の南からさらに南に行くと行けるよ。木が茂っていて、沼までたどり着くのはめちゃくちゃ大変だけど」……つまるところ『侵入移動』してねってことです。
カヤカ:PPガー!!
柳沢:払いたくないでござる……ッ!移動でPP払いたくないでござる……ッ!
チシャ猫:おじさん、余裕がないにゃよ!
紗綾:もう少し情報が欲しい感じはしますね。具体的にはPPを消費せずにすむ隠し通路など!
GM:「うーん、僕もケガだらけになってようやくたどりついたからなあー」
カヤカ:北側にはもう何もなさそうだし、移動してそっちに合流するとして………うう、遠い。
紗綾:洞窟で北エリアと沼が繋がっていたりして。
秀史:残りのシグマが南エリアに来られないよう足止めするって選択もあるな。
カヤカ:隊長と大男の行方も不明なんですよねえ。
チシャ猫:情報を流してシグマに侵入させて、蝶を捕まえさせて横取りするとか……。

 己のPPや戦闘力、マップを確認しながら相談するプレイヤー達。ここらへんがエリア移動の要素のある人災派遣RPGの特徴であるが、GMは基本プレイヤーの結論待ちなのでちょっとさみしかったりする。

紗綾:整理すると、結局、やれることはイノシシ沼に直行することだけ?
秀史:今ある情報からすると、それくらいですね。
柳沢:あとは、この手番のうちに行くか、一回パスしてみんなで一緒に行くか。
紗綾:悩んでいても埒があかないのでとりあえず先陣を切ってしまいましょう。ええっと、消費PPは……。
GM:ああ、PPのカウントはしなくていい。君が「イノシシ沼への移動を宣言する」ことでイベントが発生する。
柳沢:おやあ?
GM:君がイノシシ沼に向かうべく、館神山の南を進んでいると――同じくイノシシ沼に向かおうとしている人影とばったり出くわす。
紗綾:お相手はどなた?
GM:「HEY、誰かと思えばお嬢ちゃん……そういえば、さっき麓で会ったな?」身長2メートルくらいある大男だ。
カヤカ:ああ、見たことがあるな。
紗綾:『隊長』ではないのですね。
GM:うむ。『隊長』に頭を下げてた、態度が悪かった方だ。
紗綾:「こんにちはですぅ。こんなところで何しているんですか?」
柳沢:ブレないなあ(笑)。
GM:「そうさなあ、ちょっとした土木工事ってとこかな」
紗綾:周囲を見てみよう。何か分かります?
GM:どうやら、彼の周囲と、今まで通ってきたルートの木々がことごとく切り倒されているようだね。
カヤカ:……と、通りやすくなったな!(笑)
チシャ猫:「アホだにゃ、アホのしごとだにゃ!」
紗綾:イノシシ沼への高速道路を鋭意工事中って感じですか。
GM:本来道を邪魔している枝葉や幹がばさばさ切られて、通行可能となりつつある。
紗綾:「いいんですか?もしチョウチョさんがいたら逃げちゃいますよ?」
GM:「さあ?俺の知ったことじゃあないね。俺が言われたのは、この先にある沼までの道を切り開けってことだけさ」
柳沢:「ったく、アメリカさんのやることはいつもコレだよ」
秀史:自然は大事にしろよ(笑)。
紗綾:完全下請け分業制、上の考えには口を挟まない(苦笑)。
カヤカ:「捕まえるのは仕事じゃない、のか?」
GM:「そりゃあ、財団の連中が俺が作った通路を通っていってやるだろう。んで、たった今俺がもらったコマンドは……」……男の腕が突如、ぎゅいーんと鳴り出し、ジャケットを突き破ってチェーンソーが飛び出す!
柳沢:サーヤ は バラバラになった!
秀史:わあいサイボーグだ!
カヤカ:『機械化』かあ!
GM:「お前らを通すなってことさ!」ちゅいーん!ちゅいーん!(笑)
柳沢:ですよねー。
GM:「HAHAHAHAHAHAHA!俺はシグマの『伐採屋』(ランバージャック)!お前らもエゾマツの幹みたいにぶった斬ってやるぜぇーっ!」
紗綾:『ひゃひゃひゃ!貴様こそワシの錆にしてくれるわ!戦じゃ戦じゃ!』「いやー、大おじいちゃん興奮しないでっ~!」
カヤカ:エリアの正反対でお祭りはじまっちゃったーっ!?
GM:この手番では遭遇戦のため、互いに一回ずつ攻防する形になります。本格的な戦闘は次のラウンドからですね。

秀史:「……ちょっと待て、シグマチームはいつ沼に蝶がいると気づいたんだ?」
カヤカ:「確かに。こちらが神社の文献とかも漁って、ようやく見つかったばかりなのになあ」
柳沢:「全うに考えれば人海戦術で調べあげた、ということになるが」
紗綾:「エリアごとに、手当たり次第ひとを派遣しているとかです?」
秀史:「その場合、この大男の単独行動とうのが不自然に感じる」
柳沢:「……我々の調査を盗み見してた可能性もある?」
チシャ猫:「じょ、情報は渡してないにゃ!まだ渡してないにゃ!」
カヤカ:「信じといてやるから後でメシ奢りな猫」
チシャ猫:「上等なカリカリを用意しといてやるにゃ」
カヤカ:「猫じゃねえよ俺は!」
秀史:「そもそも沼に蝶がいると確信がなければ大男を派遣しない。かといって確信しているならここで全部隊を送り込むはず」
チシャ猫:「確かに、カン任せで森を伐採するのはリスクが高すぎるんだにゃ」
秀史:「つまり沼にいるという情報をつかんだのは俺たちとほぼ同時。そのうえで、念のため遊撃として置いておいた大男を先行させた?」
GM:さて、シグマチームはどうやって君らの調査に追いついたんでしょう?そして蝶は本当に沼にいるのか?というあたりで時間も来ましたのでここで一度お開きです。次回はまるまる戦闘のクライマックスです!
一同:お疲れさまでした~!
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|コメント(-) |トラックバック(-) | 2017年01月22日 (日)17時34分

人災派遣TRPGリプレイ『幽かなる竜胆』 04(完結)

★4日目 (第2R、最終3R)

GM:どうもどうも、四日続いたセッションも最終日となりました。皆様よろしくお願いします。
一同:よろしくお願いします~。
GM:まずは状況説明を兼ねたおさらいを。――幻の蝶を探すため山に向かった皆さんは、探索の結果、幻の蝶がツリガネスズクサという毒草に卵を産みつけることを特定した。そして毒草の自生地であると思われるイノシシ沼に向かう途中、同じ目的でやってきたシグマのエージェントと鉢合わせしたのであった!
柳沢:ええっと、『イノシシ沼に向かおうと思った』時点で遭遇したので、山の南エリアで戦闘が発生しているということで良いのかな?
GM:その通りです。紗綾さんに加え、柳沢さんや調査隊も同じエリアにおります。
柳沢:ふむ。『斥力障壁』が飛ばせるのでこちらとしては好都合。ってか、いきなり殴ったり殴られたりする流れかい?
GM:……チェーンソーがどるっどるっどるっどるるるるるるーん!(笑)
柳沢:そういやヤる気満点だったね(笑)。
GM:しかし先行はイニシア値で勝る紗綾さんなのであった。

★第2R:フェイズ 紗綾(続き)

紗綾:『ひゃひゃひゃ、戦じゃ戦じゃ!』ということで攻撃します。
GM:ちなみに混雑度「2」なので、PP、EP管理よろしく。
紗綾:はーい。『完全憑依』は露出がきついので、『鬼神力』で攻撃しまーす。4D+6(ころころ)ああ、16低い。

『こりゃ!もっとしっかり腰を入れんかい!』
「そんなこといわれてもぉ~」
 刀身にひっぱられ、ほとんど倒れ込むように不確かな山道を突進する。
 その素人くさい足捌きは、だが、『伐採屋』の間合いを超えた途端に豹変する。
 影のように密やかに迅い踏み込み。
 それこそは、幾多の剣豪異形と渡り合ってきた剣士の記憶が、持ち主の四肢を制御下に置いた証である。
 一拍の後には、刀真紗綾は巨漢の足下に鶉のように身を潜めていた。
 鎧を纏い、上背で優る相手に斬り下ろしは通じない。
 抜き胴、袈裟懸けでも致命とはならぬ。
 しからば最善手は之。――全身を撥条と化した、斬り上げである。

GM:3D+8の『ガード』。『回避』なんて器用なことはできない!(ころころ)……げ、16!
カヤカ:同値!同値は『成功』ですね。
柳沢:ダメージが5点減ってしまいますが、まあ、普通に攻撃出来ます。
GM:解説ありがとう(ルールブックめくりながら判定している奴)。さあ、ダメージDon't(どんと)来なさい!
柳沢:どっちだよ(笑)。
紗綾:おじいちゃんで斬りつける!7D+7(ころころ)……うわっ、3個回って47!
カヤカ:んんん!?
柳沢:高い!!
GM:うげげ!君の一撃は『伐採屋』の体を深く切り裂いた。『Huuu……なかなかやるじゃねえか嬢ちゃん!』
紗綾:『ええい!見ておれんわ!刀の動きはこうじゃい!』「わわわ、大おじいさん引っ張らないでー!!」
GM:ちなみに君はすさまじく硬い手応えを感じた。中まで機械が詰まってるのは間違いないだろう。
紗綾:『ほほう、からくりびとか。斬り甲斐がありそうじゃのぅ!!」
柳沢:ちなみに紗綾君はSPを余計に7点消費すれば『速攻』でもう一回攻撃を仕掛けることも出来るよ。
紗綾:やる(即決)。
カヤカ:わぁ紗綾さんスゲー即決ゥ!
紗綾:先ほどと同内容を乗せて攻撃!『遅い遅い!』「だから引っ張らないでー」(ころころ)命中32!
柳沢:今度は命中から高いなぁ。
GM:はっはっは、Don’t来なさい(安定志向)。
柳沢:だからどっちだよ(笑)。
GM:防御(ころころ)……15。ぜーんぜんダメだ(笑)。
柳沢:-17で『大失敗』。通常攻撃に加え、GP無視のダメージが3D点乗るね。
紗綾:返しの刃で(ころころ)43!
GM:(ダメージ計算)痛い痛い。
紗綾:追加ダメージを3D(ころころ)……8点。
柳沢:では紗綾君は速攻分も加えてSP9、EP2を消費してくださいな。
GM:いやーぶっちゃけ相当ゴリゴリやられました。
チシャ猫:「あれで生きてるとか?サイボーグ怖いんだにゃ?」
紗綾:『ほほぅ、これだけ刻んでも動けるとは、やはり斬り甲斐があるのう!愉快愉快!』
カヤカ:助勢はいらない感じかな?
GM:それでは皆様お待たせ、イニシア最後のこちらのターンだ。
一同:いや待ってないから。
紗綾:私とおじさん、どっちに来ます?
GM:「Let's Party!!」『伐採屋』の脳から分泌されるアドレナリンに呼応し、人工筋肉が過剰膨張する。……チェーンソー大回転による『薙ぎ払い』だ!!
柳沢:うへえ、『薙ぎ払い』は参るなあ。このエリアに居る紗綾君とおじさん両方が対象だよ。
GM:どるん☆どるん☆どるるるるるーん!必殺☆マジカルチェーンソ~。
カヤカ:何でもマジカルつければいいってもんじゃない!(笑)
GM:じゃあ必殺☆プリズムチェーンソー!(笑)3D+14(ころころ)……35!
柳沢:……うん。まあ痛いね。ってかこれ、教授達も斬られちゃう?
GM:あ、教授達は対象外です。シグマも一般人に危害を加えるつもりはないので。
柳沢:さいですか。ではおじさんと紗綾君だけ防御判定だ。
紗綾:『回避』でノーダメ―ジ、『ガード』でダメージ減少でしたっけ?
柳沢:いいや、このシステムでは『回避』は投射に有利、『ガード』は近接に有利という設定。
紗綾:成る程。では今回は近接攻撃なので『ガード』。3D+1(ころころ)22。大おじいちゃんハッスル中!
柳沢:こちらも『ガード』。3D+4で(ころころ)14。うーん、『中失敗』で追加ダメージ2Dだ。
秀史:これはあちらの出目が良かったから仕方ないですよ。
GM:「HAHAHA!倍返しだぜぇーっ!!」ダメージ5D+8で(ころころ)27!
チシャ猫:「チシャなら余裕でHP0になりそうなダメージなんだにゃ!」
柳沢:ううむ、とりあえず紗綾君の方がHPに余裕あるし、すまないがここは自分の防御を優先したい。
紗綾:(ダメージ計算)私はまだ大丈夫です。ここは支援型の柳沢さん優先で。
柳沢:助かる。それでは『斥力障壁』!

 轟音を発しながら無闇矢鱈と荒れ狂う鋼の凶器。
 乱雑に見えて確かな殺意を以て迫るそれは、柳沢の退路を断ち、致命傷を与えんと迫る。やれやれ、と皮肉を発する暇もない。口の端をかすかに歪めると、ルーンの詠唱を一音。

 ぽん、と音が一つ。

 柳沢が背広の内ポケットに隠し持つ、小瓶のコルク栓が弾けた音だ。
 発生した事象としてはただそれだけ。だがそれこそが、彼の仕掛けであった。
「What the...!」 
 『伐採屋』が困惑の叫びを漏らす。必殺を期して振るう凶器が、まるで透明な何者かに腕を握られているかのようにぶれてしまう。刃筋の立たない斬撃など、本来の威力の数割も発揮できないというのに。
 結果、まるで柳沢の周囲に見えない磁力の障壁が張られているかのように、その攻撃は弱められ、逸れてゆく。
『瓶詰めの悪魔』。確率と計算の狭間に現れる奇妙な事象を、『悪魔』と括って瓶に封じ、開封によって周辺事象の確率を改竄する、数学と神秘が未分化だった時代の魔術である。
 本来起動に時間を要する術式を、ルーン詠唱を複合することによって一音節で為してのける。これが複数種の西洋魔術に通暁した『枯れ柳』柳沢天治が用いる術式であった。

柳沢:21点止めて、6点抜けました。
GM:ちぇ、みんな固いなあ(笑)。
カヤカ:防御適応型は強いなあ。
チシャ猫:『絶対防御壁』もあるけど、まだ使わなくても大丈夫かな?
柳沢:大丈夫、じゃないかな。奥の手は取っておこう。
GM:では追加ダメージ(ころころ)。紗綾君に3点、おじさんに8点だ。
柳沢:ううっ、これは止めようがない。
カヤカ:でも両方とも期待値以下です!
チシャ猫:優しいGM(笑)。「というか二人とも、ケガ大丈夫かにゃ?」
紗綾:『これしきのこと怪我のうちに入らんわい!』「あうぅぅ、いたいですー、私がいたいですぅー」
柳沢:「そうだね、じいちゃんは全くケガしてないよね!?」(笑)
カヤカ:(物騒な音がして思考停止中)「あ、おい、ちょっと!猫、猫!現状教えてくれ!」とインカムに。
チシャ猫:「んー、なんかねー。義体化チェーンソーがズバーって振り回されてて、刀の爺さんがひゃっひゃっテンション上げてるにゃ?」
カヤカ:「わっけわかんねえ!けど道の駅ん時の奴らが居るのは分かった!俺もそっち行く!」
チシャ猫:「『隊長』に注意するんだにゃ-」
GM:さて、一区切りついたところで皆様にお知らせが。「HAHAHA!!とチェーンソーがやたらめったらに振り回された結果、周りの樹木がずんばらりんと軒並み切り払われてしまいました。
カヤカ:どーいうチェーンソーだよ!?
GM:その結果、獣道の道幅が大幅に広がって、イノシシ沼に『通常移動』できるようになりました。
一同:えぇー!?(笑)
秀史:便利なチェーンソーだなあ(笑)。
紗綾:こちらは移動がしやすくなる分には一向にかまいませんが(笑)。
柳沢:「野蛮なことだねえ。お国のナチュラリスト達がうるさいよ?」
GM:「隊長もそんなこと言ってたけどなあ。まあなんだ、お前たちの国の言葉にもあるだろ?……えーと、そうそう。『勝てば官軍』ってな」
カヤカ:うわーシグマっぽい台詞だー!(笑)
柳沢:「アメリカさんは大雜把でいけないねえ。負ければ賊軍とも言うんだよ?」
GM:ということで、ここで2R終了です。

★第3R:開始前

秀史:――ええっとみなさん。実は前回終了時から、シグマの早すぎる行動の理由について色々と考えていたのですが、ある程度目星がついたのではないかと思います。
カヤカ:え、もう分かったんです?
秀史:結論から言うと、『我々の中に内通者がいて情報を流している』と推測されます。
柳沢:ふむふむ?
GM:(口笛を吹きながら次のラウンドの準備をしている)
秀史:まず「『伐採屋』が一人で道を切り開いている」という状況が変です。本隊はカヤカさんが遭遇したように北側に居たはずなのに、彼だけが南エリアに出張ってきている。
カヤカ:ですねぇ。確証があるなら、『隊長』や残りの隊員がまとめてこっちに押しかけてきてもいいはずです。
秀史:そして紗綾さんを見た瞬間からターゲットがこちらに切り替わりました。おそらく、彼らが我々を足止めして、本隊の到着を待つ考えと思われます。つまり、「シグマもイノシシ沼に蝶がいる事は把握しているが、本隊はまだ別のところにいる」ということです。
カヤカ:ウチと同じですね。蝶は南側の沼に居ることはわかっていますが、調査の主力である教授達はまだ北側にいます。
秀史:つまり、シグマ側がイノシシ沼に蝶がいると知ったのは、俺たちとほぼ同じタイミングということです。そしてこの情報は動物病院で偶然手に入れたもので、真っ当なフィールドワークで辿り着くのはかなり難しいと思います。
カヤカ:すると、こちらと同じタイミング、つまりあの電話で知ることが出来た。
秀史:となると、盗聴か内部漏洩しかありえません。
チシャ猫:というわけで裏切り者はチシャにゃ?(グッ)
柳沢:いや、その結論はおかしい(笑)。
カヤカ:よし、猫本社で待ってろ。そのタブレット叩き割ってやる(笑)。
秀史:しかし盗聴や電波傍受はまずないと思われます。GMの演出次第ですが、我々、特にハッカーであるチシャ猫さんに何の伏線も与えず、軍人系の『隊長』や『伐採屋』が盗聴に成功しているとは考えにくい。
チシャ猫:諜報をネタに仕込んでいるなら間違いなく先にどこかでギミックオープンしてますしね。
秀史:ということで、内通者によって情報が漏洩していると考えます。
カヤカ:じゃあ、内通者は誰かって話になりますけど。
秀史:まず、真山教授にはそもそも動機がないので除外。我々CCCも、この任務が決まってから集められたメンバーのため除外。
カヤカ:PCの中に裏切者が居るシステムではありませんものね(笑)。
柳沢:神主君が情報回してるとも思えんし。
秀史:はい。となれば、内通者は教授以外の調査隊の誰か。無名の一隊員が犯人という可能性を除けば、山田氏か鈴木氏のどちらかと言うことになります。
カヤカ:山田さんが女性で、鈴木さんが男性ですよね。
秀史:推理としてはここまでです。どちらかを特定できるほど、そもそも彼らと会話をしていませんので。
チシャ猫:まぁNPCの、そのまたオマケキャラに話しかける機会はなかなかね。
カヤカ:ふたりとも、っていう可能性もありますよね。
GM:――あ、そうそう。待機中の皆様、★8『情報はどこから漏れている?』が追加されましたので、今のうちに目通しくださいね~。
柳沢:なんか都合よく調査項目が出たぞ(笑)しかも判定が厳しい。
紗綾:(確認)ふむふむ、犯人の目星をつけてGMに宣言し、正解すると判定が楽になるというギミックですね。これはチシャ猫さんにお願いすることになりそうですが。
柳沢:なるほど、チシャ猫さんが『香港からのアクセス』をクリアしてるのでさらにもう一段階下がる。これならクリアの目があるかな。
GM:推理自体は、皆さんで考えてくださって結構ですよ~。


★第3R:準備フェイズ


map03day.png


GM:それでは第3R。ここからは正式に戦闘となりますので、皆様、改めてイニシアを振ってください!
柳沢:14。……私、なんで前回のイニシア値11だったんだろう?(笑)
紗綾:8。
秀史:14。
カヤカ:24、おおう!
チシャ猫:12。
GM:では今回の行動順は、カヤカ、秀史、柳沢、チシャ猫、紗綾。そしてこちらだが……うん、演出よりもここはフェアさを重視しよう。『……敵を補足したな、『伐採屋』。ここからは指示を出す』
カヤカ:げ、やっぱりいるのか、『隊長』!
GM:『戦術指揮』。『伐採屋』のイニシア値が+2Dされて4D+6となり(ころころ)31!
チシャ猫:「うっは、いい出目なんだにゃあ!」
秀史:『指揮官』持ちか!
GM:そして『伐採屋』に指示を出した謎の人物のイニシアは……3D+15(ころころ)21!『伐採屋』、カヤカ、『隊長』、他三人の順番だ!!
柳沢:了解。イニシア出そろったなら準備フェイズのアクションをしたいのだけど。
GM:あーそっすねえ。んじゃ、まずはこっちの行動(南エリアにコマを置く)。
チシャ猫:なんか出てきた!
カヤカ:ユニットが増えた……。
GM:「HAHAHA、道は拓いてやった!ユー達はさっさと早く沼に向かう事だ!」という『伐採屋』の声に合わせ、山頂エリアからどやどやとハロルド財団の調査隊が『高速移動』してくる。
紗綾:ということは当然このまま『通常移動』でイノシシ沼に向かうつもりですね。
柳沢:本隊が後から合流してくる。秀史君の推理が裏付けられた形だね。
秀史:「金のある奴らは羨ましいな、まったく」
GM:さて、ここで皆様にご連絡。『伐採屋』の妨害を振り切って自分や調査隊を沼に移動させたければ、準備かメインの手番を消費し、『イントルーダー』で13の判定が必要です。
柳沢:いっそ教授連れてイノシシ沼向かってしまう手もあるなあ。
チシャ猫:イノシシ沼のほうが混雑度低いですし戦いやすいですよね。
紗綾:でもそうなると秀史さんの『長射』が届きません。
秀史:道の駅エリアから攻撃できるんだけど、混雑度が5だからEP消費が6点になるんだよなあ。
柳沢:かと言って南エリアに来てもらうと、まとめて『薙ぎ払い』の餌食だし。
カヤカ:ひとりだけ状況から取り残されてる……。

 先のラウンドに続いて作戦会議を行う一行。

秀史:GM、『隊長』の姿は見当たらないんでしょうか?
カヤカ:ですね。こちらは北側にいるので、可能なら居場所をつきとめたいです。
GM:今のところ君たちにはわからない。しかしゲーム的に言ってしまうと、メインフェイズで『隊長』が行動すると居場所が判明します。実際にはイニシアはこちらが勝っているので、君らが捜しあてる前に居場所が判明するでしょう。
紗綾:今回だけは、隊長の居場所が不明のまま行動を決めなければいけないってわけですね。
カヤカ:あ、では『露払い』を行います!
GM:『露払い』ってなんでしたっけ(汗)。
柳沢:『サーヴァント』の能力で、行動順を調整する能力ですね。
GM:おお、なるほど。
カヤカ:せっかくの行動値24が勿体ないけど、おじさんの直前に行動順を変更。
『隊長』が姿を現したら、直後に補足してやる……!

 相談の結果、カヤカは行動順を調節して『隊長』に備え、戦闘力のある紗綾が調査隊を率いてイノシシ沼に直行。守備力に優れる柳沢が『伐採屋』を受け持つこととなった。秀史、チシャ猫も準備フェイズでの行動はなし。

紗綾:では調査隊を率いて『高速移動』に挑みます。ここには山田隊、鈴木隊がいますけど、どちらをつれていくべきでしょうか?
GM:「では、私たちのチームがお供します!」と山田女史。
一同:……。
柳沢:んじゃあ両方連れてって欲しいな。戦闘中で危ないし。どっちが内通者だかわからないなら、まとめて管理下に置いておきたい。
GM:内通者ってなんのことだニャー。
チシャ猫:真似されたっ!
秀史:内通者とは味方の情報を敵側に流す人物のことですね。
GM:ボクの辞書には内通者と書いてGMの味方って読むって書いてあるニャー(たのしい)。
紗綾:ともあれ移動します。『何じゃ!戦わんのかい!』「今はお仕事優先ですぅ~」……『イントルーダー』の技能は持っていないので、支援お願いします!
チシャ猫:「まずは『アドヴァイス』。+1Dするがよいのだにゃー。
紗綾:ありがとうございます。PPも3点使って4Dで判定(ころころ)8!
柳沢:低っ!
チシャ猫:反動がっ。
カヤカ:戦闘以外では大おじいさんが本気出してくれない(笑)。
紗綾:振り足し……でも厳しいですね。ここはLP1点使って振りなおします。(ころころ)今度は回りました!17!
GM:では、紗綾君と調査隊は『伐採屋』の妨害を振り切りイノシシ沼に向かいました。彼らがどうなるのかは、紗綾君の手番を待て!
紗綾:了解です。『高速移動』で5PP消費……はきついので、ここはEPで肩代わりします。露出判定……(ころころ)おおう、EP+3。
カヤカ:ああ、目線が痛い(笑)。
紗綾:「何であの娘、刀で腹話術しているんだ?」「しー、ダメよ、みんな触れてないんだから」「ああ、流行の刀剣女子ってヤツ?」
チシャ猫:「そーいう認識だったんだにゃー。あ、こちらは『偽情報』でPP減らしておくにゃ」

★第3R:フェイズ エネミー

GM:では敵のアクション。『伐採屋』の行動だ!
柳沢:「選手交代だ。よろしくどうも」
GM:ハロルド財団をガードしつつ、おじさんに攻撃(ころころ)。ぶっは!36!
柳沢:たっけえな!(ころころ)ハイ無理無理、8。完全失敗ですよー。
秀史:なんだこの差は(笑)。
GM:いやーワタクシ、GMの時ダイス目が腐ると定評があるんでどうしようかと思ってたのですが安心しました(笑)。「細っこい体だけどミンチになりなあ!」と28点ダメージ!
柳沢:再び『斥力障壁』で(ころころ)16点止め。「古木は大きな風にも折れないものさ。さらりさらりと受け流す。大雑把なアメリカさんにはこの機微はわからんかなあ?」
GM:加えて、完全失敗による追加ダメージ11点。
柳沢:うーん、残り10点。だけどまあ、このゲームはこんなものだ(笑)。
GM:ういうい。どんどんいきましょー。……うん、やはりここはおじさんよねえ。5D+12(ころころ)37で攻撃!
カヤカ:え、いきなり何の判定!?『伐採屋』の速攻?
柳沢:ちょっ、SP足りてるかい? チェーンソーはSP消費+10だけど?
GM:『伐採屋』ではない。空気を割いて、弾丸が君のもとに向かってくる!
柳沢:あ、これは『隊長』さんか。
チシャ猫:遠距離っぽい。
柳沢:……ふうむ。仕方ない、食らいましょう。ってか命中がひどいね!(笑)
ガード(ころころ)、無理無理。
GM:弾丸は君に着弾。……数秒遅れて「パン!」と音が山の空気をたたく。ダメージは5D+8(ころころ)で22点!
柳沢:猫さん、追加ダメージに『完全防御壁』もらえるかな?
チシャ猫:了解なんだにゃー。高くつくにゃよふっふー。
柳沢:「やれやれ、猫さんにはかなわないねえ」……通常ダメージは『斥力障壁』で(ころころ)うむ、22点完全に止めた。
カヤカ:ホント、このゲームはギリギリで倒れませんね。
GM:では追加ダメージと、銃の衝撃ダメージだ!(ころころ)合計で17点!
柳沢:余裕で死ねるんだなあ(笑)。
GM:いやー5人いるから手加減するとこちらが瞬殺されるしね(汗)。
チシャ猫:『完全防御壁』使うにゃー。弾丸がおじさんに振れる直前に『超科学』的な六角形の集合体バリアが発現!20点止めます。
GM:キャー!謎の超兵器ー!!
カヤカ:正直魔法なんかよりずっと便利な設定の超兵器ー!!
柳沢:「ふう、やれやれ。肝を冷やしたよ。さすが猫さん」
チシャ猫:「借りにしとくんだにゃ-」
カヤカ:狙撃はどこからかわかりますか!
GM:カヤカ君やシタナガ君は、狙撃が飛んできた方向、――すなわち、館神山の山頂を見る。そこには、岩陰に巧妙に身を隠し、ライフルを構えた白人男性の姿が!
秀史:やはり山頂か!
GM:『……まさか仕留め損なうとはな』居場所を知られた隊長こと『森の賢者』が、オープン回線で呟く。『やはりスポーツ用ライフルではこんなものか』
柳沢:そっちに向かってウィンクして、指でピッとしておこう(笑)。
GM:『だがもう遅い。この山は俺の狩場だ。お前たちは俺の銃口から逃れることはできん』
柳沢:「やれやれ、あとでペディグリーチャムを奢るよ」
チシャ猫:「とらやの竹皮包羊羹3本入でいいんだにゃ」
柳沢:「舌が肥えてるねえ。了解了解。命には変えられないさ」

★第3R:フェイズ カヤカ

GM:さて、これで敵の行動は終了。カヤカさんどうぞ!
カヤカ:「……っし、見つけた!」教授に「急用が出来たんで、ここで待っていてください!」と叫んで自動二輪を回収!山頂エリアに『通常移動』して『隊長』を牽制しにいきます!
GM:では、君は愛車を駆って山頂の参拝路を疾走。――次の弾丸を装填し、狙いをつけている『森の賢者』の前に飛び出す!
カヤカ:副動作で『速攻』!もう撃たせねーぞこの野郎!『浸透剄』を載せて格闘攻撃!4D+4で(ころころ)16!低め!
GM:では『森の賢者』のガードだ。3D+5(ころころ)18で成功!
カヤカ:げっ、衝撃1Dしか入らねえ……!とりあえず通常打撃3D+5(ころころ)11点!そして『 浸透剄』による防御無視ダメージ1D(ころころ)、うわーッ!?1!
柳沢:命中確定しないと特殊ダメージ専は厳しいねえ……。
カヤカ:うぐぐ。ここはLPを振っていくべきだった……!
GM:では君の拳をライフの銃身で払った『森の賢者』が言う。『肝が冷えたぞ、まさかこの距離を一気に詰めてくるとはな……!』
カヤカ:「うっせ!途中でグロム乗り捨てちまったから後で傷確認するのがこえーんだよ!」

★第3R:フェイズ 柳沢

柳沢:さて、私だけどどうするかなー。『機械化』は魔属性の耐性持ってるからなあ。
秀史:回復するか☆8調べるかですかね。
柳沢:『伐採屋』君のやられ具合はどんなかね?
GM:そうね、ぶっちゃけ半分ってところ。
チシャ猫:うへぇ、頑丈だ。
柳沢:あれで半分か。ぶっちゃけ厳しいな!(笑)
秀史:流石機械化。
カヤカ:人外系はかったいなあ。
柳沢:ここは足止めが私の仕事と見た。主動作、副動作ともに回復にまわします。
GM:わーい回復だ。みんななかなかやらない回復だい。
柳沢:高級傷薬セットを使いつつ、まず副動作で『治療』(ころころ)、14点回復。主動作はPPを使わずに回復(ころころ)12点。EPを溜めて振り足し(ころころ)あちゃあ、1点。
カヤカ:悲しい(笑)。
紗綾:妖怪イチシカデナイ(笑)。
柳沢:まあ、37まで回復したのでもう1Rくらいは耐えられるさ。

★第3R:フェイズ 秀史

秀史:さて、攻撃すべきか、チシャ猫さんの手伝いをして☆8を調べるべきか。
カヤカ:混雑度5で攻撃は……うーん。
チシャ猫:まだLPもEPも余裕ありますし、単騎でいけるかと。そこから調査するなら混雑度5なんで、使用露出度は一緒ですし。
秀史:了解です。では『森の賢者』を狙撃します。

「――やはり山頂か。726.3mの狙撃を軽々とこなすとはな」

 道の駅近く、動物病院の入っていた小さな雑居ビルの屋上。
 コンクリの上に、空気の抜けた人形のようにだらりと膝立ちする彼の視界には、山頂で交戦する居垣佳夜迦と『森の賢者』の姿が捉えられている。
 
「だがもう捕捉した。奴はもう俺の『間』にいる」
 弛緩した両の指に挟んだ小さな鉄片。
「第一射用意。目標、『森の賢者』。距離696.32m。南南西の風、5.3m/s。気温22.6℃。湿度12.4%」
 腕と指による測量と、肌の感覚による環境の把握。
 筋肉を絞り上げる必要はない。
 必要なのは、むしろ一切の力みを排した、水のような身体のイメージ。
 脳が演算する弾道と、身体が返す予測値を、呼吸によって微調整していく。
 呼吸を一つ、二つ。
 脳のイメージと身体の予測が一致したとき――すでに脳の撃鉄が下ろされていた。

「イヤーッ!!」

 叫びとともに、神経に電流が流れ込み筋肉を起動。無数の修練で細胞レベルまで刻み込まれた『最適の投擲』の挙動を正確にトレスする。その手にあった手裏剣は、二秀史の全身の運動量を乗せ、山頂へ向けて視認すら困難な速度で空を奔っていた。

カヤカ:アイエエエ!
紗綾:コワイ!
秀史:『ロングショット』『アサシネート』『心眼』。長距離攻撃で5D+6(ころころ)……出目が低いのでLP使って振り直し。(ころころ)回って45!
カヤカ:うわああああ!(笑)
チシャ猫:うっは(笑)。
柳沢:シ、シタナガ君?
カヤカ:その数値、3割わけてください(土下座)。
GM:ぐっ、『ガード』しかねえ。
柳沢:『ガード』は投射には不利で修正入るよ。
GM:(ころころ)21、はははーそもそも無理無理。完全失敗でダメージください。
秀史:3D+7(ころころ)で、14点の『斬』ダメージですね。そして『アサシネート』の毒と、完全失敗の追加ダメージが、(ころころ)20。
カヤカ:ひゃー!
GM:ちょっとー!
カヤカ:何かを感じ取って飛び退く感じで。テレパスっぽく。テレパスっぽく。
GM:『無駄なことだ、すでにお前たちは俺の射程に……何!?』
チシャ猫:「ふもとの動物病院から上方向に飛んできて突き刺さるスリケン。コワイにゃー、っていうかもうどうやって当てているのか不明なんだにゃ-」
GM:『ガッ……なん……だと…!!』隊長は己の胸に深々と突き立ったスリケンに目を見開く!『山の麓からだと……冗談も大概に……!』
カヤカ:「今のどっから飛んできた……?」
GM:くっ、正直相当の重傷と思われるが、まだ倒れない!
柳沢:意外とタフネスは低めか。
秀史:『速攻』しましょう。『クイックアクション』。
柳沢:ひええ。
秀史:「第二射用意。目標、傷ついた森の賢者。距離696.54m。南西西の風、5.1m/s。気温22.6℃。湿度12.2%。」……さっきと同じ組み合わせで(ころころ)11。
GM:ふうー、さすがにさっきみたいな無茶な命中はそう合っては困る。
秀史:しょっぱいのでLPで振り直します。(ころころ)24。
GM:ひいー!(笑)
紗綾:容赦ない(笑)。
カヤカ:うーん、さっきのアクション、LPの振り足ししとくべきだった(苦笑)。
GM:ガードだ!(ころころ)……アカン、13。
柳沢:完全失敗だねぇ。
秀史:ダメージは24点。
GM:……追加ダメージをどうぞ。
秀史(ころころ)19点です。
GM:……、……、……。「まさか……、これほどの狙撃手がいるとはな……!!」二発の手裏剣を胸に受け、シグマのエージェント『森の賢者』はがっくりと倒れました。
カヤカ:ニンジャってスゲー!
柳沢:「やー。ライフルならともかく、この距離で手裏剣を当てるかねえ?」
秀史:「こちらも驚いた。一撃で仕留められないとは俺もまだまだだな」
GM:これでも近接戦に耐えられるよう結構固くしたんだけどねえ。
カヤカ:「まだ上狙ってんのかよ……」
紗綾:ニンジャ恐い!
チシャ猫:「敵対したくないんだにゃ-……」
柳沢:「お手柄! シタナガ君。おじさん命拾いしちゃったよ」
秀史:そしてEPが一気に12点増加です。

★第3R:フェイズ チシャ猫

GM:まさかボスが1ターンキルされるとは……と、とにかく猫さんどうぞー!
チシャ猫:「さーって、こっちも仕事なんだにゃ-。情報戦でこのチシャ様に喧嘩売るとはいい度胸なんだにゃー!!」
GM:★8の判定に挑む前に、犯人の心当たりがあるなら宣言してもいいですよ。
チシャ猫:候補は山田さんか鈴木さんって感じですけど。
紗綾:まあ、たぶん女史のほうが内通者でしょうね。
柳沢:だろうねえ。確証はないけど、会話内容を集めてみると、南エリアに積極的に行こうとしている節がある。
カヤカ:んー、お金か名誉か、それとも財団への就職内定か。
紗綾:痴情のもつれ。
チシャ猫:ドロドロやん。
秀史:そんなサスペンスみたいな(笑)。
カヤカ:それは嫌だなあ。教授とのスキャンダルとか聞きたくない(笑)。
チシャ猫:きっと教授を私だけのものにしたかった、とかだにゃー。チシャそーいうの好きにゃよ。
カヤカ:猫にはあとで先月話題になった文庫本持ってくから。人気のセンセーが書いた不倫モノって麻生さんが言ってた。
チシャ猫:――では、『山田さんが犯人』をアンサーとして判定します。『ダイブ・イン』で5D+12(ころころ)……ふふーん♪回って40!
紗綾:おおー!
秀史:さすがだ!
GM:……3成功ですね
カヤカ:えっと、推理が合ってればこれで突破。間違っていればもう一段階ってことですね。
チシャ猫:これでも判らなかったらLPで振り足ししますよ。
GM:君は内部の犯行と想定し、味方、つまりはCCCのメンバーや調査隊のメンバーのPCやスマホのデータをハッキングする。
チシャ猫:とりあえず『ダイブ・イン』のPP1消費を偽情報で消しておきます。
GM:皆の個人的なメールがちょっと見えちゃったいたりもしたがそこはご愛敬だ。そんな中……。
柳沢:うわー、おじさんのろくにつかいこなせていないすまほのでーたがみられてしまったー。
チシャ猫:「あ、このネタお金になりそうなんだにゃ-」
柳沢:「一般人を恐喝したりしたらいけないよ? 仁義にもとるからね?」
カヤカ:メールについてはノーコメントで。
GM:……山田女史のスマホから、アプリのアップデートの情報に偽装してデータが送られていることが判明する!!
秀史:やはり山田女史か。
紗綾:『痴情のもつれはいつの時代も恐いのう』
柳沢:そうと決まったわけでは(笑)。
GM:情報の送り先はフリーの掲示板。事前にアドレスさえ把握しておけば、誰でも見ることができる。そしてそこには、君たちが集めた情報がリアルタイムで書き込まれていたのであった!
チシャ猫:「くぅ、このチシャ様が居ながら単純な手に!」
カヤカ:「むしろ単純だから気づかなかったんじゃねーの?」
GM:そして、これを手がかりとして、君はもう一つの情報に気づく。……真山教授の教え子、山田和子さんは、『教授から『調査は中止』というメールをもらった』とのことで、本日の調査には参加していない!
一同:ありゃりゃ。
紗綾:偽物でしたか。
GM:彼女は『ネットの懸賞で当たって送られてきた』なるチケットを受け取って、今日はハワイ旅行の真っ最中だそうだよ。
柳沢:「ははは、こりゃ一本とられたねぇ」
カヤカ:「確かに、学生がアプリデータに偽装とか、やらないよなあ」
紗綾:「あれ、でも教授や同級生達も気がついていないって事は」
秀史:「……異能による変装。CCCでもシグマでもない。香港からアクセスしていたという『第三者』ということか」
チシャ猫:「って、かーんじだにゃー!」SP3消費しておきます。

★8 「情報はどこから漏れている?』 結果f
 君たちの情報をシグマに漏らしていたのは、山田女史だ!

 だが本当の彼女はこの調査に参加していなかった。――そこにいるのは何者だ!?


★第3R:フェイズ 紗綾

GM:ってことで、紗綾さんの番ですね。
紗綾:さっそく山田女史を問い詰めたいところですが。
GM:……それに先だって、まず『イノシシ沼』に到着した事によるイベントが発生する。チシャ猫さんが山田女史の情報をつかむちょっと前、君たちはイノシシ沼に向かっていた。
柳沢:情報通りなら、ツリガネスズクサとかいう草の群生地ということだが。
GM:沼に近づくにつれ、紗綾達は鼻をつく異臭に気がつく。舌に苦みが残るような刺激臭、間違いなく君が神社で飲んだお茶の匂いだ。
紗綾:「お茶の臭い~これを持って帰ればしばらくお茶に困らなそうですぅ」
カヤカ:「いやいやいや!」
GM:さらに歩を進めると、視界がひらけ、崖に出る。その眼下には、君達が目指したイノシシ沼が、……、……水没し、池と化していた。
一同:――何ですとー!?


紗綾:『……沼ならぬ池じゃの。これでは』
柳沢:「雨で増水したって言ってたけどねえ」
カヤカ:「でも、さっき水害の心配はないって……?」
柳沢:「下流で土砂崩れなどの被害はない、とは言っていたけど、山中の沼が水没する程度の雨量はあったということかな、これは」
GM:紗綾は池の底に、水没して枯れたツリガネスズクサが、ゆらゆらと動いているのが見て取れる。そして、池の水面に浮かに妖しい光を放つ、無数のリンドウアゲハの亡骸……。
紗綾:「あぁ、チョウチョさんが~かわいそうですぅ」
カヤカ:「リンドウアゲハの死骸、ってどういうことだこりゃ?」
GM:『そ、そうか、そういうことか……!!』と、君たちと情報を共有している真山教授が絶句する。
柳沢:そうか、教授まだ北にいるんだったね。「この現象に、心当たりが?」
GM:『ええ、推測ですが……。おそらく、四百年前から、リンドウアゲハはこの人里離れた沼でひっそりと棲息していたのだと思います。しかし、温暖化によるここ数年の長雨続きで、地下水が増水しきり、沼が水没、産卵場所を失ってしまった。だからこそリンドウアゲハは、数百年にわたる安住の沼を捨てて、ツリガネスズクサをを探して山を飛び始めたのでしょう』
カヤカ:「つまり、住み家を失って外に出て来た、……のですか?」
紗綾:「チョウチョさん、生きようと必死だったんですね」
チシャ猫:「諸行無常なんだにゃー」
柳沢:「単一の餌を頼る種は、環境の変化に弱い。……これも自然の摂理か」
紗綾:沼に近づけますか?
GM:いや。池には、水没したツリガネスズクサから染み出した有毒成分と思われるすさまじい毒気が漂っている。この蝶に不吉な伝承があったのは、蝶自身と、この沼が持つ毒に由来するものだろう。
秀史:「では、リンドウアゲハはもう繁殖できないのか?」
GM:見る限り、生き残りは皆無だ。
カヤカ:「って、それじゃ任務はどうなるんだよ?」
柳沢:「ふむぅ、対処を考えたいところだけど、おっと、今おじさんそれどころじゃないんだよね。卵でも残ってないかなあ?」(ひらり)
紗綾:あとは、蝶の生き残りがツリガネスズクサの他の群生地に辿り着いている可能性とか。
秀史:山奥の沼に自生する毒草が、そう都合良く他に群生しているとは……。
一同:うーん……。
GM:そんな中、君達の共有回線に割り込みが。『あーもしもし、教授ですか~!?やー、僕ですよ僕、神主の』
柳沢:そういえばコイツがいた(笑)。くっ、このチャラい神主の情報に頼らねばならんのが何やら腹立たしい(笑)。
GM:『調査隊の人たちが南に向かったって聞いたから、僕ちょっと頼みたいことがあって。――せっかくですから、そこに生えてるツリガネスズクサを取ってきて欲しいんですよね。僕もツリガネスズクサの畑を増やしたいんで、種を多く確保したいんですよ』
秀史:……ん?
柳沢:今なんて?
一同:……。
紗綾:…………群生地、発見(笑)。
カヤカ:マジかあ!!(笑)
チシャ猫:(爆笑)
柳沢:増やしたい、ってことはもう小規模な畑はあるってことか。クソが!(笑)
チシャ猫:だれもGJとは言わない不思議(笑)。
カヤカ:「えー、と………リンドウアゲハはツリガネスズクサを求めて飛んでいる。ってことは………!」
GM:『あっ、僕の実家と畑、道の駅のそばにありますんで、そこで受け取りますよ。あれ?教授、もしもーし。もしもーし!?』
カヤカ:「シタナガさーん!!」
秀史:道の駅エリアで待機しててよかった!
カヤカ:『伐採屋』はオッサンが抑えてるし、よし!
紗綾:調査隊の人たちの様子はどうかな。特に山田女史。
GM:「まあ、これは大変!みなさん、私たちも道の駅に向かいましょう!」俄然やる気のようだよ?(笑)
チシャ猫:「クヒヒ、もうネタはあがってるんだにゃ-」


GM:ここで、時系列は追いつく。このタイミングで、チシャ猫さんの調査が完了。皆にその結果が共有された!
チシャ猫:「山田。――あんた誰にゃ?」
GM:「え、誰?って、山田ですけど。意味がわからないんですが?」
チシャ猫:「ハワイ旅行は楽しいのかにゃ?かにゃ?」
GM:「ハワイ旅行?いったい、なんのこと……でしょう、ねえ?」
チシャ猫:「あとは紗綾にまかせるにゃーん」
紗綾:斬りつけます(即答)。
一同:おおい!?
カヤカ:紗綾さんがブレなすぎる!
柳沢:おうふ、マジでむせた(笑)。正体確かめる前に斬りつけるとか!?
紗綾:『おおっと、ワシが滑った~!』
柳沢:そんな滑り方があるかー!!(笑)
紗綾:身近な同僚や上司が見ても気づかない変装、データ偽装した情報漏洩なんて、異能力者の仕業以外の何物でもないですよ。
GM:君の斬撃は――空を切った。しなやかに身を踊らせ、君の一撃をかわす女史。
紗綾:読みは当たりか。『ひょひょひょ、その姿じゃ戦いづらかろう。とっとと本性をあらわさんかい!』
GM:「アーララ」距離を取って、がらりと表情を変え不適な笑みを浮かべる山田女史。「……あたしの迎撃botが抜かれた時点でヤバいなとは思ったんだけどねー」
紗綾:「えーと、あなたは何山田さんです?」(笑)
チシャ猫:何山田、という言霊力。
GM:「まさかこのスピードでしっぽを掴まれるとはヘマしたものね」
チシャ猫:「判らなかったらただのバカなんだにゃ」
GM:女史は紗綾のインカムに向かって話しかける。「ふん、――『チシャ猫』。アンタみたいに、しなやかさのかけらもない引きこもりに『猫』を名乗って欲しくないわね」そういうと、山田女史はカツラと特殊メイクを脱ぎ捨てる。
柳沢:「ん、んー?」
カヤカ:「猫、……?」
柳沢:あー、ちょっとルールブック読み返す(笑)。
チシャ猫:「知らにゃいか?チシャは動かない。不思議の国のアリスを読むんだにゃー」
紗綾:「チシャ猫さんの知り合いですか?」
チシャ猫:「チシャにこんな派手かましい知り合いはいないんだにゃ」
カヤカ:「……ついていけねえけど、真の黒幕、って奴?」
柳沢:「いいや。漁夫の利狙いの第三勢力、じゃないかな」
GM:研究一筋の理系女子から一転、そこに居たのは存在感に溢れる年若い美女だ。「はー。やれやれ、シグマとCCCを手玉にとるってのも楽じゃないわね」
柳沢:「――『白猫』さん、か。まったく。相変わらず『横からかっさらう』のが趣味なのかい?」
チシャ猫:「おじさん知っているのかにゃ?」
柳沢:「うむ。基本ルールブックのp92を読みたまえ」(笑)
一同:メタいメタい!(笑)
GM:そう、君達は彼女の情報を知っている。香港を中心に活動する名うてのエージェント。データハッキングと敵地への侵入に優れ、派遣会社の任務に便乗して横から獲物をかっさらう怪盗――『白猫』。それが彼女の正体だ!
カヤカ:「白猫……?なんか、CCCの基礎講習で聞いたような」
チシャ猫:「あー、こいつかにゃ。チシャとは違うタイプにゃね」
紗綾:「あ~、猫山田さんですか」
GM:「そ。『白猫』。そう呼んでくれてかまわないわ、『枯れ柳』。一応あなたのことも調べてあるわよ?」
柳沢:「そいつはどうも。でもおじさんみたいなロートル調べてもつまんなかったろ?」
秀史:「諜報が下手に過ぎたな、『白猫』とやら。思惑はどうあれ、この状況では詰みだろう」
紗綾:『危険を感じた時点で引けなかった己が未熟を悔やむが良い』
GM:「ふふ、諜報ってのはね、敵の懐に飛び込むことに意義があるのよ、ニンジャ君」
秀史:「リスクに身を晒して尻尾を掴まれては本末転倒だろう」
柳沢:「まあまあ、そう言っちゃ可哀想だよ。彼女もおじさんと同じでね。……スリルが生き甲斐なんだから。ねえ、『白猫』君?」
GM:「そうね、『枯れ柳』。つかんだと思ったらすり抜ける。猫の尻尾とはそういうもの。……スリルはこれからよ!」
紗綾:迎撃しますよ。
GM:すると彼女は――踵を返し一目散に逃走。手番を消費し、一目散に山の南エリアに『通常移動』だ。
紗綾:『こりゃ!おなご!戦わんかい!』
柳沢:うん、まあ移動止める手段このゲームにないからなあ(笑)。
紗綾:首おいてけ!大将首だろう!(笑)
秀史:敵はPP気にしなくていいから羨ましいなぁ。
カヤカ:「あ、あーえーと、とりあえず先に神主さんの畑抑えるか!?」
GM:ということで、イベントが色々と長引いてしまいましたが、ここから紗綾さんの通常手番となります。……ということでこれをどうぞ。
柳沢:なんか出た。

調査項目★9(最終) 蝶を確保せよ!!

 勝利条件:
 ①②双方を満たすこと

 ①道の駅エリアに到達し蝶を確保する
  (道の駅エリアにいるキャラが挑戦可能)

 ②敵対勢力をすべて撃退すること


『怪盗』白猫について
 ・蝶を手に入れようと行動する。
 ・直接戦闘は行わない。
 ・同一エリアに「蝶」を確保している人物がいる場合、
  「かすめ取り」をしかける。命中/回避判定として処理。ガード不可。
 ・逃げ足と回避には自信がある。
 ・誰もいないエリアに逃げ込まれると、「変装」で
   一般人に化けられてしまい追跡不可。


GM:★9「蝶の確保」が解放されました。正真正銘、これがラストのイベントとなります。
柳沢:うーむ……。このラウンドに取りこぼすと、次のラウンドの準備動作で確実に道の駅まで『高速移動』されちゃうんだよね。蝶を確保されて、その次のラウンドで市街地エリアに逃げ込まれたらアウトだ。
カヤカ:敵対勢力すべての撃退、かあ。『伐採屋』も道の駅になだれ込んできたらえらいことになるな。
柳沢:よく見るとシタナガ君もカヤカ君もSPすっからかんじゃないか。
チシャ猫:とりあえずシタナガさんガンバレ!蝶ガンバレ!(笑)
紗綾:猫山田さんを殴れます?
柳沢:『通常移動』からの『速攻』でコストは重いけど一回は殴れるね。
紗綾:ではそれで。ここで温存しても意味がないので、全力で殴ります。
GM:ちなみに『白猫』ですが、体力低そう、防御薄そう、でもめっちゃ避けそう。
カヤカ:LP使って全力で狙いに行け、と言われてる気がするなあ(笑)。
紗綾:まずは後を追って『通常移動』。『ひょひょひょ、逃げ切れるとおもうたか!』「おおおじいちゃん~ひっぱらないで~」
GM:いやー日本刀振りかざした××××が森を追いかけてくるー!?(笑)
柳沢:前門のチェーンソー男、後門の日本刀娘。
チシャ猫:「その日本刀自体もヤバイから更にタチが悪い。……タチが悪い。日本刀だけに。フフ」
カヤカ:誰が上手いことを言えと!(笑)
紗綾:さーて、攻撃攻撃~。『鬼神力』『完全憑依』『異界の力』!
柳沢:それは超全力と言っている!
紗綾:蝶☆全力。
カヤカ:もう一撃でノす気満々だー!
紗綾:EP10、SP4消費、命中4D+17、威力7D+37!
秀史:固定値だけで+37とか?
カヤカ:こ、混雑度2だけど、やばいなあ(笑)。
柳沢:EP+10で2回露出判定だよ! やったね紗綾ちゃん!
カヤカ:これ『伐採屋』と合わせると、森がツングースカになるのでは(汗)。
紗綾:おそらく次のターン以降私に出来ることはなくなりそうなので、ここは特攻あるべし!
カヤカ:カミカゼ!
紗綾:命中判定(ころころ)……回って41!
柳沢:控えめにいっておかしい。
秀史:なぁにこれぇ(笑)。
GM:うへえ(笑)。だがこちらも回避が5D+10ある!期待値的にはそう分の悪い判定では(ころころ)って23ーー!出目が1と2しかねえー!?(爆笑)
柳沢:ま、完全失敗だね(にっこり)。
紗綾:『ひょひょひょ、ほら紗綾、お前の体かさんかい!』「おおおじいちゃん、むちゃしないで~」
GM:てえか5D+10で完全失敗とかどういうことよ!?
柳沢:ついでだしLPでダメージ振り足しとくかい?(笑)。
紗綾:じゃあ、3点足して切りよく10D+37で。
チシャ猫:「スリルで済むのかにゃ-、あの人……」
カヤカ:「CCCはミンチの掃除もやんの?」
チシャ猫:「チシャはあんな見てるだけで寒くなるスリルはごめんなんだにゃー」
秀史:「……もう紗綾さんをからかうのはやめよう」(笑)
チシャ猫:「ニンジャが!ニンジャさんまでが!」(笑)
紗綾:ダメージ判定、10D+37……(ころころ)72。あんまり回りませんでした。じゃあ追加ダメージ振ります。
GM:いらん!もう死んだよ!!(爆笑)
秀史:たーまやー……。
柳沢:ずばっとな。
カヤカ:「せめて安らかに眠ってくれ……」
チシャ猫:「い、生きてるにゃか?」
柳沢:ま、この『人災派遣RPG』ではPCが『殺す』と宣言しない限り敵は死にませんので、ここは『昏倒』だね。
GM:……紗綾の一撃を受けて『白猫』は捨て台詞を残すこともできず一瞬で沈黙しました(笑)。倒れるときの演出とか台詞も色々考えていたんです!が!
紗綾:『安心せい、女子供を手がけるほど落ちぶれてはおらんわい。峰打ちじゃ』
チシャ猫:「鉄の塊フルスイングされたら普通の人は死ぬんじゃないかにゃー」
カヤカ:「……こっわ……」
柳沢:「好奇心、猫を殺すとはこのことか。……合掌」
 
 難敵『白猫』の奇襲を、まさかの1ターンで撃墜した一同。
 残るは蝶の確保と、シグマチームとの戦いだがーー。


紗綾:白猫さんを介護。「あうぅ、大丈夫ですか?すみませんすみません!」
カヤカ:あとは『伐採屋』を倒すだけか。
GM:それについては、一連の情報を受け取ったと思しき『伐採屋』が両手を挙げる。「……チ、『隊長』の停戦命令だ。これ以上やっても目はねえとよ」
カヤカ:「……あん、撤退すんのか!?」
GM:「この人数差で遣り合って蝶を奪い取れると思うほどバカじゃねえよ。損切は早めに、だ」
秀史:「流石シグマ。引き際を弁えている」
柳沢:「おやおや、やっとあったまってきたところなのにもうおしまいかい? 残念だなあ」プレイヤーとしては十分だけど、キャラとしてはこんな感じで(笑)。
チシャ猫:「おじさん、背広から血が垂れてるにゃ」
GM:「まさか『隊長』がやられちまうとはなあ。2ターン目からは『スナイプ』で8Dに増強した射撃を見せるはずだったのに」
一同:いいよ見せなくて!(笑)。
カヤカ:「ちぇ、ちぇー。……でも、まあそれならそれでいいのか」
秀史:「厄介な人種だな、戦闘中毒ってのは」
紗綾:『なんじゃい。もっとこんかい!戦はどこじゃ戦は!』
チシャ猫:「カヤカはいいとこ無かったにゃ」
カヤカ:「あ゛ー!なんか、なんか不完全燃焼だ!」
柳沢:「まあまあカヤカ君。おじさんも殴られっぱなしで切ない感じだったから」(笑)
GM:いやーおっかしいなあ、「くそっ、見えてるのにあたらない!突破されるぞ!」となったところに、『隊長』の支援を受けた『伐採屋』も雪崩れ込んできて混戦につぐ混戦と考えていたんだけど。
秀史:残しとくと一番まずいと思ったから真っ先に狙いました(笑)。
チシャ猫:自分も人のことは言えないですが、特化はヤバイ。
カヤカ:「……ぐぅ。次、次はもっとうまくやるからいーんだよ!」
GM:ということで、戦闘は終了。道の駅にいるシタナガ君が蝶の捕獲判定……は、いいか。これにて、エンディングフェイズに入ります~、戦闘お疲れ様でした!
一同:はーい。

★エンディング

GM:――通信を受け、脅威が去ったことを確認した君は、道の駅から少し離れた畑に赴く。山のふもと、日陰になっており清流が流れている畑の隅に、ツリガネスズクサが何株か植わっていた。
秀史:そっと近づきます。
GM:君が目を凝らすと、そこにひらひらと舞う、不思議な模様の蝶が一匹。それは間違いなく、今日一日で見知った、リンドウアゲハの紋様だった。
秀史:「飛んでいる姿も綺麗なものだ」
GM:蝶はツリガネスズクサにとどまる。なにやら葉っぱに産み付けているようだ……。
柳沢:「無事産卵はできていたようだね」
GM:近づいて確認すると、そこには小さな白い粒がいくつか。
紗綾:「チョウチョさん、よかったですぅ」
GM:君は教授から渡された虫かごに、そっと蝶を入れた。
秀史:「人のせいで住処から追い出されて、人の都合で捕まる、か……」
柳沢:「温暖化はまあ、人のせいばかりとも言えないさ」
秀史:「捕まえる俺が言うのもなんだが、もう狙う輩もいないだろうから、安心して暮らせよ」
カヤカ:「そのうちニュースになんのか?『幻の蝶を発見!』とかさ」
チシャ猫:「画像をネットにアップすべく動画を取っておくにゃー。今のタイミングならYouPipeで結構アクセスいくはず!」
柳沢:「おっと猫君、教授の研究発表が公開されるまではアップ禁止だよ」
チシャ猫:「ぐっ、な、なぜバレたにゃ」
柳沢:「職権濫用はいけない。秘密保持も派遣会社の仁義の一つさ」
チシャ猫:「じゃあ何処の株持ってたら儲かるかにゃ-、発見で上がるのはどこの株にゃー?バイオとか?」
紗綾:「飲料メーカーです!新しいお茶が大ヒットですよ!」
チシャ猫&カヤカ:「それは絶対ない(にゃ)」
カヤカ:「あとは、教授が増やしていけるかどうか、になるのか?」
GM:産卵されたツリガネスズクサも卵も回収され、蝶と一緒に研究室で大切に育てられることになるだろう。そして個体数が増え、イノシシ沼の水が引けば、この山にまたリンドウアゲハが舞う日が来るのかもしれない。
柳沢:「全滅するのも運命なら、生き残るのも運命ってやつさ」
カヤカ:「ふぅん。あ、そういえばさ、珍しい蝶は『聖杯』とか言われてるっていってたじゃん。これ見つけたってことは、俺たちも名前が残るのかな」
紗綾:「名前が載れば道場も繁盛するかな?かな?」
GM:史実で『聖杯』を見つけたメンバーは、山岳ガイドや荷物持ちの人も記録が残ってるから、君たちも論文のスペシャルサンクスで名前がのったりするかも。
カヤカ:なんか「スペシャルサンクス:株式会社CCC」で乗りそうだ(笑)。
秀史:「ま、その程度の名声で良しとするさ」
チシャ猫:「猫は名前が載るのは遠慮だにゃ-」
柳沢:「おじさんもね。この業界、有名になっても良いことないからねえ」
GM:……「東都大学の研究者が『幻の蝶』を発見」とニュースで報じられ、学会が大騒ぎになるのは、しばらく後の話である。そして、その調査の陰で活躍した特殊な力を持つ者たちたちがいたことは、世間に知られることはなかったのである。……以上が、今回の任務における、君たちの活躍である。
柳沢:……しかし、振り返ってみればあのチャラ神主に振り回されただけの仕事という印象だよ(笑)。
チシャ猫:確かに。
柳沢:神社調べたときにあいつが「ウチの畑で見たッス」と言ってたらこんな苦労せんでえがったのに!(爆笑)
カヤカ:全部神主さんの手の上(笑)。
GM:ということで、後回しにしていた清算タイムレッツゴー!!
紗綾:判定振り忘れてたけどエンディングに入って言い出せなかった(笑)。

★経費清算

 人災派遣会社RPGでは、HPがゼロになっても死ぬことはない。
 しかし人目もはばからず能力を使っていると『露出』がたまり、社会的に破滅する可能性がある。また、経費をオーバーしてお金を使いすぎると赤字になってしまい、やはり日々の生活を送ることができなくなるのだ。


GM:順序は逆になるけど、ここまで引っ張ったから、最初に報酬をお渡しして最後に露出判定でオチをつけてもらおう(笑)。事前にお約束した今回の成功報酬、5pp+10pp。加えて、シグマと『白猫』、両者を撃退したパーフェクトボーナス+3ppとなります。
柳沢:まずは今回使ったPPが経費で落ちるか計算。3Dで(ころころ)……11。全部消化できました。
秀史:(ころころ)10。こちらも経費の枠内でおさまりました。
チシャ猫:こっちも10だにゃー。
カヤカ:(ころころ)15!……2点しか使ってないんだけどなあー(汗)。
紗綾:逝きまーす!(ころころ)……あ、6。
柳沢:あらら(笑)。
カヤカ:紗綾さんが一番経費使ってるのに!(笑)。
秀史:紗綾ェ……。
柳沢:ええと、使った経費10ppから6を軽減して4pp。この軽減しきれなかった4ppが自腹での負担となり、成功報酬18ppから差し引いて、14ppが今回の報酬となる。
紗綾:了解。もともと-5スタートなので、ppは9で、なんとか黒字。「これで今月も電気代が払えますぅ~」
GM:続いて、ラストバトルでEPがたまった人の露出判定。ゲームオーバーにはならないだろうけど、ppはさらに減るかもです(汗)。
秀史:ではまず私が。狙撃2回で露出値が跳ね上がったので、2回判定します。まずは1回目、2D……(ころころ)、6。
柳沢:『罰則表』で6は『反省』だね。目立ってさらにEPが3増えた。
GM:17になりましたが、ミッションは終わってるので実質影響なしです。
秀史:つづいて2回目、これは3D(ころころ)、13。
柳沢:『不運』でLPマイナス1。
秀史:これも手持ちのLPを減らして、実質影響なしです。
GM:では、しばらく道の駅付近の町ではこんな噂が流れる。「なー知ってるか!」「ドローンなんてもう古いぜ!」「これからは手裏剣だよ手裏剣!」
柳沢:こら少年、マネするな(笑)。
GM:「おれ、なんか町の中でにーちゃんが山のてっぺんまで手裏剣投げるの見たんだぜ!」「うっそだー!」
カヤカ:それ、特殊な訓練が必要だから!(笑)


紗綾:さーて。オチ要員がきたよー!
カヤカ:オチ要員て自分で!(笑)
紗綾:1回目、3D(ころころ)。14!
柳沢:『不運』。さっきと同じだね。LP-1なんだけど、HPとSP合計-15でもいい。
チシャ猫:もっかい振ること考えたら、LPを保険にして、合計-15の方が良さそう。
紗綾:HPを15点減らしておきますー。峰打ちの勢い余って木の枝が頭に跳ね返ってきとか、そんな感じ。
柳沢:最後は4Dだね。
紗綾:(ころころ)……15!『大炎上』!(爆笑)
柳沢:出た、大炎上!EP5点、かつその他もろもろを15点!
秀史:あらら(笑)。
柳沢:EP+5点で27、次の露出判定には1足りないからセーフ。HPとSPをトータル30点減らして、CCCの救護室で包帯ぐるぐるエンドやね(笑)。
紗綾:『この程度の運動で全身筋肉痛になるとは情けないのぅ』「こ、これ、筋肉痛じゃないですぅ。に、人間の関節は動かない方向っていうのがあるんですよぅ」……このGMだと切り込み隊長は包帯ぐるぐるエンドになる定めなのか!
GM:ウン、君が後先かまわずリソースぶっ込むからだと思うナ!(笑)
柳沢:キミはオチ要員好きだねえ(笑)。
紗綾:大好きです。
カヤカ:とりあえず生還で一安心。
柳沢:おじさんは何気にHP8割まで回復して終わったので涼しい顔をしておこう(笑)。
GM:では、続いてこんな噂が。「……あのさー、おれたちもあいつらの真似してドローンを飛ばしてたんだけどさー、なんか山の中で、刀振り回して走り回ってるねーちゃんが映ってたんだよー」(笑)。
秀史:軽いホラーですね!?
GM:「マジか!?すげぇな。これネットにアップしようぜ」
カヤカ:「猫、猫ー!あれちょっとなんとかしてー!?」
チシャ猫:「一般人相手のクラッキングはちょっとにゃー」
柳沢:そうだねえ(笑)。
GM:【撮ってみた】【謎の生き物】館神山を走る日本刀女?
カヤカ:謎の生き物。
GM:カテゴリ:R18-G ホラー。
チシャ猫:その横見切れで両手チェーンソーのおっさんいるんですよね?
GM:こちらは露出引っかかってないので、たぶんオブジェクトか重機と思われてるんじゃないかなあ。
チシャ猫:汚い、シグマ汚い!
紗綾:さすが土木用サイボーグ(笑)。

チシャ猫:「そうそう、神主のお茶のホームページつくってお金ふんだくっておくにゃ。密かーに蝶の模様を連想する感じにしておいて、発表後にアクセス数ふやすんだにゃー」
カヤカ:「猫、どうせ自分で掲示板に書き込むんだろそのリーク情報……」
チシャ猫:「とーうぜんにゃ☆」
GM:館神山の新名物、ツリガネスズクサ茶。あまりに不味いゆえに逆にカルトな人気が出る……のですが、実は、薬事法的にアウトなんですねえこれが(笑)。
一同:ですよねー!
カヤカ:毒あるもんな(笑)。
GM:ということで、神主さんはそこそこお茶がブレイクしたところで、当局の指導を受けることになるのでした。
チシャ猫:猫はすたこらさっさだにゃ!
カヤカ:これだからハッカーは!
GM:その後、炎上騒ぎで妙なフォロワーが増えて、そこからイロモノ路線でまた盛り返していく………かどうかは誰も知らない。

カヤカ:あ、俺は一番負傷も軽かったので、真山教授たちの見送りをします。
GM:おお、そうですね。ではこのシーンをもって〆といたしましょう。「カヤカくん、本当に助かったよ。君がいなければ我々の調査は進まなかった。君、今は高校生かね?」
カヤカ:「え、はい。都内の高校通いですが」
GM:「もしもこういったフィールドワークに興味があるなら、うちを目指してみてはどうかね。野山を歩きながら学問をするのは楽しいぞ」
カヤカ:「……今、将来のことを考えてはいませんが、縁があればよろしくお願いします」と頭を下げておきます。
柳沢:「そりゃいいね。良かったじゃないか。大学にコネができるなんて」
カヤカ:「俺は、大学行くのかなあ?」
秀史:「いいんじゃないか、大学?将来について悩む時間が作れる」
柳沢:「勉強したいだけ勉強できるってのは、若者の特権だよ」
チシャ猫:「裏口入学興味あるなら相談載るにゃよ?」
カヤカ:「しねーよ。……うぐぐ、まず学費。実家が出してくれっかなあ?」
チシャ猫:「それこそCCCでバイトすればいいんだにゃ-」
カヤカ:「ぐ、ぐぬぬぬ……!」

 人並み外れた『異能力』を持ちながら、日々の暮らしのために悪戦苦闘する『派遣社員』。表に知られる事のない、さりとてそこまで格好よくはない生活をかけた戦いはこれからも続く……!!

GM:ということで、四日にわたってのセッションはこれにて終了です。長らくおつきあい頂きありがとうございました!
一同:ありがとうございましたー!
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|コメント(-) |トラックバック(-) | 2017年01月25日 (水)00時23分

人災派遣TRPGリプレイ『その声を守るため』 01

 2017年某日。
 某オンラインセッションのスペースに、またもGMと4人のプレイヤーが集まった。
 弊サークルが発行するオリジナルTRPG、『人災派遣RPG』の続きを遊ぶためである。


GM:本日もよろしくお願いします~。
一同:よろしくお願いしまーす。
GM:おかげさまで、前回の『幽かなる竜胆』、かなり反響がありまして、続編をプレイさせていただけることとなりました。
一同:おお~。
GM:と言いつつ、前回参加してくれた紗綾さんのプレイヤーが、職場が繁忙期のため今回は参加できず、GMプラス4人での任務となります。
カヤカ:了解です。
GM:ということで、早速プレイ開始と参りましょうか。
柳沢?:あ、事前に報告済みですけど、今回、私は柳沢のおぢさんじゃなくて、別のキャラに変更することにしました。
秀史:別キャラにしたんですか?
柳沢?:はい。柳沢おじさんの娘、という位置づけです。今回、紅一点の紗綾さんのお休みによるムサさの回避と、今回の任務内容から依頼人と同年代の女性が居たほうがよかろうという理由で変えました。
GM:では、新キャラさんの自己紹介はちょっと本編で尺取りますよ。
柳沢?:了解です。


任務概要

<発信元>:CCC営業1課 藤村 櫂
<依頼主>:(株)サンプロミュージック営業部 片山大助
<分類>:護衛、捜索、排除 総合評価……[B]
<報酬>:一人あたり 5PP(護衛成功)+5PP(犯人確保)
<経費>:3D
<日時>:20XX年7月7日(土)7:00~8日(日)21:00

<任務内容>
「人気声優『高千穂ひなた』をストーカーから護衛し、イベントを成功させよ」

 芸能事務所『サンプロミュージック』に所属する声優『高千穂ひなた』さんの護衛と、彼女を悩ますストーカーの発見、確保を依頼します。

 高千穂ひなたさんは人気急上昇中の新人声優であり、アニメ好きの方ならばお名前を聞いたことがあるかも知れません。
 しかしここ最近、彼女に対し悪質なストーカー行為が多発しています。大量のファンレター、メール、SNS上でのつきまとい。ここ数日は急速に行為が悪化、エスカレートし、匿名掲示板への罵詈雑言や、「ステージを降りろ」「殺してやる」「罪を償え」などの脅迫状も送られてきているようです。
 身の危険を感じたひたさんは警察に相談もしましたが、「実害がない限りは動けない」と態よくあしらわれてしまい困っていたところ、マネージャーである片山氏の伝手を辿って弊社への依頼となりました。
 翌日には彼女が顔出しで出演する『おおかみケン太と森のなかまたち 劇場版公開記念ライブイベント』があり、今後の飛躍の足がかりとなるこのイベントを失敗するわけにはいきません。
 皆様には彼女を護衛しつつ、ストーカーの正体を突き止め、排除していただきます。健闘をお祈りしております。   藤村拝

<藤村の配置提案>
 
 今回はチームを『ひなたさんの護衛』、『ストーカーの調査、確保』の二つに分ける方がよいと考えます。

 『ひなたさんの護衛』はすべて都内(同一エリア)扱いとなり移動が発生しません。移動能力は必要としない分、異常を察知できる能力、暴力沙汰を取り押さえられる能力が重要となるでしょう。
 また、ひなたさんの周囲は常に『露出が高い』状態となりますので、皆様には一層の異能力の管理が要求されることになるでしょう。

 『ストーカーの調査、確保』では、ストーカーを追って各所を移動することが予想されます。移動能力、調査能力、そしてストーカー確保時の荒事に対処する能力が必要と思われます。ご参考まで。



 ――春に幻の蝶を見つけた後、君たちはしばらくは普通の生活を送っていた。
 しかし、日々の暮らしでカネは出ていくばかり。
 困窮する君達のもとに、またも営業の藤村から依頼のメールが届く。
 君達は葛藤の結果、またも生活のため怪しいバイトをこなすべく、都内の芸能事務所『サンプロミュージック』のあるビルの前にやってきたのであった。


チシャ猫:困窮しているどころか、チシャは生活レベルを1上げていたという。
カヤカ:優雅になってるー!?
チシャ猫:ふふふ。パソコン装備しようと思ったら凄いコスト高いんだにゃ!収支はプラマイゼロなんだにゃ―!
柳沢?:きっと、ハッカー用の特注機なんですよ(汗)。
GM:ちなみにスタート位置については、移動コスト無しで『サンプロミュージック』『CCC本社』好きなエリアを選べますよ。
カヤカ:サンプロミュージックかなあ。今回はグロムちゃんが修理中なので移動費が結構辛い。
柳沢?:護衛役の予定なので、サンプロです。
秀史:サンプロからの方が各エリアに移動しやすそうなので、同上。
チシャ猫:本社スタートで。現地にはぬいぐるみを向かわせます。
一同:ですよねー(笑)。
GM:では早朝。君たちはまずサンプロの入居しているビル近くの喫茶店で待ち合わせることにした。
カヤカ:果たして今日はジャージで良かったのだろうか……。
秀史:普通にニンジャ装束で(笑)。
GM:(ツッコまないぞ!)「みなさん、今日は早くからご苦労様です」――と、毎度おなじみ営業の藤村君が、君たちにコーヒーや軽食をおごってくれる。
柳沢?:私はみなさんより早めに来て、セーラー服姿で藤村さんの隣にちょこんと座っていましょう。
秀史:「おはようございます。紅茶とたまごサンドを」
カヤカ:「おはざーす。……BLTサンドと、ミルク取って欲しいんスけど」
チシャ猫:「チシャはこのコピ・アルクってコーヒーにするんだにゃ」
GM:(猫にコピアルクとはひどい趣味だ)「えー、先日のリンドウアゲハの探索では皆様、素晴らしい働きをありがとうございました。その実績を以て、今回の任務も皆様を指名して依頼させて頂いたのです」
秀史:「皆様、って言っても柳沢のおっさんが見当たらないようだが」
チシャ猫:「解雇かにゃ?」
カヤカ:「そういえば、刀剣女子もいない」
GM:「刀真さんは前回の負傷は癒えたものの、今度こそサイボーグを一刀両断すべく再修行とのことで、参加見送りとなりました」
チシャ猫:「アレ以上修行して強くなってどうするのかにゃー」
秀史:「機械なんて刃筋が立たなくて当たり前なんだがな。可哀想に」
GM:「そして柳沢さんですが……。これについては天美さんから直接自己紹介がてら説明して頂く方うがよいでしょうか」
カヤカ:「たかみ?」
柳沢?:すっと立ってぺこりとご挨拶。「はじめまして。『柳沢 天美(やぎさわ たかみ)』と申します。今回は、任務の内容を加味して私の方が適役と判断し、代理で参加することになりました。皆さんについては父から伺っています」
カヤカ:「娘サン?あのオジサンの?」
柳沢?→天美:「……不肖の父ですが、まぁ、そうです」
チシャ猫:(ぽてぽてぽて)「チシャだにゃー、宜しくにゃー」(握手)
天美:「よろしくお願いします、猫さん」(にっこり)
チシャ猫:「動じてくれなくてつまらない限りなんだにゃ」
秀史:「あのおっさんにこんな可憐な娘さんがいたとはな」
チシャ猫:「酷いんだにゃー、本当の事でも言っていい事と悪い事があるにゃよ?」
秀史:「まったくその通りだな、猫」
チシャ猫:「ああ、しまった!チシャは嘘がつけない性格なのにゃ!」
カヤカ:「誠実そうに言っても本性バレてんぞー」
チシャ猫:「この誠実の権化を前にしてその台詞。カヤカの目は節穴なのかにゃ?」
カヤカ:「ボタンの目には言われたくねーよ」
天美:「ルーキー揃いと聞いていましたが、みなさん頼りになりそうなので安心しました。私も父から魔術の手ほどきを受けていて、それなりの働きは出来ると自負しています。今日はよろしくお願いしますね」
秀史:「ドーモ、天美=サン。よろしくお願いします」(オジギ)
カヤカ:「……ま、よろしくお願いしゃっす」
GM:「天美さんはこの業界の経験が長く、歳は若くとも皆さんの中では一番のベテランとなります。年齢に囚われず、業界のルールや任務の進め方で不明な点がありましたら、彼女に判断を仰ぐのが賢明でしょう」
カヤカ:「うっす。受けたからにはキッチリやらせてもらいますよ。飯も頂きましたし」
天美:「正直この業界、二回目以降も続けようと思われる方は少ないのですよね」
秀史:「いや、仕事をしたいわけではなくてな。今月も手元不如意で」
カヤカ:「シタナガサンはまた何かやらかしたワケ?」
秀史:「六本木のビルから東京タワーに向けて狙撃の練習していたら通報された」
カヤカ:「……それ、屋上でやらなきゃいけないワケ?」
秀史:「あの距離から攻撃を成功させたエージェントが居たという噂を聞いて、実験してみたくなった」
カヤカ:「それは物理的な手裏剣攻撃じゃないんじゃねーかな!流石に!!」
GM:「皆さんも、修行の成果など変化がありましたら、事前に申告されておくと良いでしょう」……ということで、前回からの成長申告行ってみましょう!
一同:あい~。

 人災派遣シリーズでは任務によって必要となる能力が大きく変わる。
 また、パーティーメンバーが変わると大きく能力が偏る可能性があるため、今回は経験値の合計とキャラの方向性が変わらない範囲でリビルド(作り直し)を認めることとした。任務に備えて装備を整えてきたとか、資料を予習してきたとか、日頃使っていない能力を実戦に向けて集中トレーニングしてきた、などをイメージして頂きたい。


●レベルアップ:チシャ猫の場合

GM:「ではチシャ猫さんからお願いします」
チシャ猫:「お茶商法はちょっと摘発が早かったんで、水商売に乗り換えて動いたら大当たり。生活がリッチになったんだにゃー」
カヤカ:「水にありがとうって言い続けているとおいしくなるってやつか?」
天美:「まあ効果はゼロではないとは言い切れませんけどね」シャーマニック的な意味で。
カヤカ:「え、マジなんだ」(チシャをつかもうとした手を止めて)
チシャ猫:「マジマジ大マジ。ついでにこの霊験あらたかな数珠にありがとうと1回言うと100回言った効果を得られるんだにゃ!忙しい現代社会にマッチング!今ならニャンと初回3,800円月々3,000円の10回払いなんだにゃ?!!」
カヤカ:「半ば以上詐欺じゃねーか!」(今度こそガッシと掴んで上下に振る)
チシャ猫:ということで、生活レベルを上げてパソコンを装備、ハッカー技能を上昇させました。生活レベルに合わせて装備も向上、防弾ジャケットとかなにげに防御力高いです。
GM:妨害系の能力も習得されたんですね。
チシャ猫:はいー。具体的には『セキュリティシステム』と『ノイズ』が生えました。「ちょっと下手打って敵を作ったのでセキュリティ系の技術を習得。合わせて相手の行動を妨害するシステムも作ったんだにゃー」

●レベルアップ:秀史の場合

GM:「ありがとうございます。では、シタナガさんよろしいでしょうか」
秀史:え~、以前の任務で継戦能力の弱さが露呈したので、精神修養しました。……具体的にはSPを大幅に伸ばして、なんと60点!
カヤカ:60点!?
GM:そのSP60って間違いじゃなかったのー!!!
チシャ猫:うはぁ、チシャ抜かれてる(笑)。
秀史:「ザゼンによってメディテーションしワをもってゼンとなす!これぞニンドー!」
チシャ猫:「思い込みだけでどこまでも強くなれそうな気がするんだにゃ、この人」
天美:……いけない、おぢさん視点じゃなくなったら割とみんな濃い(笑)。
カヤカ:「えーと、ニンジャって凄い?」(うろんな目)
秀史:ぶっちゃけそれ以外の命中値やダメージは変わってないんですけどね。
天美:全力攻撃すると、クイックアクションで1R29点消費ですかー。一気にリソース使い切って大火力の方針は変わらずですね。
秀史:「それから、今回は移動が多いようなので、実家からバイク、Dトラッカー125を引っ張り出してきたぞ」
カヤカ:「外に止まってたのシタナガサンの!?」(ガタガタッ)
秀史:「ニンジャはバイク以外の乗り物には外にへばりつかなければいけないというルールがあるのでな」
天美:(どうしよう、父さんの説明より全然濃い……)
秀史:「今回は裏方になりそうだがよろしく頼む」(オジギ)
カヤカ:「……みんなあんまり人目を気にしてないんだな……」
天美:「カヤカさんも早く真っ当な仕事に就きたくなりました?」(溜め息)
チシャ猫:「チシャなんて家の外でないから全然目立たないんだにゃ?」
秀史:「お前が一番目立ってるんだよ、猫」
チシャ猫:「今の時代ぬいぐるみが喋るぐらい普通普通!」

●レベルアップ:カヤカの場合

GM:「ありがとうございます。ではトリは、カヤカさんお願いします」
カヤカ:「あ、うっす。今回は護衛の任務と聞いたんで、オレはちょっと実家から持ってきた教本で作法を復習してきたッス」……サーヴァントの『高速処理』を持って来て、代わりに『天衣無縫』とか一部のスキルがなくなりました。
天美:HP、前から70点もありましたっけ? 思ったより硬いですねー。
カヤカ:スキル組み直したらサーヴァントスキルで『心』が増えたので。「一番の変化は、実家の教本を読んで、昔習っただけだった随身の作法を訓練してきたことっスね!」……具体的には『従者の心得』を取得し、『献身』によるカバーがメインになりました。
GM:能力構成がかなり変わりましたねー。
カヤカ:これからは『献身』+『硬気功』でカバーしつつ、新しく取った『鬼神力』で底上げした拳を叩きつけていきます。万能型として手広くやりますよー!
GM:了解です。シナリオの演出的には、自分の力をどう役立ててよいか試行錯誤している、ってな感じに持っていきたいです。
カヤカ:はーい!

●自己紹介:天美の場合

GM:それでは、最後に天美さんの能力申告を。えーと、真性JKでしたっけ、偽装JKでしたっけ?(笑)
秀史:そんなJKを性癖みたいに(笑)。
GM:「この業界、女子高生の皮をかぶった年齢不詳がたくさんいますので……」
一同:「ああ……」
天美:「公立高校に通ってる表向きは普通の女子高校生ですよ。あの父のせいで、子供の頃から遊び半分で色々仕事を任されていまして。正直、早く足を洗って普通に就職したいんですけどね」
チシャ猫:「なんかしっかりして人当たりがよいんだにゃ。天美さん本当におじさんの娘なのかにゃ?実は血繋がって無くないかにゃ?」
天美:「(はぁ)あんなのでも父は父ですから」
カヤカ:「ぜ、前回結構頼りになったと思うんだけどなー!?」
天美:柳沢「つらいなあ」
GM:(おっさん正体が出てきてるがな)
チシャ猫:「今からでも遅くにゃいから別れたお母さんの方に行くといいにゃ」
天美:能力構成ですが、父のデータをベースとして、『ビジネスマン』→『シャーマニック』に変更。HP、SPは下がりましたけど、その分『ドクター』が高いので治療はおまかせです。
秀史:ヒーラー大事!
天美:反面、調査関係は父ほど高くないので、やや戦闘向けの能力構成ですね。一応『霊話』も持っているので、多少手広く調査できる場合もあります。許可を得て前回のミッションの経験値も使用しているので、火力と障壁も多少上がっています。
カヤカ:障壁は本当に頼れるから有難い。
天美:えー、とりあえず女の子成分補充ということで登場しました。割と常識人という設定をしているものの、まだ自分でもキ文字色ャラがまだまだ掴めてません。絡みながら本性が出ていくと思うのでよろしくお願いします。
秀史&カヤカ&チシャ猫:よろしくお願いしまーす!
チシャ猫:チシャも常識人という設定なのですが、うまく扱う事が出来ず……うう。
カヤカ:常識ドコー!?

●派遣社員達、依頼人と出会うのこと。

GM:「ありがとうございます。そろそろ依頼人との待ち合わせの時間ですね。準備はよろしいですか?」
カヤカ:「だいじょーぶッス」珈琲をごきゅっと飲み干して口元をぬぐう。
秀史:「こちらも紅茶を飲み切る。……よし、では行くか」
天美:だめです。
カヤカ:なんかまずかったでしたっけ?
天美:近況判定をしていないじゃないですか!
一同:おおう!
秀史:忘れてたー忘れてたままでいたかったー♪
天美:と て も だ い じ
GM:おおっと(笑)。ではここでお願いします。
カヤカ:えーと、お待ち下さい。
チシャ猫:お?
カヤカ:はーい!今回から、サプリVOL1の改定版にマクロを更新しました!ダイスを振ると自動的に判定してくれます!
GM:カヤカさんには頭が上がらない……!


カヤカ:(ころころ) 『爽快』:ここのところ気分が晴れやかで気力充実している。セッション中、最大SP+10。よし!SPが51点スタート。「ゲーセンって楽しいんだなー!」
GM:「おお、修行の成果ですねカヤカさん」
カヤカ:「修行しましたよ、ガンシューティングとか音ゲーとか!」ちなみにお金が無くなったのはゲーセン通ってたせい。
天美:現代っ子だー!しかも中学時代あんまり娯楽がなかった感のある現代っ子だー!
カヤカ:「田舎にあるのは……山とかだけだった……!」
秀史:「闇が深そうな話だ」

天美:これは便利。では私も(ころころ)。『疑惑』:なんだか家族や近所の人に変な目で見られている気がする。セッション中、初期EP+4。
カヤカ:変な目で見られている……。
GM:「やだー、柳沢の旦那さんまた朝帰りよー」
カヤカ:「娘さんと二人暮らしなのに」
秀史:「あの娘さんもあんな顔してしょっちゅう服がボロボロになって帰ってくるのよねー」
天美:「だから……! だからこんな生活嫌なのよう!」

チシャ猫:(ころころ)『好調』:今日のあなたはとても調子がいい。セッション中、最大HP+15。……いらぬ。HPなどいらぬ……!!(笑)
GM:「チシャさんはちょっと運動して体力を減らしたほうがいいかもですね」

秀史:(ころころ)『多忙』:最近のあなたは多忙を窮めている。セッション中、裏収入*0.5(端数切捨て)。むう、もともと裏収入は大したことがないからさほど痛手ではないな。
チシャ猫:コッチそれ当たっていたら収入-5で発狂ものでした(笑)。

GM:「みなさん、前回から色々あったようですね」
カヤカ:「な、なんかオレだけ得してていいのかなあ」
チシャ猫:「にゃはは、混沌としてるんだにゃー。こんなメンバーで大丈夫なのかにゃ?オタクも苦労が耐えないんだにゃ、藤村?」
秀史:「おまいう猫」
チシャ猫:「あら、私は至って常識人よ?」
GM:「いえうん、まあ、きっとだいじょうぶでしょう。うん。並行世界の私はもっと無茶苦茶なビルドの社員を相手にしているとも聞きますし」
一同:メタいメタい!
GM:いいタイミングなので、合わせてイニシアも振ってしまってください。前回同様、面倒なのでバトル発生までは基本この順番が正になります。
一同:はーい。

ダイスの結果、天美17、チシャ8、カヤカ8、秀史7となった。

カヤカ:うーん、低い。
GM:今回は護衛チームの人は受けに回るので、遅くてもだいじょうぶかもです。
秀史:俺が最遅かー。
天美:まあまあ。調査チームの結果を受けてアクションできるというのも利点ですよ。


●ブリーフィング

『サンプロミュージック』に到着した一同。
「CCCのみなさんですね、お待ちしておりました」と、四十歳くらいのスーツ姿の男性が出迎える。


カヤカ:軽く頭を下げます。
チシャ猫:「(ぽふぽふぽふ)チシャなんだにゃー、宜しくだにゃ」(握手求め)
GM:「……は、はじめまして。サンプロミュージックでマネージャーを務めている片山と申します」
チシャ猫:いの一番に礼儀正しく握手を求める猫、やはり常識人は違う。
カヤカ:常識人はぬいぐるみと握手することを考えないと思う。
天美:上司を差し置いて握手しにいくのはマナー違反な気も……。
秀史:「ドーモ」シンプルにオジギ。
GM:「そしてこちらが、」と片山さんが振ると。

「あの、皆様、依頼を引き受けてくださって、ありがとうございますっ!」と勢い良くお辞儀する女性が一人。
「サンプロミュージックの高千穂ひなたと申します。よろしくお願いいたしますっ!」
二十歳前後と思われる、真面目だが快活そうな女性だ。


天美:「こちらこそよろしくお願いします。ご活躍、テレビでいつも拝聴させていただいています」
GM:「あ、ありがとうございますっ!」
秀史:「さすが声優さんだな。元気な声だ」
カヤカ:「この人が声優さんかあ。よろしくお願いします」
天美:えーと、設定によると結構売れてる子なんですよね?
GM:はい。アニメに詳しいPCなら「本物の高千穂ひなただ!」と盛り上がっていただけるのですが(苦笑)。誰もそっち方面に詳しくなかった。
カヤカ:あとで、そう言えば聞いたことある声だなあって思う程度。
チシャ猫:「わーほんものなんだにゃー!すごーい。サインしてもらっていいですかにゃ!」
天美:「猫さん、めっ! お仕事ですよ!」
チシャ猫:(チッ、このぬいぐるみに書いてもらってあとでネットオークションで売る計画がっ)
GM:「あ、はい。ちょっとまってくださいね、今ペンを……うはあ!(どんがらがっしゃーん)」
カヤカ:「あっ!?だ、大丈夫ですか!?」
GM:「すみません、すみません」
チシャ猫:「所謂、ドジっ子属性ってやつなんだにゃ」
天美:「しーっ! 猫さん、しーっ!」
GM:ちなみに来てる服もあんまり垢抜けてない。たぶん街ですれ違っても気づかないんじゃないかって感じだ。
カヤカ:片づけを手伝います。

一同はそのまま、事務所の一角にある小さな応接室に通される。

GM:「……ええと、皆様、お仕事の話よろしいでしょうか?」と片山さんと藤村さん。
秀史:「失礼、お騒がせした。この連中は放っておいて始めさせていただこう」(笑)
天美:愛想よくしておきます(にこにこ)。
チシャ猫:馴れ馴れしくしておきます(にこにこ)。
秀史:椅子には座らず壁を背にして立っていよう。
GM:片山さんは重い表情で切り出す。「実は藤村さん……」「もしかして、今朝もですか?」「はい」
カヤカ:礼儀正しそうにしつつ、「今朝、ですか?」
GM:「これを」というと、封筒を一つ。
天美:カミソリレター!?
GM:少し違う。中に入っているのは、A4プリント用紙だね。

 どこにでもあるプリント用紙に、無個性に印刷された文字が一行。いわく。

 『明日のライブイベントで、高千穂ひなたには災いが起こるだろう』


天美:「――気分の良い内容じゃないですね」
チシャ猫:「ご丁寧な予告なんだにゃー。典型的なかまってちゃんだにゃー」
秀史:「ギリギリ脅迫に当たらない言い回しか。気に入らないな」
カヤカ:「……災い?」うわぁいかにもだ、とは思いつつ顔には出さずポーカーフェイス。
GM:「依頼しましたとおり、近頃ひなたの周囲ではこのような脅迫行為や誹謗中傷が相次いでおります」
カヤカ:「有名税っても、なあ。あんまりだ」
GM:「これまでははこんなものが……」マネージャーは紙を取り出す。同じようなプリント用紙に、『傲慢な女に災いあれ』『魔女に天罰を』などなどと書かれている。
秀史:「『傲慢』に『魔女』か。ひなたさんのイメージには合わないが」
カヤカ:「よくもまあ、これだけの語彙を脅迫につぎ込めるもんだ」
チシャ猫:「あー、これは辛いにゃよね。チシャも経験あるけど落ち込むんだにゃー。かねかえせ!とか 詐欺師、死ね! とか心無い誹謗中傷」
カヤカ:「猫は自業自得って言葉を辞書で調べような」
チシャ猫:「ふむん、でもまぁあれにゃね。具体的な内容じゃなくて抽象的な脅迫が多いから、ある程度距離がある相手にゃんだろうね」
カヤカ:「度が過ぎていて、距離のある相手。真っ暗闇だ、手掛かりにはならないなあ、うーん」
天美:「ストーカーに心あたりは?」
GM:「いえ。正直あまり心当たりが……。こういう仕事ですから全くないというわけでもないのですが、ここまで恨まれるほどのことは」
天美:「過去に問題を起こしていたり、過剰に入れあげているファンがいたりすれば手がかりになるのですが」
秀史:「売り出し始めたばかりの声優にしては不自然だとは感じるな」
GM:「一応、藤村さんに言われて心当たりになりそうなことはまとめておきました」……ゲーム的には、調査判定に挑戦すればアクセスできます。
天美:「了解です」
チシャ猫:「まぁ、SNSとか匿名掲示板とか書き込んだ相手の特定がんばってみるにゃねー」
GM:「警察には結局いいようにあしらわれてしまいました。こうなってはお願いできるのはCCCさんしかいないのです」
秀史:「ちなみに『排除』はどの程度のことまで指す?必要なら某国ダムの建設現場10年コース行きの船を手配しておくが」
カヤカ:「どっからそんなコネを……」
天美:「まあ、物的証拠があれば名誉棄損やストーカー禁止法違反で警察に突き出せるでしょう」
GM:「はい、ストーカー行為の犯人が突き止められれば、こちらも事務所ですから、それなりに打つ手があります。皆様にお願いしたいのは、ストーカーの正体を突き止めること。そして、明日行われる『おおかみケン太と森の仲間達』の顔出しイベントまで、妨害行為を排除していただくことです」
チシャ猫:「でも普通に警察に突き出したら逆恨みしそうだから、もう二度とバカなことを考えないぐらいにボコボコにしとかないとにゃねー。ガンバレカヤカ!」
カヤカ:「オレかよ!」
天美:「よろしくね、カヤカさん」
カヤカ:「シタナガサンだっているじゃん!」
チシャ猫:「シタナガ君じゃ洒落にならないでしょ(真顔)」
カヤカ:「ごほん。明日のイベントまでってことは、脅迫状の内容からですよね。もしストーカーを取り逃がしたら、以後も行為が続く可能性はあると思いますけど、それは?」
GM:「はい、このイベントは、声優高千穂ひなたにとっての重要な飛躍のポイントとなります。それを見越してか、脅迫文については「このイベントで不幸が起こる」という内容に集約されているようなのです」
秀史:「ここをクリアできれば向こうも諦める可能性が高い、か?」
天美:「諦める、は多分ないですね。この手の類いは成功するまで何度でもやります」
カヤカ:(天美サン、ケッコー過激な感じか?)
GM:「残念ながら、我々も皆さんにずっと守ってもらう資金はありません。ゆえに、ストーカーの正体探しも依頼にお願いしております。それから、これはカンなのですが……。ここ最近、急速に脅迫の回数と度合いが悪化しているのです。まるでこのイベントに合わせるように」
カヤカ:「このイベントに合わせて、犯人が大きく動くかもしれない」
天美:「過激な行動に出るタイプの犯人は、自己顕示欲が強いものですからね」
秀史:「リスクはあるが、正体を特定できるチャンスでもある、ということだな」
チシャ猫:「ふふふ、仕事の成否は別にどっちでもいいにゃけど、こういったアホの子を釣り上げるのは楽しいからにゃー」
GM:「あ、あの、よろしくお願いします……」とひなた。
天美:「(にっこり)心配しないで、高千穂さん。私達はこう見えてプロフェッショナルです。CCCに依頼していただいた以上、あなたの安全も、安心も、必ずお守りします」
チシャ猫:「にゃるほど、こうやって結局仕事全力でやっちゃうタイプにゃんだなー、天美ちゃん」
天美:たぶん単にプロ意識が強いんだと思います。父の反面教師で。
一同:ああー。
チシャ猫:今言おうと思った。
カヤカ:移動費ケチって酒飲んでたよな。
天美:「あの父と四六時中顔を突き合わせていたら、誰だってああはなりたくないと思いますよ」
秀史:「よく母親についていかなかったものだ」
天美:母親についていかなかったというか、割とがっつり魔術習っちゃってたので捨てられちゃったんじゃないかと。「あんた達みたいな異能者とはもうやっていけない!」みたいな感じで……。
カヤカ:せっちがれえーーー!!!!
天美:「明日のイベントについて、詳細をお聞きしてもいいですか?」
GM:「はい、それでは、今日明日のひなたのスケジュールを」 ということで、こちらをごらんくださいまし。


1.土曜日朝:サンプロ事務所で説明(練馬)/混雑度2
2.土曜日午前:スタジオでアニメを二本収録(荻窪)/混雑度5
3.土曜日午後:トークイベント(秋葉原)/混雑度6
4.土曜日夜:ネットラジオ収録(新宿)/混雑度2
5.土曜日深夜:CCC本社で就寝(新宿)/混雑度0
6.日曜日午前:スタジオでアニメを二本収録(荻窪)/混雑度5
7.日曜日午後~夜:劇場版公開ライブイベント(お台場 巨大映画館)/混雑度6



秀史:(チェック中)全部で7ターンか。その間守りきり、その間に犯人を探す、と。
GM:「最終日のライブイベントですが、これはお台場のシネコンで、『劇場版おおかみケン太』の試写会が行われるのです。試写会終了後、着ぐるみのキャラクターたちと、顔出しのひなたとが登壇し、ステージでお芝居とトークショーを行い、映画の宣伝をするという内容です」
カヤカ:着ぐるみ……嫌な予感が(笑)。
秀史:ここは猫の出番か(笑)。
チシャ猫:壇上にいても何も役に立たないんだにゃ。
天美:壇上にいればその割とカタいチョッキを活かして『かばう』ができますよ!
チシャ猫:絶対にNO!てか、混雑度6で出たら登場だけでEP+4なんだにゃ!
GM:今回のテーマは「人前でいかに戦うか」ですので、存分に悩んでください(笑)。
カヤカ:「声優って顔出しなんかもするんですね。イベント中に何かされたら手に負えないな」
チシャ猫:「正直、イベント中に壇上に上がられただけでもこっちの負けにゃよ」
GM:「はい。イベントはぶち壊し、悪いのは犯人であっても、結局は『ひなたのせい』ということになってしまいます」
秀史:「ま、子供に泣かれる内容になったら負けだな」
カヤカ:「つまり、実際にはイベントが始まる前に犯人を捕まえなければならない。いつものことだけど、無茶振りな任務だ」
天美:「大丈夫。藤村さんは無理だと思う仕事を回す人じゃないから。カヤカ君も自信もってね」


GM:「では皆様、班分けをしたいと思います。具体的には『護衛班』と『調査班』ですね。まあ途中で入れ替わっても構いませんが、分けておいたほうが色々作戦も立てやすいでしょう」と藤村くん。
カヤカ:「わかりました。じゃあオレは護衛の実働、っと」……カバーリングの見せ所だ!
天美:「私もやはり護衛班ですね。直接の危害を『障壁』でブロックできますし」
秀史:「俺は調査班で。護衛対象の傍にいても盾にはなれんし、いざとなったらスリケンが届く距離にいれば問題ない」
チシャ猫:「当然調査班。チシャが人前出るわけないんだにゃー。クーラーの聞いたお部屋で高級な事務椅子に座りながら優雅にお仕事ですにゃよ」
GM:了解。護衛:カヤカさん、天美さん、調査:シタナガさん、チシャさんですね。

天美:「よく見たらカヤカ君年下じゃないですか! わーい! お姉さんぶるぞー!」
カヤカ:「アッハイ、17歳デス」
天美:「18歳!(えへん)」
GM:やはり偽装JK……。
天美:なんで偽装なんですか(笑)高3で7月に18歳は普通ですよ。
GM:藤村「では、私は本社に戻ります。ここから任務開始となりますが、よろしいでしょうか?」
天美:「わかりました。バックアップよろしくお願いします」


map02_01day.png


●第一ラウンド 調査班

●チシャ猫のターン

GM:ここから第一ラウンド、ファストフェイズでございます。『高速移動』などなど、やりたいことがある方は宣言を。
秀史:現状では特に移動しなきゃならないポイントもないので、『ひなたの護衛』のまま動きません。
GM:了解です。エリア移動はありませんが、ひなたさんはスケジュール通りに仕事を開始します。電車に乗って、荻窪のスタジオへ。ここより『混雑度 5』となります。
天美:普段着に着替えて近くで見張りつつ、一緒に移動。登場露出は0なので、異能使わない限りは問題なし。
秀史:同じく。スパイスーツが早速役に立ったな。
カヤカ:ジャージのまま、部活動にでも行く学生みたいにしてましょう。登場場露出1頂きます!ああ、ジャージは浮くのか……!
チシャ猫:(ひそひそ)(ねえあの人、ジャージとかダサくない?)(都内でジャージとかマジありえなくない?)
カヤカ:動きやすくていいじゃん!!最近のジャージかっこいいんだよ!?
GM:と言ったやり取りを交え、ひなたの収録がはじまりました。……すみません、イニシア的には天美さんですが、進行のわかりやすさから、まずは調査組からアクションお願いします。
天美:はい、待ちまーす。
チシャ猫:では私からかな。
GM:はい。現在チャレンジできるのは、この2つです。

★1『ひなたについて』

高千穂ひなたの来歴について調べる。

達成値:4

目標値:
 ビジネス:5  公式の情報を集めて整理
 アウトサイダー:5  アングラ情報や噂話を収集
 他:7


★2『ストーカーについて』
 ストーカーの正体について調べる。

達成値:15
 ※達成値を積み上げていくごとに
  新情報が開示され、状況が変化する

目標値:
 アウトサイダー:12 アングラ情報や噂話を収集
 サーチャー:12 遺留物や写真から推理
 トラフィッカー:12 犯人の足取りをたどる
 ハッカー:12 電脳上での痕跡を探す

 他:15



チシャ猫:★1と★2、どっちがいい?
カヤカ:★1なら普通に全部開けられそうだな。
天美:★1を先に明らかにしておいてほしいかもです。★2は他の人も挑戦しやすそうですし、狙われる原因を先に特定できれば、★2の目標値が下がるかもしれない。
GM:もちろん達成値15×12とかマトモにやって突破できる数字じゃないですしね。
チシャ猫:はいはーい。では★1をハッカーで。(ころころ)35。
天美:はわわ……!それは一発オープンですね。
カヤカ:さ、さすが猫……。
チシャ猫:ほいほいっとにゃー。おやつのドーナツもぐもぐしながら集めた情報を皆に配信にゃよー。
GM:はい、では君にかかれば、一個人の来歴を洗い出すのは造作もなかった。……彼女の情報はこちらだ。


★1:高千穂ひなたについて

 本名:宮崎 春子、九州出身。
 高い演技力と歌唱力で近頃ブレイクした人気声優。
 アニメ、ゲームの出演多数。
 
 最初は大手事務所ゼウス・プロモートに所属していたがなかなか芽が出ずにいたところを片山に見いだされ、サンプロに移籍した。
 弱小事務所からの遅咲きデビュー、『仁義にもとる引き抜き』としてゼウスプロからの有形無形の妨害もあり苦労したが、現在は彼女自身の演技力で役を勝ち取っている。
 
 今まではコアな声優ファンのみが知る程度だったが、半年前に教育番組『おおかみケン太と森のなかまたち』で、歌が得意な『森の妖精』役として顔出し出演をすることでブレイク、一気にアイドル的な人気を得つつある。



天美:「これがチシャ猫さんの実力ですか。……父から聞いていましたが、凄いものですね」
チシャ猫:インコムから流れる軽快な音楽、そしてタイトルコール『おしゃまなチシャ猫のあの人の過去、洗いざらい調べちゃうゾ♪のコーナーァァァ』
カヤカ:「……いや何してんだよ」
チシャ猫:「今回の生贄ちゃんは声優のひなたちゃん、皆も秘密知りたくてもんもんとしてたんじゃないかにゃー。というわけでもっと追加情報欲しいお友達は今からいう口座に5万円振り込んでくれれば追加で防犯カメラに映っていたマル秘映像を渡しちゃうぞ☆」
カヤカ:「スルースルー」
チシャ猫:「皆ノリわるいにゃねー」
秀史:「猫は置いといて、ゼウスプロとやらが実に怪しいな」
天美:「なんかあからさまですね」
秀史:「引き抜きが嫌なら正しく活躍させればいいものを」
カヤカ:「遅咲きデビューなんだな。あんまり年上って感じの人じゃなかったけど」

GM:調査の結果を受けて、エリア『ゼウス・プロ』が開示されました。都内飯田橋の方にあって、どちらも通常移動で行ける距離です。混雑度は2だね。
カヤカ:ふむふむ。
GM:そして、調査項目★3『ゼウス・プロについて』が新たに発生しました。

★3『ゼウス・プロについて』

ゼウス・プロとひなたの確執について調べる。
挑戦条件:
 どこからでも挑戦可能。
 エリア:「ゼウス・プロ」に居るPCは判定に+1D
 
 PCの誰かが判定クリア時点で『ゼウス・プロ』に居る、
 もしくはクリア後に『ゼウス・プロ』に移動することで達成となる。


チシャ猫:(確認)ハッカー対策が施されているー!?
秀史:判定に成功するだけじゃなく、誰かが現地に移動する必要があるのか。
GM:こういうのは電話で問い詰めてもシラを切られるのがオチですからねえ。
カヤカ:証拠を押さえて直接問い詰めろ、ってことかあ。


●秀史のターン

GM:では、シタナガさんのターン!
秀史:★2をサーチャーで調べよう。できれば達成値2を狙いたい。
チシャ猫:アドヴァイスいる時は教えてくださいな。
秀史:あ、じゃあ頂けますか?
チシャ猫:OK、+1Dだにゃー。ついでに『偽情報』でPP2消費抑制。でもEP1点溜まる……混雑度が重いにゃー。
秀史:ではサーチャーで(ころころ)18!
GM:あと6あれば24で、達成値2ですが……。
秀史:LP使って振り足し!
天美:18→24は結構ハードル高くないですかね?
カヤカ:いけ、る?うーん……。
天美:でも2までいけると展開が開ける可能性はありますし、つぎ込む価値はあるかもです。
秀史:とりあえずLP1点使って、(ころころ)4。もう1点振り足し!(ころころ)8!
天美:2まで達成!

★2『ストーカーについて』 途中経過 (15→13)

  ストーカーの犯行の手口は明らかにプロによるものだ。
  『実行犯』を開示。


GM:……君は彼女に届けられた脅迫状、悪質な嫌がらせ、ネット上の誹謗中傷などをつぶさに分析していく。
秀史:本来諜報とはこういう地味な作業なのだな。
カヤカ:正しく忍者の仕事だよな。
GM:ヘドが出そうな悪意にうんざりしつつも、不審な点を見出した。――脅迫状や嫌がらせの状況に、いくつか不自然な点がある。
チシャ猫:ふむふむ。
GM:すくなくとも、単純に郵便で送りつけたり、素人が現場に忍び込んで仕掛けられるものではない。これらは、明らかに専門知識を持ったプロの犯行によるものだ。
カヤカ:「……同業者か。うへぇ、見つけるの、骨が折れるだろうな」
天美:「ゼウスの陰が疑われた時点で予想できたことですけどね」
秀史:「見つけるのも骨だが、向こうも仕事であれば、手を引かせるのも容易ではなかろう」
天美:「ひなたさんに大きな過失がない以上、個人の悪意による可能性は低いと思います」
GM:そして調査項目★4『実行犯』が開示されます。


★4 『実行犯について』

 スタッフや警備、君たちの目をかいくぐって悪意をしかけるのは、明らかに素人の犯行ではない。
 君たち同様、プロが動いている?

挑戦条件:
 どこからでも挑戦可能。

達成値:5

目標値:
 ハッカー、マニピュレーター、 イントルーダー:5
 ドクター、スカラー:5  手口から追跡
 他:7


チシャ猫:「きな臭い話になってきたにゃー」
天美:「実行犯がいるならプロファイリングができます。ウチは情報量も業界最大。やりようは幾らでもあるんですから。フフフ……!」
チシャ猫:「まぁ業者相手ならその辺はドライにイケる分楽にゃけどね?」
カヤカ:「つっても、オレなんかは直接ぶっ飛ばすしか出来ないんだよ。見つけりゃどうにでも出来るけど」
天美:「カヤカ君、『××しかできない』というのは過小評価よ。さっきも言ったけど、やりようは幾らでもある。今はただそれを知らないか、慣れてないだけ。例えば、あなたの得意なバイクの知識が役に立つこともあるかもしれない」
カヤカ:「――やりよう、やりようかあ」
GM:ということで、シタナガさんのターンでした!

●第一ラウンド 護衛班

●カヤカ&天美のターン


GM:護衛チームのみなさんお待たせしました。
カヤカ:うっす。
GM:マネージャーさんは他の新人の面倒を見るため、泣く泣くお別れ。君たち三人だけで現場に向かう。
天美:了解です。
GM:「えっと、よろしくお願いします、居垣さん、柳沢さん」
カヤカ:「よろしくお願いします。頼りなく見えるかもしれませんが、一応プロってことになってますから」
GM:「でも、その……皆さん、危なくないのですか?学生さんなのでは」
天美:「そうですねえ、普通の学生になりたいです」
カヤカ:「あんまり歳、関係ないですからね。この業界」
GM:「……はい、よろしくお願いいたします」まだまだ君たちに対しては半信半疑といった体だね。
カヤカ:ま、仕方ない仕方ない。
GM:さて、スタジオに到着した。スタジオと言っても、ちょっと古いビルの半地下って感じだね。
カヤカ:アニメ収録か。オレたちはどこまで入れてもらえるんだろう?
天美:まあ、音響さんとかのいる隣室に待機するのが一般的かな。
GM:スタジオの防音扉が開くと、今まで頼りなさげだったひなたの姿勢がしゃんとする。「みなさん!おはようございます!」
天美:この子もプロだなあ。好感度アップ。
GM:「やーひなたちゃん今日も元気だねえ」「君はいつも朝早いねえ」などと、音響スタッフさんや共演の声優さんたち。
カヤカ:おー、現場の雰囲気はいい感じなんですね。
GM:「じゃあ早速台本の読み合わせしようか。チェックは済んでる?」「はい、今すぐいけます!」などなど、一気にプロっぽい段取りのよさ。
天美:我々は見学者用のスペースにでも待機しておきたいのですが。
GM:「おお、君達が片山さんの言ってた子たちか」と音響監督さん。
天美:「あ、どうも。片山さんに依頼いただいた柳沢と居垣です。今日はどうぞよろしくお願いします」
カヤカ:「ええ、お邪魔します」とお辞儀。
GM:「うちらの業界も未成年で働く子は多いが、君たちも大変だね。スタジオがガラス越しに見える控室があるから、そこで待機していてくれ」
チシャ猫:「天美ちゃんもこのままガンバレば声優業界ワンチャンあるんじゃないかにゃー」
天美:「へ!? むむむむ、無理ですよ! 演技とか無理無理!プロの仕事をそんなに甘くみちゃいけませんよ!」
カヤカ:「いや、何してんの猫と天美サン……」
GM:ちなみに、本気モード出したひなたや周りの声優さんたちは、君らと声量が段違いだったりする。
秀史:「さすが声帯鍛えてる方は違うな」
GM:今日のスケジュールは女児向けアニメ「花のプリンセスあねもねちゃん」の花の妖精役と、深夜アニメ「ブラッドナイト」のクールな敵の女軍人役とのことだ。
カヤカ:ギャップスゲー!!
天美:うんうん、プロの仕事はいい……。
GM:そんな中、収録前の台本読み合わせで、ひなたにダメ出しが入る。「ひなたさん、その声では子供の泣き声を表現できていないわ。怒りもあれば不満もある。ただ幼い泣き声を出せばいいというものではないの」「は、はい、葵さん!」
カヤカ:葵さん?
GM:「あっちゃー、葵ちゃん今日もひなたちゃんにアタリきついねえ」と苦笑気味の音響監督。
チシャ猫:「イビリ?新人イビリ?」(わくわく)
天美:でも言ってることは割と真っ当な気もするなあ。
カヤカ:「今日も、ってことはいつもなんですか?」
GM:はい。ちょっと調べればわかりますが、「冬木葵」というゼウスプロ所属の先輩声優ですね。
カヤカ:如何にもだあ(笑)。
GM:「まあ、今日は穏やかな方かな?」 ちなみにカヤカくんと天美さんは聞いていると気がつくんだけど、この二人、なんとなく声質が似ている。
秀史:あっ(察し)。
チシャ猫:王道だにゃー。
天美:個人的には、愛の鞭という可能性を捨てたくないなあ(笑)。
GM:「……さ!読み合わせは終わったかな!じゃあ本番行ってみよう!!」

 カヤカと天美が見守る中、収録はつつがなく進む。
 スタジオの中に入れる人物も限られていることから、とりあえず荒事はなかろうと判断。
 プロの声優の芝居を堪能する一行であった。
 事務所の自信なさげなドジっ子とは別人のように、ブースの中のひなたは声にも演技にもパワーが溢れていた。


GM:まあ、情景はアニメ雑誌とかの収録レポあたりを参考にして想像してください(笑)。
カヤカ:「道場に通じるものがあるって感じる。こっちの方が洗練されてる印象だけど」
天美:「凄い熱気ですね。ひなたさんも凄い迫力で、人気が出るのも解ります」
秀史:「どんな分野であれ、鍛えている人達は眩しいな」
天美:「演技のことは素人ですけど、本気でやっている人の熱意は解るものね」
GM:「あの子は名前の通り、太陽みたいな子だからねえ」と音響監督さん。
カヤカ:「太陽みたいな、かあ。そう言う人、居る所には居るんですね」
GM:「演技がうまいだけじゃない。ああいうパワーが作品には必要なのさ」……ということで、ここでお二人には判定を!
カヤカ:事件の予感!!
GM:ガンバッテミヨー!

★護衛1 『仕掛けられたアクシデント』
達成値:3

目標値:
 ドクター:5
 ミスティック:5
 他:7
※「護衛」に参加しているメンバーのみ挑戦可能
 1ターン内に達成値を上回らないと失敗となる


GM:二人で判定に挑戦し、達成値の合計が上回ればオッケーです。
秀史:ドクターかミスティックが必要な判定って、毒薬とかじゃないですかねコレ!?
カヤカ:ドクターならお任せしたいっ。
天美:イニシア順でも私からですね。『ウィッチメディスン』を使用してドクター判定。(ころころ)28!
カヤカ:回ってる回ってる!
天美:「ふう、先輩の沽券を守ることができました」(にっこり)
GM:あ、混雑度5なんで注意してくださいね!?
天美:覚悟の上です!近況が重かったので、早くも露出1段階に達しそう!
カヤカ:EPとの戦いが厳しいなあ、今回!
GM:判定に成功したので、トラブルが起こるタイミングで格好いいロールしてください(笑)。

 アニメの収録は無事に終わり、防音扉が開き、声優たちが控室に引き上げてくる。

カヤカ:「ここまでは何もなかったな」
天美:「そうね。でも油断は禁物よ」
GM:控室には冷蔵庫があって、水とかスポーツドリンクを自由に飲めるようになっておりまして。
カヤカ:あっ。
天美:――あわわわ。
GM:新人のひなたは、率先して先輩方に飲み物を配る。んで、奥の方にある最後の一本を手に取り、喉の渇きを――。
天美:判定成功してますから気づきますよね?同じドリンクの本当に微妙な色の違いに気が付き、その手を掴みます。
GM:ああ、ごめんなさい、今キミは彼女の近くにはいないようだね!
天美:えええ!
GM:さて、彼女の手からペットボトルを奪い取れるか、未行動の人、命中判定12で行ってみましょーう!(笑)
天美:「カヤカ君、あの水! 飲ませてはダメ!!」
カヤカ:「えっ、お、おう!」12なら余裕、(ころころ)13、……こっわッ!?
一同:あぶないな!?
カヤカ:期待値仕事して!!
秀史:期待値に期待してはいかん(笑)。
チシャ猫:あー、天美さんさっきダイス目が良かったですよねー(笑)。
天美:そういう猫さんこそー(笑)。
チシャ猫&天美:あははははー。
カヤカ:ええい!咄嗟にペットボトルを脚で蹴り上げます。これが一番リーチが長いし。で、弾き上げたペットボトルが落ちてきたところをキャッチ。
秀史:蹴るんかい!(笑)
GM:「あの、えっと、居垣、さん?」 急なアクションに、ひなたも周りの声優さんも割りとドン引きだ(笑)。
チシャ猫:「カヤカ、ごまかすんだにゃ!」
カヤカ:「天美さん、天美サーン!?ヘルプヘルプ!」(笑)
秀史:ここは「おおっと、儂が滑ったー?」と腹話術を(笑)。
チシャ猫:「それはちょっと無茶があるんだにゃ?」
GM:ただごとではない様子にざわつくスタジオ。「え、どうしたの」「ひなたさん、いじめられてるの?」
カヤカ:え、え、どう誤魔化せばいいんですかねこれ!おろおろしちゃいますよ。……えっと、判定的には成功ですよね?
GM:ういす。そこはご安心くだされ。
天美:ここは正直に言っちゃった方が安心かもかなぁ。
GM:「ねえ、もしかして高千穂さん、最近変な噂聞くけど……」
秀史:誤魔化してもかえって良くなさそうだ。
GM:では、ひなたが覚悟を決める。「実はみなさん、その……」
カヤカ:む、そこは我々から言ったほうがいいかもですね。
GM:――「収録は終わったのでしょう。特に問題ないはずでは?」と横から声がかかる。
天美:おや、どちらさまでしょう?
カヤカ:あ、先輩さんかな?
GM:イエス。さっき一緒に収録していた先輩声優の葵さんだ。「監督、私これから次のイベントに行かなければいけないのだけど?」
秀史:うわ、やっぱり厳しい感じの人だ。
GM:「ひなたさん、貴方がどんなトラブルに巻き込まれているか知らないけれど、仕事の進行に迷惑をかけるのはやめなさい」「は、はい、葵さん……」
カヤカ:好きで迷惑掛けてるわけではないんだけどな。厳しい。
GM:「それから、そこの貴方」とカヤカ君。
カヤカ:「は、はい!」
GM:「スタジオ内で埃を立てるのは厳禁よ。次からはもっと気をつけてね?」
カヤカ:「……キヲツケマス」
GM:言うだけ言うと、彼女は隣の県でイベントがあるとのことで去って言った。
カヤカ:「……いい人?」
秀史:ひなたさんの状況をわかっていて、かばった?
チシャ猫:「まぁ良い人そうに見えても裏ではどうか分からにゃいからにゃー、例えば犯人さんにゃらこれ以上詮索されたにゃいだろうしにゃー、ニャシシ」

 一時不穏な空気が漂ったものの、葵がさっさと退出してしまったことで毒気が抜かれ、有耶無耶のまま事態は収束。解散となった。

カヤカ:「……結局コレ、どういう類の中身だったんすかね」
GM:皆が解散したので、今なら液体の正体を確かめられますよ。
天美:とりあえず、簡単に水の分析はしてみますが……。
秀史:シンプルに考えるなら下剤か嘔吐剤だが。
GM:君が備え付けの流しにちょっと水を垂らしてみると、強烈な刺激臭が鼻を突く。
天美:あからさまにダメなやつじゃないですかっ!
GM:ペットボトルは溶かさず、かつ空気に触れると急速に酸化するステキな薬品ですね。
秀史:飲めば喉が爛れる、というわけか。
カヤカ:明らかにマトモな代物じゃねーんですけど!?
チシャ猫:「ん、それ開けた時点で気がつくんじゃないかにゃ?」
カヤカ:「あ、確かに。これ、開けたらすぐにわかるよな。ひなたさん、手に取ったとき気づかなかった?」
GM:「言われてみれば、ちょっと変な臭いが……」と顔の青いひなた。「収録の現場って空調の音を入れられないから、かなり暑いんです。収録終わったあと、冷蔵庫のドリンクを一気飲みするのが、その、楽しみで……」
チシャ猫:「なるほどにゃー。後で言おうかなーと黙ってたんにゃけど、これって本来、かなり無差別テロにゃ?」
秀史:「確かに。仮にひなたさんが飲まなかったら、誰か別の人が被害に遭っていたな」
天美:「ひなたさんが率先して水を配ることを想定してはいるんでしょうけど、不確実にすぎますね」
チシャ猫:「でも、これだったら別の人が開けたら臭いですぐわかる。飲むまではいかないから、他の人が手に取った場合も保険がかけれるんだにゃ?」
天美:「本人が口をつければ良し。ハズレても、狙われていると脅すだけで効果がある。そう考えているのかも」
秀史:「なるほど、他の声優には実害はないが、ひなたさんにとってはどう転んでもダメージになるわけか」
カヤカ:「高千穂サンのクセを把握したうえでのやり口みたいですね。スタジオにもどうやって入ったんだか」
GM:君がよく見ると、ペットボトルのキャップに小さな穴が開けられている。ここから針か何かで薬品を混ぜたのだろう。
カヤカ:「は、手馴れてやがんな。……素人じゃないって確証、出て来たか」
天美:「もちろん、こんな薬、市販で手に入るものではありません。明らかにプロの犯行です」
GM:「プロ、ですか。そんな人が、私を狙っているのでしょうか?」
天美:「でも、安心してください。プロの仕事の方が防ぐのは簡単なんです。現に、私達は今、未然に防ぐことができました、よね?」
GM:「は、はいっ」
天美:「プロのやり方は理詰めで、だからこそ予測がつきます。素人の暴走の方が怖いくらいです」
GM:「はい。あの、居垣、……カヤカさんも、先程はありがとうございました」
カヤカ:「あ、い、いえ!仕事ッスから」
GM:「……私、手紙を送られても、どこか本気だとは思ってなくて。ぜんぜんペットボトルの異常も気が付きませんでした」
天美:「ちょっと目立っちゃったけど、私の指示も悪かったし、緊急だったから、今回は仕方ないわ。依頼人の身の安全は守れたんだから、お手柄よ」
カヤカ:「安心していいっすよ。遅れは取るつもりはねえっす。こっちもプロですから、一応」(拳を手のひらに打ち付ける)
GM:「じゃ、じゃあこれからもよろしくお願いしますっ!」
天美:カヤカ君にいいとこ持ってかれた(笑)。
秀史:「これからも頑張って守れよ。カヤカ」
カヤカ:「次はもっと上手くやる。……次がないのが一番なんだけど、な」
天美:「それは、望み薄ね。むしろ確実に、手口はエスカレートしていくでしょうね」
チシャ猫:『気をつけないと次はカヤカがネットニュースのトップを飾りかねないんだにゃ?』
カヤカ:「そこまで派手にはならねえ、よ。……多分な」


GM:はい、これにて『護衛1』が解決となりました。これにより、★4『実行犯』の調査条件が緩和されましたのでご確認ください。
チシャ猫:(確認)ふむふむ、25なら一発でいけるにゃー。
天美:猫さん以外でも一発クリアの目が出てきたのは大きいですね。
GM:ここでゲームとしては1ラウンド終了です。今後はこの調子で、調査と並行して、護衛イベントをこなしていきます。そして……ここでゲージ、『ひなたの気力』がオープンになります。
カヤカ:な、なんか別のリミット出て来たー!?
GM:今後の護衛ミッションに失敗するたびに、『ひなたの気力』におおよそ2~3D程度のダメージを受けます。そしてゼロになると彼女は、「これ以上皆様に迷惑をかけるわけには……」と出場辞退してしまい、任務失敗となります。
天美:護衛組は責任重大ですねー。
秀史:一発ゲームオーバーのぶん、正直、LPを使ってでも確実に成功させて欲しいくらいですね。
カヤカ:任せてください。LPには余裕ありますからー!
GM:もちろん、今回はミッション成功なので、ダメージはゼロです。
チシャ猫:例えば、行動を消費して応援することで回復させたりとか出来ないんですか?
GM:ふふふ……。心のケアをするロールとか頑張ると良いことがあるかも!!
チシャ猫:ではカヤカ君が腹踊りで勇気づける、と。
カヤカ:ちょっとまてェ!?
GM:うへへ、そんなこんなで次回は露出6!衆人環視の秋葉原トークイベントにご招待です!
秀史:うはあ!
カヤカ:露出6……。
チシャ猫:外から支援飛ばすだけでもEPが上がるという地獄だにゃー……。
天美:次回が前半のヤマになりそうですね。
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|コメント(-) |トラックバック(-) | 2017年09月10日 (日)15時52分

人災派遣TRPGリプレイ『その声を守るため』 02

●第ニラウンド 調査班

GM:こんばんは~。今夜もよろしくお願いします。
一同:こんばんは~。
天美:前回、第一ラウンドが終わったところでしたっけ?
GM:へい。手番終了、カヤカくんの華麗なキックが決まったところで一段落です。
カヤカ:あ、あれはどうしようもなかったかなーって。
GM:いい画が取れました!(笑)。
チシャ猫:とりあえずカヤカ君が一度目立つのはリプレイのお約束みたいなものでは?
カヤカ:わぁい、次回も頑張り……いやいやいやいや!


GM:さて第二ラウンド。まずはファストフェイズ、高速移動他やりたいことがある方は宣告どうぞ!
カヤカ:護衛班は動きなしです。
天美:今日は混雑度6。つらい。
秀史:私はゼウスプロまで『高速移動』。
チシャ猫:お願いします。そこにいられると支援を飛ばすだけでもキツイ(苦笑)。
秀史:PPを2点消費して『高速移動』。やー、乗り物あるとないとでPP消費が全然違うな。
カヤカ:「……バイクいいな」
天美:「物欲しそうな顔しないの」
GM:了解。では高速道路を疾走するカットが入り、特撮ならここぞとばかりにスポンサーのロゴがカメラに映ります(笑)。
天美:むしろエンディングのシーンですよねそれ。
秀史:「俺たちは紗綾さんのことを忘れない」
一同:亡いなっとるぅぅぅ!!(笑)


map02_02day.png


●チシャのターン

GM:ではメインフェイズ。前回同様、護衛班は後回しにして、猫さんのターンです!
チシャ猫:★2『ストーカー』、★3『ゼウスプロ』、★4『実行犯』のどれからいくかにゃー。ぶっちゃけどれでも抜ける自信はあるけど。
天美:★2は現実的な数字ではないので、他を調査して難易度を下げるべきだと思いますね。
チシャ猫:となると★3かにゃ。
天美:★4は『イントルーダー』ですし、シタナガさんにお任せした方が良さそうですね。
チシャ猫:では★3『ゼウスプロ』の調査。『ダイブイン』使用で(ころころ)31。低めですにゃ。
カヤカ:31で低いとは(苦笑)。
チシャ猫:4足りないのでLPで振りたしー(ころころ)うん、回って10。PP1、LP1消費です。
秀史:出目いいなぁ。
天美:さすが猫さんとしか言いようがないです。
GM:一番ふざけていちばん確実に仕事する風車の弥七ポジ。
カヤカ:え、その場合オレ八兵衛!?(笑)。
天美:西遊記なら悟空ポジですよ(笑)。
GM:では一発成功。……君は芸能界のゴシップスレや、各事務所の経済情報など、無数の情報を集め、整理し統合していく。
秀史:芸能ゴシップ……どれだけの情報量なのやら。
チシャ猫:「にゃんにゃー、3chのdat落ちスレまで調べたんだにゃー、流石に手間かかったんだにゃ」
GM:推論だが、おおよそこのような情報が把握できた。

★3済
ゼウス・プロとひなたの確執

 ひなたはデビュー前の新人時代、
 事務所社長の息子である釘山という男にデビューを引き換えに言い寄られていた。
 これを断ったところデビューを取り消され、冷や飯を食わされる羽目になった。
 サンプロに移籍後も、釘山がなんやかやと裏で手を回して嫌がらせをしていたようだ。


秀史:本物のストーカーということか。
カヤカ:「業界の闇、つうか汚点か」
チシャ猫:「まぁ、すっごいくだらないことで人生を左右される分怖いんだにゃー。チシャと違って顔で売る商売だから逃げられにゃいしにゃー、こわいこわい」
天美:「女性の敵ですね。許せません!」
チシャ猫:「っていうわけで、シタナガ君GO!」
秀史:了解。事情聴取に伺うとしよう。
GM:チシャ猫さんの調査が終わった頃、君はちょうどゼウスプロに到着した。ちなみにでっかいビルだよ。
秀史:「ふむ、射角はとれるか」
天美:こらー!(笑)
カヤカ:撃つ気だ!あの人撃つ気だ!?
チシャ猫:「流石に芸能事務所にカチコミはまずいんじゃないかにゃー?」
秀史:「社長室の壁一面が窓とはな。狙撃してくれと言ってるようなものだ」
GM:事前調査が完了しているので『ひなたのことで話がある』と伝えれば取り次いでもらえるとします。
チシャ猫:慌ててチシャがアポとるにゃ!(笑)
カヤカ:猫も慌てるかあ(笑)。
天美:シタナガさんは常識ないけど良識あるから、安心と不安が半分半分ですね……。

 チシャの取次によって、すんなりと応接室に通された秀史。しばらく待たされたあと、ドアがノックされる。

GM:「どうも、社長の釘山と申します」……女性だね。名刺には『釘山 恵子』とある。
秀史:「ドーモ、CCCから参りましたシタナガと申します。事前にお伝えしたとおり、高千穂ひなたさんよりストーカー調査を承った者です」
天美:社長は女性ですか?
GM:はい。まだ三十代くらいのようだね。
カヤカ:おや、お若い。バカ息子もまだ十代とか?
GM:「そのことですね。ではあなた。入ってきなさい」
天美:あなた?
チシャ猫:母親じゃなくて、奥さん?
GM:すると、なんかボンボンという言葉をZblushで立体化したようなダメなアラサー男が入ってくる。「あ、あの、釘山です」
天美:ズコー!(死語)
チシャ猫:あからさまにテンション下がったにゃー……。
GM:「あなた、こちら高千穂ひなたさんの件でいらしたそうよ。何か言うことは?」「あ、ええと、それはですね」
カヤカ:……尻に敷かれてる……。
GM:「いやその、高千穂さんとはその、結婚前の清い交際と言うか、なんというか」(しどろもどろ)
秀史:異世界転生ものに出てくるダメ貴族みたいなやつだ(笑)。
GM:「はっきり喋りなさい!」「は、はいぃ」
チシャ猫:「にゃにゃーん、こんなに面白そうな場面なのににゃんでチシャ干渉できないのにゃァァァァァァ!!」(爆笑)

 その後も要領を得ない弁明が続くが、まとめるとおおよそ以下のような内容であった。
 この馬鹿息子はたびたび事務所の若手女子にちょっかいかけては問題を起こしていたのだが、見かねた先代が遣り手の女性を嫁に迎え入れて社長職を譲り、その際に過去の女性問題もすべて精算。更生して今に至った、とのことである。


天美:わー、絵に描いたようなダメ男ですね!
秀史:会社が傾むく前に手を打ったということか(苦笑)。
チシャ猫:重しが乗ってるだけで、更生してるとは到底思えないにゃー。
GM:「高千穂さんについては大変に申し訳ないことをしました」と奥さん。
秀史:「……つまり、今回の件には無関係だと?」
GM:「この兵六玉、もとい夫がご迷惑をかけた皆様には、可能な限りの補填をさせていただいております。けれど、ひなたさんは既にサンプロさんからデビューし、十分な実績を出されていたので、お声がけをしておりませんでした。いずれ改めて、お詫びに伺わせて頂くつもりです」
チシャ猫:「にゃにゃーん、にゃるほど、最近ひなたちゃんが表に出てこれてるのは、ちょっかいをやめたからにゃんだにゃー」
秀史:「お話は分かりました。今回のストーカーと無関係であれば、私から特に言うことはありません」
GM:「はい。まず私どもがすべき事は、余計な干渉をしないこと。そうすれば彼女はいずれ世に出る才能であると考えています」
天美:社長がしっかりしてるし、ゼウスプロはしばらくは安泰みたいですね。
カヤカ:「……猫、釘山が以前やってた嫌がらせも、今回みたいなプロに依頼したやつだったのか?」
チシャ猫:「それはチシャも今知ったぐらいだからわかんないにゃー。でも想像だけど、オーディションを受からないようにしたりとか、事務所の力に物を言わせたふつーの嫌がらせだったと思うにゃよ」
カヤカ:「そうか。あんな悪質な事をやらかすとはちょっと思えないよなあ」
GM:「ご理解いただけて幸いです。私個人としては、冬木に引き続きひなたさんまで失ったのは非常に辛いのですが、彼女が今力を発揮できているのならそれに越したことはありません」
カヤカ:……あ、れ?
天美:冬木、って、さっき収録にいた葵さんですよね?
カヤカ:葵センパイ、ゼウス所属じゃなかったっけ!?
GM:「あ、うちの冬木をご存知なのですね?」
秀史:「ええ、ひなたさんの護衛で一緒のスタジオにいるところをお見掛けしました」
GM:「彼女も優秀な声優で、今でも我が社で働いています。しかし、本来の彼女は、今のひなたさんのような、歌って踊れる声優というポジションだったのです」
秀史:「ほう、それはそれは」……声質も似ている以上、どうしても比べられてしまったとか?
GM:「しかし私がここに来る前なのですが、歌はすっぱり諦め、声の演技一本にしぼっていくとのことでした」
カヤカ:そんな事情が。失った、っていうからびっくりした。
GM:「彼女も言っていました。若手がどんどん出てくるから、いつまでも顔出しの仕事はできませんね」と。
天美:厳しい……。
GM:「しかしもったいないことをしたと思っています。正直私はこの兵六玉が何かやらかしたのではと思っていたのですが」「や、やだなあ、冬木さんはボクの好みのタイプじゃないよぅ」
天美:でも、逆に声の仕事を長く続けていきたいという意志の表れのようにも思えますね。
GM:ということで、今度こそ★3、完了です。
秀史:今回の件に無関係、という念書をゼウスプロの名前で書いてもらって退出する。

天美:★3の達成により、★2にボーナスが入り、達成値5になりました。
GM:はーい、達成値5になったので進展があります。ひなたについて最初に調べたのはチシャ猫さんだったね。
チシャ猫:私ですね。
GM:君は調査が一段落したところで、ひなたに送られた悪意あるメッセージをあらためてチェックし直す。すると、ひとつの予測が浮かび上がった。
チシャ猫:ふむふむ?

★2『ストーカーについて』 途中経過(15→10)

  ひなたへのストーカー行為を分析すると「悪意」と「警告」に分かれている。
  「警告」はむしろ、ひなたの身を案じている……?
  『警告者』を開示。


チシャ猫:「ふふーん、コレとコレ、内容が違うんだにゃ?」
カヤカ:おおー。
天美:警告者の存在ですか。いよいよ大事になってきましたね。
チシャ猫:「誰かの暴走を知ってるけど、止められない人がいるんにゃね」
カヤカ:「一枚岩じゃない、ってことか?上手く警告者と接触出来たなら、ストーカーの正体にも迫れるかもしれない」
天美:「警告を表だって行ってないのは、味方であることを知られたくない、ともとれますね」
チシャ猫:「お金はもらってるけど内容に困っていて茶番に済ませたいプロって可能性も?」
天美:「可能性は幾らでもありますからね。情報を潰して絞り込んでいきましょう」
チシャ猫:「まぁ焦ってもいいことにならないしにゃ。要は何が来ても守り切ればいいんだしにゃ」
天美:「期待してますよ、カヤカ君」
カヤカ:「簡単に言いやがる。まあいいさ、オレのやれることは変わんないしな」
秀史:「頑張ってくれ。援護はする」
GM:★5『警告者』が開示されました。

★5 『警告者』
 ひなたに警告を送りつけることができたのは、
 業界内部の人間としか思えない。
 複数の条件を満たすのは「冬木葵」だけだ。

挑戦条件:
 どこからでも挑戦可能。
 エリア:「市民会館」に居るPCは判定に+2D
 
 PCの誰かが判定クリア時点で「市民会館」に居る、
 もしくはクリア後に「市民会館」に移動することで達成となる。

達成値:5

目標値:
 ネゴシエーター:4 正面切って話し合い
 ミスティック:4 表情や仕草から本心を探る
 他:6


天美:やっぱり先輩ですかー。
チシャ猫:うん、知ってた!(笑)
カヤカ:先輩、県外のイベントって言ってたから長距離の予感が。
GM:その通り。エリア『市民会館』がオープンになる。どこからアクセスしても「長距離」だ!
秀史:うわ高速移動したくねぇー。
カヤカ:PP頑張れー!
GM:ちなみに、ボランティアの朗読劇に参加しているようだね。
天美:いいひとだ……!
チシャ猫:判定自体は成功させるの余裕なんですけど、またハッカーイジメが(泣)。


●秀史のターン

天美:えーと、次は猫さんでしたっけ?
チシャ猫:いや、チシャの調査をもとにシタナガさんが問い詰めたので、次はシタナガさんです。
天美:シタナガさんが活躍してたからシタナガさんの手番だったように錯覚してました(汗)。
チシャ猫:ふふふ、ハッカーイジメ、辛いです……。
カヤカ:『市民会館』に向かうべきですかね?
天美:ここは次のために移動しておくのもありかと。
秀史:うーん。でも移動はファストフェイズでもなんとかなるし、今回は★4を調査。次ターンに『高速移動』しよう。
カヤカ:高速&長距離の移動は大変だなあ。
秀史:いやマジ自動二輪持っててよかった。
チシャ猫:んじゃ『アドヴァイス』、ついでに『偽情報』。
GM:なんだかんだでいいコンビの気がします。
秀史:『空蝉』で『イントルーダー』を増強して(ころころ)21!
天美:グッジョブ!
GM:お見事!一発クリアです。……君はカヤカくんと天美さんから水の情報をもらい、毒を分析した。
秀史:なるほど、私も毒使いますからね(笑)。
GM:蛇の道は蛇。なじみの薬師などに連絡をとりつけて、君はついに相手の正体を割り出した!
カヤカ:ニンジャスゴイ。
天美:やっと尻尾が見えました!
GM:はい、★4オープン!

★4済 実行犯

 これは明らかに『派遣業界』関係者の仕業、それも複数によるものだ。
 侵入に長けたもの、電脳に長けたものがいることから、推測されるのは三人一組の異能力者チーム『害為す邪妖』(アンシリーコート)。
 姿を見せないまま戦うことに特化したチームで、特定の会社に所属せず、カネさえあれば誰にでも雇われる連中だ。

二つ名はそれぞれ、
 『レッドコーム』
 『グレムリン』
 『リリパット』
である。

→★2:『ストーカーの正体』の達成値が+2、目標値が-2される。



秀史:「この毒……『害為す邪妖』か。また厄介な」
天美:「仕事を選ばないノンポリのフリーランスは嫌ですね」
チシャ猫:「まぁ仕事を選ばないフリーランスのほうが儲かるから仕方ないにゃ?」
天美:「目先の欲に負けて仕事を選ばないから、ますます汚い・危ない・反社会的な仕事ばかり受けることになるんですよ」
チシャ猫:「でも表のCCCの仕事でも赤字あるからにゃー、チシャにはにゃんとも言えにゃいんだにゃ」
カヤカ:「姿を見せない、ってことは、直接戦闘能力は低い。見つけたらとっちめられるってな」
天美:「見つけたら、ね。見つける前にやられないようにしないと」
秀史:「尻尾は掴めたが未だ姿は見せず、か。とりあえず共有する」
GM:君は調査結果をCCC経由で他のメンバーに報告する。そして次のアクションに備えるべく、バイクで走行を開始するのだが……。
カヤカ:なんかイヤーな予感(笑)。
GM:突然ですがシタナガさんはここで、攻撃もしくは回避/防御で目標値15の判定をどうぞ!
秀史:妨害か、予測の内だ!
GM:君のバイクのタイヤを狙って、何かが高速で飛来する!手番の消費はなしとします。異能は載せてもいいけど、露出やPPは計算よろしく!
秀史:15なら通常ガードでいけるか。(ころころ)20、成功!
GM:――バイクで走行中の君は、風切り音を感じた瞬間に腕を跳ね上げ、飛来したものを叩き落とす。ダメージはゼロ。地面に落ちたそれは――クロスボウの矢だ!
天美:「……『リリパット』!」
秀史:素早くクロスボウの位置を割り出してスリケンを投げ返します。期待はしないが。
GM:君はスリケンを投げ返す。だが、ビルの屋上からの長距離狙撃と思われ、すでに敵の姿はない。
天美:狙撃手対決、再び!
GM:そして、君が耳につけているCCCの小型インカムに、オープン回線での呼びかけコールがあるけど。……出ます?
秀史:出よう。
チシャ猫:とりあえず裏で逆探知と録音はしておきましょう。
GM:『……ギギッ。なんだよなんだよ。あのしょぼい投擲は』
秀史:「そういう台詞はせめて車上から狙撃を成功させてから言う事だな」
GM:『ふん、言ってろ。まったく……ルーキーが『森の賢者』をヤったっつうからわざわざリスク晒して出迎えてやったのに、とんだ期待はずれだなあ?』
カヤカ:げ、噂広まってるのか。
GM:『ま、オレたちの情報にたどり着いたところまでは良くやったと褒めてやるよ。だがまあ、……陳腐だが警告だ」
天美:わざわざターゲットに話しかけてくるなんて。余程自己顕示欲が強いのか、それとも絶対に見つからない自信があるのか。
チシャ猫:ただの自信過剰に1票なんだにゃー。
GM:「これ以上深入りするなら、お前達は俺の矢に貫かれる羽目になる。……哀れなカモみたいにな、ギギッ」
秀史:「こちらも警告だ。もうお前は俺の手の内にある。これ以上続けるなら、俺の手裏剣がどこまでも追っていくと思え」
GM:「ふふん、俺は他の連中と違って義理堅い方なんでな。そういう口上にはきちんと付き合ってやるよ、『剣擲者』。――『害為す邪妖(アンシリーコート)』の『リリパット』だ。俺達とやり合おうってんなら、ビギナーズラックでない狙撃を見せてみろ」
秀史:「承った。業界の仁義に則り名乗り返そう、『リリパット』。――『剣擲者』二 秀史。お前の脳天に手裏剣を飾ってやるよ」
天美:シタナガさんカッコイイ!
GM:……とまあ、由緒正しいエールの交換をすませたところで、通信は切れました。
天美:うーん、サンプルシナリオでは滅多に狙撃手出さないので、毎回出てきて面白いなあ。
GM:あ、ちなみにチシャ猫さんの追跡は不発でした。ごくシンプルな近距離無線だったため、かえって『相手がビルの上から移動しながら走ってた』くらいしかわからなかったということで。
チシャ猫:原理が単純だと逆にやりにくいのにゃー。

●第ニラウンド 護衛班

●カヤカのターン

GM:続いて護衛組の皆様お待たせしました。君たちはアニメの聖地、……今はけっこう微妙ですが、秋葉原の地にやってまいりました。
カヤカ:混雑度6、登場露出、2点頂きます……ッ!!ダメ?やっぱりジャージはダメですか!
天美:ADのフリしてればそんなに不自然ではないかもですけどね。

 人々がごったがえす都内の混雑の中、一行は某アニメショップ本店一階のイベントスペースに通される。
 今日のイベントは、今が旬の人気声優達による公録のトークショー。
 ひなたの仕事は、集まってくれた観客をトークで沸かせつつ、明日の『おおかみケン太 劇場イベント』の告知をすることだ。


秀史:ネットで生中継とかされてるんだな(笑)。
GM:まさに。ばっちりカメラ周って配信されてます!
カヤカ:「全世界放送かよッ!?って、これなら向こうもロクに動けないかな」
天美:「相手には狙撃手がいるのよ。スタジオに忍び込んで水をすり替えられる奴もね」
チシャ猫:「銃弾でも止めるには止められるんにゃけどにゃ、目立つにゃー。ついでにEPもきついにゃー」
カヤカ:「大騒ぎにされたら負け、って条件、厳しいぜ……」
秀史:「なに、狙撃手はこっちにもいる」
天美:「相手の目的がわからないのも不安材料ね。それが解れば、もう少し護衛方法も絞り込むこめるのだけど」
カヤカ:「圧倒的に敵地だな、こりゃ」
天美:スペースに異常がないか、事前に調査しておいてもいいですか?

 ひなたのサポートスタッフとして楽屋に通された天美とカヤカは、時間の限りステージや楽屋のチェックをするが、不審なものは見つからなかった。
 一安心と言いたいところだが、イベント直前の準備で人の出入りが激しく、危険物や不審者への目配りは到底完璧とは言えない。
 楽屋には有名声優やアニメの監督、MCの得意な若手芸人が集まり、開始直前の最終確認が行われている。


カヤカ:支給されたスタッフ用のジャンパーに袖を通しておきます。
GM:打ち合わせの合間を縫って、ひなたがやってくる。君たちと離れて舞台に立つので、さすがにちょっと不安げだね。「天美さん、カヤカさん!あの、……大丈夫でしょうか」
カヤカ:「大丈夫ッス。任せてください!」依頼人を不安にさせるわけにはいかないから、笑顔笑顔!
天美:「偉いわ、カヤカ君。昨日言ったこと、ちゃんと身になってるわね!」後でカヤカ君の頭なでなでしてあげよう。
カヤカ:ぐぬぬ、お姉さんぶられている……。
天美:正直楽しい(笑)。
秀史:こうやってお姉さんぶるところも業界抜けられない理由ではないかと(笑)。
天美:ガーン!……「おほん、カヤカ君の言う通りです。ひなたさんも、お客さんの安全も絶対に私達が守り抜きますから、ひなたさんは安心して仕事に専念してください!」
秀史:「大丈夫だ。依頼人はどっしり構えて自分の仕事をすればいい」
チシャ猫:『にゃにゃーん、大丈夫大丈夫☆最悪の場合も命の保証はするんだにゃ?』
GM:「はい。……はい!がんばります!」 というと、ひなたは舞台に向かっていった。
チシャ猫:(客狙われたら、地獄なんだけどだにゃ……)
天美:カヤカ君の職能がトラフィッカーとマニピュレーターだから、感知系は私ががんばらないとなー。
カヤカ:一応サーチャーも4D振れるけれど、固定値がないと不安だ。
GM:「はーい、ではスタッフの皆さんはー、持ち場についてくださーい」
カヤカ:「……気合い、入れてくぜ」

 一同の心配をよそに、イベントは滞りなく進行していった。
 舞台上では司会役の芸人が軽妙なトークで若手の声優達に一人ひとり焦点を当て、うまくイジって各自のキャラを十分に印象づけた上で、それぞれが今担当しているイベントや番組の宣伝に持っていっている。
 舞台から少し距離を置いたところに柵が設置され、最前列には各声優のファンとおぼしき人々が詰めかけつめかけ歓声をはりあげている。

 
カヤカ:「流石の人気……。スッゲー熱気」
天美:「このまま何事も起こらなければいいのだけど」
一同:フラグ(笑)。
天美:フラグ言わないで!(笑)

 「ねえエリカちゃん聞いたよ―、今度のアニメ、主題歌も歌っちゃうそうじゃない!」
 「えー、実はそうなんですよー」
 「じゃあここで一曲行ってみよーう。それでは『今夜はファンブル大回転』!」
 「うおーエリカちゃーん!!」……。


秀史:なんて嫌な曲名だ(笑)。
カヤカ:ちょっとPL的には聞きたくないなあ(笑)。
天美:「恋はクリティカルヒット」とかにまかりませんか(苦笑)。
GM:イベントは進み……ひなたにスポットが当たる。

「ひなたちゃん、見てるよーおおかみケン太。こないだ顔出しで登場した時はおれコーヒー吹いちゃったよー」(笑)
「ええー。そんなにショックだったんですか?」
「そりゃショックさあ!ハートにビッときたねぇ!みんな聞いてくれよ。おおかみケン太は普段は子供向けの愉快な教育番組なんだけどさ!劇場版はちょっと違うんだよな!」
「はい!劇場版はシリアスに、なんとケン太が森を侵略しにやってきた宇宙人と戦っちゃいます!!」
「ひなたちゃんが演ずる森の妖精さんを守って戦うんだぜ!え、どんな話になるか想像もつかない?そいつぁ劇場で確かめてくれないとな」


GM:さて天美さん。冷静に客席を観察している君は、一人不審な人間に気がつく。
天美:……カヤカ君に目で合図。
GM:客席の前列にいながら、騒ぎも喜びもせず舞台をじっと見つめている男。無関心ではない。むしろ強い関心を持っていると伺える。……そして夏の会場にも関わらず、頭を覆うフードつきパーカー。
天美:スーパー不審者じゃないですかあ!!
カヤカ:飛び出せるように覚悟だけはしておきます。

「んで、森の妖精役で出ているひなたちゃんは、ここで歌っちゃうんだよな!」
「は、はい。えっと新曲です!」


GM:すると突如、裏方……楽屋から怒声があがる。「おいスピーカーの信号届いてねーぞ!」「は?さっきまで何も問題もなかっただろうが!!」「おい電源不安定だぞ、どうなってる!!」「ケーブル断線したのかもしれません!」「バカヤロ、すぐ予備に交換しろ!もう始まるぞ!!」
秀史:……電脳アタックか。
天美:もしくは機械にトラップをしかけられていたか、ね。
カヤカ:マニピュレーターならオレが!
チシャ猫:「こんなこともあろーかとー!って言いたいけど言えないにゃー!」

「へえ、じゃあここまで振っといて聞かないわけにはいかないなあ。ここで一曲!高千穂ひなた、曲名は――」

GM:長らく一人芝居にお付き合い頂きありがとうございました。ここで★護衛2が開示されます。


★護衛2 『ステージの音響トラブルを阻止せよ!』

達成値:3

目標値:
 マニピュレーター:5 素早くコードを接続しなおす
 ハッカー:5 ノイズの原因を突き止める
 他:7
※「護衛」に参加しているメンバーのみ挑戦可能(累積可)
 1ターン内に達成値を上回らないと失敗となる


カヤカ:ついにマニピュレーター来た!
天美:直らなかったら、ここはアカペラで歌ってもらいましょう。歌唱力アピールになるかもしれない(笑)。
カヤカ:なんというプラス思考。
天美:でも直せるのがベスト! 「カヤカ君、いける!?」
カヤカ:「任せろ、機械いじりなら多少心得があるから!」期待値で十分狙えるぜ。
秀史:フラグ……。
天美:フラグ言わないの!(笑)。
カヤカ:PPを消費してバックアップを貰います。CCC本社にインコムで機材の型番を連絡、対処法を調べてもらいつつコード接続!(ころころ)よっし、21!
天美:「お手柄よ、カヤカ君!」
GM:――楽屋に飛び込んだ君は、パニック寸前の音響スタッフさんたちの怒声の中から冷静に指示聞き分け、着実にアシストしていく。複雑に絡み合ったコードを適切に組み換え、スタッフの人が持っていた予備パーツに交換し――
カヤカ:「……ここと、ここを繋げば終わり!」

「曲名は、『森の妖精の祈り歌!』」 ――BGMがごく普通に流れ出す。

カヤカ:会場でBGMが鳴ったのを確認して、少し息を吐く。「よかったー……」
天美:戻ってきたカヤカ君に、「お手柄よ、カヤカ君」(いーこいーこ)
カヤカ:「……撫でるのやめないッスか」
天美:「あらら。ごめんね、無意識に」
カヤカ:子ども扱いされているような!ような!!
秀史:「まあいいじゃないか。実際子供なんだし」
カヤカ:「確かに最年少だけど!……あれ、猫っていくつだよ」
チシャ猫:「レディに年齢を聞くのは失礼なんだにゃ?」
GM:ステージにひなたの歌声が響き、観客たちが歓声を挙げる。今は売り出し中の若手アイドルとしてビルの一室に収まっているけど、きっと1年も立たないうちにこの十倍は会場の容量が必要になるだろう。……そんなことを君達は思わせられた。
天美:その間も、不審人物から目は逸らしませんよー。
GM:フードの男の口元にはっきりと失望が浮かぶ。「くそ、しくじりやがって」と唇が動いたようにも見えた。
秀史:ここで仕掛けてくるか?
天美:この場ではやらないでしょう。
GM:そして列から後ろに下がると、踵を返して会場を離れようとする。
天美:フレーバーでいいので、小瓶から妖精を呼び出して後をつけさせますよ。「あいつを追って。……お願いね」
GM:――残念、君の妖精は男に近づいた瞬間、いずこからともなく現れたもう一人の男に叩き落された。
天美:「あぅ……ッ! 一般人には不可視の妖精に気づくなんて……!」
GM:こちらの男は赤い帽子を目深にかぶっており、目元は見えない。だが、男は天美くんと、そしてカヤカを見据えて、薄く笑う。
秀史:赤い帽子。『レッドコーム』、と考えるべきだろうな。
GM:赤い帽子に手をやったかと思うと、男はまるで最初からいなかったかのように、人混みに紛れて消えた。……追いかける?
カヤカ:流石に混雑度6でやり合いたくはないなあ!
天美:深追いはやめておきましょう。「ごめんなさい。してやられたわ。……思ったよりもやるみたい」
カヤカ:「だいじょうぶかよ天美サン?!……くっそ、見えなくなっちまった」
GM:では、君らが赤い帽子の男に気を取られている間に、フードの男も会場をあとにしたようだね。(ちぇー、みんな冷静だな)

 ちなみにこのシーン、もしもPC達が追いかけてきた場合、ストーカーを確保し一気に事件解決に向けて捜査が進む代償として、敵が特殊スキルを利用して混雑度6の状態から一方的に攻撃してくるという博打イベントが発生する予定だった。

秀史:「護衛なんだし追わないのが正解だ。あまり逸るな」
チシャ猫:「ま、最初からこっちが不利なのはわかっているしにゃー。騒ぎを止められただけで十分だにゃ」
カヤカ:「……ハーイ。次はこっちから見つけて叩いてやりたいよな」
GM:落ち着いたところで音響スタッフさんがカヤカくんに声をかける。「ありがとうな、坊主。あのままだったらスピーカーの電圧が不安定になって、ひなたちゃんの歌がノイズまみれの歪みまくりになっちゃうところたったよ」
カヤカ:「いえいえ。こちらこそ工具を貸していただいてありがとうございました」
GM:「しかしどうやって故障したんだろーなー」「うーんこれ、電磁波浴びせられて回路が飛んだんじゃないっすかね?」「まさかあ。雷でも落ちれば別だけど、めっちゃ晴れてるじゃねーか」等々。
カヤカ:エレキネシスかあ。
チシャ猫:ハッカー/エレキネシスと考えたほうが良さそう。

 イベントが無事終了し、ひなたが楽屋に戻ってくる。

GM:「お疲れ様でした!!……あの、特に問題はありませんでしたか?」
チシャ猫:『特に問題なかった、でいいんじゃないかにゃ~』
天美:「ええ、特に何もありませんでしたよ。とても素敵なステージでした!」
カヤカ:「ずっとこうならいいんスけどねー」
GM:「ありがとうございます!私、なんとかやれる気がしてきました!!」判定成功なので、気力MAXのままです。
天美:「ええ、私達も全力でお手伝いしますから、ライブ、絶対成功させましょうね!」
GM:「はい!みなさんが助けてくださるのですから、必ず成功させてみせます!!」
カヤカ:「それじゃあ、明日まで頑張りましょう!」
天美:やっぱり、プロの仕事を荒らすような人は許せません。私のやる気もMAXです!
カヤカ:確実にとっちめたいけど、相手の依頼人の姿はまた闇に潜っちまったなあ。


●天美のターン

GM:★護衛2が解決したので進展があります。具体的には★2『ストーカーについて』が進行し、新情報が明らかになる。
カヤカ:おお、やったー!だいぶ★2も詰まって来たな。


★ストーカーについて (15→6)
 →ストーカーのものと思われる匿名のネット上の日記を発見した。
  『悪意の日記』を開示


★6 悪意の日記
ストーカーのものと思われる日記を特定した。
分析し、犯人の正体を割り出せ。

挑戦条件:
 どこからでも挑戦可能。

達成値:4

目標値:
 すべて:5




カヤカ:日記ぃ……?ああ、でもSNSで犯行予告をするヤツもいる、かあ。
GM:日記自体はSNSのよくある個人ページだ。アドレスさえ分かってしまえばどこからでも調べられる。
チシャ猫:もう★2もクリアできる範囲だにゃ。
GM:さて、実は天美さん手番消費してないのです。
天美:ですね(笑)。
GM:何もアクションできないのも退屈だと思いますので、移動はできないけど、調査判定には挑戦できるとしましょう。
天美:ありがとうございます。場所を問わず挑戦できるのは★2『ストーカー』、★4『警告者』、★6『悪意の日記』ですね。
チシャ猫:★5は次のラウンドでシタナガさんがダイレクトアタックできるので、今回は★6ですかねー。
天美:ですね。3PP消費してスカラーで判定。(ころころ)25、とっても成功(笑)。
チシャ猫:バッチリですにゃあ。
天美:先輩の威厳を保てました。
GM:一応非公開のパスワードがかかっているのだけど、君はCCCの力を借りてアクセス。くだんの日記をざっと読んでいく。
天美:"悪意の"ってついてるのがねえ……。

 数年前から遡って日記を読む。
 最初の頃はごくごく普通の、アニメ好きの若者の日記だった。
 その週のアニメの感想や考察などが時折書かれている。
 やがて、だんだんアニメ声優、とくにひなたについての記事が多くなっていく。


GM:「イベントでひなたちゃんを見られました!サイコー!\(>▽<)/」「ドラマCD特典付き全部買いました!!」
カヤカ:ああ、一般的な沼コースだ(笑)。
秀史:沼だなぁ(笑)。
GM:「今度は関西でイベントだ!仕事有給取って会いに行くぜ!ひなたちゃんオレを見てくれよな!」「……イベントで目があったはずなのに逸らされてしまった。忙しかったのかな」
天美:ひええ(笑)
カヤカ:勘違いがー!
GM:「こんなにCDを買っているのに、なんで他の奴らと同じ扱いでなきゃいけないんだ」
秀史:実にストーカー思考だ。
GM:そして数ヶ月前に、投稿がある。「あの女はおれの愛を裏切った。罰せられなければならない」「恥をかかせてやる。二度と舞台に立てないようにしてやる。それがあの女がオレにできる、唯一の償いだ」……以後、投稿は途絶えている。
天美:「一方的に好きを双方向だと勘違いする輩には困りますね」
チシャ猫:「うんうん、チシャにもストーカーいるからこういった謂れのない誹謗中傷からの理不尽な攻撃される辛さ、わかるにゃー」
秀史:「……ツッコんだほうがいいのか?猫」
カヤカ:「因果応報」
天美:「先のイベントでフードをかぶっていた男といい、ひなたさんに悪意を持つストーカーが実在することはわかりました。ですが……。うーん。これでもまだ決定打とは言えませんね」
秀史:「一番の問題は、悪意はともあれ、所詮はこじらせた一般人に過ぎないストーカーが、『害為す妖精』を雇えるとも思えないということだ」
天美:「それに、ストーカーが主犯だとすれば、葵さんが警告を発する事との関係が解りません」
秀史:プレイヤーとしては、主犯はあの女社長ではないかと思っています。
天美:念書を書いてましたけど。
秀史:書いたのは旦那の方ですし。動機としては、『ひなたさんを降板させて葵さんを後釜に据える』でどうかと。
天美:ふむふむ、イベントをぶち壊すわけにはいかないから、観客に危害を加えるような行動はできない、と。
秀史:葵さんにとってはありがた迷惑。とは言っても表立って反抗できないから警告にとどめた。ストーカーは最後にすべての責任をかぶらされるためのスケープゴート。……でどうでしょう。
カヤカ:嫌がらせを送ってきたのはストーカーで、これに乗じた実行犯がいる?
秀史:もしくは、誰かがストーカーに入れ知恵したか。
チシャ猫:これで実は日記の主は『レッドコーム』で、単純に壊れたファンだったってオチだったら凄いにゃー(爆笑)。
カヤカ:完全に私情じゃねーか!(笑)
チシャ猫:『グレムリン』と『リリパッド』はオフ会で知り合った狂信的なファンクラブ会員。
天美&秀史:ひっどい(笑)
チシャ猫:「ま、結局尻尾を掴まないと何もできないってことだにゃ」
天美:「ですね。……いずれにせよ、葵さんと接触すればほぼ絞り込める気がします。シタナガさん、葵さんのこと、よろしくお願いしますね」
秀史:「任せろ。それより『害為す邪妖』に気をつけろ」
カヤカ:「それこそこっちに任せておけって」
天美:「猫さん、シタナガさんのサポートお願いします。こちらからは支援ができないので……」
チシャ猫:「OKにゃよー。でも本人は多分嬉しそうに仕合うんじゃないかと思うにゃよ?」
カヤカ:「戦闘民族っぽいし」
GM:そんなこんなでようやく一日目が終わろうとしている、果たして君達は明日の昼までに真相にたどり着き、そしてひなたを守りきることができるのか。以下次号!
秀史:「……言っておくが、俺は戦闘民族じゃない」
一同:「えぇ~ほんとにござるかぁ~?」
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|コメント(-) |トラックバック(-) | 2017年09月10日 (日)22時24分

人災派遣TRPGリプレイ『その声を守るため』 03

●第三ラウンド 調査班

GM:今晩もよろしくお願いしますです。
一同:よろしくです~。
天美:当面の目標は葵さんとのコンタクト、ストーカーの正体をきっちり確定することですね。
GM:では早速第三ラウンドのファストフェイズ。アクションをご希望のお方は?
秀史:ひなたさんの気力もマックス、調査も順調なので、今回は高速移動を控えたいのですが。
天美:高速移動で長距離はPPが重いですからねえ。
カヤカ:PPのやりくりは世知辛いなあ……。
チシャ猫:全部1回でクリアしないと手番が足りないとも思えませんし、余裕はあるのでは。
カヤカ:予定観る限り、混雑度もしばらくは大人しそうですしね。
秀史:では、高速移動は無しで。

map2-3_.png



GM:ちなみにひなたは警戒を強めているものの、「私、それでも降りたくありません。人と争うのはいやですけど、嫌がらせに屈して降りてしまうのはもっと嫌です」とコメントしている。
天美:気力はノーダメですからね(笑)。
GM:「すみません、みなさんには負担をかけてしまいますが……」
秀史:「大丈夫だ。そもそも陰湿な嫌がらせなどかけてくる時点で、所詮負け犬の所業だ」
天美:「私達はこれが仕事です。気に病むことなんてありませんよ」
チシャ猫:「にゃにゃーん、ここまで依頼で仕事してて、ここで諦めますって言われた方が逆にキレるんだにゃ。……カヤカが」
カヤカ:「オレェ!?」
天美:「まあ、みんなやる気充分みたいです。それに私も、頑張ってる人を卑劣な手段で追い落とそうなんて輩は、個人的に大嫌いですので」
GM:「ありがとうございます。頑張ります!」
カヤカ:「……でも、ほんっとーに危なくなったらギブアップしてもいいんスからね」
GM:「はい!でもそれは、みなさんも同じです。危なくなったらムリしないでくださいね」
天美:いい子だなあ……。
秀史:「大丈夫。死ななきゃ安い。――むしろ成功しないと生活費的に死ぬ」
カヤカ:世知辛いなあーーっ!!

●チシャ猫のターン

チシャ猫:ではハッカーで調査。★2を沈めます。
カヤカ:そろそろ抜けそうだな。
チシャ猫:異能は乗せずに(ころころ)32。
天美:お見事!
カヤカ:安定して30付近出るんだもんなあ(笑)。
チシャ猫:固定値は正義。「ここまでボロが出てて判らなかったら逆に無能なんだにゃー」

 チシャ猫は、秀史とともに集めた情報、護衛班が遭遇した男の姿などを元に、ノイズを切り捨て情報を確実に絞り込んでゆく。
 人相風体、背格好、年齢、想定される生活圏。
 そして諸要素を重ね合わせていった結果、ついにそのすべての条件に一致する一個人を特定することに成功した。

★2済 『ストーカーについて』

 君たちはついにストーカーの正体を突き止めた。
 都内在住の特に異能も持たない一般人、「伊藤ノブオ」だ。
 ★7『ストーカーの確保』を開示


★7『ストーカーの確保』
 都内在中の彼の身柄を確保せよ。

挑戦条件:
 エリア「ストーカーの住所」を訪問する。


カヤカ:「……ここまで丸裸に出来るってのも怖ェもんだ」
秀史:「インターネットの方が異能力よりよほど脅威だな」
天美:「ふむふむ。伊藤ノブオ、……ですか」
チシャ猫:「自分で調べといてなんだけど、なんかぽっと出の一般ピープルなんだにゃ」
秀史:「こいつが会場にいたパーカーの男ということか?」
天美:「あの日記をつけてたのも彼でしょうか?」
GM:どちらもイエス!だ。
チシャ猫:「とりあえずプライベートな情報まで潜ってみるんだにゃ。まぁ真っ黒だからいいでしょ」
カヤカ:「今回は何にも文句言わねえよ」

 チシャ猫が洗い出したストーカーの正体はこのようなものだった。
 伊藤ノブオ、二十五歳。
 地方から上京してきて、大学、就職と進んだ一般人。
 異能力者の可能性はなし。
 成績は中の上~中の中。目立った特技、実績はなし。
 高校時代までは趣味と呼べるものもなかったが、大学時代からはアニメに傾倒していったようだ。
 アニメに傾倒し、やがてアニメ声優に傾倒し、やがて高千穂ひなた個人のファンになっていったようだ。


カヤカ:高校時代は田舎で娯楽がなくて、一人暮らしを初めて、ころっと深夜アニメに(笑)。
チシャ猫:最近はインターネッツで見られるので田舎でも助かりますねぇ。
GM:有料配信サービスも充実してきて結構なことでございます。
チシャ猫:「正体はわかったけど、今ひとつ事件の全体像が見えないんだにゃ―。異能者でもなし、経済的にも裕福とは言えないし」
秀史:「だが、『害為す邪妖』はあきらかにこいつを護衛していた」
天美:「利用、或いは後援している者がいる可能性は高いですね。葵さんの警告とも繋がりませんし……」
秀史:「やはりあの女社長か?」
チシャ猫:「ま、どーするかは任せるんだにゃ」
カヤカ:「取り押さえると警戒されたりするかな?」
秀史:「いや、取り押さえておかないと、体よくスケープゴートにされるのがオチだろう」
チシャ猫:「警戒も何も、あっちもプロだし、僕らが護衛してるのも調べまわってるのもとっくに承知にゃよ」
GM:『……イヤア ソウイッテクレルト テレルナ!!』
天美:えー、誰ぇ?(笑)
GM:『ヤア!フーン。チシャネコ ネエ。ボクノ オトモダチ ダネ!』
チシャ猫:「カヤカー、聞いて聞いて?今オレオレ詐欺かかってきてるにゃー」
秀史:「最近は『母さん助けて詐欺』って言うんだぞ」
カヤカ:「え、名前変わってたのかアレ。ほら切っちまえよ」
GM:『ア、チョットチョット キラナイデ! オチャメナヨウセイノ イタズラダヨ!』
チシャ猫:「で、ご用件はにゃんにゃんだにゃー?『グレムリン』」
GM:『ンモウ。マアイイヤ。エーット。”リリパット” ト オナジコト イイニキタダケナンダケドネ。――ココラヘンデ テヲヒクキハ ナイカイ? ボクハ キミタチト コトヲカマエルキハ ナイヨ』
チシャ猫:「5億で寝返れって言うならお安い御用なんだにゃ?5000兆円の時代に5億でオッケーとかボクは神のような猫なんだにゃー」
秀史:「5億あったら俺派遣社員辞めるよ」
カヤカ:(こくこく)
天美:「あのー。みなさーん?」
GM:『ウーン ワルイトリヒキデモナイト オモウンダケドナア チョットカノジョガ リタイヤスルノヲ ミノガセバイイ ニガイセイシュンノ オモイデ ッテヤツサ』
チシャ猫:「――本気で言ってるなら軽蔑なんだにゃ?手を引くわけなんてないじゃないか、ボクや君のような人種が」
秀史:うわぁ(笑)。
チシャ猫:「面白いことに自分から首を突っ込んで、腕を他人に見せつけて出し抜いて笑うためにネットを彷徨う。それがボクたちなんだにゃー」
カヤカ:猫は猫でブレないなあ。
GM:『ハハハ!ソリャソウダネ!イヤイヤ マイッタ ハナシガ カミアイスギルノモ コマリモノダ!ヤボナトイカケ ダッタネ。キミハ タトエ ゴオクエン モラッテモ オリルタイプ ジャアナイ。――では失礼するよ『チシャ猫』。次は現場でお会いしよう』
チシャ猫:「ボクは現場にでないけどにゃー」
GM:割り込み通話は切れました。いやあカタカナ台詞は疲れる(笑)。
チシャ猫:わかります(笑)。
GM:チューニングの悪いソフトーク音声で脳内再生していただければと(苦笑)。
秀史:ああ、なるほど(笑)
カヤカ:「ったく、信用ならねーのか信頼していーのかわっかんねー」(ぬいぐるみぼふぼふ)。
チシャ猫:「ああいった輩はハッカー対決で叩きのめすのも悪くはにゃいんだけど、グーで殴り飛ばされるの見るともっと笑えるから誰か頼むんだにゃ」
カヤカ:「グーで殴るのがオレしかいない件について」
チシャ猫:「『電脳世界では負けないのに!!』とか鼻血出しながら言わせ欲しいんだにゃ。そしたらネットにうpしてウフフフフ」
カヤカ:「邪悪さって洗濯で落ちる?コインランドリー空いてるよな、まだ」(ぬいぐるみを持ちあげて)
チシャ猫:「心がきれいな人は可哀想だからぬいぐるみを洗濯機には入れないんだにゃ。専用洗剤で優しく手洗い頼むんだにゃ」
カヤカ:「漂白剤に漬けとこうぜ」
秀史:「カビ〇ラー浴びせればいいんじゃないか」
チシャ猫:「にゃにゃーん。君ら猫をなんだと思ってるんだにゃ」
GM:でも物干し竿にぶら下がってるチシャさんはちょっと見てみたいかも(笑)。


●秀史のターン

GM:続いてシタナガさん!
秀史:と言っても移動するだけ。PP2点払って葵さんのいる市民会館に『長距離移動』。館神山を遠目に見ながらDトラッカーを走らせよう。
カヤカ:深夜の首都高は空いてるってお話。
秀史:実はこのバイクも125ccだから首都高は無理(笑)。
GM:では夜の空いてる国道をぶいーんとカッ飛ばして隣の県までやってきました。結構立派な庁舎のホールで、今日明日と、冬木葵が参加する朗読会が開催されている。君が市庁舎についたあたりで、今回の出番はここまでです。
秀史:はーい。


●第四ラウンド 護衛班

カヤカ:さて、出番だ。
天美:「ストーカーの身元がわかったとはいえ、実動部隊は個別に動いていますからね。私達は警護を続けましょう」
カヤカ:「身柄も確保できてないし、出来たとしても止まるかどうか怪しいもんだ」
GM:君たちはひなたと一緒に、秋葉原から新宿へ。某大手コメント付き動画配信サイトの本社があるビルにやってきた。
秀史:笑顔があふれる動画だな(笑)。
GM:ちなみにサービス名はスマイル動画という(笑)。
カヤカ:ユーパイプにスマイル動画(笑)。
GM:ついでにこの世界の大手ネット通販サイトはFORESTといいます(どうでもいい)。
天美:どこかのシナリオで登場しているかもしれませんね!(笑)
GM:スタジオ入りしたひなたは、音響機器に囲まれた小部屋、いわゆるラジオの収録ブースに入っていく。
天美:今回もイベント待ちしつつ、事前の現場調査は怠らず、仕事できる感を出しておきます。フレーバーで(笑)。
GM:通常のラジオのブースとは異なり、撮影用のカメラが取り付けられている。いわゆるライブ配信だね。
カヤカ:「ネットラジオ、っていうか生放送?収録じゃないってことは、誤魔化しが効かないってことだよな」
天美:「事前にしかけるタイプのトラップはなさそうね」
GM:このラジオ番組は『高千穂ひなたのおひさまナイト』。彼女が初めて持った彼女自身の番組だ。
天美:おひさまなのにナイト。
カヤカ:昼なのか夜なのか(笑)。


 カヤカと天美が見守る中、番組はつつがなく進行していく。
 「はい!それでは今夜も始まりました、高千穂ひなたのおひさまナイト。暗い夜も、ひなたのパワーで明るく照らしちゃいます!」
 「それではさっそく、今日のお便り――」


秀史:「ペンネーム『アシスタントが怖い大学生アルバイト』さんから!」
GM:「最近アシスタントが仕事できるようになってきて、職場内で自分の扱いがどんどん軽くなっているような気がしています。どうしたらよいでしょうか?」
天美:「頑張っていれば、きっと見てくれてる人はいますよ!」みたいなポジティブなアンサーなんだろう(笑)。
GM:ラジオの様子はカメラで中継され、ライブ映像としてネット上で流れている。視聴者がそれにコメントを付け、ひなたもそれをライブで確認できる、という状態だね。
カヤカ:画面外からコメントが流れるのを見て、おー、とか感心していよう。
GM:――さて、ここで護衛班の皆様にちょっとしたお知らせがあります。
カヤカ:おや。
天美:いいお知らせではないんでしょうねえ。
GM:ただいま新宿のビルの15階のスタジオで収録しているのですが、窓ごしに、隣のビルの屋上からなにやらチラチラとし不自然な明かりが見える。
天美:もー、生放送中なのにぃ。
カヤカ:狙撃じゃねえよなあ!?
秀史:マズルフラッシュ、はクロスボウだからないと思うが。
チシャ猫:んー、なんか誘いくさいにゃー。
天美:見つからないのがモットーだってこと忘れてませんか、彼ら?
GM:一応、すげぇ風が強いけど、非常階段から外に出ることはできる。お二方、どうします?
カヤカ:オレには外に出てもどうこう出来る手段はないから、ここに残るしかない。
天美:窓の外に出て防ぐか、部屋で待機するか、ということですね。
秀史:窓が割れると大騒ぎになるから、外で防いでほしいところだが。
カヤカ:光が見える位置からひなたさんまで射線が通るのはそこだけ?
GM:はい。光源、ベランダの窓、ひなた、が直線上に揃っています。
カヤカ:くっそー、挑発くせえ。
天美:「私が出るわ。カヤカ君は、中で万一に備えてちょうだい」ステ的にはカヤカ君ですが、ここは先輩の威厳ということで。
カヤカ:「大丈夫かよ天美サン」
天美:「私の『盾』の方が対応はしやすいですからね」
カヤカ:「……ウッス。んじゃ、中に居ます」
チシャ猫:「中はカヤカに任せるんだにゃ」
カヤカ:「ん。こっちまで来ねえことを祈る」

 ロックを外し、屋外に取り付けられた非常階段に出た天美。

GM:君が外に出ると、ビルの外壁にぽつんと赤い点が浮いていて、チラチラと動いている。
天美:……レーザーポインターですか。
GM:君の登場に合わせるように、赤いポイントはするすると移動し、やがてガラス向こうのひなたの頭部でぴたりと止まった。
秀史:目に当たって失明したらどうするんだ。
カヤカ:カメラに映らない範囲で移動し、射線に割って入ります。
天美:懐の小瓶を取り出し、妖精を呼び出して準備します。『柳沢天美が命ず、不可視の盾をこれへ!』

 迎撃に備える一同。しかし……。

GM:「はーい、以上、今週のふつおたコーナーでした。って、え……」ひなたは小さく息を呑む。
カヤカ:しーっ。と目で合図して、『大丈夫』のジェスチャーをします。
GM:いや、彼女は君のアシストにも、レーザーポインタで狙われていることすらも気づいていない。もっと直近でショッキングな事態が起こっている。
カヤカ:お、おう!?
チシャ猫:こっちは囮だったかにゃ!?
GM:生放送で流れているコメントが、急に悪意あるものに変化し、大量に流れ始めた。いずれも文字にするのは憚られるような、彼女を誹謗中傷する下品な悪罵だね。
チシャ猫:チシャ猫も対抗するにゃ!
天美:猫さん!
カヤカ:頼む。これはオレじゃ対応できねえから……。
チシャ猫:うんこのAAを流すにゃ!(爆笑)
カヤカ:おおおおい!?
秀史:対抗するんじゃねー!(笑)
チシャ猫:画面いっぱいを一瞬使う上になごむですにゃん?
カヤカ:だとしてももっと別のAAありませんでした!?(笑)
チシャ猫:まぁ手番が終わってるんで何も出来ないのですよね(苦笑)。
天美:フレーバーで仕事してることにしておいてください(苦笑)。
チシャ猫:「管理者権限もらってアカウントブロックはしてるけど、これ多すぎにゃよ?」
GM:そして天美に届くオープン回線。「ギギッ。あんたはハズレだ、お嬢ちゃん。――ま、ハズレと思ってても動かなきゃいかんところがつらいよなぁ?」
カヤカ:「インカム割り込みの多い日だぜ、オイ」
秀史:そうなんだよな。囮かもしれないとは思っていたが、どの道対処しなきゃいけないから黙っていた。
天美:「あら、ご心配なく。頼れる相方が後を守っていますから」
GM:ぶっちゃけ無視していたらクロスボウで窓ガラスが割られていました。ということで★護衛3にチャレンジだ!

★護衛3 『ネットスラングの嵐、隣のビルからの狙撃』

『護衛』に参加しているメンバーのみ挑戦可能。
『ネットスラング』、『狙撃』両方同時に対処が必要。

『ネットスラング』

達成値:5
目標値:
 アウトサイダー:5 こちらもネットスラングで軽快に切り返し
 ネゴシエイター:5 スラングを無視し通常進行
 ハッカー:5 ネットスラングを遮断
 他:7
 1ターン内に達成値を上回らないと失敗となる
 
『狙撃』

 ビルからの狙撃に対応せよ。
 指定攻撃に対する『ガード』もしくは『回避』


カヤカ:ふ、ふふふふ!?使える職能が『その他』しかねえ!!
チシャ猫:となってるにゃあ。
カヤカ:これで35!……しゃーない、やるか……!
秀史:ここはアドヴァイスとLPでごり押せ!
カヤカ:足りなかったら副動作で『高速処理』してもっかいだ!
天美:私は狙撃に対応します。手番の扱いはどのように?
GM:手番を消費しての通常の防御判定扱いとなります。 ただし、2発飛んできます!
天美:では、私から判定したいです。カヤカくんが成功して私が失敗するととてもかっこ悪いので(笑)。
GM:了解。それでは対面のビルから、夜風を割いてクロスボウが飛んでくる。種別は当然ながら『投射』。一発目は(ころころ)28。
天美:うーん、とりあえず回避……(ころころ)あれっ、クリティカルして24!
秀史:すげー!
天美:LPを使って(ころころ)1、もいっこ(ころころ)4。合計29で回避!
GM:うへぇ、まさか避けられるとは。君は華麗に飛来するボウガンを回避。
天美:不可視の盾が矢の軌道を曲げてあらぬ方向へ。
GM:外れた矢は非常階段に当たり、甲高い音を立てる。……そして第一の矢の影を這うように放たれていた第二矢!(ころころ)今度はこちらがクリティカルで35!
天美:引き続き回避(ころころ)……あれぇ、4(爆笑)。
秀史:ひどい(笑)。
天美:ま、まあ、駄馬に良馬を当てたということで。完全失敗、追加ダメージ3Dです。
GM:まずは通常ダメージ(ころころ)28。
カヤカ:よし、ダイス数からしたら低いっ!
天美:今度はフレーバーじゃなく『斥力障壁』! EP2、SP3消費で(ころころ)27、自分の物理GPを加えて完全防御!
GM:続いて、毒の1Dと追加ダメージの3Dが(ころころ)10。
天美:これは普通に入ります。残りHP31点。
秀史:向こうもアサシネート持ちか……。とことん構成被っているな。
天美:そして露出判定(ころころ)。『露見』でさらにEP1点蓄積です。
GM:『ギギッ、警告を無視した代償は高くついたな?』
天美:「あら、想定よりお買い得でびっくりしました」
GM:そして、君の追跡を待たず、『リリパット』は姿を消す。
天美:「こっちは食い止めたわ! カヤカ君、猫さん、お願い!」

 『リリパット』の狙撃を見事防ぎきった天美。
 だがその代償として、残されたカヤカはほぼ独力で事態を解決しなければならない。

カヤカ:うっし!……つっても使えるのは『その他』だけなんだよな。
秀史:「荒らしコメがすごいことになっているな」、とスマホで見ながら。
チシャ猫:『アドヴァイス』飛ばすにゃー。『偽情報』で抑えてPP1点消費。
GM:ちなみにこれはチシャさんが護衛に回ったときメインイベントになる予定でした(笑)。
チシャ猫:絶対護衛には回らなかったと思う(笑)。
カヤカ:EP3点とPP3点でダイス追加。判定はまたも『マニピュレーター』!
秀史:ということは手動でコメを打ち込んで対抗か?
カヤカ:アナログ手段ーーーッ!!!
チシャ猫:(爆笑)
カヤカ:もっと接続サーバー切り替えるとか……。いや、そんな器用なことはできない子でした。
天美:カヤカの ものすごい ブラインドタッチ
GM:カタカタカタッターーン!
天美:急にカヤカの目と目の間がくっついているような気がしてきました(笑)。
GM:荒らしコメントですが、具体的には、実態のない仮想アカウントが多数ログインし、無作為に中傷コメントを生成して吐き出していると思ってください。
チシャ猫:ではこちらは、それらのアカウントを裏で片っ端から垢バンしてるし回線すら止めてるけど防ぎきれない。「準備されてる分後手後手なんだにゃー」
カヤカ:『マニピュレーター』で振ります。(ころころ)……26!あと9、よし、LPで行ける!
天美:9をLPでいけるって言っちゃう新人怖い。
GM:……いちおう全部護衛しきれなくてもええんですが。
カヤカ:それは嫌な予感がしますので。
チシャ猫:『グレムリン』にドヤ顔されたくないので。
カヤカ:2LP投入(ころころ)……7!
チシャ猫:惜しい!
カヤカ:……も、もう1点……。あれだけプロ顔しといて失敗とか無いわ! 更にLP振り足し!(ころころ)合計36点で突破!
一同:お見事!
カヤカ:消費リソースPP3点、EP3点、LP3点!痛い……!
秀史:「なんと……ハッカーの用意したプログラムにキーボード入力で対抗している……!」
GM:お見事!それでは、君は音声通話でチシャ猫さんやCCCスタッフのバックアップから指示を受けつつ、ロックされて手が出せないサーバーを回避。ライブ配信しているPC側から猛然と手動でスクリプトコードを打ち込んでゆく!
カヤカ:「音ゲーやってるよりは楽だ!!」
秀史:「サーバ切替まであと40秒!」
GM:ロックをこじ開けるスクリプトを叩きこむが、間に合わない……と思ったところで。
カヤカ:「やっばい指攣る指攣る!!」
天美:「頑張って! プロなんでしょ!」
チシャ猫:「音ゲーは時間が決まってるからにゃー」
GM:根性の高速連打でギリギリ打ち込みきった!!
カヤカ:「っしゃおらァ!!」
天美:カタタッターーンッ!
GM:スクリプトがロックをこじ開け、防壁が起動。偽アカウントの群れは動画から蹴り出される。あとは、ネット上で待ち構えていた猫さんの餌食だ。
天美:おやつのじかんですよー。
秀史:「リリース入ります!3、2、1、リリース完了!画面問題ありません!ラグ無く動いてます!」
カヤカ:「……ノーミスフルコンボ……!」

 実際の時間にすれば数分程度。
 画面を埋め尽くした中傷コメントは、ピタリと止まった。
 「……えー、なんかいたずらコメントがでてきたみたいです。でもスタッフさんが止めてくれたみたいです。こわいですねー。……ええ。はい。それでは次のコーナーいってみましょう、『今日のひなたピックアップ』。このコーナーは……」 

カヤカ:「腕と指がいってぇ……。やっぱりオレが外行けばよかった」
天美:「何言ってるの。よくやってくれたわ。私が中だったら、こうはうまくいかなかったもの」
GM:では、BANしたはずのアカウントから、最後に一言だけコメント。『チェッ マアイイヤ マダキカイハアル』
天美:「懲りない連中ね。同じ妖精でも、私の子達に比べて可愛げのないこと」
チシャ猫:『にゃはははは、まさかこの猫様じゃなくてバックアップありとはいえ音ゲーマーにタイピングで負けるとか超かっこ悪いんだにゃ!?』ここぞとばかりにコメントを送りつけてやるんだにゃー。
秀史:「失敗したイタズラほど惨めなものもないな」
GM:『グレムリン』には間違いなく届いただろう。だが、回答はなく沈黙があるのみだ。
チシャ猫:「ま、実際は痛み分けだしにゃー」

 ……その後、ラジオの収録はつつがなく終わった。
 生放送終了後、録画もネットにアップロードされるのだが、悪意あるコメントの群れは「よくある無作為なイタズラ」として視聴者に受け取られ大して気に留められることもなく、ひなたの風評にも影響をおよぼすことはなかった。


カヤカ:活躍するたびにカヤカの面白場面が増えていくような気がしています(笑)。
秀史:多芸すぎて武術家だということを忘れそうだ(笑)。
チシャ猫:むしろ武術家としての活躍が……。
カヤカ:しーっ!しーっ!
天美:「偶然だけど、適材適所だったわねー」
カヤカ:「オレもうやんねえから。こういうのやんねえから!」
秀史:「この調子で頑張れ」
カヤカ:「オレ!!フォワードなんだけど!!!」
GM:ってところで、第三Rは終了です!!
天美:あ、ここで副動作を消費して『治療』しておきます。(ころころ)全快です!
秀史:よしよし。
カヤカ:これで問題なし!
チシャ猫:カヤカの財布と、天美の露出以外はにゃー(笑)。

●第四ラウンド 

●休憩組

GM:続いて第四ラウンドですが、ちょっと趣向が変わります。
天美:CCC本社で就寝って書いてありますね。
カヤカ:本社なら危険なさそうだな。
GM:時刻は深夜。ひなたさんはCCCのゲストルームで就寝。従いまして、護衛イベントでは何も起こりません。
秀史:「流石にCCCにカチコミする輩はいないようだな」
カヤカ:「CCCにカチコミ出来るのなんて、それこそあの企業か……シタナガさんくらい?」
GM:CCCにカチコミすると、ルルブに乗ってる超人ばかりをボスラッシュで相手どる羽目になります(笑)。
秀史:「俺はCCCにカチコミしたんじゃない」
天美:「結果的にカチコミだっただけですね」
GM:ということで、みなさんは、睡眠(治療)でHPやSPを回復してもいいし、夜を徹して調査を継続しても良い。ただし治療以外のアクションをする場合は、睡眠時間を削るため、10SPを消費してください。
天美:それは厳しいですね。
チシャ猫:にゃははー、プログラマーに睡眠時間は必要ないのだぁぁぁ(死んだ目)。
秀史:草木も眠るがSEは眠らない丑三つ時。
チシャ猫:最終的に太陽光で溶けるようになります……。

相談の結果、カヤカ、天美がCCCの本社、秀史が移動先の市民会館の近くのホテルで宿泊。
SPに余裕のあるチシャ猫が★5『警告者について』を調べることとなった。


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●調査組 チシャ猫のターン

チシャ猫:『ダイブイン』使用で(ころころ)30。十分超えてるにゃー。
カヤカ:安定のハッカー。
秀史:えーと、『市民会館に誰かが行くこと』は私がいるからOK。チシャ猫の調査がOKになればイベントクリアになるわけだが。
チシャ猫:この場合、どういう演出になるのでしょうか。
GM:ふむ。休憩を選択しているシタナガさんがシナリオをすすめるのも違和感がありますので、こうしましょう。シタナガさんは葵さんと接触してPCなりタブレットを見せた、という感じで、チシャ猫さんが葵さんと会話、説得するというロール。
カヤカ:声優さんに深夜突撃は正直こう、ヤバイものを感じますが(汗)。
チシャ猫:まぁツイッターでDM送るとか、個人携帯を割り出してSMSを飛ばすとか方法はありますが。
GM:チシャ猫さんの情報に基づき、シタナガさんが葵さんの携帯にショートメールを送ると、「いいわ、私からも話しておきたいことがあるから」との返信がありました。
秀史:では、「盗聴の危険があるから直接出向く。深夜恐縮、窓の解錠頂き度」と返信。葵さんの宿泊場所に向かう。
GM:葵さんは市庁舎の一室に部屋をもらっている。明日の朗読会二日目に向けて、今日の反省と準備をすすめているようだね。
カヤカ:詳しい事情、聴かせてもらえるといいな。
GM:君が市庁舎に近づくと、彼女の部屋、四階の窓の鍵がかかっていないことがわかる。常人にはアクセス出来ないけど、当然ながら君はたやすくベランダに降り立つことができる。
秀史:「Wasshoi!」
一同:ニンジャ……!
GM:ベランダに降り立った君に、窓越しの声がかかる。「いらっしゃい、と言うべきかしらね」
秀史:「ドーモ、初めまして。カヤカの同僚のシタナガです」
GM:「カヤカ……。あの蹴りの子ね。楽しい子だわ」
秀史:「私はただのメッセンジャーです。詳しくはこちらのぬいぐるみよりお聞きください」
チシャ猫:「にゃにゃーん、チシャだにゃ」ぬいぐるみがポテポテ歩いて出てくる。
GM:「……こんばんは。チシャ、さんと呼べばよいのかしら」
チシャ猫:「チシャでOKだにゃー、葵さん」
GM:「私のことも葵、でいいわ。メッセージをくれたのは、あなたね、チシャ」
チシャ猫:「ですにゃー、葵。こっちが聞きたいことも判ってるのでにゃ?」
GM:「そうね、例えばひなたさんに出した手紙、のことかしら」
チシャ猫:「時間も時間だし。今ひなたちゃんの周りで起こってることも含めて、単刀直入に知ってる事教えて欲しいんだにゃ?とーぜん情報の出処をばらしたりとかはないにゃよ」
天美:猫さんがいつになく紳士……。
チシャ猫:ここで情報はセンテンススプリングにスキャンダラスにリークして、ウハウハするんだにゃー! とか言ったらただのアホなんだにゃ。
カヤカ:まあ、うん(苦笑)。
天美:紳士だ……。
GM:「彼女に迫っている悪意について。――あれは、陰謀や裏はない。たぶん単なるストーカー被害なの」
天美:むむ?黒幕はなし?
GM:「とはいえ、それを放置しておくとひどい結末になる。――私の時のように」
秀史:「……もしや、貴女もかつて被害に?」
GM:「以前、私にも同様のストーカーがつきまとったことがあったわ。でも私はそんなの気にしなかった。面と向かって話もできないやつに何ができるって思っていたのも確かよ」
チシャ猫:「そのへんも疑問なんだにゃ、ストーカーは特定したんにゃけど、プロを雇うタイプにも、そのお金があるようにも見えないんだにゃ」
秀史:「それ以上のことが起こってしまった、ということか……?」
GM:「そのうち、ストーカーのやり口が急に悪辣になった。ちょうど、今のひなたさんに対するものと同じように。それでも私はつっぱねてたんだけど、重要なイベントの当日に……」シタナガさんに言う。「ごめんなさい、少しの間だけ、後ろを向いていてもらえますか?」
秀史:「……わかりました」と答えて後ろを向こう。これで突き落とされたとしても文句は言わん(笑)。
GM:では彼女はチシャに対して、上着をめくり肌を晒す。――肩、胸、二の腕のあたりに広範囲のやけどの跡がある。
天美:うっ……。
GM:「楽屋でいきなり、薬をかけられてね」
チシャ猫:「……。……なるほど、ね」
GM:彼女は上着を元に戻す。「顔への直撃は避けたんだけど、ちょっと、ドレスを着る仕事は難しくなっちゃったのよ」
チシャ猫:「今朝、冷蔵庫に仕込まれていた薬品はそこまでの劇薬ではなかったけど、葵も最初はそんな感じだったの?」
GM:「そうね。だんだんと手口が過激に、悪辣に。大きい舞台でコケさせる。そういう悪意だったと思うわ」
カヤカ:……んん?葵センパイ、ずっとゼウスに居たんだよな?移籍のゴタゴタとかもなし?
秀史:そのようだ。社長が犯人説は的外れだったようだな。
カヤカ:となると却ってわからねぇ、葵さんの件と今回の件、利害関係が結びつかない。
チシャ猫:「ふにゃー、まったく同じ筋ってことにゃねぇ。でも、ボクも世間も貴女のその怪我の話は知らないにゃよね、隠しきったってことにゃのかにゃ?」
GM:「ええ。当日はダメだったから急病扱いにしたけど、次の日は包帯巻いて、ステージに出たわ。ざまぁなかったわね」
チシャ猫:「格好いいわ。ちょっと嫉妬しちゃうわね」
GM:「ふふ、ありがとう。でも結局、ステージ終了と同時に事務所ストップでアイドル活動はそこで終わり。まあ、声の仕事に専念するのは本望だけど。ファンの人達には悪いことをしてしまったわ」
チシャ猫:「それで、嫌がらせは終了かにゃ?」
GM:「終了よ。犯人が逮捕されて、ね」
カヤカ:え、もう逮捕されてたのか。
GM:「大切なことを言うわ。私を脅迫していたストーカーの事件自体はもう解決し、正体もわかっているの。以前はごく普通な、私の熱心なファンだった男。熱心を通り越して、私に憎悪すら抱くようになったみたいだけど」
秀史:「……そんな普通の男が、楽屋に忍び込んで薬品を?」目を鋭く。
GM:「そいつは言っていたわ。『俺の怒りは、代理人に引き取ってもらった』って」
カヤカ:「……引き取ってもらったぁ?」
秀史:「無料でか?奇特すぎるだろう。色々な仕事をさせる業界だが、だからこそタダで引き受けるなぞあるはずがない」
天美:「!悪意の代行……それって……」
秀史:「知ってるのか、天美さん」
天美:「まさか……『リベンジ騎士団』……!」
秀史:「なんだそれは?」プレイヤーは知ってるけど(笑)。
天美:「厳密には派遣会社ですらない、復讐と悪意の代行それ自体を目的とした連中です……!」
カヤカ:「なんだそりゃ、胸糞悪ィ……」
天美:まあ、これで外してたら大恥なんですけど(苦笑)。
一同:おい!(笑)
GM:「私が、『他にもそういう仕事をする人たち』がいる。それも、傷つける側じゃなく、守る側の人もいる、って知ったのはそのしばらく後。……だから、まあ、ひなたさんとマネージャーさんが警察以外にも相談するように、色々と小細工をさせてもらったってわけ」
チシャ猫:「なるほどにゃね。言いにくいことを聞いてしまってごめんだにゃ、でも有用な情報だったにゃ」
GM:「ええ、あなた達が今夜ここにたどり着いてくれたことで、私の判断は間違っていなかったと確信したわ」
チシャ猫:「絶対ひなたちゃんは守ってみせるにゃよ」
GM:「いずれ私のライバルになる子を、よろしくね」
チシャ猫:「任せるにゃ!主にカヤカが頑張るにゃ!」
カヤカ:「そこでオレに投げんのかよ!!」
天美:私も居るのに(笑)。
チシャ猫:女性を矢面に立たせるのはちょっとにゃー。
天美:猫さんやっぱり意外と紳士。
チシャ猫:あとはカヤカが悲鳴を上げながら頑張ってるのを見るのが単純に大好きというのもあるにゃ。
カヤカ:おいコラ。
天美&秀史:わかる。
カヤカ:世の中理不尽ッ!!
GM:最後にシタナガさんに。「ごめんなさいね、寒いところに立たせたままで。コーヒーくらいなら淹れるわ」
秀史:「大丈夫だ。これでも鍛えている。あなたと接触したことを知られたくない。これで失礼する」
GM:「そうね、じゃあ最後に、一つだけお願い。ああいう連中に一番効果的なのは、嫌がらせを無視して結果をつきつけてやることよ。有り体に言えば、そう。――あいつらをギャフンと言わせてやって」
秀史:「もちろんそのつもりだ」
天美:「それこそ専門ね!」
カヤカ:「とーぜん!」
チシャ猫:「任せるんだにゃー。こっちも一度やりこめられているにゃしね、フフフフ」
GM:「ありがとう。……さ。明日に向けて本を読み込まなきゃ。お客さんに寝不足の声は聞かせられないわ」
チシャ猫:「失礼しました、なんだにゃー」
秀史:「では失礼する」ベランダから身を翻す。
GM:「おやすみなさい」……ということで、このラウンドは終了でーす。
天美:……意外な真犯人でしたね。
秀史:派遣業界の仁義と利益を前提に考えてたけど、とんだ思い違いだったなー、精進せねば。
天美:相手も仁義を守る前提で動いていると、こういうこともあるから油断はできませんね~。
GM:★5『警告者』が解決となります。そして★8『煽動者』がオープンとなる。これが最後の調査項目となります!

★5済 『警告者について』

 冬木葵は過去に同様のストーカー被害を受け、アイドル路線を退くこととなった。
 後輩のひなたが自分と同じ目に合わないよう、警告を送っていたのだ。

★8 『煽動者について』

 ストーカーの悪意を増幅させ、
 異能力者『害為す邪妖』をもってひなたに危害を加えようとするものは誰だ。
 その正体と手口、目的をつきとめろ!

挑戦条件:
 どこからでも

達成値:6

目標値:
 すべて:7

秀史:『煽動者』。こいつが黒幕と考えてよいのだろうな。
カヤカ:そろそろ大詰めだぜ。
GM:ということで、次回がラストになります。溜め込んだ怒りを存分に晴らしてくれたまえ―!
一同:了解!!

カテゴリー:リプレイ3-2話 | タグ:
|コメント(-) |トラックバック(-) | 2017年09月14日 (木)00時25分

人災派遣TRPGリプレイ『その声を守るため』 04(完結)

●第五ラウンド 調査班

GM:ということで、本日最終日となります。よろしくお願いしますです。
一同:よろしくです~。
天美:前回は、葵さんの情報提供で『リベンジ騎士団』の関与が濃厚と判明したところでしたね。
カヤカ:まさかの相手でした。
秀史:復讐そのものを目的としている連中だとするなら、理屈や交渉は通じなさそうだな。
天美:復讐に理があるならともかく、今回は完全に被害妄想と逆恨みですからね。絶対に阻止しないと。
GM:二日目の朝が明けました。ひなたはCCCの万全な警護もとで十分な睡眠を取り、体調はバッチリです。
天美:午前のスケジュールはスタジオで収録、午後は本番、劇場でのライブイベント。……混雑度5、厳しい感じです。
カヤカ:あっ、登場露出でペナルティになる。やはりジャージは浮くらしい。
天美:では罰則表を。
カヤカ:はーい(ころころ)10!?
秀史:出目がこういうとき走る(汗)。
天美:『叱責』。HPかSPを10点支払う。
カヤカ:痛い痛い。
GM:ファストフェイズですが、アクションを希望する方は?
秀史:『高速移動』。ストーカーの確保に向かいます。PP2点。
カヤカ:どこで夜を明かしたんだろう(笑)。
秀史:CCCと提携しているビジネスホテルにでも泊ったということで。
GM:ちなみに地方都市のビジネスホテルは1Fが酒場になっていて冒険者の店感がすごいです。
秀史:酒場の主人が日雇いの仕事リストを壁に貼るんですね(笑)。


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●秀史のターン

GM:実は今日、ちょっとチシャ猫さんのPLさんが遅れるとのことでして。
一同:おおっと。
GM:ということで、ここは進行優先で、秀史さんと順番入れ替えとさせていただきます。ご本人にも了解済です~。
秀史:了解です。では、引き続き調査に入ります。
GM:とはいえ、条件が『エリアに移動すること』なので調査は不要だ。君は東京の西部に広がる住宅街にやってきた。 突き止めたストーカー、伊藤ノブオの住処は、家賃がさほど高くなさそうなアパートの二階だ。
天美:依頼人を抑えたら依頼解除、ってなればいいんですけどね。
秀史:望みは薄そうだな。
GM:資料によれば、彼は夜勤のバイト明けで、そろそろ戻ってくる時間だ。
カヤカ:夜討ち朝駆けは戦の基本。
秀史:バイクを物陰に止めて地形を把握しておく。
GM:では程なく、君の目は、当の本人が駅からこちらに向かって歩いてくるのをはっきりと捉えた。
秀史:「伊藤ノブオさんでよろしいかな?」と声をかけよう。
GM:いや。君が折を見て声をかけようとしたまさにその時、背後から声が響く。「――警告はしたはずだがな」
天美:むっ。
秀史:「――昨日からまだ護衛を続けているか。ご苦労なことだ」
GM:君達が台詞を交わした時には、すでに攻防は終わっている!ナイフの斬撃をかわせたか、防御判定どうぞ!
天美:察するに、『レッドコーム』さんですね。
GM:4D+10で(ころころ)31の『白兵』!
秀史:たっけぇ!
天美:いざとなれば私の『スケープゴート』や猫さんの『セキュリティ』がありますので。
秀史:ここは『心眼』を使ってガード!(ころころ)回って32!いえい!
一同:おおー!
秀史:おそらく毒ダメージが想定されるので、あと4点で『完全成功』を狙います。LPを(ころころ)……2点使って成功!
天美:このチームLP豊富だからみんなバリバリ使っていきますね(笑)。
秀史:こっちは混雑度2だから、EPを考えなくて良いのはありがたい。
天美&カヤカ:いいなあ!
GM:『ガード』か。では、完全に気配を消した背後からの一撃を、君は振り返りざまに手首を掴んで受け止めた!!
天美:ということは、いよいよご対面ですね。
GM:然り。そこにいたのは、地味なコートを着た、大柄なくせに印象の薄い男。ただし、頭にかぶった赤い帽子と、暗い目だけが印象的だ。
カヤカ:姿を見せないエージェントなのにコードネームの通りの外見なんだな。
秀史:「いくら気配を絶とうが、血と鉄の臭いは誤魔化せはしない」
GM:「……想像以上にやる」
秀史:「そして何より、毒の臭いがきつすぎる」
GM:「ふん、貴様も毒使いの類か」君の推測通り、男のナイフには虹色を帯びた液体が塗られているのが見て取れる。
天美:つくづく毒使うのが好きな連中ですね。
秀史:「ニンジャに毒と伏撃は無意味と知れ」
GM:「……まあいい、オプションサービスはここまでだ。あとは好きにしろ」というと、男は近くのゴミバケツを蹴り倒す。ガラガラガラーン!
天美:ちょっと!(笑)
カヤカ:う、うわあ、手馴れてやがるッ(笑)
GM:その音で伊藤ノブオは事態に気づいたらしく、逃げ出そうとする。
秀史:「あああ~!待ってください伊藤さん!警察とかではないです!」(笑)
カヤカ:もっとやばいやつです!(笑)

 と、ここでチシャ猫のプレイヤーが到着。

チシャ猫:遅くなりました!
一同:こんばんは~。
チシャ猫:いきなりアクションシーンなんだにゃ(笑)。
GM:『レッドコーム』は、君がストーカーに気を取られた一瞬で掴まれた手首を引き剥がすと、路地裏に消えていく。
天美:依頼人を見捨てていくなんて……!
秀史:ここは仕方がない。ストーカー確保を優先しよう。
GM:逃げ出そうと試みるストーカーだが、君と一般人の脚力は比べるまでもない。たやすく組み伏せることに成功したよ。
秀史:「お話を!伺わせてください!」
GM:「お、俺は悪くない!あの女が悪いんだ!俺の思いを弄びやがって!あんな女には天罰がくだるべきなんだ!」
カヤカ:あー。あー。典型的な。
天美:重度の被害妄想癖。統合失調症の疑いがありますね。
秀史:(ため息)「ストーカーは皆そう言うんだ。主張があるなら裁判で争え」
GM:カヤカくんの言うとおり、彼のコメントは典型的なストーカーのそれです。演じるのも面倒なのでダイジェストでお送りします(笑)。
カヤカ:パワーポイントで作られた資料みたいなのが流れるんですね(笑)。

 伊藤ノブオ。
 地方から上京し、もともと人付き合いが得意ではなかった彼は、アニメファン、声優ファン、ひなた個人のファン、と推移。
 彼女のCDを大量に買ったり、出演しているアニメのブルーレイを買ったり、イベントに行ったりと彼なりに金を使い、応援してきたつもりだった。
 しかし(彼視点では)一向にひなたはこっちを振り向かない。
 こんなに俺が金と時間を使っているというのに。
 やがてこじらせて、愛が憎しみに転じていった……。


天美:まあ、日記で推測できる内容と同じですね。
GM:「……俺はあいつをぜったい許さないって思った。そしたら、ファンコミでお世話になってた”CSGさん”が教えてくれたんだ」
秀史:ファミコン?
チシャ猫:ファンコミ。ファンコミュニティの意味だにゃ―。
天美:……CSG?
カヤカ:CSG。CSG……ねぇ?
GM:「『君の無念はよく分かる。お金はかかるけど、君に変わって天罰を下してくれる人たちが存在するから』って。だから俺は、親父が持ってた土地を売ってカネを作って、ローン組んで依頼したんだ……」
カヤカ:ローン!?土地を売って!?
天美:お父さんが泣きますよ。
GM:「うるせえ!これは正義なんだ!俺はどうなったって構いやしない!全財産をつかったって!惜しくなんかない!」
秀史:「そうか、ストーカー行為を改める気はないということだな」
チシャ猫:CSGさんとやら、葵さんをあのような目に合わせた件にも関与していた可能性……。
天美:否定できませんね。
秀史:そのCSGさんについて詳しく聞こう。
GM:「……ネットで知り合ったんだ。SNSにあの女……ひなたのファンの集まりがあったんだけど、そこで仲良くなって。なにかと相談に乗ってくれて」
秀史:「……結局はSNSか。後は猫に任せるしかないな」
天美:「寂しさをこじらせてしまったとすれば解らなくもないですが、完全に常軌を逸しています。通院をオススメしますよ。……きちんとお勤めを済ませてからね」
GM:「ちくしょう、好きにしろ。どうせ俺にはもう何も残ってねえよ……けどな、へへ、もう最後の依頼はしたぞ」
カヤカ:んん?
秀史:「最後の依頼とは?」
GM:「もう俺の護衛も解除した。あの女に。最大の舞台で、天誅をくだしてやるんだ!へへ……」
カヤカ:うわあ……。
チシャ猫:「舞台の前に取り押さえておきたい感じにゃね。次は秘密裏に、なんて甘くにゃいかも」
秀史:「依頼を中止しろ。それができるのは貴様だけだ」
GM:「もう……。止まらない。依頼料は全額前払い。あいつらは金を受け取ったら動く。でもどう動くかは、俺も知らされてないんだ。連絡もこちらからはできない」
カヤカ:……まあ、だいたい想像してたけどさ。
GM:「うう……。なんで、なんでこんなことになっちまったんだよ……」
カヤカ:「で、どうしようか、こいつ?」
秀史:「……俺は刑事ドラマの主人公じゃないし、貴様の境遇にこれっぽっちも興味がない。裁く気も改心させる気もない。だが。俺はストーカーの排除を仕事として依頼された。だから職務の一環として一応聞いておこう。……暑いほうと寒いほう、どちらがいい?(※)」(爆笑)
一同:うわー!(笑)
カヤカ:あんまり使わない台詞だーーーッ!!!

※人災派遣RPGサプリメント1に収録のサンプルシナリオ『螺子狂騒曲』収録の台詞。
 詳細は伏せるが、事件の黒幕にこの台詞をつきつけるとかなり気持ちが良い。

カヤカ:うん、あの。螺子卓はすっごい回してるんですけど、あれにたどり着く前にクリアするチームが多くて(笑)。
天美:あのシーンはエピローグの一つとして普通に挟んでも良いのですよ(笑)。


GM:「……暑いのはつらいんで、寒い方でお願いします……」
天美:あーあ、ベーリング海でのカニ漁を選んじゃったか(笑)。
秀史:「失踪する前に、友人知人に別れを告げておくことだ。そんな人がいるならだが」
GM:「……いないよ、そんなもん……東京に来てからこっち、友達なんていなかった……」がっくりと項垂れている。
カヤカ:鬼か!?
GM:彼の気力は完全に尽きたので、自首しろといえばしますし、CCCに預けて処置を一任でもOKです。
天美:では、カニ漁を含むCCCの更生プログラムに放り込んだ方がまだ社会復帰できそうなので、そうしましょう。
GM:では、伊藤ノブオは北の海へと旅立っていった……。一応真面目に処理すると、ひなたの所属事務所と伊藤ノブオについた弁護士の間で示談が成立。二度と近づかないという念書をかわしたうえで、ひなたから遠ざけ、かつ借金を返すという名目で、CCCが長期に日本を離れる仕事を仲介した、という形になる。
天美:更生できるといいね。
カヤカ:きっといつか戻って来るんだ……ろうか……。
GM:これにより★7が達成。★8の条件が緩和されました。

★7済 『ストーカーの確保』

 伊藤ノブオは高千穂ひなたのファンだった。
 しかし彼女に偏執的につきまとい、無視されたと感じると憎悪をいだきやがてストーカーと化した。
 彼に憎悪を吹き込んだネット上の相談相手、『CSG47』を追え!

★8「煽るもの」

 達成値+1
 目標値-1


秀史:いよいよ大詰めだな。
カヤカ:護衛班としては、その『最後の依頼』とやらを全力で防ぐって方針だな。
天美:ですね。



●チシャ猫のターン

GM:それではお待たせしました、チシャ猫さんのターンです。
チシャ猫:★8、『煽動者』をオープン。(ころころ)31、成功。
カヤカ:すごいよな、猫……。
チシャ猫:「ここまで情報貰って抜けないとかただの無能に成り下がってしまうんだにゃ?」
GM:君は今まで揃えた情報をもとに、伊藤ノブオを唆した”CSG”……『CSG47』 なるアカウントを特定していく。
カヤカ:調査はブン投げよう!よし!って気分でいつもやってます(苦笑)。
GM:ところが、君のハッキング能力を持ってしても、相手のアカウント正体は特定できなかった。有り体に入えば、「『実体がほとんどない捨てアカウント』ということがわかった」
秀史:なんじゃそりゃー!?
カヤカ:実体がない?
天美:むむむ。
GM:だが、その役割ははっきりしている。その正体は、実態不明、無認可の悪徳派遣会社……『リベンジ騎士団』のオーナーであり、営業窓口だ!

 リベンジ騎士団。
 異能力者がさまざまな業務を『代行』する派遣業界であるが、
 業界内で最も忌み嫌われる『復讐』を代行する非認可の人材派遣会社だ。
 「復讐」という大義名分のもとに、一般人であろうと傷つけ、攫い、時には命を脅かす。

 仕事を請け負う能力者も、まともな派遣会社には所属できない三下、
 あるいは制約なしに己の力を揮う事に酔うならず者ばかりである……!


天美:「予想通り、ですね」
カヤカ:「一般人が派遣会社を紹介できるワケねえとは思ってたけど、これじゃ営業っていうか、マッチポンプじゃねーか!!!」
秀史:「天美さんが大当たり、だったな」
天美:前回あれだけ知ったかぶっておきながら外してたらカッコ悪かったので、ほっとしています(笑)。
チシャ猫:「んー、こーんな噂ならネットで拾えそうなもんにゃんだけど、都市伝説にもまだなってにゃいとは。規模が小さいのかにゃ?」
GM:規模が小さいというのがむしろミソなのです。『リベンジ騎士団』は徹底して実体をもたない。個人に絞って営業をかけ、その場その場でのアウトソーシングを多用しつつ、本体には決して辿りつかせない、という構造になっている。伊藤ノブオを唆したといっても、実際にやったことは捨てアカウントを使って会話を誘導して煽っただけだ。
秀史:手足すべてがトカゲの尻尾みたいなものか。
天美:「『害為す邪妖』達を捕まえたとしても、騎士団から依頼を受けただけという逃げ道があるので、末端の確保に終わるだけかも知れませんね」
カヤカ:「徹底してやがる。そういう手間を惜しまないくらいに儲かるってことか?」
チシャ猫:「というかコレCCC的にいいのかにゃ?完全な仁義違反なんだにゃ?」
天美:「当然です。真っ黒黒の黒です」
GM:ちなみにもしこいつらの本拠地を突き止めることができたら、ルルブに乗ってる各社の超強い人達が総出で潰しにかかるレベルですね。
天美:「あの海鋼馬公司ですら、CCCに表だって対抗しようとはしないのに。身の程知らずとしか言いようがありません」
チシャ猫:「厄介なパターンにゃんだよね、コレ。煽って白日の元に晒しても広告費が浮いておっとく~♪って感じになりかねない。むしろ今回の件を宣伝に使おうとしている気配すらあるにゃ」
GM:『……それは買いかぶりというものだね。私たちは決してそこまで利己的ではないよ』
カヤカ:……誰?
秀史:騎士団のオーナーか?

 誰でもアクセスできる、ごく一般的なSNS上のアカウント。その一つ、『CSG47』なるものが、一同にメッセージを発信していた。

GM;『どうも、チシャ猫さん、先日の白猫との情報戦は見事だった。電脳世界に片足を置くものとして敬意を表する』
チシャ猫:「CCCの隠匿度高い回線使ってるのに、気軽に盗聴とかされてるの大問題だと思うんだけどにゃ、僕は」
GM:発言自体は暗号化も特にされておらず、ごくオープンな発信だ。だが、君達の会話が筒抜けていることについては説明がつかない。
チシャ猫:ボイスのピッチ上げてヘリウムガスっぽい声にしておくんだにゃ。プライバシーに配慮して放送しております、なんだにゃ。
GM:「お初にお目にかかる、CCCの諸君。私はアカウント名、CSG47、義と勇の士、”忠臣蔵四十七士” と呼んでくれたまえ」
天美:『Chu Shin Gura 47』……これはひどい。
カヤカ:な、納得したくねえ……。
秀史:こんな変態がこの名前名乗ってることに納得いかん。
GM:『義によって仇を討つ。力なき者にも一矢報いる刃を授ける。それが我々の理念だ。我々は常に、弱き者の味方なのだ』
チシャ猫:「ねー、カヤカー?最近知ったんだけどにゃ、IQが20違うと会話難しくて差が開くほど会話不可能らしいんだって」
カヤカ:「へえ、そいつは初めて聞いた」
チシャ猫:「それで、こいつの言ってる意味がわかんないんだにゃ?上と下どっちだと思う?こいつ」
カヤカ:「立体三次元じゃねーの。軸はあってるけどピントがズレてる」
天美:「義を語るなら、依頼の中身にもこだわって欲しいものですね」
秀史:「依頼人にもな。力を得たとたんに虐げる側に回る弱者など、元々虐げていた強者と違いはない」
チシャ猫:「そもそも今回の件も葵さんの件も、力なき者という点では似たようなものなんだにゃ」
GM:『留意しておくとしよう。今日伺ったのは他でもない。CCCの諸兄に一言挨拶をしておきたかったのだ。マーケティングリサーチは完了した。我々はさらなるビジネスの発展を目指す』
カヤカ:「マーケティングリサーチ、だぁ?」
秀史:「復讐ビジネス、か」
GM:『我々は、『人は『怒り』のためにどこまで代償を払えるのか』が知りたかった。今までの我が社の活動、そして今回の二件の依頼で、一つの仮説を検証することができた。――すなわち人は瑣末ではあっても漸進的な怒りによってこそ、己を振り絞ることができる。最初は小さな復讐から。それが次の復讐の呼び水となり、報復を諦めないための聖痕、先に進む心の楔となる』
カヤカ:なんか小難しい言い回しだけど。ぶっちゃけ、どういう意味?
GM:ぶっちゃけ、パッケージソフトだとゲーム1本5,000円じゃあ高い、とか言ってる人も、少しずつガチャで課金させていくと、だんだん引っ込みがつかなくなって容易く万単位のお金を吐き出すようになるということだ(爆笑)。
カヤカ:ぶっちゃけすぎだろ!!雰囲気はドコ!!?
秀史:「俺はピックアップのためなら際限なく振り絞れるけどな」(爆笑)
カヤカ:「シタナガサン!?」
チシャ猫:「電子データなんてそんな価値ないと思うんだけどにゃあ」
GM:おほん。では真面目に。『逆恨みであろうとかまわない。一つ、お試しでささやかな意趣返しを遂げさせる。するとそれは当人のにとっての復讐となり、正義となる。行為は徐々に大胆に。金も時間も大きく費やす。戦争と同じだね。燃え尽きるまで際限なく加速していく。――ゆえに、聖戦』
カヤカ:「……2件の依頼っていうのは?」
GM:「冬木葵、そして高千穂ひなた」
カヤカ:「そりゃまた随分長いリサーチだったもので」
チシャ猫:「まぁご高説はいいんだにゃ。どーせ分かり合えないにゃしね。……本題はなんなんだにゃ?例えばこっちがお金を多く払うなら今回の件は手を引くって言うなら交渉の余地はあるにゃ?」
GM:『いいや。君達と話すことはない。最初に言ったとおり、これは出会いと別れの挨拶だ。我々は誠意を持って、我々が受けた依頼を遂行する。我々は姿を消し、やがてまた、異なる形で君たちの前に現れるだろう』
チシャ猫:――じゃ、それだけ聞いたら回線ぶちきりますよ。「無駄な時間だったんだにゃ」

 回線が切られる。一同の前に残ったのは使い捨てアカウントの残骸だけだった。

秀史:「……これは派遣会社全体で締め上げる案件では?天美さん」
チシャ猫:「相手がホントに47人だとしたら、チームで対応できる度合いを超えてるんだにゃ」
天美:「当然です。異能者は、圧倒的多数の非能力者と共存していくのがベスト。それは、派遣会社が生まれる以前から積み上げられてきた私達の経験であり、答えです。それを破り、表社会の混乱を糧にする商売など断じて認められません」
秀史:「異能力でテロを請け負うと言ってるのと変わらないからな」
天美:私個人としても、葵さんやひなたさんのような人を傷つける、連中のやり方にとてもとても怒っています」
チシャ猫:「どちらにせよ今回の件で引くつもりはないし。腹立つから絶対止めて吠え面かかせてやる……」
カヤカ:「猫、語尾。語尾」
チシャ猫:「今回完全に猫後手後手なんだにゃぁぁぁぁ!!」
秀史:「向こうは2年前から準備してきたんだぞ。そりゃ後手にも回るさ」
チシャ猫:「その上ドヤ顔で高説まで!!しかも会社のインカムの盗聴まで、1回じゃなく2回も3回も!!」
秀史:「インカム乱入はゲーム的な都合だろ?」
一同:メタい(笑)。
チシャ猫:「前回の白猫との会話も傍受されてるっぽいし、完敗も良いところなんだにゃ?!」
天美:「カヤカ君、みなさん。奴らの野望を打ち砕く、最善で最短の道は、この仕事を完遂させないことです」
秀史:「元からそのつもりだ」
天美:「仕事を成し遂げられない代行業者を、誰が利用しますか?彼らの信用を、地の底まで叩き落としてやりましょう!」
カヤカ:「言われなくても!こっからトーゼン巻き返してやる!」
チシャ猫:「よく考えたら忠臣蔵も逆恨みの話だから、それに引っ掛けた名前なのにゃ」
天美:「ええ。――最後に全員切腹になるところもね」
チシャ猫:「おお、こわいこわい」
GM:ということで!★8済。これにて調査項目すべてクリアです!!

★8 『煽るもの』

 敵の正体は個人の逆恨みを請け負うならずものの派遣会社『リベンジ騎士団』だ!
 彼らは依頼を果たすべく、ひなたのステージに乱入をするつもりだ。
 CCCの支援を受けて、全力で迎撃せよ!

 最終ステージ「劇場ライブイベント」の混雑度が軽減される。




●第五ラウンド 護衛班

●天美とカヤカのターン


秀史:実は私、『高速移動』しただけだから手番未消化なんですが。
GM:おおっとそうでした。
秀史:とはいえ、ここは『待機』。護衛班に何かあれば援護します。調査に関与できればなあ。
天美:現場にいないことがシタナガさんの強みでもありますからね。実は意外と私も、最初の毒入りドリンクを見抜いたくらいで何もしてない(笑)。
秀史:いやいや、天美さんが途中で情報調べてくれたから長距離を通常移動する余裕ができたんですよ。
天美:そうでしたっけ(笑)。なんか口プロレスしかしてないような気になっていました。
GM:そんなこんなで、護衛班のみなさん。ひなたが今日もスタジオで収録しようとすると、事件が起こります。

★護衛4 空調に仕掛けられた毒

達成値:4
目標値:
 スカラー:4 毒を分析し無害化
 ドクター:4 速やかに毒物を隔離
 マニピュレータ:4 空調の奥に仕掛けられた毒を取り除く
 他:6
※「護衛」に参加しているメンバーのみ挑戦可能(累積可)
 1ターン内に達成値を上回らないと失敗となる



GM:今回の事件の背景はほとんど判明しているので、サクッと結論から言ってしまうと、毒物のプロ、『レッドコーム』が、スタジオの空調に悪性のガスを仕掛けています。吸い込むと皆の皮膚や喉がやられてしまう。解除できたかの判定をどうぞ!
天美:毒ガスですか。マニピとドクターなので、どちらが動いてもいける感じではありますけど。
カヤカ:天美サンどーぞ!
天美:じゃあ、先輩の威厳を保つために頑張ります(笑)。露出がキツイのでPPでダイスを底上げ。毒を分析・即座に中和する方向で(ころころ)……24、ほっ、成功です。
カヤカ:余裕の出目!
GM:君が落ち着いた調子で術を唱えると、空調に仕掛けられたガスはたちまち無害化された。収録中のスタッフや声優さん達は何も気づいていない。
カヤカ:「お疲れッス、天美サン」
秀史:瓶の中の妖精が吸ってくれたとか。
天美:きゅるるるるる~。可愛い。
チシャ猫:吸引量が変わらない、ただひとつの妖精。
カヤカ:妖精さん悪食。毒呑んで顔真っ青になったカミサマとかいましたね。
天美:「大事には至らなかったけど、こんな大勢に被害が出る方法を選ぶなんて。何が復讐よ。こんなのは無差別テロと変わらないわ」
カヤカ:「そんだけあっちも切羽詰まってるんだろ。そろそろ直に顔見せてくるかもな」
チシャ猫:「正直やり方もどうかと思うにゃ。美学ぐらいはあるのかと思っていたけど、それすらなさそうにゃね」
秀史:「復讐をお題目にして異能を振るいたいだけだろうな。当人たちが自覚してるかどうかは知らんが」
天美:「正義なんてものは、自分を律するためだけに使うものよ。ことさらに公言して認めてもらおうなんて、おこがましいったら」
GM:ということで、★護衛4は解決です。調査はすべて完了しているのでボーナスはなし。次はカヤカくんの手番ですが。
カヤカ:では、露出判定のダメージを『治療』で直します(ころころ)回復。
GM:本当は、『ひなたをはげます』で気力回復とかもあったんだけど、結局ノーダメージだった(笑)。
カヤカ:プロですから(眼鏡を指で上げる動作)。ロールだけで。ひなたサンに問題ないッスよと笑顔で伝えておきましょう。
GM:「みなさん!ありがとうございます。その、ストーカーの人、よくライブに来てくれて応援してくれた人で……。すごくいい人だと思ってたので、ショックでした」
秀史:「ちゃんとひなたさんに顔を覚えられているじゃないか。馬鹿なやつだ」
チシャ猫:「多分、あの依頼人も連中がやってることを実際目の当たりにしたら後悔しかしないと思うんだにゃ。内容は聞いてないって言ってたからにゃー」
天美:「ほんとですね。哀れではありますが、しでかしたことには責任をとってもらわないと」
GM:「――でも、みなさんが支えてくれたんだから!かならずライブを成功させます!!」
天美:「あんな連中、私達がギッタンギッタン(死語)にしてやりますから! ひなたさんはライブの成功に全力を尽くしてくださいね!」
チシャ猫:「ひなたちゃんは強いんだにゃ。頑張ると良いんだにゃ」
秀史:俺は『治療』でSP回復。高級傷薬を使用して(ころころ)全快!。
チシャ猫:凄い回ってた(笑)。

★第六ラウンド

GM:それではいよいよ第六ラウンド。ひなたは彼女にとっての一大イベントである、巨大映画館での公開ライブイベントに向かう。ファストフェイズで何かされる方は?
天美:私は『後方支援』で。
一同:後はないでーす。
GM:了解です。では調査項目をすべて達成しているボーナスとして、仁義破りの『リベンジ騎士団』を排除するためCCCのバックアップが受けられる。具体的には隠蔽で協力してくれたり、多少の荒事は大目に見てもらえるので、イベント会場の混雑度が2となります。
カヤカ:ふふ、1回振っておけばあと6点は頑張れるって寸法ですよ!!
天美:開始時間をこっそり1時間遅らせて、会場全員CCCのサクラバイトが入ってるとかどうかな(笑)。
チシャ猫:観客全員に連絡しなきゃいけないから多分バレると思います。
天美:残念(笑)。
GM:そしてみなさん、このラウンドからは戦闘となりますので、あらためてイニシアをふってくださいまし。
カヤカ:はーい!オレのイニシアは低い方がいい……。

 天美19、チシャ猫16、秀史13、カヤカ8となった。

カヤカ:よし、最後尾を確保した!(スキル的に後出しのほうが強い)
GM:(ころころ)ふむふむ、こちらは16、22、18~。
天美:なんか振ってますね(汗)。
チシャ猫:敵さん早いんだにゃ。
秀史:紗綾ーはやくきてくれー!(笑)
天美:紗綾さんいるとホント火力に不安がなくなりますからねえ(笑)。
カヤカ:目立つどころじゃない気がします、カミカゼガール。
チシャ猫:映画館の舞台で刃傷沙汰……何枚始末書を掻く羽目になっていたのだろう。
秀史:混雑度2だし平気平気。
チシャ猫:いや、紗綾さん前回すでに登場露出度4だったから(笑)。
天美:そうだっけ、ひどいね(笑)。
秀史:エリア移動はなしだけど、さすがに演出的にお台場に近づいたことにします。

 東京お台場、巨大シネコン。
 単に巨大な映画館と言うだけでなく、その立地を活かして、さまざまな映画の封切りや試写会が行われるところでもある。

 今日は『おおかみケン太と森の仲間達 劇場版』の試写会が行われる。
 そして終了後に妖精役のひなたが顔出しで登場し、ちびっこたちに挨拶、ライブで歌うという段取りだ。

天美:おおかみケン太と言う題材からして子供も多そうですねえ。
GM:試写会の映像が流れている間、楽屋裏で深呼吸をしているひなたであった。ファンシーな妖精の衣装に着替えて、深呼吸をしているその姿からは緊張が隠せないようだ。
カヤカ:楽屋の隅で手を振っておきましょう。問題ないと示すように何もなさげに。
天美:サムズアップだけしておきましょう。
GM:では、芝居の打ち合わせをしながら、君たちにサムズアップを返すひなたであった。……そして映画がクライマックス、本番が近づいたとき。「……おい、宇宙人役のアクターどこいった?」「あれ、さっきまで居たんだけど」「バカ、おいもう本番だぞ!!」
秀史:「カヤカ!出番だ」
カヤカ:「代わりに舞台に出ろってか!?」(笑)
チシャ猫:「普通のトラブルならいいんだけどにゃ」
天美:「まあ、考えられないでしょうね」
GM:「おいどうすんだ!」「ていうかもう本番です!」「しょうがない、ひなたちゃん、出て!まずは君が舞台を散歩するシーンだから!」「はい!!」
カヤカ:「おい、マジでやるのかオレ。マジで?」
GM:「このあとの段取りは?」「えっと、散歩している妖精を宇宙人が襲う。かけつけたケン太たちが宇宙人をやっつけて、最後に歌をうたう、です」
天美:「頑張って! 人災のルーキーは着ぐるみアクションするのが伝統だから!!」
カヤカ:その伝統今回で終わってほしい!!「……くそ、行ってきます!」(笑)
GM:「それまでになんとしてもアクターを見つけろ!」「あ……。いや、舞台に上がってます、よ?」
チシャ猫:あがってた。
カヤカ:あがってた……?オレまだだよね?
GM:妖精役のひなたが、舞台をるんるんとお散歩していると、悪い宇宙人たちがやってきて彼女を取り囲む。
カヤカ:「……あれ、オレ行かなくてもいい、みたいだ、な?」
チシャ猫:「宇宙人、いないんじゃなかったのかにゃー?」
GM:マスクとスーツに身を包んだ宇宙人が、三人。……アクションが得意そうなくせに、妙に芝居が素人くさい。
秀史:「……!カヤカ!ケン太のアクターと交代しろ!猫も連れてけ!」
カヤカ:「え、あ、おう!?」
秀史:「あの宇宙人は『害為す邪妖』だ!」
GM:宇宙人達は腰につけた短剣を抜く。舞台小道具のはずの刃物は……君たちにはわかる、本物だ!
天美:「嫌な予感が当たったわね……!」私もひよこのひよ子の着ぐるみを着て飛び出します!
GM:(そんなキャラいたのかよ!?)
カヤカ:「着ぐるみで決戦ってどうなんだッ!?」ええい、言われたとおりに着ぐるみ役を交代してもらって突撃!
天美:「却って好都合よ!ショーの一環、という体で万事片付けるのよ!」
チシャ猫:チシャのぬいぐるみは目立たぬ位置をひょこひょこ舞台に。
GM:ここで特別ルール。ケン太と仲間たちの着包みで参戦すると、混雑度がゼロ扱いになります!
天美:わーい。
カヤカ:着ないで参戦するとどうなりますか……。
GM:さすがにCCCでも隠蔽は不可能なので、混雑度6が適用されることにしましょう(笑)。
カヤカ:でーすよねーーー!!!!!
天美:チーム内のベテランも着ぐるみ着る伝統から逃れられませんでした(笑)。
カヤカ:え、SNSに晒されるよりは……よりはっ!……着ぐるみまで、来てしまったかあ……。
チシャ猫:「しかし、グレムリンのヤツ。クラッカーのくせに宇宙人着ぐるみで舞台とか、仕事選ばないんだにゃ?」
秀史:全員分着ぐるみあるんですか?
GM:おおかみケン太、ひよこのひよ子、松茸のまつたけろう、ヤシの木おじさん(適当)。
チシャ猫:私やシタナガさんは別MAPにいるわけですが、中央エリアにスキルを飛ばすと混雑度の数値の扱いはどうなりますか?
GM:はい、エリア外からの皆様には混雑度2が適用されます。観客の意識が向いていない舞台の外ならば、CCCの隠蔽が通用するという演出です。
カヤカ:なるほど。
GM:調査が間に合わないと混雑度6のまま戦うことになっていました。
秀史:こわっ!
GM:スピーカーからは事前に録音してある台本が流れている。「げっへっへ、可愛い妖精さんが居るぜぇ!」「生意気だぜ!ちょっといじめてやろう!」
秀史:演技が演技に見えん(笑)。
GM:ほのぼのとしたセリフにそぐわず、殺意ある動作で『レッドコーム』はひなたの顔面に刃を振り下ろそうと……!
カヤカ:「そこまでだ……ワン」付け足したような語尾で現れて割って入ります!
天美:やだ……! カッコイイ……!!
カヤカ:語尾つけるのめっちゃ恥ずかしい……!(笑)
チシャ猫:「あー、録音だから喋らにゃいほうがいいにゃよ?」
カヤカ:「先に言えよ!?」(爆笑)
秀史:「語尾に動物語付けられるようになったら大人だ」
チシャ猫:「嫌な大人の判て……ハッ、チシャ猫が大人と認められた瞬間なんだにゃぁー!!!」
GM:「ケン太!」「ケン太だー!」「わーい!!」客席から声が飛ぶ。
天美:「カヤカ君! 子供達の夢を壊しちゃだめ!ケン太になりきるのよ!」
カヤカ:「子供の夢って綺麗なだけじゃないんだなあ……」ひなたさんに近づいたついでに、振り身振りで続けてくださいって伝える。
GM:「なんだてめえ!」「じゃましようってのか」「おもしれえ、たたんじまえ!!」
天美:私もたどたどしく転んだりしながら、巧みにひなたさんが背後になるようにムーブ。
GM:ひなたは察したらしく、さっと身を引いた。そして戦いのBGMに切り替わる。……長い演出すみません。ここからは戦闘だ!


●戦闘~第一ラウンド


map2-6_.png



GM:ではイニシア順に。まずは光線銃をかまえた宇宙人、こと『グレムリン』が(ころり)、天美にビーム!と言う名の『サンダーボルト』!28!
天美:高い!『明鏡止水』を使いつつ『抵抗』。(ころころ)23。LP1点使っても……25、失敗です。
GM:(ころころ)23点のダメージ!
天美:【後方支援】で13点止めたけど、10点通しです。
GM:「アーモウ、ニクタイロウドウハ、トクイジャナインダケドナア」
秀史:「どこかの猫みたいなセリフだ」
カヤカ:「似た者同士……」
チシャ猫:「……自分も思ったにゃ」

天美:続いて私。「妖精さんをいじめるなピヨ~!」と羽でだだっこパンチしつつ不可視の矢を撃つ!……多分白兵型のレッドコームは回避高いと見て、リリパットに【魔力の矢】+【明鏡止水】+【魔力収束】!(ころころ)22!出目イマイチだけど取りあえず試し撃ちってことで。
GM:(ころころ)20、ぐう、失敗。
天美:よかった。では魔属性で(ころころ)41点ダメージ!
秀史:ぶほっ!(笑)
カヤカ:回ったなあ!
GM:結構削れた。「……ギギッ、これは本気でかからねば」
天美:副動作でSPを10点『治療』。

GM:『リリパット』が(ころり)天美さんにお返しだ!
天美:また私(苦笑)。
秀史:「回復役から狙うのは定石だな」
カヤカ:こっちに来ないな!!
GM:……さて、ここでアナウンスを。実は今回、敵は体力が削れてくると行動が過激になります。「追い詰められると採算度外視で大勝負をしかけてくる」という演出です。
カヤカ:中途半端に削れないじゃん!?
チシャ猫:きゃ、客席の中に紗綾さんはいらっしゃいませんかぁぁぁ!?
GM:本気モード、(ころころ)『スナイプ』を載せた22の『投射』!小道具のハリボテ銃に仕込まれたクロスボウが襲う!
天美:厳しい。どうせ無理だから『回避』と言っていってみる……-13、全然ダメ。
カヤカ:副動作を消費して『かばう』!
チシャ猫:あ、私、『適応/補』のスキルは2回まで消せるので有用な場面あったら教えて下さいませ。
カヤカ:『献身』もあるけど、万一ひなたさんが狙われたときの保険で。
GM:(ころころ)24。ちっ、低い。
カヤカ:『硬気功』!GPに加えて、SP4点で14点軽減。
天美:さすがの『硬気功』!
秀史:着ぐるみから立ち上るオーラ。
カヤカ:へへ、3点だけ抜かれた!
GM:くっ、だが『アサシネート』による毒ダメージは防御無視。6点もらってくれたまえ。
カヤカ:9点もらって、HPが62点。
GM:「すげー!ほんとに矢がささったみたいだ!」
カヤカ:「着ぐるみ貫通してるんだけど!」
チシャ猫:「流血もまずいから気合で止血なんだにゃ?」
カヤカ:「着ぐるみの中なら見えねーよ!」

GM:続いて、チシャ猫さん!
チシャ猫:何もすることがない感じです!応援しておくんだにゃー。「がんばるんだにゃー、カヤカ」
天美:『アドヴァイス』と『セキュリティ』くらいしかやることホントにないですね。(笑)
チシャ猫:セキュリティシステム使った時に真価を発揮するので。
天美:あとはノイズですかね。無茶なことしてきそうだから切札になるかも。
チシャ猫:戦闘能力ないキャラが許されるシステムって大好き。

GM:では『レッドコーム』。演出として、君らをガン無視してひなたに近づこうとする。
カヤカ:「そうだろうさ。あいつにしてみりゃ、オレたちはただの邪魔ものだもんなあ!」
GM:「仕事の邪魔をするな……」(ころころ)カヤカに斬りかかる!
カヤカ:「こっちは邪魔するのが仕事なんだよ!」ひなたさんとの間に割り込んで受ける!
GM:ナイフによる白兵、毒2Dあり!(ころころ)21!
カヤカ:『読心』入れて『ガード』ッ!(ころころ)23!『成功』なら上々!
GM:通常ダメージ23点、毒ダメージ3点。
カヤカ:成功なのでGP増加、『硬気功』も入れて通常ダメージは全部弾いた!
GM:「ふん……。偽善者どもめ」
カヤカ:「ハ、偽善で何が悪いか教えてくれよ」
チシャ猫:「お金もらって動いているのはどっちも一緒なんだにゃ?」
GM:「力を持っておきながら、くだらん社会のモラルに従うとはな」
天美:「それは違う。モラルを守ることが結局は一番、異能者自身の利益になるんです」
GM:「そうだ。であればこそ労働には喜びが必要だ。己が能力を揮う充実感。あの女のときは、そう、楽しかったな……!」
天美:「度し難い程のクズですね、あなた達は。ならず者に堕ちた異能者がどうなるか、私が教えてあげます!」
GM:「なんとでも言うがいい。俺はお前たちが押し隠している、「本音」だ……!」

秀史:では『リリパット』を狙います。現在地、東京タワー。
カヤカ:ちょっと近づくって言ったのに!
秀史:西東京から東京タワーだよ?めっちゃ移動してるって。

 関東平野を吹き抜ける風を肌で捉える。
 頂点からやや西に傾き始めた太陽を背負い、大展望台のさらに上、かつて東京で最も高かった鉄骨から身を投げ出すようにして、二秀史は投擲の姿勢を取っていた。
 高所恐怖症の者が目にしたら貧血を起こすような姿勢。
 だが彼にとって不安定な足場であろうと問題はない。基点となる両の足と、しなやかでありながら万力のごとくボルトを挟み込んだ指が、彼の体をしっかと据え付けているのだ。
 そして、投擲に欠かせない捻りを、敢えて捨て去るだけのメリットがここにはあった。
 すなわち、下界を見通す視界。
 そして――蓄えられた圧倒的な位置エネルギー。
「――第一射用意。目標、リリパット。距離3696.32m。西北西から吹きおろしの風、8.6m/s。気温23.2℃。湿度31.1%。」
 照準が始まった。


秀史:前回、ダメージ計算の数字が過少になっていました。改めて、『ロングショット』+『アサシネート』+『心眼』。8D+2で……(ころころ)回って39!
天美:暗器怖っ!
秀史:暗器ですからね。
カヤカ:いきなり飛んでくる手裏剣に暗器もなにもあるのかどうか!
チシャ猫:(確かに)
天美:そんな暗器使いに朗報! 暗器の使用回数が回復する『袖の下』などのアイテムが追加されたサプリVOL2が発売中です。対応版のEXCELシートもロールアップ!
カヤカ:いぇーーーーーー!!!!!
GM:回避……(ころころ)17。大失敗、ぜんぜんダメだ(笑)。
秀史:ダメージ20、追加ダメージ+毒ダメージが16。
カヤカ:相変わらず命中と追加ダメージがえげつないぜ。
GM:「ギギッ……ルーキーが調子に乗るじゃないか……!!」
秀史:『クイックアクション』。
カヤカ:2発目来たーーーー!!!
チシャ猫:(ですよねー)
GM:おおっと。そこでハッカー技能、『ノイズ』が発動。判定を失敗にする!
天美:むむっ。
GM:はっはっは、前回の対策はちゃんとしてきたぜ!では次の――

「フフン、アマイアマイ」
 『グレムリン』は嘲笑する。
 この業界、ビギナーズラックというものは確かに存在する。
 『情報がない新人』という立場は、それだけで一つの大きなアドバンテージだからだ。
 だが、手品は二度は通じない。
 表面上どのように挑発的な態度を取っていたとしても、『森の賢者』を仕留めた二連の狙撃は、彼らにとって警戒すべき対象となっていたのだ。
 一度目の狙撃で、位置はつかんだ。
 あとは事前に仕掛けたシステムが熱風を発生させ、局所的な陽炎を作り出し、射線を歪める。
 些細だが、針の穴を通す狙撃には極めて厄介な妨害となる――
「ソウナンドモ、コウゲキガ……」
「――まぁ似た者同士、考えることは同じにゃね」
 『害為す邪妖』達のプライベート回線をクラックして割り込む、どこか冷めきった声。
 起動したはずのシステムの沈黙。
「……オマエ、チシャ猫…!」
 『妨害』の『妨害』。
 刹那の、だが、運命を分岐させる、ハッカー同士の鍔迫り合い――


チシャ猫:――『ノイズ』に『ノイズ』。その妨害を猫が妨害する。
GM:わっはー!!(爆笑)
カヤカ:カウンターカウンター!
チシャ猫:露出+1。
GM:やべえ超楽しい(笑)。はい、『ノイズ』が『ノイズ』で潰され、……シタナガさんの通常判定どうぞ!!(笑)
秀史:「第二射用意。目標、リリパット。距離3697.55m。西北西から吹きおろしの風、8.2m/s。気温23.2℃。湿度30.9%。」
天美:微妙に数値変わってる(笑)。
秀史:さっきと同じ組み合わせで――46!
天美:暴力的命中値(笑)。
GM:(ころころ)あっはっは、完全失敗でダメージください!
秀史:(ころころ)通常20、追加が……(ころころ)防御無視の25。
カヤカ:うわ!?追加ダメージの出目がスゲエッ!?
天美:これはえげつない……!
チシャ猫:怖い。
GM:当然ながらダウンだ。――残念、怒りの『スナイプ』+『アサシネート』二連射はお蔵入りになりました。
秀史:SP29点使ったので残り半分です。
GM:「ギッ……。やはり、早めに潰しておくべきだった……!!」
チシャ猫:「警告とかいいながら中途半端な攻撃を仕掛けていただけだったからにゃー」
秀史:「狙撃手同士、考えることは同じだな。お前を先に潰せてよかったよ」
カヤカ:「――残り、二人!」

GM:では、仲間を倒された二人は行動パターンが変化します!具体的にはより過激になるよ、というところでカヤカ!
カヤカ:副動作は使用済なので主動作のみ。『レッドコーム』に『鬼神力』と『浸透撃』を乗せて武器攻撃!
天美:主力はやっぱりレッドコームなのかな?
カヤカ:「……今回も名乗れないんだけどオレ!」
天美:「おおかみケン太でしょ!」
カヤカ:「ぐぬぬ……ッ!」とか言いながら拳を握る。行くぜ(ころころ)14、低い。EPを蓄積して振り直し!(ころころ)22!
GM:これは厳しい。ガード。……(ころころ)32!
カヤカ:……ってええええ!?(爆笑)
GM:うわ、めっちゃ回った。なんじゃこれ!?
秀史:あらー(笑)。
天美:むう、これは残念
カヤカ:「ち、っくしょ!?」
チシャ猫:カヤカ君がカヤカ君してる。
秀史:カヤカはなぜいつもこんなおいしいんだ(笑)。
GM:君の拳をがっきと受け止める。「……名乗っておくか。『レッドコーム』。災いをもたらす妖精と知れ……!」
カヤカ:「居垣流……いや、CCCエージェント、『魂砕き』(スタンガン)!」

●戦闘~第二ラウンド

引き続き戦闘。行動順は下記の通り。

レッドコーム:30
グレムリン:20

天美:14
カヤカ:12
秀史:10
チシャ猫:8

カヤカ:レッドコームすごい強敵では……?
GM:こんなダイス目、プレイヤーのときに出た試しがないんですが……。


map2-7_.png



GM:さて、『レッドコーム』!カヤカくんに短剣による速攻二回攻撃!どちらも毒が乗っている!
天美:生き残りさえすれば治療してあげるので頑張ろう!
GM:まずは一回目、(ころころ)27。
カヤカ:ガード!(ころころ)12、完全失敗。
チシャ猫:セキュリティしましょうか?
天美:ダメージ見てからでいいでしょう。
GM:ダメージ27点、毒ダメージと追加ダメージ12点!
カヤカ:ぐ。『硬気功』!コミコミで18点通し!残り41点!
天美:通常ダメージは大丈夫そうですけど、毒2+追加3Dが怖いですね。
GM:そして、返しの一撃!まずは命中25!
天美:安定して高いな……。
カヤカ:「っづぅ……!!」『読心』使ってガード!(ころころ)15!微妙に振るわないなあ!EP3点で振りたし。通常失敗まで抑えたけど!
GM:通常ダメージ32点!
天美:『斥力障壁』!29点削減!『硬気功』必要ないくらい止めました。
カヤカ:よし、通常ダメージはこれでゼロ!
GM:だが毒ダメージが、(ころころ)おう、2Dで11点!
秀史:高いなあ。
カヤカ:残りHP30点!SPは19点!
GM:「……人間の善性などもろいものだ」
秀史:「善悪の境界線踏み越えた奴に言われたくないな。そういうのは善性に依って立つ人間が言う台詞だ」
GM:「あの小僧も、最初は些細ないやがらせをしてやれと言っていたがな。成果が見えると、だんだんと要求がエスカレートしていった。善人ぶっていても、ひとたび悪意の味をしめれば、こんなものだ……!」
チシャ猫:「なんか過去に嫌なことあったのかにゃー」
天美:「誰もがその悪意を押しとどめ、人と人のつながりを保って生きている。それができないあなたは獣と同じよ!」

GM:さて、『グレムリン』。「スコシ、ホンキヲダソウカ!」
秀史:出さなくていい。
カヤカ:「くっそ、姿を見せない暗殺者って話じゃなかったけか!!」
GM:『プラズマバースト』を載せてダメージ増加、『サンダーボルト』!目標天美!
天美:きゃー!
GM:(ころころ)26と言って電撃!
天美:『明鏡止水』を使って23。まあ、追加ダメージないからこれでいいです。
GM:ダメージが(ころころ)、おっと回った39点!
カヤカ:ひゃー!
天美:『斥力障壁』!(ころころ)33点止め!
カヤカ:こっちも回ったー!!
天美:止めました。「……『枯れ柳』が娘、『レディ・ウィロウ』の盾は、こんなことでは砕けませんよ」
カヤカ:ひよこバリヤー(笑)。
天美:ああ、かっこよく決めたのに(笑)。まあだだっこパンチのどさくさに使った感じで。
GM:バチバチ飛ぶ電撃に客席から歓声が上がる。「うわーすげー!」「ばーか、CGなんだぞアレ」

天美:私のターン!ここで副動作、切札スキル、『世界樹の雫』を解放!
GM:なんですとー!

「――森羅万象の力の源」
 ひよこの着包みの中で、柳沢天美のルーン詠唱に応じ瓶が弾ける。
 父譲りの魔術、確率と計算の狭間に現れる奇妙な事象を、『妖精』と括って瓶に封じ、開封によって周辺事象の確率を改竄する秘蹟。
 だが天美のそれは、師たる父とは似て非なる境地への到達を見た。
 事象の改変ではなく、事象の遡及、すなわちすべての根源――
「世界樹より出し生命の雫よ、これへ……!」
 内側より溢れ出した陽の気が、きぐるみからわずかに漏れ出す。
 それは無垢なるひよこが、命の祝福を謳歌するかのようにきらめき――


天美:【世界樹の雫】+【ウィッチメディスン】+高級傷薬でEP2,SP5消費。カヤカのHPとSPを『ドクター』判定値点回復!
GM:げー!ドラ◯エで持ってても勿体なくて使えないやつー!!(笑)
秀史:あるある(笑)。
カヤカ:ラストエリクサー現象……(笑)。
天美:(ころころ)19、低い、EPで振り直し、(ころころ)よし、38点回復!
秀史:ひゃー!
GM:ぶへあ!
カヤカ:HPは68点まで回復、SPは全快っ!「っしゃ、気合い入った!!アリガト天美サン!!」
天美:その上で主動作、グレムリンに『魔力の矢』+『魔力収束』+『明鏡止水』のコンボ!(ころころ)34!なんだかダイスが乗りに乗っている(笑)。
GM:くそ、投射か。抵抗なら得意なのに!(ころころ)-15で大失敗です。LPつかいたい(笑)。
天美:ではダメージが、(ころころ)46点+4点!あ、あれー?
GM:いってー!
天美:ダイス目が先輩風を吹かせといっている……!
チシャ猫:まわってますにゃー。
GM:一気にごっそり削れた。
秀史:「……天美さんっておっさんより凄いんだな」
カヤカ:「……ソレ言っていいのかなあ」
天美:「滅多に本気出さない人ですから、ね。私は不器用なので全力攻撃しかできないだけです」
GM:「キリフダノ ツカイドキ、カナ……!」激怒モードに移行。宣言しておくと『サンダーストーム』で全体攻撃します。
一同:いやー!

カヤカ:手番だ。グレムリン落とすのがいいんだろうけど……レッドコームにリベンジしたい!
天美:カヤカ的にはそれがいいでしょう(笑)
秀史:一発目はグレムリン狙うのがいいか。
カヤカ:だな。一撃で落として二発目で削る!
天美:あと猫さん命中にアドヴァイスしてあげて(笑)。
カヤカ:あっスゴイ心配されてる!?(笑)ぐぬぬ。グレムリンに武器攻撃!『浸透撃』、『鬼神力』を乗せて!
チシャ猫:では『アドヴァイス』もどうぞ。偽情報でPP消費抑えます。
カヤカ:有難く!
天美:「お膳立ては整えたわよ、カヤカ君!」
カヤカ: 武器攻撃!(ころころ)21。……LPで振り直しましょう(苦笑)。
天美:カヤカくんまだLP5もあるのねー。
カヤカ:振り直し!(ころころ)28!よし、やっと回った!
GM:さてこいつ、ガードはさっぱりなんだよなあ(笑)。10、だーめだー。
カヤカ:完全失敗貰ったァー!!『鬼神力』込みの通常ダメージが(ころころ)30!
GM:……耐えたっ!
カヤカ:6D6 追加+衝撃ダメージ!(ころころ)21点!!
天美:これはなかなか……!
GM:追加ダメージはあかんかったー!!
カヤカ:よしッ!
GM:ちぇー必殺の『ライトニングボルト』+『サンダーストーム』+『クラッキング』がー。
秀史:あっぶねぇ(笑)。
チシャ猫:「まぁ、インドア派が舞台に登っちゃいけにゃいよね?」
カヤカ:続いて『速攻』!『レッドコーム』を同じスキルで殴る!(ころころ)25。……い、いちおうLPで振り足し、28!

GM:最後の一人になったことで、レッドコームが激怒モードに移行する。まずはガード。(ころころ)22、ちいっ失敗!
カヤカ:振りたしといてよかったー…ッ!人災はこれが怖い!
天美:-6で中失敗、追加ダメ+1D!
カヤカ:LP残り全部、3点突っ込んで威力振ります!通常ダメージが(ころころ)……48!
秀史:やるぅ!
天美:高い!
チシャ猫:にゃー。

 宇宙人の衣装でも隠しきれない『レッドコーム』の怒り、殺意。
 舞台照明を反射し、毒刃がどぎつい虹色に輝く。
 常人ならば、いや、戦闘の経験がある者でも思わず竦み上がってしまうであろうその様が、却って居垣佳夜迦を冷静にした。

 「技を読むな。
  心を読め」

 道場でうんざりするほど反復させられたお題目が、今更になって脳裏に蘇る。
 上の句は自然、下の句を惹起し。

 「心は『芯』なり。
  技は『枝』なり」

 そして下の句が、反射レベルにまで叩き込まれた一連の技芸を起動させるトリガーとなる。

 「『芯』を抑えれば、『枝』葉、恐るるに足らず――!」

 殺意に荒れ狂う『レッドコーム』。嵐を踏み込みかいくぐれば、そこは極楽。

 威力は必要ない。
 シンプルな直拳一つに『心』を載せ、最短軌道でまっすぐに敵の『芯』を撃ち抜く。

 ――これぞ居垣流の真髄なり。

 
カヤカ:追加+衝撃で……16点!!
天美:これも高め!
カヤカ:――へへへ、やっと!やっと!
天美:武術家らしいところが見せられた?
カヤカ:着ぐるみの中から、拳に力を込めて思いっきり、その魂(ココロ)ごと撃ち抜く!やっと武術家に戻ったぜ!
GM:「……、……クッ…!!」相当効いた、と言っておこう!
カヤカ:「どーよ!御高説垂れてるヒマがあるならちゃんとこっち見てた方がいいぜ!」
GM:「……まだだ……」レッドコームはふらついた体だが、まだ止まる気配はない!

天美:「あと一息! 二さん、お願い!」
秀史:ではゆりかもめの屋根の上で構えながら。
カヤカ:ちょっと近づいてる(笑)。
秀史:「第三射用意。目標、レッドコーム。距離3194.91m。北西の風、7.9m/s。気温23.2℃。湿度31.5%。」
GM:「もはや業界に居場所もない……。鼻つまみ者になりに、最後に一花咲かせるとしようか!」
秀史:「誰がそんな汚い花火を咲かせるか」(ころころ)25。LP2点使用して振りたし、34!
GM:それなりに自信があるが(ころころ)、21、やはりダメ!
秀史:通常ダメージ15、本命の追加が、24!
チシャ猫:でかい。
秀史:いえい!
GM:肩口にスリケンがつきたつ。かなり弱っているが、まだだ!
秀史:もう一発。実はクイックアクションも伸ばしてある。――ここで仕留める。「第四射用意。目標、レッドコーム。距離3634.91m。北西の風、7.6m/s。気温23.2℃。湿度31.5%」(ころころ)18点、PPで振り直し。(ころころ)29点!LPさらに2点を追加して34点!
カヤカ:しっかり上げていく!当たる!
GM:なんの、今度こそ(ころころ)24、届かず!
秀史:(ころころ)通常ダメージ19、追加+毒ダメージ14点!
GM:……瀕死、ゲームで言えばHPゲージが真っ赤だが、まだ倒れない!
秀史:ちょっと足りなかったかー。
GM:通常の任務ならとうに撤退か降参を選ぶシチュエーションだが、『レッドコーム』は諦める気はないようだ!
カヤカ:うげぇ。
チシャ猫:実はリソースほぼ満タンにゃー(笑)

GM:チシャさんのターン!
チシャ猫:あ、パスで
天美:あ、ハイ。
一同:ですよねー。

●戦闘~第三ラウンド


map2-8_.png



GM:ではイニシア!これが最後になるでしょう!
秀史:これは先手取らせずに一気に決めたいな。
カヤカ:どうにかイニシア取りたい…。
GM:レッドコームは(ころころ)16。
天美:20。とった!
カヤカ:7。……アッハイ。
チシャ猫:18。うーん。早くてもにゃあ。
秀史:35……あれ!?
カヤカ:ちょっとー!(爆笑)
チシャ猫:なんか凄いことに(笑)。
秀史:ちょっと!俺SP空だよ!
チシャ猫:2D6+7で35……。人災でなければとても見られないダイス目ですね(笑)。
カヤカ:最高記録に迫る勢いのクリティカルを見ました。

GM:正直なところ、君たちのターンでほぼ勝利は確定している。ここからは、『レッドコーム』を止めるためにリソースをどこまで消費しなければならないか、が焦点となるでしょう。
天美:うーん、まあ私が殴って倒すのが一番早そうではありますね。
GM:ちなみに瀕死とは言っていますが、1点2点では死なないと思ってください。
秀史:とりあえず副動作でSP回復します。8点、ぎりぎり『ロングショット』+『アサシネート』できる!
チシャ猫:『アドヴァイス』いっとくかにゃ?
秀史:『アドヴァイス』お願いします。
チシャ猫:というわけで相手の位置データを立体的に転送。衛星からもぎとってきたGPSデータで弾道計算を補填。
秀史:「第五射用意。目標、レッドコーム。距離3023.91m。北西の風、6.9m/s。気温23.2℃。湿度31.5%。」
カヤカ:当たれば!行けるッ!
秀史:行けっ!(ころころ)19!?
天美:うわー!ここにきて!
秀史:EPで振り直し!8点だが罰則は後!振り直して(ころころ)……44!!
カヤカ:爆発したー!!
天美:おかしい(笑)。
チシャ猫:うーむ。
GM:とんでもないことに。こっちの回避は、うん、ぜんぜんだめだね。
秀史:通常ダメージ15。
GM:まだ死なない!
秀史:追加ダメージ。「これで終わらせてやる!」(ころころ)24点!
カヤカ:平均して追加ダメージが高い!
GM:……耐えた。
天美:えっ。
カヤカ:なんっ!?
秀史:うそん!?
GM:正直に言いますと、HPあと4点!
秀史:とりあえず罰則。(ころころ)6。
天美:「知らんぷり」でペナルティなし。
GM:ダイス運いいなあ(笑)。
カヤカ:運を分けてください(切実)。
チシャ猫:カヤカ……。

GM:さあ天美さんだ!事前に宣言してしまいますと、『レッドコーム』は自分のターンが回ってきたら、『バックスタッブ』載せてダメージを増加させてきます。そして、二回目の速攻で、ひなたに対して全力でナイフ投擲をおこないます。
カヤカ:『献身』がある。オレが居る限りそれは通さない。
天美:「……降伏、してもいいんですよ? 今なら永久除名は免れるかもしれません」
GM:もはや聞く耳をもたない。もはや狂戦士の類だ。
天美:「……仕方ありません。最初に言った通り、私が止めてあげます!」
秀史:「……」何も言う気力もなくゆりかもめの屋根の上に倒れている(笑)。
天美:【魔力の矢】+【魔力収束】+【明鏡止水】。20、LPを2点振り足しで26。……微妙。EP6で更に2D振りたし、31。
GM:(ころころ)31!最後に意地を見せた!
天美:まあ、完全回避されなかったのでいいでしょう。ダメージが、34!
GM:……終わりだ。眉間に魔力の矢を受けたレッドコームは倒れ伏す。
天美:おっと。倒れる前に、カヤカ君の方に押し出します。「とどめはケン太の役目、でしょ!」
カヤカ:「……おーけー!」
天美:「ぴよ~!?」偶然転んだ体で、ぽすんと宇宙人の胸を叩いて、終了。
カヤカ:こっちに向かってくる宇宙人に向かって、見栄えのする上段回し蹴りを一発!
GM:では、ここに来ておおよそ自体を把握した音響さんが、絶妙のタイミングで効果音を合わせてくれる。「ズッバァーーン!」
天美:うまい!
GM:回し蹴りが顎をかすめたレッドコームは、よろ……よろ……どしゃっ!と、結果としてお芝居のように滑稽な倒れ方をした。
天美:「ポーズ決めて、ポーズ!」
カヤカ:「ポーズ!?え、あ、あー……」
秀史:あーいむうぃなー!(笑)
カヤカ:言わないよ!?なんかそれっぽいポーズを取っておきます。
GM:そこで、「森を荒らすやつらは、オイラたち森の仲間がゆるさない!」と本来のセリフがかぶる。
天美:ぴょんぴょん跳ねて喜ぶひよ子。「やったピヨ~!」
カヤカ:ポーズを決めたまま微動だにしないです。
チシャ猫:「うまーく倒した相手回収しないとなんだにゃー」
GM:「森に平和が戻ったぞ!さあみんな、楽しく歌おう!」ら~らら~。舞台が暗転して、袖から声がかかる。
秀史:あ、最後はダンスでしめるのね(笑)。
GM:「予備のきぐるみを来たダンサーが代わります!みなさんはこちらへ!」
カヤカ:――さっさと引っ込もうか。倒れた宇宙人たちも引き摺って。
天美:え、主役はこの後のライブ中もずっと後ろでダンスするんだけど。
GM:もちろん、残って踊ってもいいですよ。
カヤカ:出来るかァ!?
秀史:なんだやらないのか(笑)。
カヤカ:無理無理!!
天美:おしい(笑)。 じゃあさすがに私も引っ込みます。
チシャ猫:じゃぁチシャの人形がくるくる踊っておきますにゃー(笑)。

――森の妖精と、ケン太たちと、本来のアクターが扮した反省した宇宙人たちが歌って踊る。
客席から歌を覚えてきた子供たちも歌い出し、舞台はおおいに盛り上がった。

天美:「……ふぅ。なんとか乗り切れた、かな?」
GM:これは録音ではなく、ひなたの生声で。……「みんなー!!応援してくれて、ありがとう!私、これからもずっと、がんばるからね~!!」
天美:「妖精さ~ん!」「わーい!」「がんばってー!」
カヤカ:「着ぐるみ滅茶苦茶暑い……」
チシャ猫:「立派だったんだにゃ?」
天美:「お疲れ、カヤカ君。頑張ったわね」
カヤカ:「天美サンもお疲れさま。しばらく着ぐるみは見たくねえかな……」
天美:「シタナガさん、猫さんも支援ありがとう。この仕事ぶりでは、もうルーキーとは言えないわね」
チシャ猫:いやルーキーでいいです。LP超重要(笑)。
秀史:同じく(笑)。LP大事。超大事。
チシャ猫:しかし劇場なのに、どこから手裏剣飛んできてたんだろう。
カヤカ:しーっ(笑)。
秀史:「もう今日は動きたくねぇ……」ビルの屋上にひっくり返っていよう。
天美:あ、罰則の2回目。9で『叱責』。HP-10でした。
GM:それでは、経費判定をお願いします。
一同:はーい(ころころ)。
天美: 11、消化!
チシャ猫:10、こちらも消化。
秀史: 6、3点足りない!一応自前で3点持ってるからちょうどにはなるんだが
カヤカ:15!貰い過ぎでは!!!勿論消化ー。
天美:プレゼン上手(笑)。
カヤカ:というかここでこの出目が出なくても……。
GM:そして経験値。当然ながら、護衛と犯人確保両方成功です。
カヤカ:護衛はパーフェクトでした!
GM:はい。AP/BP/JP 各2点および、ひなたを完全に護衛しきった報酬として、追加FP2点をさしあげます。
秀史:やったぜ!
カヤカ:よし、何を取ろうかなー!
天美:意外と防御判定に穴があることに気が付きました。
チシャ猫:これでハッカーがもう1Lあげて5Dになるかな……。



 ストーカー本人と、彼の依頼を受けて動いていたエージェント『害為す邪妖』が制圧され、ひなたに迫っていた危機は完全に去った。
 
 ウェブサイト『リベンジ騎士団』は今回の件で大いに裏社会の評判を落とし、他に進行中だった彼らの案件も、停滞し、立ち消えになったという。


……その後、無認可の派遣会社『リベンジ騎士団』が業界に姿を現すことはなかった……。

天美:あら、本当に消えちゃったのか。
カヤカ:業界には、か。
チシャ猫:もっとアングラな方に潜った感じかな。
天美:……まあ、名前を変えて似たようなコトしているかも知れませんからね。
秀史:構成員が消えたわけじゃないからな。海鋼馬にでも吸収されるんじゃないか?


 高千穂ひなたはこれを機に、教育番組やナレーションなど、子供向けを中心とした仕事を多く手がけるようになる。
 その太陽のように明るい声は、これから多くの子供達をはげまし、元気づけていくことだろう。

 彼女の声が奪われようとしたとき、それを守った者たちがいたことは、当然、誰も知る由はなかった。


天美:よかったよかった。
秀史:めでたしめでたし
カヤカ:無事に活躍できるようで何よりだ。

GM:……ということで、『ミッション:その声を守るため』クリアーです!お疲れ様でした!!
一同:お疲れ様でしたー!!

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